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眠りの姫(♂)は眠らずに王子様を待ち続ける

第11夜

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 こぼれた蜜を指に絡めた。
 その指で蕾を押し、くぷりと含ませていく。

「あ」

 昨日のような拒絶はない。

「姫……気持ちいい?」
「………ぁ、……ぃ、ぃ……っ」

 こくこく頷いてくれる姫。
 よかったと内心ほっとしながら、開いたままの姫の唇に口付ける。

「姫、愛してる」
「ふ………ぅ……」
「愛してる。私だけを……見て……?」
「………ぁ」

 熱い内腔をぐるりと刺激し、ちゅっと軽い口付けをしてから、身体の位置をずらした。
 片手で太腿を持ち上げ、目の前で揺れる花茎を口の中に入れる。

「ひぁぁ…」

 甘い。
 密が絡みついて、食べたくなる。
 根本から扱くように吸い付き舐め上げ、蕾の奥には二本の指を挿れた。
 指先に感じるしこりを、執拗に、何度も擦った。

「あ、まって、イく、またイっちゃう……っ」

 無言で促した。
 指の動きを激しくし、花茎は口の中でなぶり続ける。

「あ、あ、あんっ、あんんっ、イく、イ………あああぁぁーー………!!」

 三度目で、ようやく蜜を口で受け止めることが出来た。
 ビクンビクン痙攣のように震える体を感じながら、イってる最中も指でしこりを擦り、花茎を舐めしゃぶる。

「姫……姫……」

 花茎から口を離すたび、うわ言のように姫を呼ぶ。
 指が三本、難なく入る。

「姫……ここに私の物を挿れます。痛かったらすぐに言ってください」
「い、挿れて……はやく、はや………、っ、ああぁ…!?」

 姫にねだられて、堪えられるわけがなかった。
 太く張っている部分も、一気に姫の中に突き挿れてしまった。

「ああ……ぁんん……」
「姫……大丈夫……?」
「あ………、ん、ぅん、だい、じょぶ……っ」

 八割方収まった私の陰茎は、姫の慎ましかった蕾をこれでもかと押し広げていた。
 皺は伸び切り、ぴたりと嵌まっている。

「……ああ。こんなに健気に私を迎えてくれるなんて」
「ひゃん…っ」

 私の物を咥えている蕾を、指で撫でた。
 その刺激だけで、内腔が締まり、う……っ、と、声を漏らしてしまった。

「姫……力を抜いて」
「む……り……ぃ…っ」
「まだ動きませんから。口でゆっくり息をして……。馴染むまで、もう少しこのまま」

 動かさなくても、内腔の締め付けだけで達してしまいそうだけど、そこはぐっと堪えた。
 姫のこわばりを解くために、啄むように口付けを何度も贈る。
 少し放置してしまった乳首を擦り、やわやわともみ、舌でも優しく撫でてあげる。
 触れてない場所がないように、首筋も腕も脇も臍も、丁寧に手のひらでなで上げた。

「………ね」

 そうやって全身に愛撫をし続けていると、姫の手が私の頬に触れてきた。

「も……だいじょうぶ……だから、うご、いて」
「姫」
「あんたの好きなように……抱いて。でも、お願い、ぎゅってしてて…っ」

 なんて可愛らしいおねだりだろう。
 私は姫の願いを叶えるべく、姫を抱きしめ、舌を重ね、緩く腰を引き………、奥までまた進ませた。

「ん…、んうっ」

 自分本位に腰を打ち付けた。
 止まらなくなる。
 姫の中は……とにかく気持ちが良すぎた。

「んぅ…っ、んんっ、んぁっ、あっ、ああっ」
「姫……っ、姫……っ」
「あっ、いいっ、きもち、いぃっ、あ、あっっ、おく、おく、もっとぉ…っ」
「……っ」

 ねだられるままに最奥の窄まりを小刻みに叩き続けた。
 ビクンビクン身体が跳ねるのを感じながら刺激し続けると、緩んだそこにくぽりと先端が嵌った感触がした。

「ひぅ」

 僅かに身体に力が入った瞬間、引き込まれるように先端がその奥に入り込んだ。

「――――っ!!」

 最奥の窄まりの更に奥に、道が開けた。
 八割方の挿入だった私の陰茎は、その道に侵入したことで根本まで全てが姫の中に収まった。
 ぽたりと、私の汗が顎を伝う。
 一度大きく腰を引き、最奥の、更にその奥めがけて腰を突き動かした。

「ひぅーーー……!!!」

 花茎から透明な蜜が溢れた。
 プシャリと弾け、姫と私の腹部をしとどに濡らしていく。
 匂いも粘度もないそれが、閨指導のときに聞いた潮というものかとわかると、私のなけなしの理性がぷつりと切れた。

「姫……姫……!!」
「あ、あっ、うそっ、や、やら、あ、らめぇっ、つよ、つよ、すぎ……っ、あ、ああ゛ー…!!」

 無我夢中で突き続けた。
 頭が溶けるんじゃないかと思うくらいに快感を得ている。
 姫の花茎からは何度も何度も潮が吹き出た。

「らめぇ……、イ、ってぅ。イってうからぁぁっ」
「もっと、もっと私を感じて…!!」
「あ、あ、あ」
「姫………っ」

 一番奥深くに突き挿し、私自身を開放した。

「あーーーー……っ」

 姫はぶるぶると身体を震わせた。子種を搾り取ろうと収縮する内腔。
 一滴残らず姫の奥深くに注ぎ込み、はくはくと息を荒くする姫の唇に、口付けた。



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