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次の日、私は森の朽ち果てた樹木に根を張る月下美人を見に行った。
思った通り、蔓も茎もしおれたそれにはもう命の欠片さえもなく…だが、枯れて萎んだ花の亡骸にはまだあの懐かしい香りが残っていた…
(月子……)
私は枯れた花をそっとハンカチにくるみ、懐にしまった。
どこまでも未練がましい自分自身を疎ましく感じながら…
~fin
次の日、私は森の朽ち果てた樹木に根を張る月下美人を見に行った。
思った通り、蔓も茎もしおれたそれにはもう命の欠片さえもなく…だが、枯れて萎んだ花の亡骸にはまだあの懐かしい香りが残っていた…
(月子……)
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どこまでも未練がましい自分自身を疎ましく感じながら…
~fin
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2025/06/22
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