これがあたしの王道ファンタジー!〜愛と勇気と装備変更〜

プリティナスコ

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前略、あたしと銃士と魔術師と

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「イケメンだぁーー!」

 ネオスティアにきてからというもの、癖の強い人ばっかりだったあたしの目に突然現れたイケメン。

 思い返せば、可愛いノノちゃんは大分失礼だった
し、キレイなナナさんは抜けてるところがあった。
 リッカはアホだし、孤高なる暗黒騎士は人かどうかわからないし、ギンはパツキンの不良だし、極めつけに見た目だけメイド(悪魔)のリリアン。

 あたしはこれまで関わった人たちを頭の中で並べてく、みんなどこかしらに問題を抱えている。
 ただのイケメンなんてありえない、そうありえないのだ。

「ありがとございます。セツナさんも可愛らしいですよ。」

 対応まで……完璧……!!
 青い髪、元の世界で見るなら、違和感の塊だろうけど、その爽やかな顔つき、涼し気な雰囲気が違和感を感じさせない。
 その白いローブは、物語の魔法使いを思わせる。
 まともな人の登場に、あたしはガッツポーズ。
 
「ごめん、取り乱しちゃったよ。今までちょっと頭が飛んじゃってる人としか会わなかったからさ……」

「それは……」

 心配するように眉をひそめるラルム君の声。よかった、普通の会話だ。

「お待ちなさい。」

 心を落ち着かせ、掲げた腕を降ろしたあたしに、突然のリリアン、今はこのまともな会話を続けたいのに。

「飛んじゃってる人たちしか?私がいるでしょう。あなたをたくましく鍛えあげ、美味しい料理を振る舞い、気立てよく、見た目麗しい完璧なメイドの私が」

 特訓(拷問)料理(拷問)見た目麗しい完璧メイド(服装だけ、枷、鎖付き)正直1番ヤバイ奴である。

「正直1番ヤバイ奴である」

「フッ!」

 ~~~~~~っ!!!ついでてしまった心の声に、あたしの足の小指を全力で踏みぬくリリアン。

 こ、声が…でない……!

「もう1度聞きます。完璧なメイドな?」

 うずくまるあたしに、リリアンは顔を近づける…
 悪いけど……!あたしには……!譲れないものがある……!

「悪いけど、ラルム君にメイド服を着せたほうが、いいメイドになると思うよ!」

「セツナさん!?」

「わかりました。久しぶりにコイツを味わいたいようですね」

 どこからか、あの黒い大剣を取り出すリリアン。あ、死んだ。

「待って下さい!セツナさん!リリアンさん!」

 間に入り、リリアンの蛮行を、止めようとしてくれるラルム君。
 あまりに常識的な対応に忘れかけてた常識が蘇る、争い、良くない!

「覚えてなさい」

 と言葉を残してどこかに行くリリアン。ひとまず危機は去ったようだ。
 あたしは胸をなでおろす、そうだ、お礼を言わなくちゃね。

「ありがとうラルム君、今度メイド服で嫁に来てくれる?」

「嫌ですよ!?」

 おっと間違えた、まぁいいか。
 というか振られたぞ、おい天使、ハーレムはどうした。

「い、依頼の話をしますね」

 話題を変えられる、そうだこんな茶番で時間を使うわけにはいかない。

 依頼は簡単な内容だった。この街の近くにあまり盛んではない魔法『召喚術』について書かれた遺跡があるらしい。

 『召喚術』というのははラルム君の専攻している魔法らしい。

「学園の方が休みの内に研究を進めておきたいんです」

「魔法の学園かぁ、いつか見てみたいな。」

 いいなぁ、ラルム君の話しに夢が広がる。
 あたしも魔法使いたいな、手を前に、火を出すポーズ。

「いつでも案内しますよ。」

 ありがと、それでその遺跡での調査に、一緒に戦うメンバーが必要らしい。
 報酬は非常に少ないが、遺跡内や道中で好きに採取することが、パーティー名義でできるらしい。

「依頼というよりは、一緒に遺跡調査しませんか?という誘いみたいなものですね。」

「なるほど、願ったりだよ」

 こちらとしても、いろいろ見て回れるのは、いい経験になるだろう。ただ戦力的に、あたしで護衛できるのかな?

「話しは聞かせてもらった!」

 バン!と扉が開かれる。リッカ?
 見れば、元気よく扉を開くリッカがいた、危ないので、扉はゆっくりと開けよう。

「あたしも行くよ!遺跡調査!」

 それは嬉しいけど……

「大丈夫?悪人とかいないけど」

「賞金稼ぎは引退したわ……」

 目をそらすリッカ、うん、情けない。
 まぁでもリッカは強いし、こちらとしてもありがたい。ついでに護身術とか教えてほしいけど。

「よろしくね!ラルム!」

「よろしくお願いしますね。えっとリッカさん?」

 すぐさま打ち解ける、こうゆう時にリッカの人柄はとても便利だ。
 さてさて、これで万全かな?

「そんじゃいっちょいきますかー!」

 掛け声と共に、あたしたちは初めてのクエストに挑むのだった。
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