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終章・らすとぱーと編
#47・精霊の秘薬を手に入れるとどうなるのか?
しおりを挟む~オリバーティア邸。
「うぅおぉっ!
これが例の卵から産まれた我が娘かぁ!
おおっ! めんこいのぅ!!」
私の夫、ヒョウゲンが大声で喜びを叫ぶ。
そのままサユキを抱き抱えて高い高いし始めた。
「ヒョウゲン、あまりサユキで遊ばないで。
もし落ちて怪我したらどうすんの。」
「おうおう!
これは悪い事をしたなぁフィエルナ!
あーーっはっはぁ!」
雪男とは思えない熱苦しい態度。
本当にネネコと結婚すべきは彼ではないか?
と思った時期もあった。
……はぁ、何で私。
こんな男に惚れて結婚したんだろ。
「それにしてもフィエルナ。
この子の名前を何故サユキにした?
こいうのは家族の皆で決めるべきでは
無かったのか。出生だって……」
「ごめんヒョウゲン。それもこれも全部、
大事な幼馴染との約束なの。
今回だけは、目を瞑ってくれないかしら。」
ヒョウゲンの気持ちも分からないではない。
家族に何も言わず消え、
ネネコと共に出生を見る事にした。
名前だって勝手に付けた。
我ながら最低な母親である。
「気に病む必要はない。
果たさなきゃいけない約束くらい
俺だって分かる。……あの晩のだろ?」
がっつり見られてた。
ある夜、部屋を抜け出し。
庭の岩に座ってネネコと密会した事。
知ってたのに
今まで聞かなかったのは……
きっと、彼なりの優しさだ。
全く、変な所でツメタオ譲りの紳士を
発揮するのやめてほしい。
4人目の子供を産むつもりは無いのに。
だからこそ今向き合うべきは、3人目の子。
ヒョウゲンの血が1ミリもない、赤子。
「理解してくれてありがとう。
じゃあ早速、家族皆で祝おっか!」
「そうだな!」
「と、言いたい所だけど……大事な話がある。」
「大事な話。」
「えぇ。家族皆に話さなきゃいけない。
サユキが普通じゃない事と、
これからの人生の事。」
「精霊って事か?」
「ううん。それよりもっと大事な問題。」
私は首を横に振って主張した。
「……お願い。
リビングにみんなを集めてくれる?」
「分かった。」
ヒョウゲンに頼み込み、
家族全員がリビングへと集まった。
未だにサユキはスヤスヤと寝ている。
彼の大声でも起きないあたり、
あの薬の効き目はとても強いようだ。
我が子2人の兄妹、
キリイチとニッカは年相応の
わくわくとした表情や仕草を見せる。
これを崩したくないと分かっていても、
言わずにはいられない。
言わなきゃ、近い未来きっと後悔するから。
「ねーねーお母様ぁ!
この赤ちゃんって3人目の子!?
男の子、女の子? 私妹がいいなぁ~。」
ニッカはニンマリとして、欲望を垂れ流す。
「ニッカ、少しは静かにしろ。
馬鹿みたいにはしゃいでんのお前だけだぞ。」
「ふーん。イチ兄様は嬉しくないの~?
理解ある弟が欲しいって言ってたじゃん。」
「まぁ、妹が産まれたら
ニッカみたいになりそうだしな。」
「何それ。馬鹿にしてる?」
「してねーっての。」
……全く、この2人ときたらいつもそうだ。
血の繋がった兄妹だというのに
全然反りが合わない。
それに、3人目の子は
2人の希望に沿わない存在だ。
残酷だけど、言うほかない。
「2人とも聞きなさい。」
「「――はいっ。」」
そこは息ぴったりなんだね。
「3人目の子……
サユキは、貴方達の思う様な子じゃない。」
「え……どういう事?」
ニッカが馬鹿正直に疑問符を浮かべる。
続けてキリイチの方も、困惑の表情を見せる。
「この子が弟になるか、
妹になるかはあなた達次第。」
「「「――ッ!?」」」
ヒョウゲンまで混じり、驚愕の固唾を飲む。
「ヒョウゲンも知ってるでしょ。
そもそも精霊に性別は無い。だから本来、
サユキの意思次第でどんな身体にもなれる。
……普通の精霊であれば。」
「あぁ、だがサユキは
フィエルナの魔力と思念を
元に産まれた神獣であり精霊。
そう簡単に身体が変わる訳じゃねぇ。」
付け足すように私の補足説明を述べる
ヒョウゲンだけど、少し理解がズレている。
サユキは。
「サユキの身体は正真正銘、女の子よ。」
「ほら見ろイチ兄! 妹でしたぁー!」
「……身体はね。」
「心は違うって言うのですか、お母様。」
煽るニッカを華麗にスルーし、
純粋な疑問をキリイチがぶつける。
「えぇ。冗談みたいな話だけど、
サユキちゃんは前世の人格と記憶を持ったまま
産まれてしまったの。」
「フィエルナ、そこに何か不都合でもあるのか?」
精霊であるとか、
神獣から産まれたとか以前に最も不都合な事。
「サユキちゃんの中身は、
あなた達2人より年上……16才の男の子なの。
そして。
ここで産まれる前の名前は、カワゴシ・サユキ。」
「成る程な。こりゃあ不都合極まりない。」
ヒョウゲンが共感の意を示したので、
心が軽くなった。
でも、その先を見据えなきゃいけない。
「私はこの子の母として、
どう育てるべきか迷っている。
男として育てるか、女として育てるか。
……情けないけど、未だに答えは出てない。
みんななら、どう育てる?」
薄情で、臆病で、優柔不断の悩み。
みんなに投げやりな行為だと分かってる。
最低だと自覚してる。
勝手に産んだ当人がする事じゃない。
「すまねぇフィエルナ。俺も分からねぇ。
大人の圧っつーのは嫌でも子供を歪ませちまう。
それが両親であるなら尚更だ。
どちらが正しいかなんて答え、出せねぇよ。
あーあ、俺も情けねぇ父親だな。」
「サユキが男だってんなら答えは一つだ!
俺はサユキを弟にするっ!!
釣りとか虫取りとかしていっぱい遊ぶんだ!
俺の遊びに全然付き合わない
ニッカみたいな奴にはしたくねぇっ!!」
「何言ってるんですバカイチ兄!
前世とか関係ないっ!
サユキちゃんは女の子として産まれたの!!
つまりっ! 私の妹なのぉおおっ!!!」
「「――うぬぬぬぅっ。」」
キリイチとニッカが互いに目を合わせ、
対抗の火花を散らす。
こういう所だけは、大人にない良さがある。
真っ直ぐな子供らしい考え。
自然体……賭けてみる価値はありそうだ。
「分かった。キリイチ、ニッカ。
あなた達に10年時間をあげる。」
「「……10年?」」
さっきの睨み合いが嘘のように治り、
2人は首を傾げた。
「サユキちゃんを弟か妹にする制限時間。
10年経っても中途半端な子である場合、
あなた達の力不足と判断し、
私が独断で決めた婚約者の所に居候させる。」
「いいじゃねぇか! やってやる!
サユキは絶対俺の弟にしてやっから!!」
「ふざけないでよバカイチ兄!
サユキちゃんは必ず私の妹になるの!!」
「その気持ち、よく伝わった。
ただし注意して欲しい事が一つ。
サユキの角については、本人に何も言わないで。
それを守れるなら好きにしていい。」
サユキ自身が、精霊であると勘づかない為の保険。
我が子2人なら、必ず了承してくれる。
「「分かった!!」」
2人がそれぞれの決意を口にした。
私はその言葉を信じ、仕事に専念する事にした。
*
7年後。
予期せぬ事態が起きた。
ニッカが
サユキに対して調教魔法を行なったのだ。
タダの悪戯レベルでするのには構わない。
精神科医に寄って金を
払えばいくらでも治せる。
しかし、ニッカが対価にしたのは……命。
軽い気持ちで治せるようなモノでは無かった。
叱っても叱っても、
我が子の〈自然な言葉〉は帰ってこない。
キリイチが何も言わなければ、気付けなかった。
サユキの前に現れるのを拒んだ
臆病な自分の所為でもある。だから、
我が子に対する怒りより、自責の方が強かった。
卑怯な手段をしてまで
勝ちたい気持ちは充分に理解できる。
ニッカはそれ程までにサユキを愛しているんだ。
けど、それが原因で
更なる歪みへ引き摺り込むのは間違ってる。
「……ごめんなさい。お母様。」
「いいわ。
最悪のケースを考えなかった私にもある。
だからお願い……
もうこれ以上サユキを歪めないで。」
「うんっ。」
沈んだ顔で、ニッカは頷いた。
*
それから更に3年後。
これといった事件もなく、
サユキはすくすくと育っていった。
麒麟由来の放電能力、怪力、高速移動なども
使い始めネネコの予言通り危険な子供に
なりつつあった。
そして迎える制限時間。
サユキは中途半端なままだった。
10年前の宣言通り、
私は急遽家族を集め再び会議を始める。
当然、サユキを除いて。
「この時が来てしまったんだな……フィエルナ。」
「えぇ、もうレイケメイル家に嫁ぐ他ない。
私ら家族じゃ、力不足だった。」
「…………っ。」
キリイチは歯噛みして俯いた。
泣きたい気持ちをひたすらに抑えて。
対してニッカの方は、
号泣と懇願の混ざった声で訴えていた。
「待って下さいっ! こんなの可笑しいです!!
後一歩、後一歩で私の妹に……
女の子になるのにっ……どうして!!」
「……ニッカ。初めからそういう約束だったろ。
馬鹿みたいに泣いて、
引き留めたい気持ちはみんな同じなんだよ。
俺達じゃどうもならなかったんだ。
仕方ないだろ。」
「イチ兄っ! 何でそう簡単に割り切れるの!
そんなにサユキちゃんと離れたいの!?」
「――離れたい訳ねぇだろ!!」
「――ッ!?」
キリイチ。私の見ない所で大分成長したわね。
あのニッカを怯ませるとは……
しっかりお兄ちゃんしてて嬉しいよ。
2人とも何とか鎮まってくれたようだし、後は。
「ヒョウゲン、
悪いけど汚れ役を買ってくれるか。」
「良かろう。愛する我が子の為だ。
心を鬼にしてでも果たそう。」
「ありがとう……みんな。」
*
翌日。
思いも寄らない事態が起きた。
お昼が近づく頃。
私の部屋に飛び込んで来たのは、ヒョウゲンだ。
「大変だフィエルナっ! キリイチが失踪した!」
「……何で、キリイチが?」
キリイチが意味もなく消える筈がない。
力も頭脳もそこらの一般人よりは高いから。
もし誘拐されたのなら、何かしら
メッセージの一つや二つ残している可能性もある。
「大丈夫か、フィエルナ。」
「……うん、大丈夫。
ちょっとキリイチの部屋を調査させて。」
「分かった。」
キリイチの部屋へ入り、調査を進める事にした。
物理的に争った形跡はとくに無い。
戦闘した証拠となる魔力残滓も無い。
……が。
ベットの上に、血痕が残されていた。
「争わずに血を流した? ……それって。
――あ……あぁ。私はまたサユキを。
なんて最低な母親なの。」
膝から崩れ落ちた。
全てが噛み合わない。
全部全部、サユキが歪む方向にしか進んでない。
キリイチからは絶対こんな事しない。
ならこれは、サユキが自分の意思で行った行為。
もう……取り返しのつかない所まで来てしまった。
ネネコ、私はどこで間違ったんだろうね。
###
「――というお話さ。分かったかい馬鹿息子?」
「待って!
話切るの下手すぎませんかねお母様ぁ!?」
途中から
俺の出生関係ない話になってなかったか?
しかも、立て続けにシリアス始めて
シリアスでオチを付けんのやめい!
いや全部俺の所為なんだけどね!
「ネネコにもよく言われるが……そうなのか。」
「そうつら。凍月は話途中でも寝るつらからね。」
それは色々と不味くないか。
そんなんでよく今まで魔王軍幹部出来たな。
「……はぁ。」
「姉たん、どうしたつらか。」
「知りたくなかった。」
深い溜息が出る。
だって、俺のイカれた第2の人生は全て
母とネネコが作った道。
俺はその道をただ歩いてただけだったんだ。
けれど、誰も悪くない。
みんながみんな
俺を想って作ってくれた道なんだ。
方法や過程が全て間違ってたとしても、
その全てを否定するのはお門違い。
10年という時間が与えられたのに、
男にも女にもなれなかった俺にだって責任がある。
「最低な母親だろう。
……私も自覚してる。憎いか、息子よ。」
「憎くなんかないよ。
全部全部、私を想ってやったくれた事だから。
中途半端な私も私だと思うし。」
「優しいんだね、サユキちゃんは。」
「優しくなんかないよ。お母様。」
元凶はそもそも俺にあるんだ。
お相子様だろう。
「さて、そんな馬鹿息子に朗報だ。」
「朗報?」
「私だって
この16年を無駄に過ごした訳じゃない。
ネネコ、キュピネと共に
とある秘薬を開発したんだ。」
言って。
フィエルナは桃色のちゃぶ台に
掌サイズの薬瓶を置いた。
「……これは?」
「精霊の秘薬。
飲めば精霊自身が望む身体へと変わる。
つまり、これでサユキちゃんは晴れて
カワゴシ・サユキに戻れる。
もう性差で悩む必要はない。
男に戻って自由な人生をやり直そうじゃないか。」
「これを飲めば……戻れる。
自由に……生きられる? 婚約者、しなくていい。
家族のみんなと一緒に…………」
「そうだ。悪くない提案だろう。
家族みんなが、サユキを待ってる。
どんな姿でも大事な家族に変わりない。」
俺は薬瓶を掴み取った。そして……
――バリィィィイン!!
「――ッ!?」
フィエルナの前で握り潰し、破壊した。
あちらは動揺してるが、
鶴は知ってたかのように口角をあげる。
残念だったな母さん。
俺もう、答え出してるんだわ。
生まれ直し、この身体を授かった時からずっと……
「何をしてるんだ馬鹿息子!
一生性差に悩み続けたいのかッ!?」
「凍月、あなたは姉たんを見誤ったつら。」
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