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本編 第二部 ~噂の姫様は初デートにて~
突然の来訪者
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ーーー茶会の噂は想像を絶するスピードで貴族界隈に瞬く間に広がっていった・・・。
前回迄ならば特段面白くも無かったからなのか、全く何の噂も立たず私の生活に何の支障も来さなかったのだが・・・
〝あの第二王子が骨抜きにされていた〟
〝あのキースランド伯爵令嬢のお墨付きを貰っている〟
等と根も葉もない下らない噂が横行しているらしく、お陰様で私宛の茶会や夜会やパーティーの招待状が毎日どっさり届く始末・・・。
お陰で私は毎日、欠席のお返事を認めなくてはいけない日々になってしまったのだ・・・。
貴族のルールに則るのであれば、自分より高位に当たる方からの招待は断ってはいけないと言う決まりがあるのだが・・・
(知るか・・・!へへーん、欠席で出しちゃうもんね!!)
と言うか・・・この人達は結局、私を介して殿下やキースランド伯爵令嬢と親しくしたいと言うだけで、私自身には何の興味も恐らく無いのだ。
だって届く招待状ぜーーーんぶ!〝是非、パートナーを連れて〟とか、〝親しいご令嬢と共に〟とか書いているし!!!
そんな招待はこちらから願い下げだ!!私はもう既に茶会で派手にやらかしてしまっているのだ・・・今更、取り繕った所で意味も無いし、もう既に4回頑張っているのだ!こんな招待状に欠席で返事を出す事など朝飯前だ!
(ふうぅ・・・少し喉が渇いたわね・・・。紅茶でも頂こうかしら?)
机の端に置いている呼び鈴を鳴らすと、すぐにノックの音と共にアーニャがやって来た。
「お呼びでしょうか?お嬢様」
「アーニャ、紅茶を頂ける?とびきり甘いのでお願いね!」
私の願いを聞くやアーニャの顔が一気に曇った。そしてアーニャが私を下から上まで舐め回す様に見始めたので思わず私も首を傾げてしまった。
「おおおお嬢様・・・、あの失礼ながら・・・ドレスは如何されましたか・・・?」
「へ・・・?あぁ!苦しいからすぐに脱がせて貰ったわよ?そういえば、メイド達も少し困惑気味だったけれど・・・だってコルセットとか本当苦手で~わた」
私の呑気な言葉を遮ったアーニャは机の上に有る呼び鈴を盛大に鳴らしかと思えば、部屋の扉を開けて屋敷中に聞こえる様な大声で叫び出した。
「緊急事態です!!!全メイドはお嬢様のお部屋へ大至急来て下さい!!!」
アーニャの行動について行けず一人アワアワとしている私は、本当にさっぱり忘れてしまっていたのだ。
「アーニャ・・・?どうしたと言うの?ちょっと・・・」
「お嬢様!!今日は、キースランド伯爵令嬢がお屋敷に来られる日ですよ?!」
(あ・・・・・・。完全に忘れてたーーー!!!)
そこからはもうされるがまま・・・屋敷で勤めてくれているメイド総動員で仕上げて貰った私は、何とか公爵令嬢として相応しい格好でキースランド伯爵令嬢を出迎える事が出来た。
「お待ちしておりましたわ、キースランド伯爵令嬢。」
何とかアーニャの機転によって恥をかかずに済んだ私は、それでも準備が整ったのはギリギリで・・・全速力で玄関まで走って来たのでドレスの中は汗だくなのだが・・・とりあえず淑女の礼をとり令嬢スマイルでキースランド伯爵令嬢を出迎えた。
「ーーー・・・・・・。気持ち悪いわ、やめて頂戴。」
私に礼も返さず、歯に衣着せぬその言動に出迎えに並んでいた使用人達がざわめき出した。
何ならキースランド伯爵令嬢の連れてきたお付の人達はかなり青ざめた顔している。
(あの茶会で少しは懲りたかと思っていたのだけれど・・・まぁ~!全然変わんないわね!!)
「キースランド伯爵令嬢・・・私の作り笑いが気持ち悪いのは甘んじて受け入れましょう・・・!」
「あら、そんな事申し上げましたかしら?」
お得意の綺麗な扇子を口元ではためかせて、私に流し目を寄越すキースランド伯爵令嬢に拳をワナワナと震わせていた私は、思わず口が滑ってしまった。
「ですが、礼には礼を返すべきでは有りませんか?人の屋敷に来ておいて・・・流石に失礼ですよ?貴女・・・」
そこまで言葉にすると鬼の様な形相のアーニャの顔が視界の端に写り、思わず口を噤んだ。
(しまった・・・言いすぎてしまったわ・・・!)
キースランド伯爵令嬢を見ると顔を真っ赤に染めて今にも帰りそうな勢いで鼻息を荒くしていた。
流石の私もここで帰られるのは不味いと思い、何とか言葉を掛け続ける。
「いや、でも、キースランド伯爵令嬢が来てくれて嬉しいので、そんな些細な事はどうでも良いですわね!おほほほ~!」
「ーーー・・・じゃ、ありませんの?」
「え?」
「友達・・・じゃ、ありませんの?!友達には・・・そんな淑女の礼などしませんわっ!」
美しいキースランド伯爵令嬢が顔を赤くしながら私に放った言葉は本当に予想外だった・・・。
そして絹のようにサラサラな金色の髪ににクリクリの瞳・・・本当にお人形の様に可愛らしいキースランド伯爵令嬢にこんな可愛い事を言われた私は・・・思わずキュンキュンしてしまい気付けば彼女を抱き締めてしまっていた。
「なっ?!・・・・・・何ですの?!急に・・・!」
「いやだって・・・可愛い事言うものですから・・・思わず攫いたくなってしまって・・・ぐへへ。」
「本当にお馬鹿な人ですわね・・・・・・、殿方にも、そんな馬鹿げた事は・・・言われた事有りませんわよ・・・」
(とか何とかブツブツ言いつつも跳ね除けない辺りが可愛いんだよなぁ~!
こりゃ男がされたら勘違いしてつけ上がっちゃうよ~!)
私達のやり取りを見ていた使用人達から、感嘆の声が漏れ出す。
その後私は、キースランド伯爵令嬢を友人として屋敷の中へ招き入れたーーー。
前回迄ならば特段面白くも無かったからなのか、全く何の噂も立たず私の生活に何の支障も来さなかったのだが・・・
〝あの第二王子が骨抜きにされていた〟
〝あのキースランド伯爵令嬢のお墨付きを貰っている〟
等と根も葉もない下らない噂が横行しているらしく、お陰様で私宛の茶会や夜会やパーティーの招待状が毎日どっさり届く始末・・・。
お陰で私は毎日、欠席のお返事を認めなくてはいけない日々になってしまったのだ・・・。
貴族のルールに則るのであれば、自分より高位に当たる方からの招待は断ってはいけないと言う決まりがあるのだが・・・
(知るか・・・!へへーん、欠席で出しちゃうもんね!!)
と言うか・・・この人達は結局、私を介して殿下やキースランド伯爵令嬢と親しくしたいと言うだけで、私自身には何の興味も恐らく無いのだ。
だって届く招待状ぜーーーんぶ!〝是非、パートナーを連れて〟とか、〝親しいご令嬢と共に〟とか書いているし!!!
そんな招待はこちらから願い下げだ!!私はもう既に茶会で派手にやらかしてしまっているのだ・・・今更、取り繕った所で意味も無いし、もう既に4回頑張っているのだ!こんな招待状に欠席で返事を出す事など朝飯前だ!
(ふうぅ・・・少し喉が渇いたわね・・・。紅茶でも頂こうかしら?)
机の端に置いている呼び鈴を鳴らすと、すぐにノックの音と共にアーニャがやって来た。
「お呼びでしょうか?お嬢様」
「アーニャ、紅茶を頂ける?とびきり甘いのでお願いね!」
私の願いを聞くやアーニャの顔が一気に曇った。そしてアーニャが私を下から上まで舐め回す様に見始めたので思わず私も首を傾げてしまった。
「おおおお嬢様・・・、あの失礼ながら・・・ドレスは如何されましたか・・・?」
「へ・・・?あぁ!苦しいからすぐに脱がせて貰ったわよ?そういえば、メイド達も少し困惑気味だったけれど・・・だってコルセットとか本当苦手で~わた」
私の呑気な言葉を遮ったアーニャは机の上に有る呼び鈴を盛大に鳴らしかと思えば、部屋の扉を開けて屋敷中に聞こえる様な大声で叫び出した。
「緊急事態です!!!全メイドはお嬢様のお部屋へ大至急来て下さい!!!」
アーニャの行動について行けず一人アワアワとしている私は、本当にさっぱり忘れてしまっていたのだ。
「アーニャ・・・?どうしたと言うの?ちょっと・・・」
「お嬢様!!今日は、キースランド伯爵令嬢がお屋敷に来られる日ですよ?!」
(あ・・・・・・。完全に忘れてたーーー!!!)
そこからはもうされるがまま・・・屋敷で勤めてくれているメイド総動員で仕上げて貰った私は、何とか公爵令嬢として相応しい格好でキースランド伯爵令嬢を出迎える事が出来た。
「お待ちしておりましたわ、キースランド伯爵令嬢。」
何とかアーニャの機転によって恥をかかずに済んだ私は、それでも準備が整ったのはギリギリで・・・全速力で玄関まで走って来たのでドレスの中は汗だくなのだが・・・とりあえず淑女の礼をとり令嬢スマイルでキースランド伯爵令嬢を出迎えた。
「ーーー・・・・・・。気持ち悪いわ、やめて頂戴。」
私に礼も返さず、歯に衣着せぬその言動に出迎えに並んでいた使用人達がざわめき出した。
何ならキースランド伯爵令嬢の連れてきたお付の人達はかなり青ざめた顔している。
(あの茶会で少しは懲りたかと思っていたのだけれど・・・まぁ~!全然変わんないわね!!)
「キースランド伯爵令嬢・・・私の作り笑いが気持ち悪いのは甘んじて受け入れましょう・・・!」
「あら、そんな事申し上げましたかしら?」
お得意の綺麗な扇子を口元ではためかせて、私に流し目を寄越すキースランド伯爵令嬢に拳をワナワナと震わせていた私は、思わず口が滑ってしまった。
「ですが、礼には礼を返すべきでは有りませんか?人の屋敷に来ておいて・・・流石に失礼ですよ?貴女・・・」
そこまで言葉にすると鬼の様な形相のアーニャの顔が視界の端に写り、思わず口を噤んだ。
(しまった・・・言いすぎてしまったわ・・・!)
キースランド伯爵令嬢を見ると顔を真っ赤に染めて今にも帰りそうな勢いで鼻息を荒くしていた。
流石の私もここで帰られるのは不味いと思い、何とか言葉を掛け続ける。
「いや、でも、キースランド伯爵令嬢が来てくれて嬉しいので、そんな些細な事はどうでも良いですわね!おほほほ~!」
「ーーー・・・じゃ、ありませんの?」
「え?」
「友達・・・じゃ、ありませんの?!友達には・・・そんな淑女の礼などしませんわっ!」
美しいキースランド伯爵令嬢が顔を赤くしながら私に放った言葉は本当に予想外だった・・・。
そして絹のようにサラサラな金色の髪ににクリクリの瞳・・・本当にお人形の様に可愛らしいキースランド伯爵令嬢にこんな可愛い事を言われた私は・・・思わずキュンキュンしてしまい気付けば彼女を抱き締めてしまっていた。
「なっ?!・・・・・・何ですの?!急に・・・!」
「いやだって・・・可愛い事言うものですから・・・思わず攫いたくなってしまって・・・ぐへへ。」
「本当にお馬鹿な人ですわね・・・・・・、殿方にも、そんな馬鹿げた事は・・・言われた事有りませんわよ・・・」
(とか何とかブツブツ言いつつも跳ね除けない辺りが可愛いんだよなぁ~!
こりゃ男がされたら勘違いしてつけ上がっちゃうよ~!)
私達のやり取りを見ていた使用人達から、感嘆の声が漏れ出す。
その後私は、キースランド伯爵令嬢を友人として屋敷の中へ招き入れたーーー。
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