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第34輪 光の花は無数に咲いて
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ローゼン家は城下町の少し離れた場所にある。薔薇のように赤い屋根をして、白い壁に大きな窓がいくつもあった。広大な庭が広がっていて、寒い季節以外で色とりどりの薔薇を咲かせている。大きな窓から外に出なくても一望出来た。そのため、王城と同じ庭師が剪定してくれている。
精霊も街の中心地へ行く前に一時間ほど薔薇を楽しんでいた。見た目は少しだけ色気と大人っぽさが増したイグニスなのに、中身はまったくの別人だと分かる。少しだけ胸が痛むグラキエスは、従者のように後ろをついて行った。
漸く城下町の中心地へ向かうと、早速とばかりに食べ物を欲しがる。普段と違う空気を纏っているからか、行き交う国民がイグニスの体を借りた精霊に振り返っていた。しかも、浮世離れした精霊は危機感がないのか、イグニスのことを知らない城下町の住人じゃない男に言い寄られている。
腰に手を回そうとする男の腕を捻り上げたグラキエスは鬱憤をぶつけた。男は振り返ることなく逃げていく。
「グラキエス、貴様。相当、依代を好いているな」
「え……それは、勿論……幼馴染ですし……」
「ふむ。人間とは難儀らしい。ところで、あれはなんだ」
精霊が指さしたのは、祭りの飾りだった。精霊の儀式をやることで頭がいっぱいだった二人は、すっかり忘れていた大きな祭りである。近づいていくと、『光箱』という魔法具の置かれた長机が複数あった。魔法紙で出来た箱型の筒で、魔力を込めて飛ばすだけ。魔力の色は人によって同じものがないと言われていて、同じ青でも若干違って飛ばした『光箱』が色とりどりで美しい祭りの一つだった。
「面白いことをする。だが、やってみたい」
「そう、ですね……せっかくなので」
毎年面倒だと嫌がるイグニスを連れてきて二人で魔力を込めて飛ばすのが恒例だったことを思い出す。精神体は奥の方にいて、眠っているわけじゃないと言う話だった。どれも同じに見える『光箱』を手にすると、一つを精霊へ渡す。精霊は不思議そうに眺めながら、説明を聞いていとも容易く魔力を込めた。
イグニスの色は綺麗な赤い薔薇のような色をしているが、精霊が込めた魔力は光加減で虹色に見える。きっと様々な薔薇の色が混ざり合った結果だ。
「……綺麗」
思わず自然と声が漏れる。グラキエスの言葉で表情が変わらない精霊も満足そうに腕を組んでいた。『光箱』は子供の手に収まる大きさをしている。二人は時間になるまで長机へ置かせてもらい、出店を見て回った。
普段は出ていない出店が溢れていて、飲食はもちろん。ちょっとした遊戯もあった。平和そのものであり、穏やかな空気が流れている中、急に女の甲高い声が聞こえてくる。それから遅れて騒ぐ男の罵声と、走ってくる足音がした。
「あの声はなんだ」
「ハァ……お見苦しいところを。祭りのときは、痴れ者が沸くんです」
偶然、前を走ってくる男と精霊の視線が交じ合う。獲物を見つけたとばかりに迫る男の前にグラキエスが立ちはだかったときだった。背後から魔力の放出を感じて振り返る。
精霊は人間と違って詠唱も呪文すらいらない――。
伸ばされた手から硝子のように透明な赤い薔薇の花弁がグラキエスの横を通り抜け目前の相手へ降り注ぐ。視界を奪われた男は叫び声を上げて両手でかき分ける中、足元から伸びてきた透明な蔓に縛り上げられた。
そのまま蔓が伸びて頭が地面を向くように反転する。
イグニスの精霊魔法と比べ物にならないほど洗練された硝子細工のような色とりどりの薔薇が美しく咲いていた。
「え……っと」
「ふむ。容易いものだ。それから、相手を選べない者に明日はない」
歓喜の声が上がる中、歩きだす精霊を追ってグラキエスもついて行く。出店の遊戯に興味を持った精霊へ説明していく中で、グラキエスも笑顔が見え隠れしていった。結構センスが問われる物も多く、不器用なイグニスと違って成功を収めていく精霊に感心する。
両手に沢山の景品を抱えた精霊のイグニスは満足そうだった。
表通りから外れ、坂を登って見晴らしの良い場所へ連れてくると、近くに置かれたベンチへ腰を下ろす。精霊の儀式は、一日憑依して身体と心を一体にすることが目的らしく、そうすることで信頼を得るらしい。
「簡単に言うと、我ら精霊を楽しませることだ。だから、依代とは別で、案内人を一人つけるのが習わしだ。貴様は部外者だが、聖女は人間の代表と聞く」
「えっと……代表かは分かりませんけど。まぁ、王族と同じ地位は持ってますね……」
「今日は満足した。美味しい物を食し、祭りは初めての体験だ。百年前とはまた違った風景でもある」
いつの間にか夕暮れ時となっていて、二人がいる場所は高台のようなところで、城下町が一望出来る。茜色は薔薇のようで、色とりどりの屋根を染め上げていった。静かなときを過ごしていると、すぐに日は沈んで月が顔を出す。今日は祭りのため、街灯などの魔法灯はすべて消され、幻想的な色合いを醸し出している『光箱』の置かれた場所が、点々と光り輝いていた。
「そろそろ時間なので、行きましょうか」
「ああ。我の時間も残り僅かなようだ」
早朝からとはいえ、イグニスであって別な精神体の相手と長い間二人きりで過ごしたことがなかったグラキエスも新鮮な気持ちを感じている。
二人が戻ると、すでに多くの住人が『光箱』を手にして笑い合っていた。リトス王国で毎年執り行われている静かな祭り。皆は一斉に、王城へ顔を向ける。王城の一番高いところで輝く光が四つあった。国王陛下、並びに王族の面々が『光箱』を飛ばしたら祭り開催の合図である。
願いを込めて、高く飛ばすことでその願いが叶うことを祈るのだ。静かに飛ばされた四つの光を見つめていた国民も、一人また一人と高く飛ばせていく。魔力が籠もった魔法紙で出来た『光箱』は、自然の魔力に乗って天高く飛んでいった。精霊と同時に飛ばした『光箱』は、仲良く隣り合って飛んでいく。
「貴様と依代はとても仲が良いようだ」
「……あれは、精霊様の魔力ですけどね」
「だとしたら、我らも波長が合うと言うことだ。屋敷に戻る」
何千年も精霊をしているから夜道だろうと迷うことのないはずなのに、最後はグラキエスのあとをついて街中を闊歩していた。
精霊も街の中心地へ行く前に一時間ほど薔薇を楽しんでいた。見た目は少しだけ色気と大人っぽさが増したイグニスなのに、中身はまったくの別人だと分かる。少しだけ胸が痛むグラキエスは、従者のように後ろをついて行った。
漸く城下町の中心地へ向かうと、早速とばかりに食べ物を欲しがる。普段と違う空気を纏っているからか、行き交う国民がイグニスの体を借りた精霊に振り返っていた。しかも、浮世離れした精霊は危機感がないのか、イグニスのことを知らない城下町の住人じゃない男に言い寄られている。
腰に手を回そうとする男の腕を捻り上げたグラキエスは鬱憤をぶつけた。男は振り返ることなく逃げていく。
「グラキエス、貴様。相当、依代を好いているな」
「え……それは、勿論……幼馴染ですし……」
「ふむ。人間とは難儀らしい。ところで、あれはなんだ」
精霊が指さしたのは、祭りの飾りだった。精霊の儀式をやることで頭がいっぱいだった二人は、すっかり忘れていた大きな祭りである。近づいていくと、『光箱』という魔法具の置かれた長机が複数あった。魔法紙で出来た箱型の筒で、魔力を込めて飛ばすだけ。魔力の色は人によって同じものがないと言われていて、同じ青でも若干違って飛ばした『光箱』が色とりどりで美しい祭りの一つだった。
「面白いことをする。だが、やってみたい」
「そう、ですね……せっかくなので」
毎年面倒だと嫌がるイグニスを連れてきて二人で魔力を込めて飛ばすのが恒例だったことを思い出す。精神体は奥の方にいて、眠っているわけじゃないと言う話だった。どれも同じに見える『光箱』を手にすると、一つを精霊へ渡す。精霊は不思議そうに眺めながら、説明を聞いていとも容易く魔力を込めた。
イグニスの色は綺麗な赤い薔薇のような色をしているが、精霊が込めた魔力は光加減で虹色に見える。きっと様々な薔薇の色が混ざり合った結果だ。
「……綺麗」
思わず自然と声が漏れる。グラキエスの言葉で表情が変わらない精霊も満足そうに腕を組んでいた。『光箱』は子供の手に収まる大きさをしている。二人は時間になるまで長机へ置かせてもらい、出店を見て回った。
普段は出ていない出店が溢れていて、飲食はもちろん。ちょっとした遊戯もあった。平和そのものであり、穏やかな空気が流れている中、急に女の甲高い声が聞こえてくる。それから遅れて騒ぐ男の罵声と、走ってくる足音がした。
「あの声はなんだ」
「ハァ……お見苦しいところを。祭りのときは、痴れ者が沸くんです」
偶然、前を走ってくる男と精霊の視線が交じ合う。獲物を見つけたとばかりに迫る男の前にグラキエスが立ちはだかったときだった。背後から魔力の放出を感じて振り返る。
精霊は人間と違って詠唱も呪文すらいらない――。
伸ばされた手から硝子のように透明な赤い薔薇の花弁がグラキエスの横を通り抜け目前の相手へ降り注ぐ。視界を奪われた男は叫び声を上げて両手でかき分ける中、足元から伸びてきた透明な蔓に縛り上げられた。
そのまま蔓が伸びて頭が地面を向くように反転する。
イグニスの精霊魔法と比べ物にならないほど洗練された硝子細工のような色とりどりの薔薇が美しく咲いていた。
「え……っと」
「ふむ。容易いものだ。それから、相手を選べない者に明日はない」
歓喜の声が上がる中、歩きだす精霊を追ってグラキエスもついて行く。出店の遊戯に興味を持った精霊へ説明していく中で、グラキエスも笑顔が見え隠れしていった。結構センスが問われる物も多く、不器用なイグニスと違って成功を収めていく精霊に感心する。
両手に沢山の景品を抱えた精霊のイグニスは満足そうだった。
表通りから外れ、坂を登って見晴らしの良い場所へ連れてくると、近くに置かれたベンチへ腰を下ろす。精霊の儀式は、一日憑依して身体と心を一体にすることが目的らしく、そうすることで信頼を得るらしい。
「簡単に言うと、我ら精霊を楽しませることだ。だから、依代とは別で、案内人を一人つけるのが習わしだ。貴様は部外者だが、聖女は人間の代表と聞く」
「えっと……代表かは分かりませんけど。まぁ、王族と同じ地位は持ってますね……」
「今日は満足した。美味しい物を食し、祭りは初めての体験だ。百年前とはまた違った風景でもある」
いつの間にか夕暮れ時となっていて、二人がいる場所は高台のようなところで、城下町が一望出来る。茜色は薔薇のようで、色とりどりの屋根を染め上げていった。静かなときを過ごしていると、すぐに日は沈んで月が顔を出す。今日は祭りのため、街灯などの魔法灯はすべて消され、幻想的な色合いを醸し出している『光箱』の置かれた場所が、点々と光り輝いていた。
「そろそろ時間なので、行きましょうか」
「ああ。我の時間も残り僅かなようだ」
早朝からとはいえ、イグニスであって別な精神体の相手と長い間二人きりで過ごしたことがなかったグラキエスも新鮮な気持ちを感じている。
二人が戻ると、すでに多くの住人が『光箱』を手にして笑い合っていた。リトス王国で毎年執り行われている静かな祭り。皆は一斉に、王城へ顔を向ける。王城の一番高いところで輝く光が四つあった。国王陛下、並びに王族の面々が『光箱』を飛ばしたら祭り開催の合図である。
願いを込めて、高く飛ばすことでその願いが叶うことを祈るのだ。静かに飛ばされた四つの光を見つめていた国民も、一人また一人と高く飛ばせていく。魔力が籠もった魔法紙で出来た『光箱』は、自然の魔力に乗って天高く飛んでいった。精霊と同時に飛ばした『光箱』は、仲良く隣り合って飛んでいく。
「貴様と依代はとても仲が良いようだ」
「……あれは、精霊様の魔力ですけどね」
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