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開闢の始まり
初任務4
しおりを挟む時刻は既に夕方を回り、夜が深くなってきている。
街道にも明かりが灯り始めていた。
「Aランクハンターと知り合いだとは、驚いたな。」
フェイリスは先程のメリルを思い出し、感嘆の声を零す。
「まぁね、ここに来る時にお世話になったんだ。」
4人は早歩きで学園都市の門へ向かっていた。
岩山丘には出来るだけ早く着きたい。
何故ならば、依頼の達成に何日かかるか分からないからだ。
4人は気付いている。
本当の敵はゴブリンでは無いという事に。
数分後、学園都市の正門へ到着する。
衛兵にハンター証と依頼書を見せ、処理を行い通過。
ついにハンターとしての初任務が始まった。
一行は、しばらく街道沿いに歩く。
ワン領国に入り次第、北上する予定だ。
「メイ。」
静かにフェイリスが名前を呼ぶ。
それを頷きで返すメイ。
「囲まれて、ますね。」
テンニーンは周囲に感知魔法を展開した。
人数は6人くらいか。
各々剣や槍を装備しており、1人は魔導師ソーサラー。
街道の両脇は森になっている為、そこに隠れているつもりらしい。
「つけられたな。」
デミドランが苦言を呈したタイミングで、1人の大男が森の中から飛び出してきた。
思わずメイは溜息を吐く。
こんなにも早く邪魔が入るとは。
今日は野営か、と考えていた。
「やぁやぁ嬢ちゃん達、そんな装備で何処へ行くんだい?」
ニヤニヤとした大男は剣を見せびらかしながら言う。
恐らく脅しているつもりなのだろう。
「...なんですか?」
「なんでもかんでもねぇ。こんな時間にそんな無防備で外へ出たら危ないって事を大人の俺達が教えてやろうと思ってなぁ!」
その言葉を皮切りに、メイ達を囲む様に4人の男達が森から現れた。
魔導師ソーサラーは未だ、森の中だ。
「へっへっ、若い嬢ちゃん達2人には少し楽しませて貰うとして、男2人は若いし商人に売れば高い値が付きそうだ!」
新たに現れた男が大男に嬉しそうに報告する。
大男もニヤニヤしながら同意していた。
「ヨシ!ひっ捕らえろ!」
号令と共に、男達が飛びかかる。
心底迷惑そうな顔をしているメイを横目に、フェイリスが動いた。
まず1番近くに来た男の槍を避けつつ、脇腹にデュランダルの鞘を豪快に振り抜く。
「ぐぇふっ!!!!」
奇妙な声を発した槍使いが大木の幹に打ち付けられたのを確認すると、今度は反対側の男の剣を鞘で弾き飛ばして顎を蹴り上げる。
そして振り向きざまにデュランダルを振り、飛ばした鞘がもう1人の槍使いの眉間に命中。
そして残る1人の懐に飛び込み柄頭を鳩尾にめり込ませた。
この間僅か10秒。
「な、なんだと!?おい、やっちまえ!!!!」
大男は恐れおののき、森の中へ叫んだ。
しかし、何も起こらない。
「どうした!!早くしねぇか!!!」
必死で叫ぶが、その声は夜の闇に吸い込まれるばかりだ。
「こいつをお探しかな?」
デミドランが、黒ローブを着た男を担いで森から出てくる。
「残るはあなた1人ですよ?」
金色の大剣を背後から首筋に当てられた大男は、腰が抜けたのか尻餅をついてあわあわとしていた。
「よしっ!縛りあげよう!」
空間魔法でロープを取り出したメイ。
それを見て、大男は泡を吹いて倒れた。
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