11 / 21
眠りの姫(♂)は眠らずに王子様を待ち続ける
第11夜
しおりを挟むこぼれた蜜を指に絡めた。
その指で蕾を押し、くぷりと含ませていく。
「あ」
昨日のような拒絶はない。
「姫……気持ちいい?」
「………ぁ、……ぃ、ぃ……っ」
こくこく頷いてくれる姫。
よかったと内心ほっとしながら、開いたままの姫の唇に口付ける。
「姫、愛してる」
「ふ………ぅ……」
「愛してる。私だけを……見て……?」
「………ぁ」
熱い内腔をぐるりと刺激し、ちゅっと軽い口付けをしてから、身体の位置をずらした。
片手で太腿を持ち上げ、目の前で揺れる花茎を口の中に入れる。
「ひぁぁ…」
甘い。
密が絡みついて、食べたくなる。
根本から扱くように吸い付き舐め上げ、蕾の奥には二本の指を挿れた。
指先に感じるしこりを、執拗に、何度も擦った。
「あ、まって、イく、またイっちゃう……っ」
無言で促した。
指の動きを激しくし、花茎は口の中でなぶり続ける。
「あ、あ、あんっ、あんんっ、イく、イ………あああぁぁーー………!!」
三度目で、ようやく蜜を口で受け止めることが出来た。
ビクンビクン痙攣のように震える体を感じながら、イってる最中も指でしこりを擦り、花茎を舐めしゃぶる。
「姫……姫……」
花茎から口を離すたび、うわ言のように姫を呼ぶ。
指が三本、難なく入る。
「姫……ここに私の物を挿れます。痛かったらすぐに言ってください」
「い、挿れて……はやく、はや………、っ、ああぁ…!?」
姫にねだられて、堪えられるわけがなかった。
太く張っている部分も、一気に姫の中に突き挿れてしまった。
「ああ……ぁんん……」
「姫……大丈夫……?」
「あ………、ん、ぅん、だい、じょぶ……っ」
八割方収まった私の陰茎は、姫の慎ましかった蕾をこれでもかと押し広げていた。
皺は伸び切り、ぴたりと嵌まっている。
「……ああ。こんなに健気に私を迎えてくれるなんて」
「ひゃん…っ」
私の物を咥えている蕾を、指で撫でた。
その刺激だけで、内腔が締まり、う……っ、と、声を漏らしてしまった。
「姫……力を抜いて」
「む……り……ぃ…っ」
「まだ動きませんから。口でゆっくり息をして……。馴染むまで、もう少しこのまま」
動かさなくても、内腔の締め付けだけで達してしまいそうだけど、そこはぐっと堪えた。
姫のこわばりを解くために、啄むように口付けを何度も贈る。
少し放置してしまった乳首を擦り、やわやわともみ、舌でも優しく撫でてあげる。
触れてない場所がないように、首筋も腕も脇も臍も、丁寧に手のひらでなで上げた。
「………ね」
そうやって全身に愛撫をし続けていると、姫の手が私の頬に触れてきた。
「も……だいじょうぶ……だから、うご、いて」
「姫」
「あんたの好きなように……抱いて。でも、お願い、ぎゅってしてて…っ」
なんて可愛らしいおねだりだろう。
私は姫の願いを叶えるべく、姫を抱きしめ、舌を重ね、緩く腰を引き………、奥までまた進ませた。
「ん…、んうっ」
自分本位に腰を打ち付けた。
止まらなくなる。
姫の中は……とにかく気持ちが良すぎた。
「んぅ…っ、んんっ、んぁっ、あっ、ああっ」
「姫……っ、姫……っ」
「あっ、いいっ、きもち、いぃっ、あ、あっっ、おく、おく、もっとぉ…っ」
「……っ」
ねだられるままに最奥の窄まりを小刻みに叩き続けた。
ビクンビクン身体が跳ねるのを感じながら刺激し続けると、緩んだそこにくぽりと先端が嵌った感触がした。
「ひぅ」
僅かに身体に力が入った瞬間、引き込まれるように先端がその奥に入り込んだ。
「――――っ!!」
最奥の窄まりの更に奥に、道が開けた。
八割方の挿入だった私の陰茎は、その道に侵入したことで根本まで全てが姫の中に収まった。
ぽたりと、私の汗が顎を伝う。
一度大きく腰を引き、最奥の、更にその奥めがけて腰を突き動かした。
「ひぅーーー……!!!」
花茎から透明な蜜が溢れた。
プシャリと弾け、姫と私の腹部をしとどに濡らしていく。
匂いも粘度もないそれが、閨指導のときに聞いた潮というものかとわかると、私のなけなしの理性がぷつりと切れた。
「姫……姫……!!」
「あ、あっ、うそっ、や、やら、あ、らめぇっ、つよ、つよ、すぎ……っ、あ、ああ゛ー…!!」
無我夢中で突き続けた。
頭が溶けるんじゃないかと思うくらいに快感を得ている。
姫の花茎からは何度も何度も潮が吹き出た。
「らめぇ……、イ、ってぅ。イってうからぁぁっ」
「もっと、もっと私を感じて…!!」
「あ、あ、あ」
「姫………っ」
一番奥深くに突き挿し、私自身を開放した。
「あーーーー……っ」
姫はぶるぶると身体を震わせた。子種を搾り取ろうと収縮する内腔。
一滴残らず姫の奥深くに注ぎ込み、はくはくと息を荒くする姫の唇に、口付けた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
535
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる