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レーゲの壺
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(レーゲの壺……)
馬鹿馬鹿しい話だと思いながらも、なぜだかその壺のことが頭から離れなかった。
アリアナを探す手がかりは、それしかないように思えたせいかもしれない。
僕は不思議なものに詳しいジョシュアに、レーゲの壺のことを訊ねてみた。
「レーゲの壺?なんだよ、おまえはそういう胡散臭い話は好きじゃなかっただろ?」
「それはいいから。知ってるのか?知らないのか?」
「そりゃあ、知ってるさ。
レーゲの壺にソリドゥス金貨三枚を入れて願いを言えば、その願いは叶うが、願った者は悪魔の生け贄としてこの世から消えてしまうってやつだろ?」」
「な、なんだって?この世から消えてしまう?」
「あぁ、そうだぜ。
なんだ、知らなかったのか?」
僕は、小さく頷いた。
彼の言った『生け贄』という言葉が、やけに耳に残った。
「そ、それで、レーゲの壺が今どこにあるのか、知ってるか?」
「なんでそんなことが気になるんだ?」
「いいから、調べてくれ!」
*
(アリアナは壺にストーカーのエリックを何とかしてほしいと願いをかけたのかもしれない。
それなら、誰にも迷惑をかけずにすむ。
でも、もしかしたら、アリアナは願いをかけた人間が生け贄としてこの世から消えることは知らなかったんじゃいだろうか?
知ってたら、いくらなんでもそんなことするはずがない。)
最初は、レーゲの壺なんて馬鹿馬鹿しいと思っていたが、考えれば考える程、信ぴょう性を感じて来る自分自身に戸惑っていた。
「デニス、わかったぜ!
レーゲの壺の在処が…」
それは、飛行機を乗り換えて行かねばならない遠い町の骨董屋だった。
どこまで信じられる話なのかもよくわからない。
だけど、このままにはしておけない。
僕自身が確かめなければ…
僕は、仕事を休み、骨董屋を目指した。
着いたのは、次の日の夕方だった。
そこそこ大きな店だが、ガラスは汚れ、あまり手入れは行き届いていない様子の店だった。
客は、僕の他に三人いた。
周りを見回しながら、僕はレーゲの壺を探した。
壺の外観についてはジョシュアに詳しく訊いてあった。
馬鹿馬鹿しい話だと思いながらも、なぜだかその壺のことが頭から離れなかった。
アリアナを探す手がかりは、それしかないように思えたせいかもしれない。
僕は不思議なものに詳しいジョシュアに、レーゲの壺のことを訊ねてみた。
「レーゲの壺?なんだよ、おまえはそういう胡散臭い話は好きじゃなかっただろ?」
「それはいいから。知ってるのか?知らないのか?」
「そりゃあ、知ってるさ。
レーゲの壺にソリドゥス金貨三枚を入れて願いを言えば、その願いは叶うが、願った者は悪魔の生け贄としてこの世から消えてしまうってやつだろ?」」
「な、なんだって?この世から消えてしまう?」
「あぁ、そうだぜ。
なんだ、知らなかったのか?」
僕は、小さく頷いた。
彼の言った『生け贄』という言葉が、やけに耳に残った。
「そ、それで、レーゲの壺が今どこにあるのか、知ってるか?」
「なんでそんなことが気になるんだ?」
「いいから、調べてくれ!」
*
(アリアナは壺にストーカーのエリックを何とかしてほしいと願いをかけたのかもしれない。
それなら、誰にも迷惑をかけずにすむ。
でも、もしかしたら、アリアナは願いをかけた人間が生け贄としてこの世から消えることは知らなかったんじゃいだろうか?
知ってたら、いくらなんでもそんなことするはずがない。)
最初は、レーゲの壺なんて馬鹿馬鹿しいと思っていたが、考えれば考える程、信ぴょう性を感じて来る自分自身に戸惑っていた。
「デニス、わかったぜ!
レーゲの壺の在処が…」
それは、飛行機を乗り換えて行かねばならない遠い町の骨董屋だった。
どこまで信じられる話なのかもよくわからない。
だけど、このままにはしておけない。
僕自身が確かめなければ…
僕は、仕事を休み、骨董屋を目指した。
着いたのは、次の日の夕方だった。
そこそこ大きな店だが、ガラスは汚れ、あまり手入れは行き届いていない様子の店だった。
客は、僕の他に三人いた。
周りを見回しながら、僕はレーゲの壺を探した。
壺の外観についてはジョシュアに詳しく訊いてあった。
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