レイニー・ザ・ウィザード〜魔法使いレイニーと犬になった僕〜

メカラウロ子

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学園生活3

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学園生活中、僕は自分の特技を見つけてしまった。

それは……!四足動物の哺乳類と会話ができる。特に犬との相性は抜群。

爬虫類や鳥類とも話はできるが犬ほど相性は良くない。

僕のガワは犬なんだし、当たり前と言えば、当たり前だけど。

レイニーが実技の授業中は、僕は自由になる。セオドアの事について調べるついでに同じく自由にしている使い魔達と交流した。

意外にも、先生の使い魔達も普通に歩いている。

みんな、自分の主人についての話しかしないけど、時々泥沼な人間関係を聞いてしまったりなんかして、人間不信に陥りそうだ。

レイニーについてみんなどう思っているか聞いてみたら、綺麗な顔だけど、話しかけづらいというのが殆どだった。

ひとりぼっちでレイニーは、寂しくないのだろうか。

前に聞いてみたけれど、なんだ、お前が居てくれるんじゃないのか?とはぐらかされてしまった。

レイニーは、良くも悪くも目立つ。

僕が、病気がちだった人間がただ単に犬に転生しただけだったなら。そんなシンプルな状況だったらこんな風に悩まないだろう。

だけど、きっとそれだけじゃない。

僕はきっと普通じゃない。

「はぁ……」

「あらあら、ため息を吐くと幸せが逃げるって言いますわよ」

「あ、ハニーレモンさん。こんにちは」

このハニーレモン事、茶トラの猫ちゃんはクラウズリー先生の使い魔だ。新入りの僕に何かと気にかけてくれている。

クラウズリー先生の事も、あの人……不器用だからねぇ。と、孤立しているレイニーを気にしていると教えてくれた。

セオドアの事について調べていると相談した事もあるが、彼の在籍中にはまだ居なかったらしく、よく知らないそうだ。

ちなみにオスだ。

「どうかなさったの?悩み事なら話してスッキリする事もあるんじゃないかしら」

「ハニーレモンさん……!僕、実はレイニーに出会う前の記憶が無いんです。だから、自分が本当にノアなのか、僕ってなんなのか、分からないんです」

「あら、それは不安ね。アナタのゴシュジンに聞いてみる事はできないのかしら?」

「ちょっと聞きづらい雰囲気というか、レイニーがこの話題を何となく避けている気がするんです」

「そうなの。それは無理に聞かない方がいいわね。ゴシュジンが話してくれるまで。でも、気になっちゃうわよねぇ~」

「そうなんですぅ……」

僕がハニーレモンさんに慰められながらメソメソしていると……。

「おや、珍しい組み合わせですねぇ。貴方達、いつの間にそんなに仲良くなったのですか?」

「ひゃ!!く、く、クラウズリー先生!!!」

「あらぁ~ダーリン。今日はお仕事早上がりなのねぇ」

「休憩中さ、ハニー」

クラウズリー先生は悪い人ではないけれど、何故だか僕のことを怪しんでいる。墓穴を掘る前にここから離れよう。

「ボク、ヘヤカエル……」

「あら、どうしたの?変な喋り方して」

冷や汗をかきながら僕はくるりと二人に背を向けた。

「レイニー・アッシュフォードの"使い魔"ノアさん。貴方がわざと変な喋り方をしている事は気づいていますよ」

「ヒュッ」

「珍しい事もあるものですねぇ。いつも君にベッタリなレイニー・アッシュフォードと別行動なんて」

「そういう日も、ありますぅ……」

「ああ、そうだわ。ダーリン。この子、とある卒業生について調べているみたいなの」

「ほぉ……」

「ほら、セオドアって言ったかしら?チーム対抗戦の代表になっていた」

「あわわ……」

ひえー!ハニーレモンさん!!親切心はありがたいが今はその時ではない!!

クラウズリー先生は悪い人ではない。だが危険だと判断すると容赦ない。
僕(とレイニー)から、何故何の交流もないはずのセオドアの名前が出てくるのか。意味がわからないし怪しいに決まってる。

「…………」

ひぇ、めちゃくちゃ怪訝な顔をしている……。

「卒業生、という言葉が正しいのか分かりませんね。彼は、在籍中に亡くなっているのですから」

「えっ?どういう事……ですか?」
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