25 / 25
春休みの適切な関係
おわり
しおりを挟むふと、目が覚めた。
こーちゃんの部屋じゃなくて、僕の部屋みたい。
きれいなシーツの上に、裸で寝てた。肌掛けが気持ちいい。
どれくらい寝てたんだろう…って思って体を起こした。
――――ヴヴヴヴヴ
「ひあ」
体を起こした途端、奥に入ってたあれがまだ動いていたことに気づいた。
そんなに強い振動じゃない…けど、身体が震えちゃう。
「んん………んん」
起き上がるのはむり。
お尻のとこをさわったら、穴から紐のようなものが出てて、それを引っ張ったら中に入ってるのが抜けるような気がした。
ドキドキしながら少し引っ張ったら、やっぱり中のあれが動いた。
抜いちゃおう。
…抜いちゃっていいよね?
……抜くよ?
くいくい引っ張ってまた少し動かす。
…でも、これ、こーちゃんに言わないで勝手に抜いたら……、怒られる?
どうしようどうしよう……って思っていたら、ガチャ…って、部屋のドアが開いた。
「ん?タク、起きてた?」
「こーちゃん」
こーちゃんが、あーちゃんを抱っこして部屋の中に入ってきた。…二人とも、裸。
「もうちょっと休んでろよ?」
こーちゃんは笑うと、僕の隣にあーちゃんをおろした。
あーちゃんはぐっすり眠ってるみたい。……お尻から、僕のと同じような紐みたいなものが出てる。
「ん……」
ちょっと唸って身体を動かすあーちゃん。どきどきする。
こーちゃんがベッドに乗り上がって、眠ったままのあーちゃんにキスをした。
凄く優しい顔。
軽く触れさせて、すぐ離して、また、触れさせる。
………ちょっと、胸の中がもやもやしてくる。
「……こーちゃんっ」
「ん?」
もやもやが苦しくて、思わずこーちゃんを呼んで、腕を引っ張った。
「どうした?タク」
「……」
どうした、って聞かれて、僕どうしたんだろう?って思った。
なんだろう。
胸の中のもやもや。
こーちゃんが僕を見てくれたら、もやもやがちっちゃくなった。
「……わかんない」
「ん?」
「……こーちゃん、僕、病気かもしれない……」
「え?」
「……だって、ここがね、なんかぐるぐるするし、ぎゅって痛くなる」
自分の胸に手をあてた僕を、こーちゃんはぎゅって抱きしめてくれた。
「あーもー…。ほんと可愛い……。うちの子」
「?」
「タク……それね、嫉妬って言うんだよ」
「嫉妬?」
「うん。嫉妬。ヤキモチ。独占欲」
「なんで?」
僕、二人のこと好きなのに、なんで?
「俺が綾人にキスするのが気に入らなかったんだろ?」
「……?そ……なの?」
確かに、こーちゃんがあーちゃんにキスしたときに、もやもやーってしたけど。
「それから、綾人が俺にキスされるのも気に入らなかったんだろ?」
「うううんん??」
どう違うのかわかんないよ。
「俺にキスしてほしい?」
「うん」
「綾人にもキスしたい?」
「うん」
こーちゃんがくすくす笑う。
もー。ほんとにわかんないんだけど。
「僕、病気じゃない?」
「病気じゃないよ」
こーちゃんは相変わらず嬉しそうにニコニコしながら、僕にキスしてくれた。
…胸のもやもやが、少し消える。
「……ほら、綾人にもキスしてあげて?」
「あーちゃん、寝てるよ?」
「うん。大丈夫。俺も、いつもしてるし、拓斗が寝てるときにもしてるよ」
僕、寝てるときにもこーちゃんにキスされてたんだ……知らなかった……!
顔熱い……って思いながら、あーちゃんの寝顔をじっと覗き込んだ。やっぱりあーちゃんは綺麗で格好いい。
薄く開いてる唇に、そーっと僕のをくっつける。
あーちゃんの、柔らかくて気持ちいい。
ふにふにくっつけていたら、また、もやもやが消えてった。
「……はぁ。ほんと、お前ら可愛すぎる…」
「ふぇ……?」
「シャツ乾いたら、着たとこ写真とらせてくれ。愛でたい」
「え、え?」
「タク、とりあえず綾人のこと弄ってていいから、ちょっと待ってな」
……って、こーちゃん、行っちゃった。
いじってていい……って、どうすれば…?
じっとあーちゃんの寝顔を見てた。
見てるだけじゃ足りなくて、ぴたりと体をつけてみた。あーちゃんの素肌、サラサラしてる。
どきどきしながら、あーちゃんの胸に触ってみる。ちょっとふにっとしてて、乳首は僕より少し大きい。…女の子の胸には触りたいと思わないのに…。
「ん……」
体をずらして、あーちゃんの乳首を舐めてみた。いつも、こーちゃんが僕にするように。
ちゅうちゅう吸い付いていたら、下のほうがムズムズしてきた。
乳首から口を離して、あーちゃんの口に吸い付く。それから、ぺろぺろ唇を舐めた。
「ん……んっ」
ちゅ、ちゅってしてたら、こーちゃんが戻ってきた。
「…うぉ」
……って、変な声を出す。
「こーちゃ……?」
「ああ、いいよ。そのまま、な」
「?」
そのままでいい……なら、このまま。
あーちゃんに口をつけて、舌を伸ばしてみた。
あーちゃんの舌、気持ちいい。
夢中で舌を舐めていたら、こーちゃんが僕の足を広げてきて……、お尻の穴を舐め始めた。
「ひあんん」
何度も舐められて、胸が苦しくなってくる。下半身がむくむくしてくるのもわかる。
あ、どうしよう。中のほうが……、ひくひくしてきた。
「こーちゃ…っ、やぅ」
「気持ちよくしてやる」
こーたゃんの指が、僕のそこを広げてきて、冷たい液体を入れられた。
「ひぁぁ」
それから、指が入ってきて、その液を中に塗り込めた。
「あ……あ……」
そしたら、こーちゃんが、僕の中で動き続けてたあれを、引き抜いてくれた。
「あぅ」
あ、やっと……って思っていたら、それよりもちょっと大きな何かを、押し込まれた。
「あ、あっ、うそっ、なんでっ」
「大丈夫。別のローターだから」
「やっ、だいじょぶじゃない…っ」
「いいから。ほら、綾人にぴったりくっついて?」
こーちゃんが、あーちゃんの身体を僕の方に向けた。
お尻の中のものがなんとなく不安で、あーちゃんにぎゅっとだきつく。
「いい子」
こーちゃんは、あーちゃんの片足を僕の上に乗せた。
「……ん?」
僕の目の前で、あーちゃんの目がうっすら開いていく。
「ん……たく、と?」
「あーちゃん」
「たく………、んん?んんっ、あっ、ちょっ、こーじっ」
「黙ってろって」
「意味分かんない……っ、あっ、やっ、つめた……っ、えっ、ちょっ、ひいっ」
こーちゃんが、僕にいれたのと同じものを、あーちゃんの中にいれてる。
「長さあんまりないからな。二人でくっついてなきゃだめだよ?」
「なに………っ、んっ」
「二人のローター入れ替えてあげたからね。繋がってるから、下手に離れたら前立腺にあたって大変なことになるよ?二人で遊びたいなら、とめないけど」
こーちゃんが何を言ってるのかわかんない。
あーちゃんは僕を宥めるように、頭をなでたり、額にキスしたり、背中をぽんぽんって優しく叩いてくれる。
「お昼の準備してくるから」
こーちゃんは、そう言うと、僕とあーちゃんに、順番にキスしてくれた。
それから、僕たちに見せつけるように、手の中に握り込んだスイッチみたいなものを押す。
「ひぃぁ……!!!」
「あぁっっ!!」
体の中に埋め込まれたあれが、ぶるぶると震えだす。
その振動は今までのものよりも強くて、頭の方までビリビリ走ってくる気がした。
「また後でね」
こーちゃんは僕たちを見てから、部屋を出ていった。
「あ……、やぁ、あー、ちゃ、なか、あつい、あつ、いぃ」
なんだか凄く気持ちがいい。
ブルブルしてるところから、じわじわ熱が広がっていく。
「んん……っ、あ…、んの、ばか……っ、また、んんんっっ、あっち、あんっ、つか……っ、あ、あっ」
「あーちゃ……、あんん、あんっ」
お互いに腰がびくびくしてて、真正面から抱き合うような格好になっているから、僕とあーちゃんのそこが擦れあって余計に気持ちいい。
すぐ目の前に、目元を赤くしてるあーちゃんの顔。
多分、僕も真っ赤。
でも、とろとろになってる目元が綺麗。
その目は今は僕だけを映してる。
あーちゃんの、綺麗な目を見ながら、あーちゃんの、口をなめた。ぺろぺろ舐めてると、あーちゃんも舌で僕の舌をなめてくれた。
「ん……んんっ」
「んぅ、たくとっ」
腰を二人で押し付け合いながら、とっても気持ちいいキスを繰り返した。
二人で手を伸ばして、お互いの乳首もいじり合う。
「はぁ…ん、あーちゃ……きもち…いい、いぃっ」
「ん……たくと、オレも気持ちいいよっ」
僕とあーちゃんを繋いでいるものは、よくわかんないろーたーとかいうやつ。だけど、怖くないよ。だって、あーちゃんも一緒だから。
「あーちゃん……すきっ」
「オレも、たくとのこと大好きだよ」
ちゅ……ちゅ……って、キスを繰り返して、二人一緒にふるるるって、身体を震わせて、二人分の熱いものが僕たちの体を濡らしていく。
はぁ……って息をついた。
「「…いれてほしぃ…」」
………って、あーちゃんの声と重なって、二人顔を見合わせて……、笑っちゃった。
なんとなく、お互いのお尻に手が伸びて、指を中にいれていく。くちゅくちゅ音がして、内側はとっても熱くて。
「ひぅ…んっ、あ、いい、きもちいい…っ、あーちゃ、も、っと、もっと……っ」
「んぅっ、あっ、たくと、そこやばい……っ、あっ、もっとつよく、こすって……っ」
ふと、お互いの目を見た。
…ゴクリ、って、喉が鳴る。
僕とあーちゃんは、何も言わないまま、お尻から出てる紐をお互いに少しずつ引っ張った。
……ああ、胸が、すごく、どきどき――――
「「ひああああんんんっっ!!!」」
そこに、あたった途端、僕たちの中に快感が駆け抜けた。ここ、多分、前立腺、っていうところ。ごりごりされて、気持ちがいいところ…!
「ああぁんんんっ、やぁぅっ、イく、イっちゃう……!!!」
「ひあっ、ああっ!!いい、そこ、いい……っ!!」
僕とあーちゃんは、そのまま何度かイって、身体はヌルヌルだし、ベッドもめちゃくちゃになった。
けど、二人でし合うのが凄く気持ちよくて、お互いのお尻の中に指を入れて、ろーたーとかういのを、直接指で動かした。
結局、僕たちはこーちゃんがくるまでそんな遊びをずっとしてた。
「……はぁ。眼福」
……って、こーちゃんに謎の言葉をかけられて。
体横向きのまま、片足を高く持ち上げられて、こーちゃんのをいれられた。
「ああっっ」
奥の方を何度も突かれて、深いところに熱いものを感じた瞬間、僕もイって、ぴくんぴくんって体の震えが止まらない中、ズルズル引き抜かれた。
それからすぐ、あーちゃんも、同じような姿勢でこーちゃんに、いれられてて……。
「あっ、だめっ、いま、そんな、あっ、ああっ!!!」
激しい水音が何度もする。僕の体の震えは止まらない。
こーちゃんが「んっ」って短く呻いたとき、僕とあーちゃんの間が、また熱いもので濡れた。
こーちゃんは、僕たちを見下ろして笑うと、あーちゃんから引き抜いて……、中に入ったままだったろーたー?を、一気に引き抜いてきた。
「「~~~~!!?」」
僕とあーちゃんは、あまりの刺激に、お互いをぎゅっと抱きしめあって、体を震わせてた。
「……はぁ、可愛い。ほんと。やばいくらい、可愛い」
こーちゃんの、どこかうっとりとした声が、なんか嬉しい。
その後。僕たちが落ち着いてから、あーちゃんと二人でシャワーを使った。お尻の中もあーちゃんが綺麗にしてくれた。
シャワー使い終わったら、脱衣所にはこーちゃんのTシャツが置かれてた。着たらぶかぶか。シャツはまだ乾いてないから、乾くまでのつなぎだって。
…ぱんつは穿いちゃだめーって言われたから、落ち着かないままお昼ごはんを食べて、午後はなんとなく居間のソファでうつらうつらしてた。
こーちゃんとあーちゃんに挟まれて、暖かくて、心地よくて。
好きだなぁ……
って、思いながら、目を閉じた。
右と左から、こめかみにちゅってされる。
ふふふ。
2人とも、だーいすき。
こんな春休みなら、ずっとずっと続けばいいなぁ。
おしまい
**********
これにて一旦完結です!
また書きたいことでたときに掲載しますね。
お付き合いありがとうございました^^
応援ありがとうございます!
15
お気に入りに追加
418
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる