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言葉をなくす。
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孤児院に着いて絶句した。
なんて人数だ。そしてここに居るのがおかしいふたり組を見た。
宰相と、法務卿……。
いや、反クズ王派なのは知ってたよ。て言うか、クズ王がひとりで孤立してるんだけどさ。ホント女神の加護って厄介だ。クズ王がどんなにクズでも王家の唯一の血脈である以上、弑逆するわけにもいかない。ここまできたら呪いだよ、呪い。
ともかく宰相と法務卿が、それぞれ赤ちゃんを抱き上げて立ち話をしてる姿はどこぞの休日のパパ友のようだ。宰相が抱いているのは生後半年の乳児で、法務卿は一歳半かな……二歳にはなってない子を片手で抱えてあやしている。
ふたりはお義母様と俺に気づくと、赤ちゃんを抱いたままこっちにやって来た。
「おはようございます、侯爵夫人。継嗣夫人もご機嫌いかがですか? 本日はポッシュ伯爵にお誘いいただいて、厚かましくも参上いたしました」
ポッシュ伯爵って、内務卿だ。目の下にものすごい隈を拵えた宰相が、優雅に礼をした。俺がいなくなったからってクズ王が仕事なんかするわけない。皺寄せが全部宰相と内務卿、財務卿に行ってんだよな。
「宰相様、とても嬉しいのですが、お寝みになったほうが良いのでは⋯⋯?」
マジで死にそうな顔色なんだけど。こんなんでやんちゃ坊主どもと駆け回ったら、ホントに倒れるぞ。
「いえ、こんな機会でもないとあなたの陣営だと表明できませんから」
陣営ってなんだ。
俺が音頭を取ってるわけじゃないんだけど。
音頭取りの親玉_である内務卿は、今日は宰相の代わりにクズ王の仕事をしているらしい。参加者の斡旋だけして本人は不参加とか。
「ポッシュ伯爵は陛下から、愛妾の新しい宮を設立するよう申しつけられて、その対応に苦慮しておられます」
法務卿が淡々と言った。しらっとした表情は、全くクズ王を敬っていない。
宰相の腕の中の赤ちゃんがふにゃふにゃぐずりだして、宰相は優しく揺すりながら法務卿を一瞥した。
「後にしましょう。赤子にも悪い感情は伝わります」
「おお、これは申し訳ない。お前にも悪いことをしたな」
宰相に嗜められて、法務卿は自分が抱く赤ちゃんの背中をトントンと叩いた。
シュールだ。
幼稚園バスを見送った後の、ママ友の井戸端会議みたいになってる。でも俺も、赤ちゃんの前で生臭い話はしてほしくないな。
それにしても大人がめっちゃいるので、すごい大所帯だ。当初の予定では乳幼児とその世話人は留守番のはずだったけど、これだけ大人の手があるなら一緒に出かけても問題なさそうだ。もちろん、言い出したのはお義母様だ。
世話人たちは大慌てで、綺麗なお襁褓と汚れものを入れるタライを準備することになった。
有志のみんなはそれぞれ、自分が乗って来た馬車や馬の背に子どもたちを分乗させた。俺が乗って来た一番乗り心地のいい侯爵家の馬車には、乳児と世話人がのることになって、代わりに俺は馬で来たジェムに回収された。
お義母様、乳幼児を連れてのお出かけは、めちゃくちゃ大変なんすよ。実家にチビだったころの子どもたちを連れて帰省の際、奥さんと一緒に屍になってたのを思い出した。とにかく荷物が多い、スケジュール通りに進まない。俺の倍、奥さんは大変だったろうけど。
赤ちゃんを乗せた馬車のスピードに合わせて、ジェムはゆっくり馬を進めた。年長組の子どもたちは先に行って軍部のみんなと竈門を作っておくんだそうだ。見込みがある子、やる気がある子は勧誘するって軍務卿が言ってた。将来進む道に選択肢が増えるのはいいことだ。
「意外だな。馬には乗れるのか」
ジェムの前で馬に跨って景色を堪能していると、言葉通りに意外そうな声音で問いかけられた。
「うん、アリスレアが領地で乗ってた。田舎すぎて馬がないとどこにも行けなかったからね。俺の意識で乗るのは初めてだけど、身体が覚えてるみたいだね」
魂の影でアリスレアのはしゃいだ感情を、他のみんなで笑いながら受け止めた……ような気がする。魂を磨いていたころの記憶はぼんやりと曖昧だ。仲間には女の人や人間じゃない記憶をもつ存在もいた気がするなぁ。
街の真ん中の整備された公園じゃなくて、街外れのだだっ広い野っ原に辿り着く。王都のすぐ傍にただの野原があるのは、有事のためだ。他国から侵略されたとき、避難民の受け入れ場所になったり軍部の駐屯地になったりする。普段は臣民が好きに立ち入ってもいい。祭りどきには芝居小屋が立ったり見世物小屋で珍しい動物が見られたりするそうだけど、残念ながら見たことがない。
すでに石組の簡易竈門が設られている。仕事が早い。て言うか、ムキムキの人が多い。……この人たち軍部の人じゃないか?
「討伐隊はみんな休暇中だから、参加しやすかったんだろう」
なるほど、今日は安息日ではない。平日真っ只中に休みなのは休暇の申請が通った人か、シフト制の業務の人だもんな。
あ、軍務卿発見。大きい身体に四、五人の子どもをぶら下げて、豪快に振り回している。傍らの財務卿がこっちに気付いて頭を下げた。こっちにくる素振りを見せて、思いとどまったみたいだ。軍務卿と子どもたちをハラハラした様子で見ている。
孤児院に向かう馬車の中で、お義母様が言っていた。今日集まってる大人たちは、相性のいい子がいたら引き取る気のある人たちなんだそうだ。ここ数年、孤児の人数は増えるばかりで、孤児院は常にいっぱいだ。
女神の加護が薄れてきたのか、国の端で魔獣が大量発生したり森が立ち枯れていくからだ。夏の暑さも厳しくなり、反対に冬の寒波は凍死者を大勢産んでいる。そうして親を失う子どもたちの、なんと多いことか。
ここにいる子どもたちに、素敵な未来が来るといいな。
「アリス」
名前を呼ばれて振り向くと、ジェムが手を伸ばして眉間に触れてきた。
「難しいことを考えている。眉間の皺がひどい」
「あぁ、ごめん。楽しい雰囲気が台無しだな」
「いや、少し妬けた。あなたの愛は広い。大きな愛で子どもたちを見守る姿は尊いが、たまには私も見てくれないか?」
…………。
やめろ、本気出してくんな。
俺に絶句する以外、どうしろと言うんだ?
なんて人数だ。そしてここに居るのがおかしいふたり組を見た。
宰相と、法務卿……。
いや、反クズ王派なのは知ってたよ。て言うか、クズ王がひとりで孤立してるんだけどさ。ホント女神の加護って厄介だ。クズ王がどんなにクズでも王家の唯一の血脈である以上、弑逆するわけにもいかない。ここまできたら呪いだよ、呪い。
ともかく宰相と法務卿が、それぞれ赤ちゃんを抱き上げて立ち話をしてる姿はどこぞの休日のパパ友のようだ。宰相が抱いているのは生後半年の乳児で、法務卿は一歳半かな……二歳にはなってない子を片手で抱えてあやしている。
ふたりはお義母様と俺に気づくと、赤ちゃんを抱いたままこっちにやって来た。
「おはようございます、侯爵夫人。継嗣夫人もご機嫌いかがですか? 本日はポッシュ伯爵にお誘いいただいて、厚かましくも参上いたしました」
ポッシュ伯爵って、内務卿だ。目の下にものすごい隈を拵えた宰相が、優雅に礼をした。俺がいなくなったからってクズ王が仕事なんかするわけない。皺寄せが全部宰相と内務卿、財務卿に行ってんだよな。
「宰相様、とても嬉しいのですが、お寝みになったほうが良いのでは⋯⋯?」
マジで死にそうな顔色なんだけど。こんなんでやんちゃ坊主どもと駆け回ったら、ホントに倒れるぞ。
「いえ、こんな機会でもないとあなたの陣営だと表明できませんから」
陣営ってなんだ。
俺が音頭を取ってるわけじゃないんだけど。
音頭取りの親玉_である内務卿は、今日は宰相の代わりにクズ王の仕事をしているらしい。参加者の斡旋だけして本人は不参加とか。
「ポッシュ伯爵は陛下から、愛妾の新しい宮を設立するよう申しつけられて、その対応に苦慮しておられます」
法務卿が淡々と言った。しらっとした表情は、全くクズ王を敬っていない。
宰相の腕の中の赤ちゃんがふにゃふにゃぐずりだして、宰相は優しく揺すりながら法務卿を一瞥した。
「後にしましょう。赤子にも悪い感情は伝わります」
「おお、これは申し訳ない。お前にも悪いことをしたな」
宰相に嗜められて、法務卿は自分が抱く赤ちゃんの背中をトントンと叩いた。
シュールだ。
幼稚園バスを見送った後の、ママ友の井戸端会議みたいになってる。でも俺も、赤ちゃんの前で生臭い話はしてほしくないな。
それにしても大人がめっちゃいるので、すごい大所帯だ。当初の予定では乳幼児とその世話人は留守番のはずだったけど、これだけ大人の手があるなら一緒に出かけても問題なさそうだ。もちろん、言い出したのはお義母様だ。
世話人たちは大慌てで、綺麗なお襁褓と汚れものを入れるタライを準備することになった。
有志のみんなはそれぞれ、自分が乗って来た馬車や馬の背に子どもたちを分乗させた。俺が乗って来た一番乗り心地のいい侯爵家の馬車には、乳児と世話人がのることになって、代わりに俺は馬で来たジェムに回収された。
お義母様、乳幼児を連れてのお出かけは、めちゃくちゃ大変なんすよ。実家にチビだったころの子どもたちを連れて帰省の際、奥さんと一緒に屍になってたのを思い出した。とにかく荷物が多い、スケジュール通りに進まない。俺の倍、奥さんは大変だったろうけど。
赤ちゃんを乗せた馬車のスピードに合わせて、ジェムはゆっくり馬を進めた。年長組の子どもたちは先に行って軍部のみんなと竈門を作っておくんだそうだ。見込みがある子、やる気がある子は勧誘するって軍務卿が言ってた。将来進む道に選択肢が増えるのはいいことだ。
「意外だな。馬には乗れるのか」
ジェムの前で馬に跨って景色を堪能していると、言葉通りに意外そうな声音で問いかけられた。
「うん、アリスレアが領地で乗ってた。田舎すぎて馬がないとどこにも行けなかったからね。俺の意識で乗るのは初めてだけど、身体が覚えてるみたいだね」
魂の影でアリスレアのはしゃいだ感情を、他のみんなで笑いながら受け止めた……ような気がする。魂を磨いていたころの記憶はぼんやりと曖昧だ。仲間には女の人や人間じゃない記憶をもつ存在もいた気がするなぁ。
街の真ん中の整備された公園じゃなくて、街外れのだだっ広い野っ原に辿り着く。王都のすぐ傍にただの野原があるのは、有事のためだ。他国から侵略されたとき、避難民の受け入れ場所になったり軍部の駐屯地になったりする。普段は臣民が好きに立ち入ってもいい。祭りどきには芝居小屋が立ったり見世物小屋で珍しい動物が見られたりするそうだけど、残念ながら見たことがない。
すでに石組の簡易竈門が設られている。仕事が早い。て言うか、ムキムキの人が多い。……この人たち軍部の人じゃないか?
「討伐隊はみんな休暇中だから、参加しやすかったんだろう」
なるほど、今日は安息日ではない。平日真っ只中に休みなのは休暇の申請が通った人か、シフト制の業務の人だもんな。
あ、軍務卿発見。大きい身体に四、五人の子どもをぶら下げて、豪快に振り回している。傍らの財務卿がこっちに気付いて頭を下げた。こっちにくる素振りを見せて、思いとどまったみたいだ。軍務卿と子どもたちをハラハラした様子で見ている。
孤児院に向かう馬車の中で、お義母様が言っていた。今日集まってる大人たちは、相性のいい子がいたら引き取る気のある人たちなんだそうだ。ここ数年、孤児の人数は増えるばかりで、孤児院は常にいっぱいだ。
女神の加護が薄れてきたのか、国の端で魔獣が大量発生したり森が立ち枯れていくからだ。夏の暑さも厳しくなり、反対に冬の寒波は凍死者を大勢産んでいる。そうして親を失う子どもたちの、なんと多いことか。
ここにいる子どもたちに、素敵な未来が来るといいな。
「アリス」
名前を呼ばれて振り向くと、ジェムが手を伸ばして眉間に触れてきた。
「難しいことを考えている。眉間の皺がひどい」
「あぁ、ごめん。楽しい雰囲気が台無しだな」
「いや、少し妬けた。あなたの愛は広い。大きな愛で子どもたちを見守る姿は尊いが、たまには私も見てくれないか?」
…………。
やめろ、本気出してくんな。
俺に絶句する以外、どうしろと言うんだ?
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