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春休みの適切な関係

おわり

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 ふと、目が覚めた。
 こーちゃんの部屋じゃなくて、僕の部屋みたい。
 きれいなシーツの上に、裸で寝てた。肌掛けが気持ちいい。
 どれくらい寝てたんだろう…って思って体を起こした。



 ――――ヴヴヴヴヴ



「ひあ」

 体を起こした途端、奥に入ってたあれがまだ動いていたことに気づいた。
 そんなに強い振動じゃない…けど、身体が震えちゃう。

「んん………んん」

 起き上がるのはむり。
 お尻のとこをさわったら、穴から紐のようなものが出てて、それを引っ張ったら中に入ってるのが抜けるような気がした。
 ドキドキしながら少し引っ張ったら、やっぱり中のあれが動いた。

 抜いちゃおう。
 …抜いちゃっていいよね?
 ……抜くよ?

 くいくい引っ張ってまた少し動かす。
 …でも、これ、こーちゃんに言わないで勝手に抜いたら……、怒られる?

 どうしようどうしよう……って思っていたら、ガチャ…って、部屋のドアが開いた。

「ん?タク、起きてた?」
「こーちゃん」

 こーちゃんが、あーちゃんを抱っこして部屋の中に入ってきた。…二人とも、裸。

「もうちょっと休んでろよ?」

 こーちゃんは笑うと、僕の隣にあーちゃんをおろした。
 あーちゃんはぐっすり眠ってるみたい。……お尻から、僕のと同じような紐みたいなものが出てる。

「ん……」

 ちょっと唸って身体を動かすあーちゃん。どきどきする。
 こーちゃんがベッドに乗り上がって、眠ったままのあーちゃんにキスをした。
 凄く優しい顔。
 軽く触れさせて、すぐ離して、また、触れさせる。
 ………ちょっと、胸の中がもやもやしてくる。

「……こーちゃんっ」
「ん?」

 もやもやが苦しくて、思わずこーちゃんを呼んで、腕を引っ張った。

「どうした?タク」
「……」

 どうした、って聞かれて、僕どうしたんだろう?って思った。
 なんだろう。
 胸の中のもやもや。
 こーちゃんが僕を見てくれたら、もやもやがちっちゃくなった。

「……わかんない」
「ん?」
「……こーちゃん、僕、病気かもしれない……」
「え?」
「……だって、ここがね、なんかぐるぐるするし、ぎゅって痛くなる」

 自分の胸に手をあてた僕を、こーちゃんはぎゅって抱きしめてくれた。

「あーもー…。ほんと可愛い……。うちの子」
「?」
「タク……それね、嫉妬って言うんだよ」
「嫉妬?」
「うん。嫉妬。ヤキモチ。独占欲」
「なんで?」

 僕、二人のこと好きなのに、なんで?

「俺が綾人にキスするのが気に入らなかったんだろ?」
「……?そ……なの?」

 確かに、こーちゃんがあーちゃんにキスしたときに、もやもやーってしたけど。

「それから、綾人が俺にキスされるのも気に入らなかったんだろ?」
「うううんん??」

 どう違うのかわかんないよ。

「俺にキスしてほしい?」
「うん」
「綾人にもキスしたい?」
「うん」

 こーちゃんがくすくす笑う。
 もー。ほんとにわかんないんだけど。

「僕、病気じゃない?」
「病気じゃないよ」

 こーちゃんは相変わらず嬉しそうにニコニコしながら、僕にキスしてくれた。
 …胸のもやもやが、少し消える。

「……ほら、綾人にもキスしてあげて?」
「あーちゃん、寝てるよ?」
「うん。大丈夫。俺も、いつもしてるし、拓斗が寝てるときにもしてるよ」

 僕、寝てるときにもこーちゃんにキスされてたんだ……知らなかった……!
 顔熱い……って思いながら、あーちゃんの寝顔をじっと覗き込んだ。やっぱりあーちゃんは綺麗で格好いい。

 薄く開いてる唇に、そーっと僕のをくっつける。
 あーちゃんの、柔らかくて気持ちいい。
 ふにふにくっつけていたら、また、もやもやが消えてった。

「……はぁ。ほんと、お前ら可愛すぎる…」
「ふぇ……?」
「シャツ乾いたら、着たとこ写真とらせてくれ。愛でたい」
「え、え?」
「タク、とりあえず綾人のこと弄ってていいから、ちょっと待ってな」

 ……って、こーちゃん、行っちゃった。
 いじってていい……って、どうすれば…?

 じっとあーちゃんの寝顔を見てた。
 見てるだけじゃ足りなくて、ぴたりと体をつけてみた。あーちゃんの素肌、サラサラしてる。
 どきどきしながら、あーちゃんの胸に触ってみる。ちょっとふにっとしてて、乳首は僕より少し大きい。…女の子の胸には触りたいと思わないのに…。

「ん……」

 体をずらして、あーちゃんの乳首を舐めてみた。いつも、こーちゃんが僕にするように。
 ちゅうちゅう吸い付いていたら、下のほうがムズムズしてきた。
 乳首から口を離して、あーちゃんの口に吸い付く。それから、ぺろぺろ唇を舐めた。

「ん……んっ」

 ちゅ、ちゅってしてたら、こーちゃんが戻ってきた。

「…うぉ」

 ……って、変な声を出す。

「こーちゃ……?」
「ああ、いいよ。そのまま、な」
「?」

 そのままでいい……なら、このまま。
 あーちゃんに口をつけて、舌を伸ばしてみた。
 あーちゃんの舌、気持ちいい。
 夢中で舌を舐めていたら、こーちゃんが僕の足を広げてきて……、お尻の穴を舐め始めた。

「ひあんん」

 何度も舐められて、胸が苦しくなってくる。下半身がむくむくしてくるのもわかる。
 あ、どうしよう。中のほうが……、ひくひくしてきた。

「こーちゃ…っ、やぅ」
「気持ちよくしてやる」

 こーたゃんの指が、僕のそこを広げてきて、冷たい液体を入れられた。

「ひぁぁ」

 それから、指が入ってきて、その液を中に塗り込めた。

「あ……あ……」

 そしたら、こーちゃんが、僕の中で動き続けてたあれを、引き抜いてくれた。

「あぅ」

 あ、やっと……って思っていたら、それよりもちょっと大きな何かを、押し込まれた。

「あ、あっ、うそっ、なんでっ」
「大丈夫。別のローターだから」
「やっ、だいじょぶじゃない…っ」
「いいから。ほら、綾人にぴったりくっついて?」

 こーちゃんが、あーちゃんの身体を僕の方に向けた。
 お尻の中のものがなんとなく不安で、あーちゃんにぎゅっとだきつく。

「いい子」

 こーちゃんは、あーちゃんの片足を僕の上に乗せた。

「……ん?」

 僕の目の前で、あーちゃんの目がうっすら開いていく。

「ん……たく、と?」
「あーちゃん」
「たく………、んん?んんっ、あっ、ちょっ、こーじっ」
「黙ってろって」
「意味分かんない……っ、あっ、やっ、つめた……っ、えっ、ちょっ、ひいっ」

 こーちゃんが、僕にいれたのと同じものを、あーちゃんの中にいれてる。

「長さあんまりないからな。二人でくっついてなきゃだめだよ?」
「なに………っ、んっ」
「二人のローター入れ替えてあげたからね。繋がってるから、下手に離れたら前立腺にあたって大変なことになるよ?二人で遊びたいなら、とめないけど」

 こーちゃんが何を言ってるのかわかんない。
 あーちゃんは僕を宥めるように、頭をなでたり、額にキスしたり、背中をぽんぽんって優しく叩いてくれる。

「お昼の準備してくるから」

 こーちゃんは、そう言うと、僕とあーちゃんに、順番にキスしてくれた。
 それから、僕たちに見せつけるように、手の中に握り込んだスイッチみたいなものを押す。

「ひぃぁ……!!!」
「あぁっっ!!」

 体の中に埋め込まれたあれが、ぶるぶると震えだす。
 その振動は今までのものよりも強くて、頭の方までビリビリ走ってくる気がした。

「また後でね」

 こーちゃんは僕たちを見てから、部屋を出ていった。

「あ……、やぁ、あー、ちゃ、なか、あつい、あつ、いぃ」

 なんだか凄く気持ちがいい。
 ブルブルしてるところから、じわじわ熱が広がっていく。

「んん……っ、あ…、んの、ばか……っ、また、んんんっっ、あっち、あんっ、つか……っ、あ、あっ」
「あーちゃ……、あんん、あんっ」

 お互いに腰がびくびくしてて、真正面から抱き合うような格好になっているから、僕とあーちゃんのそこが擦れあって余計に気持ちいい。

 すぐ目の前に、目元を赤くしてるあーちゃんの顔。
 多分、僕も真っ赤。
 でも、とろとろになってる目元が綺麗。
 その目は今は僕だけを映してる。
 あーちゃんの、綺麗な目を見ながら、あーちゃんの、口をなめた。ぺろぺろ舐めてると、あーちゃんも舌で僕の舌をなめてくれた。

「ん……んんっ」
「んぅ、たくとっ」

 腰を二人で押し付け合いながら、とっても気持ちいいキスを繰り返した。
 二人で手を伸ばして、お互いの乳首もいじり合う。

「はぁ…ん、あーちゃ……きもち…いい、いぃっ」
「ん……たくと、オレも気持ちいいよっ」

 僕とあーちゃんを繋いでいるものは、よくわかんないろーたーとかいうやつ。だけど、怖くないよ。だって、あーちゃんも一緒だから。

「あーちゃん……すきっ」
「オレも、たくとのこと大好きだよ」

 ちゅ……ちゅ……って、キスを繰り返して、二人一緒にふるるるって、身体を震わせて、二人分の熱いものが僕たちの体を濡らしていく。

 はぁ……って息をついた。

「「…いれてほしぃ…」」

 ………って、あーちゃんの声と重なって、二人顔を見合わせて……、笑っちゃった。

 なんとなく、お互いのお尻に手が伸びて、指を中にいれていく。くちゅくちゅ音がして、内側はとっても熱くて。

「ひぅ…んっ、あ、いい、きもちいい…っ、あーちゃ、も、っと、もっと……っ」
「んぅっ、あっ、たくと、そこやばい……っ、あっ、もっとつよく、こすって……っ」

 ふと、お互いの目を見た。
 …ゴクリ、って、喉が鳴る。

 僕とあーちゃんは、何も言わないまま、お尻から出てる紐をお互いに少しずつ引っ張った。
 ……ああ、胸が、すごく、どきどき――――

「「ひああああんんんっっ!!!」」

 に、あたった途端、僕たちの中に快感が駆け抜けた。ここ、多分、前立腺、っていうところ。ごりごりされて、気持ちがいいところ…!

「ああぁんんんっ、やぁぅっ、イく、イっちゃう……!!!」
「ひあっ、ああっ!!いい、そこ、いい……っ!!」

 僕とあーちゃんは、そのまま何度かイって、身体はヌルヌルだし、ベッドもめちゃくちゃになった。
 けど、二人でし合うのが凄く気持ちよくて、お互いのお尻の中に指を入れて、ろーたーとかういのを、直接指で動かした。

 結局、僕たちはこーちゃんがくるまでそんなをずっとしてた。

「……はぁ。眼福」

 ……って、こーちゃんに謎の言葉をかけられて。
 体横向きのまま、片足を高く持ち上げられて、こーちゃんのをいれられた。

「ああっっ」

 奥の方を何度も突かれて、深いところに熱いものを感じた瞬間、僕もイって、ぴくんぴくんって体の震えが止まらない中、ズルズル引き抜かれた。
 それからすぐ、あーちゃんも、同じような姿勢でこーちゃんに、いれられてて……。

「あっ、だめっ、いま、そんな、あっ、ああっ!!!」

 激しい水音が何度もする。僕の体の震えは止まらない。
 こーちゃんが「んっ」って短く呻いたとき、僕とあーちゃんの間が、また熱いもので濡れた。

 こーちゃんは、僕たちを見下ろして笑うと、あーちゃんから引き抜いて……、中に入ったままだったろーたー?を、一気に引き抜いてきた。

「「~~~~!!?」」

 僕とあーちゃんは、あまりの刺激に、お互いをぎゅっと抱きしめあって、体を震わせてた。

「……はぁ、可愛い。ほんと。やばいくらい、可愛い」

 こーちゃんの、どこかうっとりとした声が、なんか嬉しい。

 その後。僕たちが落ち着いてから、あーちゃんと二人でシャワーを使った。お尻の中もあーちゃんが綺麗にしてくれた。
 シャワー使い終わったら、脱衣所にはこーちゃんのTシャツが置かれてた。着たらぶかぶか。シャツはまだ乾いてないから、乾くまでのだって。
 …ぱんつは穿いちゃだめーって言われたから、落ち着かないままお昼ごはんを食べて、午後はなんとなく居間のソファでうつらうつらしてた。
 こーちゃんとあーちゃんに挟まれて、暖かくて、心地よくて。

 好きだなぁ……

 って、思いながら、目を閉じた。
 右と左から、こめかみにちゅってされる。
 ふふふ。

 2人とも、だーいすき。
 こんな春休みなら、ずっとずっと続けばいいなぁ。







おしまい



**********

これにて一旦完結です!
また書きたいことでたときに掲載しますね。
お付き合いありがとうございました^^ 


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