【完結】ぼくは伴侶たちから溺愛されてます。とても大好きなので、子供を産むことを決めました。

ゆずは

文字の大きさ
7 / 54
本編

しおりを挟む



 ぼくのお尻の中には、レイの硬くて太い肉茎が埋まったまま。
 ぼくの心臓が大きく震えるたびに、中のレイの肉茎をぎゅっぎゅって締め付けている。

「愛してるんだ、セレス」

 苦しそうに紡がれた声は、ぼくに願うような、そんな声音。

 愛してる

 ……なんで。
 なんでそんなこと言うの。

「……っ、レイは、ずるい……っ」

 また涙が止まんない。

「狡くても酷くても何だっていい」

 ベッドに投げ出してたぼくの手を、レイがぎゅっと握ってベッドに押さえつけた。

「セレスが手に入るなら、俺はなんだってする」

 奥をぐりぐり抉りながら、レイの熱くて柔らかい唇が、ぼくの口を塞いだ。
 唇よりも熱い舌は、すぐににゅるっとぼくの中に入ってきて、滅茶苦茶に舐め回す。
 上顎から喉まで何度も舐められてるうちに、背筋を駆け上がってくるゾクゾクした快感が増していった。
 ぼくの手を握るレイの手に、もっと力が入る。
 奥を擦られるたびに、ぼくの体がぶるりと震えて、上を向いた陰茎からはとめどなく何かが流れ出す。
 口の中はレイから流れ込んでくる唾液と、ぼくの唾液でいっぱいになって、溺れそうになった。
 涙で視界は歪んだままなのに、間近にある青空より澄んだ綺麗な空色の瞳は、とてもよく見えた。
 喉に溜まった唾液を飲み込んだら、なんだか下腹部のところがポカポカしてくる。

 レイは唇を離すと、ぼくの頬を撫でた。とても、大切そうに。
 目を細めて、ただぼくを真っ直ぐ見つめてくる瞳から、目を逸らせない。

「セレス、愛してる」
「レイ」
「愛してる。……だから俺を受け入れてくれ」

 少し苦しそうにそう言葉にしたレイ。
 ゆっくり触れてきた唇に、ぼくの体からふ…っと力が抜けた。
 その瞬間を見計らったかのように、レイが腰を強く押し込めてくる。

「ひ………ぅ、うんんんっっ、ん、んんんっ」

 奥に、レイの肉茎が入りこんだ。
 本当に駄目。
 そこは、駄目。
 揺り籠の口があるから。まだ開かないはずだけど、もし、揺り籠があって、もし、口が開いてしまったら。

「んん~~っっ」

 でも、追い出せない。
 ぼくの体は喜んでレイを迎え入れてる。
 ぐぽんぐぽんって奥を抉られて、ぼくはずっと涙が止まらなくなる。
 唇で口を塞がれているから、悲鳴のように上がるはずだったぼくの嬌声は、聞こえることがない。
 くぐもった声しか出ないけど、それでもずっとぼくは声を出し続けてた。

 身分の低いぼくが、レイの子供を身籠るなんてこと…あってはならない。釣り合わない。家柄も、ぼく自身も、なにもかも。
 でも、こんなぼくに、レイは愛してると言ってくれた。
 ほしいって言ってくれた。

 深いところを何度も突かれてる間に、お腹の奥がジンジンしてきた。
 ぐるぐるして、熱がたまる。

 駄目だと思う心と、受け入れる体。
 求められて嬉しいと叫ぶ心と、開いてはならないと頑なに閉じる体。

 ぼくは多分、花籠持ち。
 男爵家の次男で。
 家は兄様が継ぐことが決まってて。
 頭も良くない。
 多い魔力を持ってるだけ。
 でも魔力が高いと、花籠持ちなら子どもを宿しやすい。
 もうすぐ学院を卒業する。
 この年まで婚約とかの話がないということは、多分ぼくは兄様に嫁ぐ。
 花籠が熟したら、兄様の花嫁になる。
 花籠が真っ赤に染まるまで、兄様の肉茎をぼくのここで受け入れて、たくさん、子種を注いでもらう。
 レイとアベルのことが好き。
 幼馴染みだから、とても好き。
 二人と一緒にいるとたのしい。
 二人と一緒にいたい。
 でもそれは、学院にいるあいだだけ。
 ぼくの中で、子供を宿すことと、だれかを好きだと思う心は同じじゃない。
 子供を宿すための行為は儀式で、『好き』っていう思いは必要じゃない。
 兄様だから、家族だから、大切だという思いはある。けど、それだけ。
 兄様じゃない誰かの子種を受けてしまったら、ぼくはその価値がなくなる。

 わからない。
 わからないんだ、レイ。

 ぼくは、ぼくのために、レイを拒絶しないとだめなのに。
 駄目って言っても、駄目って思っても、ぼくはレイを拒めない。
 体をよじって逃げ出すこともできない。

「セレス」

 レイの柔らかで優しい声。
 剣を握る手はとてもゴツゴツしていて力強いのに、ぼくに触れるときはこれでもかってくらい優しくなる。

 ……初めて会ったあのお茶会のときから、ずっとずっと傍にいた二人。
 ぼくの周りには、家族と、レイと、アベルしかいなかった。
 でもそれでよかった。
 ぼくはレイとアベルが好き。
 ふたりが好き。
 好きだった。
 今も好き。
 子供のときだけの特権。
 好きだから一緒にいて。
 寂しいときには頭をなでて。
 好き。
 ぼくの心の奥にしまいこんだ『好き』。

 なのに、レイが、それをこじ開けてくる。
 ぼくの心の奥深いところに、レイが入り込む。
 隠してた心を暴かれる。

 ぎゅぅって胸が痛くなる。
 体を起こしたレイを見上げてると、心臓がズキンズキン痛む。
 ぼくのお尻はレイの肉茎を咥えたまま離さない。
 ぼくの陰茎はピクピク震えながら涙を流して喜んでる。
 ぼくの中に埋め込まれたレイの肉茎は、ずっと待ってる。
 ぼくを、待ってる。

「レ、イ」
「セレス」

 手を伸ばしたら握られた。指を絡めて、ぎゅって、強く。

「す、き」
「っ」
「レイ、好き。レイ、レイ、好き、好き……っ」
「……っ」

 くしゃりと表情を歪めたレイが、ぼくに荒々しくキスをした。


しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。

くまだった
BL
 新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。  金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。 貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け ムーンさんで先行投稿してます。 感想頂けたら嬉しいです!

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

僕はただの平民なのに、やたら敵視されています

カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。 平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。 真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

処理中です...