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第4章 過去編
従者カトレア その一
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茶髪のショートボブに青い瞳。手足はスラリとした細身で、お尻も安産型。二十代前半という年齢の割に、やや貧相な胸を除けば、比較的、男性受けする身体付きをしている。
顔付きも悪くはないのだが、キレのある鋭い目のせいで常に怒っているように見えて怖いと言われる。
そんな彼女――カトレアは仕えているアリアのことを気に入っている。
天真爛漫で、使用人にも平等に接し、優しくしてくれる。
少しばかりぬけており、貴族の子女にしては些か素直すぎるが、そういうところも可愛らしいと思っている。
そんな妹同然に可愛がっていたアリアが、最近は少しだけ大人びた気がするのだ。
「最近、勇者様だけでなくアリア様も少し変わりましたね」
「へ? そう?」
勇人にアリアが初めて紅茶を淹れてから早くも一ヶ月の時間が過ぎていた。
決して長いと言える時間ではないが、少女が成長するには十分すぎるほどの時間だった。
「はい。昔から笑顔が多かったアリア様ですが、最近はただの笑顔ではない幸せそうな顔をされるようになりました。勇者様も以前までのような刺々しさがなくなり、訓練にも親身になったと聞いております」
「確かに少しお優しくなられたような……フィア様にも優しくなられましたからね」
カトレアに言われ、アリアも思い返してみれば、勇人が周囲の人間に冷めた目を向けることが少なくなった気がする。
あれほど恨んでいた目を向けていたフィアにも、最近は気遣うようになっているのだ。そのいい方向への変わりぶりに、貴族や王族たちは喜んでいるという話も耳にした。
「ところで、いつからアリア様はローゼスミント様のことをお名前で呼ぶように?」
「あ、それはですね。最近フィア様に魔法を教えていただいているんですよ。その時に、名前で呼んでほしいと言われたので」
「アリア様が、魔法?」
カトレアは、主の口から出た言葉に戦慄する。
なにしろアリアは、酷く不器用だ。
絵を描けば抽象画としか思えないモノが書き上がり、裁縫をすれば毛玉が大量に丸まった謎の物体が出来上がり、ダンスをすれば三歩でこける。
かろうじて紅茶だけはまともに淹れられるようになったが、それはむしろ貴族の子女としていらない技能である。
そんなアリアが、繊細な制御を求められる魔法を習っているのだ。不安にもなる。
「あの、失礼ですが迷惑はかけていませんよね?」
「え? 迷惑をかける要素はありませんよ?」
「いえ、その……魔法が暴発して、辺り一面焼け野原にしたとか、そういうのはなかったですか?」
「それは物理的に無理ですね。私が教えていただいている魔法は治療魔法なので」
「治療、魔法……!?」
物理的に破壊が行われていないと聞いてホッと一息ついた矢先に、次なる爆弾がカトレアに投下される。
治療魔法とは、通常の攻撃用魔法に比べて段違いに難易度が高いのだ。魔力コントロールに必要な繊細さは攻撃魔法の比ではなく、下手なことをしてしまえば傷口を悪化させてしまう可能性すらある。
「ああ……近い将来アリア様は誰かの命のその魔法で奪ってしまうのですね」
「あれ? 治療魔法を習っているって言ったよね? 攻撃魔法じゃないですよ?」
「アリア様からしてみれば、治療魔法も攻撃魔法も変わりません。どうせ失敗するんですから」
「むぅ。確かに攻撃魔法は、その、暴発寸前まで陥ってフィア様から「才能の欠片も見られないカスだ。いや、ゴミクズだ。近年稀にみるほどの下手さに脱帽したよ」って言われましたけど、治療魔法に関しては認めていただいているんですよ?」
「……嘘ですよね? アリア様にそんな才能が!」
「ねえ、カトレア。そろそろ怒っていいかしら?」
少し弄りすぎたのか、アリアは頬をぷくーと膨らませて「私、怒っているからね?」アピールをしてくる。これでも本人は精一杯怒っているらしいのだが、小動物が必死になって吠えているようにしか見えない。
そんな可愛らしい眼福姿にほっこりと和みつつ、少しおだててみる。
「ローゼスミント様が認めたのなら、アリア様には素晴らしい治療魔法の才能があったのでしょう。さすがはアリア様です」
「え? そ、そうかな。えへへ」
少し持ち上げただけで、アリアは嬉しそうに照れ笑いした。
ちょろい。ちょろすぎである。
かなり将来が心配であるが、いまはそのちょろさがカトレアとしてもありがたかった。
「ですが、なぜ急に治療魔法を覚えようなどと思ったのです?」
アリアは貴族の、それも公爵家の人間だ。今までだって学ぼうと思えば学ぶ機会はいくらでもあったのだが、アリアは魔法を覚えようとはしてこなかった。
無論、不器用だということも原因の一つだろうが、それにしてはいささか突然すぎるのではないかとカトレアは考える。
「そんな大した理由じゃないですよ?」
「その大した理由じゃないという”理由”の部分を聞きたいのです」
ずい、とカトレアが詰め寄ると、仕方ないとばかりにアリアは口を開く。
「えっとね、理由はいくつかあるんですけど、一番の理由はユーキ様に望まれたからです」
「勇者様が?」
なぜに? という疑問が顔に出ていたのか、カトレアの表情を見たアリアは苦笑する。
「なんでも、魔王討伐に一緒に来てほしいとか」
「――正気ですか? なにを考えているのですかあの勇者は」
勇者に対して不敬罪にあたる言葉が自然と口から漏れてしまった。慌てて口を噤む、外にいる人間に聞こえていないか様子をうかがうが、押し入られてこないので大丈夫だったようだ。
そして、もう一度アリアの口から出た言葉を吟味しなおしてみるが、答えは同じだった。
「……失礼を承知で申し上げますが、アリア様が旅に同行することは足手まといにしかならないと思います」
「うん。私もそう思っているから大丈夫。でも、なぜかフィア様にもお願いされたの」
「はぁ? え? ローゼスミント様が?」
「そう。私がいるのといないとじゃ、ユーキ様の作業効率が違うから、らしいです。だから、傍にいるだけでいいとか」
「ああ、はい。そういうことですか」
なんのことはない。勇者といえど人の子だ。
好意を持っている女の子にいいカッコいい所を見せたいのだろう。
(ローゼスミント様も人が悪いですね)
アリアが旅に付き合えば、足手まといになることは確実だ。
ギリギリの戦いが始まった場合、アリアという枷はかなり大きな重しとなる。
だからこそ、勇人が死に物狂いになり、アリアのことを守ろうとして、限界以上の力を発揮することを狙っているのだろうと、カトレアは推測した。
(などと考えている私は、きっと心根が汚いんですよね)
これはしょせん、フィアのことをよく知らないカトレアの妄想みたいな考えだ。
もしかしたら別の深い理由があるのかもしれない。
フィアもアリアのことを好いてくれて、本当に離れたくないからの提案なのかもしれない。
けれども、優しさの裏に隠された悪意に何度もアリアが傷つけられた姿を見てきたカトレアは、悪い方法へと疑うことを止めない。
公爵家の娘であるアリアを利用しようとして、近づき、使えないと知るや簡単に手のひらを返す。
そんな権力を求める馬鹿みたいな化かし合いの日常の中でも、アリアは捻くれず、真っ直ぐに育った。
だから、他人を疑うのはカトレアの役目である。この悪意に疎い主を守るため、カトレアは全ての人間を疑う。主に害をなす存在か、否か、その二択の価値基準で相手を見極める。
勇人の存在が味方につけば、アリアの立場を守ることも容易くなる上、アリア自身も勇人のことを好いているようなので、そういう意味では勇人はカトレア基準でいえばギリギリ合格点だった。
ひねくれてはいるが、大きく性格に裏表がなく分かりやすかったというのも大きい。
勇人について読み間違えてはいないと断言できるが、問題はフィアだ。彼女がどうしてアリアを旅に誘ったのか、本当の理由がなんなのかが気になる。
(……一度、ローゼスミント様とキチンとお話しする必要があるかもしれませんね)
メイド兼姉兼護衛であるカトレアが静かに決意を固めていることに気がつかないアリアは首を傾げる。
「カトレア? 急に黙ってどうしたの?」
「なんでもありませんアリア様」
先んずは、フィアの真意を確認することから始めよう。
胸の内に秘めた思いを悟らせないために、カトレアは笑顔の仮面を張り付けながら、今後の予定を考えていく。
顔付きも悪くはないのだが、キレのある鋭い目のせいで常に怒っているように見えて怖いと言われる。
そんな彼女――カトレアは仕えているアリアのことを気に入っている。
天真爛漫で、使用人にも平等に接し、優しくしてくれる。
少しばかりぬけており、貴族の子女にしては些か素直すぎるが、そういうところも可愛らしいと思っている。
そんな妹同然に可愛がっていたアリアが、最近は少しだけ大人びた気がするのだ。
「最近、勇者様だけでなくアリア様も少し変わりましたね」
「へ? そう?」
勇人にアリアが初めて紅茶を淹れてから早くも一ヶ月の時間が過ぎていた。
決して長いと言える時間ではないが、少女が成長するには十分すぎるほどの時間だった。
「はい。昔から笑顔が多かったアリア様ですが、最近はただの笑顔ではない幸せそうな顔をされるようになりました。勇者様も以前までのような刺々しさがなくなり、訓練にも親身になったと聞いております」
「確かに少しお優しくなられたような……フィア様にも優しくなられましたからね」
カトレアに言われ、アリアも思い返してみれば、勇人が周囲の人間に冷めた目を向けることが少なくなった気がする。
あれほど恨んでいた目を向けていたフィアにも、最近は気遣うようになっているのだ。そのいい方向への変わりぶりに、貴族や王族たちは喜んでいるという話も耳にした。
「ところで、いつからアリア様はローゼスミント様のことをお名前で呼ぶように?」
「あ、それはですね。最近フィア様に魔法を教えていただいているんですよ。その時に、名前で呼んでほしいと言われたので」
「アリア様が、魔法?」
カトレアは、主の口から出た言葉に戦慄する。
なにしろアリアは、酷く不器用だ。
絵を描けば抽象画としか思えないモノが書き上がり、裁縫をすれば毛玉が大量に丸まった謎の物体が出来上がり、ダンスをすれば三歩でこける。
かろうじて紅茶だけはまともに淹れられるようになったが、それはむしろ貴族の子女としていらない技能である。
そんなアリアが、繊細な制御を求められる魔法を習っているのだ。不安にもなる。
「あの、失礼ですが迷惑はかけていませんよね?」
「え? 迷惑をかける要素はありませんよ?」
「いえ、その……魔法が暴発して、辺り一面焼け野原にしたとか、そういうのはなかったですか?」
「それは物理的に無理ですね。私が教えていただいている魔法は治療魔法なので」
「治療、魔法……!?」
物理的に破壊が行われていないと聞いてホッと一息ついた矢先に、次なる爆弾がカトレアに投下される。
治療魔法とは、通常の攻撃用魔法に比べて段違いに難易度が高いのだ。魔力コントロールに必要な繊細さは攻撃魔法の比ではなく、下手なことをしてしまえば傷口を悪化させてしまう可能性すらある。
「ああ……近い将来アリア様は誰かの命のその魔法で奪ってしまうのですね」
「あれ? 治療魔法を習っているって言ったよね? 攻撃魔法じゃないですよ?」
「アリア様からしてみれば、治療魔法も攻撃魔法も変わりません。どうせ失敗するんですから」
「むぅ。確かに攻撃魔法は、その、暴発寸前まで陥ってフィア様から「才能の欠片も見られないカスだ。いや、ゴミクズだ。近年稀にみるほどの下手さに脱帽したよ」って言われましたけど、治療魔法に関しては認めていただいているんですよ?」
「……嘘ですよね? アリア様にそんな才能が!」
「ねえ、カトレア。そろそろ怒っていいかしら?」
少し弄りすぎたのか、アリアは頬をぷくーと膨らませて「私、怒っているからね?」アピールをしてくる。これでも本人は精一杯怒っているらしいのだが、小動物が必死になって吠えているようにしか見えない。
そんな可愛らしい眼福姿にほっこりと和みつつ、少しおだててみる。
「ローゼスミント様が認めたのなら、アリア様には素晴らしい治療魔法の才能があったのでしょう。さすがはアリア様です」
「え? そ、そうかな。えへへ」
少し持ち上げただけで、アリアは嬉しそうに照れ笑いした。
ちょろい。ちょろすぎである。
かなり将来が心配であるが、いまはそのちょろさがカトレアとしてもありがたかった。
「ですが、なぜ急に治療魔法を覚えようなどと思ったのです?」
アリアは貴族の、それも公爵家の人間だ。今までだって学ぼうと思えば学ぶ機会はいくらでもあったのだが、アリアは魔法を覚えようとはしてこなかった。
無論、不器用だということも原因の一つだろうが、それにしてはいささか突然すぎるのではないかとカトレアは考える。
「そんな大した理由じゃないですよ?」
「その大した理由じゃないという”理由”の部分を聞きたいのです」
ずい、とカトレアが詰め寄ると、仕方ないとばかりにアリアは口を開く。
「えっとね、理由はいくつかあるんですけど、一番の理由はユーキ様に望まれたからです」
「勇者様が?」
なぜに? という疑問が顔に出ていたのか、カトレアの表情を見たアリアは苦笑する。
「なんでも、魔王討伐に一緒に来てほしいとか」
「――正気ですか? なにを考えているのですかあの勇者は」
勇者に対して不敬罪にあたる言葉が自然と口から漏れてしまった。慌てて口を噤む、外にいる人間に聞こえていないか様子をうかがうが、押し入られてこないので大丈夫だったようだ。
そして、もう一度アリアの口から出た言葉を吟味しなおしてみるが、答えは同じだった。
「……失礼を承知で申し上げますが、アリア様が旅に同行することは足手まといにしかならないと思います」
「うん。私もそう思っているから大丈夫。でも、なぜかフィア様にもお願いされたの」
「はぁ? え? ローゼスミント様が?」
「そう。私がいるのといないとじゃ、ユーキ様の作業効率が違うから、らしいです。だから、傍にいるだけでいいとか」
「ああ、はい。そういうことですか」
なんのことはない。勇者といえど人の子だ。
好意を持っている女の子にいいカッコいい所を見せたいのだろう。
(ローゼスミント様も人が悪いですね)
アリアが旅に付き合えば、足手まといになることは確実だ。
ギリギリの戦いが始まった場合、アリアという枷はかなり大きな重しとなる。
だからこそ、勇人が死に物狂いになり、アリアのことを守ろうとして、限界以上の力を発揮することを狙っているのだろうと、カトレアは推測した。
(などと考えている私は、きっと心根が汚いんですよね)
これはしょせん、フィアのことをよく知らないカトレアの妄想みたいな考えだ。
もしかしたら別の深い理由があるのかもしれない。
フィアもアリアのことを好いてくれて、本当に離れたくないからの提案なのかもしれない。
けれども、優しさの裏に隠された悪意に何度もアリアが傷つけられた姿を見てきたカトレアは、悪い方法へと疑うことを止めない。
公爵家の娘であるアリアを利用しようとして、近づき、使えないと知るや簡単に手のひらを返す。
そんな権力を求める馬鹿みたいな化かし合いの日常の中でも、アリアは捻くれず、真っ直ぐに育った。
だから、他人を疑うのはカトレアの役目である。この悪意に疎い主を守るため、カトレアは全ての人間を疑う。主に害をなす存在か、否か、その二択の価値基準で相手を見極める。
勇人の存在が味方につけば、アリアの立場を守ることも容易くなる上、アリア自身も勇人のことを好いているようなので、そういう意味では勇人はカトレア基準でいえばギリギリ合格点だった。
ひねくれてはいるが、大きく性格に裏表がなく分かりやすかったというのも大きい。
勇人について読み間違えてはいないと断言できるが、問題はフィアだ。彼女がどうしてアリアを旅に誘ったのか、本当の理由がなんなのかが気になる。
(……一度、ローゼスミント様とキチンとお話しする必要があるかもしれませんね)
メイド兼姉兼護衛であるカトレアが静かに決意を固めていることに気がつかないアリアは首を傾げる。
「カトレア? 急に黙ってどうしたの?」
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