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会いたいよ
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カイルの側にいる、人族の女。
ーー邪魔だな。
(別れちゃえばいいのに……)
なんて……。
僕の方が後から現れておきながら、身勝手な悪い事を思ってしまった。
そのせいなのか、ただ単に雨に濡れたためなのか、獣人のくせに僕は高熱を出してしまった。
体温計は39度を表示してる。
体は熱いし、なんだかフラフラする。
でも、今日はカイルが来てくれるって言ってたんだ。
バイトに行かなくちゃ。
「バイトに行きたい。行かないとカイルに会えない……」
今日会ったら、今度こそ連絡先聞くつもりだったのに。
看病してくれてる姉さんが「バイトはダメ」と冷たく告げる。
熱のせいなのか、カイルに会えなくて悲しいからか、僕はベッドの中でぼろぼろと涙を溢した。
「カイル、今日バイトに行かないと……会えなくなったら……」
泣きながら言うと、みかねた姉さんが「私が代わりに行って来てあげようか?」と優しい言葉を口にした。
「でも……」
「バイトする訳じゃないわよ、店に行って、カイルに会って連絡先を聞いてくる。元気になったらメールしたらいいでしょう? だからミックは安心して大人しく寝てなさい。凄い熱なんだから」
「ありがとう……姉さん」
姉さん優しい……。
「で、カイルってどんな人なの?」
姉さんに聞かれた僕は、大好きなカイルを思い浮かべた。
「カイルは、とにかくカッコいい人。それから、背が高くって……。すごくいい匂いもする」
天井を見上げながら、僕が知る限りのカイルを教えた。
僕とカイルが会ったのはまだ二回だけ。話もろくにしないまま、キスをしただけだ。
カイルの事は名前と耳に残る声や甘い匂いぐらいしかわからない。
分かる事を全部伝えると、それまで優しく微笑んでいた姉さんの顔がなぜか険しくなった。
「あのねミック、そんな情報で私にどうやって見つけろっていうの?」
「だって」
本当にそうなんだ。
カイルはめちゃくちゃいい匂いがする。
そばにいるだけで幸せだし、触れてもらえたら溶けてしまうくらい気持ちいい。
「私が聞きたいのは体の特徴。髪や目の色とか、痩せてるとかあるでしょ? いい匂いって言われてもそれはミックが感じるだけで私にもいい匂いかは分からないじゃない?」
ああ、そうか。
姉さんの言う事を理解して、僕はもう一度カイルを思い浮かべながら話をした。
「カイルの髪の色は艶のある黒で、目は宝石みたいな赤だよ。一見痩せて見えるけど、抱きしめられたら筋肉質な体で、他にはそうだ、耳にピアスしてる。星の……」
そこまで話し気付いてしまった。
カイルの耳の星のピアス。あれ、彼女とお揃いだった。
同じ物が僕を睨む彼女の耳にも輝いていたから。
僕は鳥獣人だから、目はいいんだよね……目だけは、はぁ……。
「抱きしめられたらって、どうやって私は確かめればいいのよ? まぁいいわ、星のピアスね。黒髪赤目、星ピアス、背の高い人族のカイルか。とりあえず行って来る」
呆れた顔をしながらも姉さんはカイルの所へ行ってくれた。
ちゃんと会えるといいな。
連絡先、教えてくれるかな。
そういえば、僕は熱が出ちゃったけど、カイルは大丈夫なのかな?
カイルも雨に濡れたんだ。
あんなに激しいキスもした……もしかして、同じように風邪引いている?
だって獣人の僕がこんなになってるんだから。
いろんな事を考えていたら、僕はいつの間にか眠っていた。
◇
『ミック』
夢の中にカイルが出てきた。
甘い声で囁くように僕の名前を呼んで、ぎゅって抱きしめてくれた。
「カイル……」
何て幸せな夢だろう……。
大好きな彼の声、体温も感じるし、甘いカイルの匂いもする。
夢だからいいかなぁ、そう思って僕は自分からカイルにキスをした。
たくさん、たくさん、
チュッ……チュッ……チューッ……。
「くすぐったい」
「ふぇ?」
大好きな人の声がすぐ真上から聞こえる。
「ミック」
(え? ……なんで?)
ゆっくり目を開くと、カイルがそこにいた。
僕は寝ぼけてカイルの首や顎にキスをしていたみたい……。
「カイル……なんで?」
「心配だったから、来てやった」
うー……うれしいけど……。
「うそうそ、お前の姉さんに頼まれたんだよ。熱だして寝込んでるからよかったら家に来てくれってさ」
クスッと笑うとカイルは僕を抱きしめた。
「熱いな」
体は熱いけど、気分はいい。
たぶん、カイルが僕と同じ布団の中にいる事が嬉しすぎて、体温が上がってしまっているんだ。
カイルは僕の額に軽く唇を当てた。
「さっきミックのスマホに俺のアドレス入れといたから」
ーーえっ? アドレス?
「本当? ありがとう。じゃ、後でメールしてもいい?」
「ああ、メールなら、いつでもかまわない」
嬉しくて見上げると、カイルの耳についている星の形のピアスが目に入った。
「……あ」
「ん? どうした?」
「……ピアス……彼女とお揃いだよね」
少し拗ねた言い方をしてしまった。
カイルはクスクスと笑い僕の耳たぶに触れる。
「お前も、俺とお揃いの欲しい?」
ほ、欲しくない訳がない!
コクコクと頷くと、カイルは耳朶を揉むように触った。僕は耳に何もつけてない。もちろんピアスホールもない。カイルはそれを確かめているみたいで。
「開ける? ああ、でも」
そう言うと、僕の首筋にキスを落とした。
「……う……あっ」
チュッと強く吸われた。
ちょっとだけ痛い感じ、それに初めて首にキスされて、これまでになくゾクゾクして、体は一気に鳥肌を立てた。
それに気づいたカイルはニヤッと笑う。それからキスした場所を指差した。
「暫くコレで我慢しとけよ。すぐに揃いのネックレスつけてやるから」
「コレって……? 揃いのネックレス?」
「ああ、『番』のお前に、俺からの贈り物。だから早く元気になれよ」
贈り物をもらえる事と心配してくれた事が嬉しくて、僕は何度も頷いた。
カイルは「かわいいな」って言いながら、ギュッと強く僕を抱きしめる。
腕の中の心地良さに、僕はうっとりと目を瞑った。
けれど、そのまま寝てしまってーー。
◇
「子どもみたいに泣かないでよ、仕方ないでしょう? ミック起きなかったんだから」
目が覚めたらカイルはいなくなっていて、僕は寂しくて泣いてしまった。
「でもさ、あの人大丈夫なの?」
何か嫌なものを思い出したように、姉さんは目を顰めている。
「……大丈夫って?」
もしかして、姉さんはカイルが嫌い?
番であるカイルを、姉さんから嫌われたくはない。でも、家族だからって気にいるとは限らない……。
「だって、カイルってば寝ているミックにずーっとキスしてたのよ? アタシが見てるのを分かってて! いくら番だからって……って、何を喜んでるのよ⁈」
姉さんから聞いた事が嬉しくて、僕の顔は緩んでしまった。
寝ている僕に、ずっとキスしてた……。
そんなの嬉しいに決まってる。
……それより姉さん、ずっと覗いていたの?
そっちの方が怖いから!
その日の夜、僕はカイルにメールを打った。
『来てくれてありがとう』
……なんかちがう?
『うれしかった』
うーん……もう少し違う言葉で伝えたい。
結局、いい言葉が浮かばなくて、メールは書けなかった。
だから思いきって電話をかけた。
メールならいつでもいい、そう言われた。けど、電話でもいいよね?
緊張しながら掛けた電話はすぐに繋がった。
『何の用よ』
電話はカイルに掛けたはず。思わず確かめると、やっぱりカイルの番号で。
『えっ、これカイルのだよね?』
『そうよ、今彼は隣で寝てるわ』
カイルの電話に出た人族の彼女サミアは、カイルは自分の横で寝ていると言いながら、僕を馬鹿にした様に笑った。
言葉を失くす僕に、わざと追い討ちをかけるように『それじゃ、私達まだすることがあるから』と話すと、あはは、と高い声で笑い、カイルには一度も代わることなく電話を切った。
酷い……。
……やっぱり嫌だ……彼女、嫌いだ。
ーー邪魔だな。
(別れちゃえばいいのに……)
なんて……。
僕の方が後から現れておきながら、身勝手な悪い事を思ってしまった。
そのせいなのか、ただ単に雨に濡れたためなのか、獣人のくせに僕は高熱を出してしまった。
体温計は39度を表示してる。
体は熱いし、なんだかフラフラする。
でも、今日はカイルが来てくれるって言ってたんだ。
バイトに行かなくちゃ。
「バイトに行きたい。行かないとカイルに会えない……」
今日会ったら、今度こそ連絡先聞くつもりだったのに。
看病してくれてる姉さんが「バイトはダメ」と冷たく告げる。
熱のせいなのか、カイルに会えなくて悲しいからか、僕はベッドの中でぼろぼろと涙を溢した。
「カイル、今日バイトに行かないと……会えなくなったら……」
泣きながら言うと、みかねた姉さんが「私が代わりに行って来てあげようか?」と優しい言葉を口にした。
「でも……」
「バイトする訳じゃないわよ、店に行って、カイルに会って連絡先を聞いてくる。元気になったらメールしたらいいでしょう? だからミックは安心して大人しく寝てなさい。凄い熱なんだから」
「ありがとう……姉さん」
姉さん優しい……。
「で、カイルってどんな人なの?」
姉さんに聞かれた僕は、大好きなカイルを思い浮かべた。
「カイルは、とにかくカッコいい人。それから、背が高くって……。すごくいい匂いもする」
天井を見上げながら、僕が知る限りのカイルを教えた。
僕とカイルが会ったのはまだ二回だけ。話もろくにしないまま、キスをしただけだ。
カイルの事は名前と耳に残る声や甘い匂いぐらいしかわからない。
分かる事を全部伝えると、それまで優しく微笑んでいた姉さんの顔がなぜか険しくなった。
「あのねミック、そんな情報で私にどうやって見つけろっていうの?」
「だって」
本当にそうなんだ。
カイルはめちゃくちゃいい匂いがする。
そばにいるだけで幸せだし、触れてもらえたら溶けてしまうくらい気持ちいい。
「私が聞きたいのは体の特徴。髪や目の色とか、痩せてるとかあるでしょ? いい匂いって言われてもそれはミックが感じるだけで私にもいい匂いかは分からないじゃない?」
ああ、そうか。
姉さんの言う事を理解して、僕はもう一度カイルを思い浮かべながら話をした。
「カイルの髪の色は艶のある黒で、目は宝石みたいな赤だよ。一見痩せて見えるけど、抱きしめられたら筋肉質な体で、他にはそうだ、耳にピアスしてる。星の……」
そこまで話し気付いてしまった。
カイルの耳の星のピアス。あれ、彼女とお揃いだった。
同じ物が僕を睨む彼女の耳にも輝いていたから。
僕は鳥獣人だから、目はいいんだよね……目だけは、はぁ……。
「抱きしめられたらって、どうやって私は確かめればいいのよ? まぁいいわ、星のピアスね。黒髪赤目、星ピアス、背の高い人族のカイルか。とりあえず行って来る」
呆れた顔をしながらも姉さんはカイルの所へ行ってくれた。
ちゃんと会えるといいな。
連絡先、教えてくれるかな。
そういえば、僕は熱が出ちゃったけど、カイルは大丈夫なのかな?
カイルも雨に濡れたんだ。
あんなに激しいキスもした……もしかして、同じように風邪引いている?
だって獣人の僕がこんなになってるんだから。
いろんな事を考えていたら、僕はいつの間にか眠っていた。
◇
『ミック』
夢の中にカイルが出てきた。
甘い声で囁くように僕の名前を呼んで、ぎゅって抱きしめてくれた。
「カイル……」
何て幸せな夢だろう……。
大好きな彼の声、体温も感じるし、甘いカイルの匂いもする。
夢だからいいかなぁ、そう思って僕は自分からカイルにキスをした。
たくさん、たくさん、
チュッ……チュッ……チューッ……。
「くすぐったい」
「ふぇ?」
大好きな人の声がすぐ真上から聞こえる。
「ミック」
(え? ……なんで?)
ゆっくり目を開くと、カイルがそこにいた。
僕は寝ぼけてカイルの首や顎にキスをしていたみたい……。
「カイル……なんで?」
「心配だったから、来てやった」
うー……うれしいけど……。
「うそうそ、お前の姉さんに頼まれたんだよ。熱だして寝込んでるからよかったら家に来てくれってさ」
クスッと笑うとカイルは僕を抱きしめた。
「熱いな」
体は熱いけど、気分はいい。
たぶん、カイルが僕と同じ布団の中にいる事が嬉しすぎて、体温が上がってしまっているんだ。
カイルは僕の額に軽く唇を当てた。
「さっきミックのスマホに俺のアドレス入れといたから」
ーーえっ? アドレス?
「本当? ありがとう。じゃ、後でメールしてもいい?」
「ああ、メールなら、いつでもかまわない」
嬉しくて見上げると、カイルの耳についている星の形のピアスが目に入った。
「……あ」
「ん? どうした?」
「……ピアス……彼女とお揃いだよね」
少し拗ねた言い方をしてしまった。
カイルはクスクスと笑い僕の耳たぶに触れる。
「お前も、俺とお揃いの欲しい?」
ほ、欲しくない訳がない!
コクコクと頷くと、カイルは耳朶を揉むように触った。僕は耳に何もつけてない。もちろんピアスホールもない。カイルはそれを確かめているみたいで。
「開ける? ああ、でも」
そう言うと、僕の首筋にキスを落とした。
「……う……あっ」
チュッと強く吸われた。
ちょっとだけ痛い感じ、それに初めて首にキスされて、これまでになくゾクゾクして、体は一気に鳥肌を立てた。
それに気づいたカイルはニヤッと笑う。それからキスした場所を指差した。
「暫くコレで我慢しとけよ。すぐに揃いのネックレスつけてやるから」
「コレって……? 揃いのネックレス?」
「ああ、『番』のお前に、俺からの贈り物。だから早く元気になれよ」
贈り物をもらえる事と心配してくれた事が嬉しくて、僕は何度も頷いた。
カイルは「かわいいな」って言いながら、ギュッと強く僕を抱きしめる。
腕の中の心地良さに、僕はうっとりと目を瞑った。
けれど、そのまま寝てしまってーー。
◇
「子どもみたいに泣かないでよ、仕方ないでしょう? ミック起きなかったんだから」
目が覚めたらカイルはいなくなっていて、僕は寂しくて泣いてしまった。
「でもさ、あの人大丈夫なの?」
何か嫌なものを思い出したように、姉さんは目を顰めている。
「……大丈夫って?」
もしかして、姉さんはカイルが嫌い?
番であるカイルを、姉さんから嫌われたくはない。でも、家族だからって気にいるとは限らない……。
「だって、カイルってば寝ているミックにずーっとキスしてたのよ? アタシが見てるのを分かってて! いくら番だからって……って、何を喜んでるのよ⁈」
姉さんから聞いた事が嬉しくて、僕の顔は緩んでしまった。
寝ている僕に、ずっとキスしてた……。
そんなの嬉しいに決まってる。
……それより姉さん、ずっと覗いていたの?
そっちの方が怖いから!
その日の夜、僕はカイルにメールを打った。
『来てくれてありがとう』
……なんかちがう?
『うれしかった』
うーん……もう少し違う言葉で伝えたい。
結局、いい言葉が浮かばなくて、メールは書けなかった。
だから思いきって電話をかけた。
メールならいつでもいい、そう言われた。けど、電話でもいいよね?
緊張しながら掛けた電話はすぐに繋がった。
『何の用よ』
電話はカイルに掛けたはず。思わず確かめると、やっぱりカイルの番号で。
『えっ、これカイルのだよね?』
『そうよ、今彼は隣で寝てるわ』
カイルの電話に出た人族の彼女サミアは、カイルは自分の横で寝ていると言いながら、僕を馬鹿にした様に笑った。
言葉を失くす僕に、わざと追い討ちをかけるように『それじゃ、私達まだすることがあるから』と話すと、あはは、と高い声で笑い、カイルには一度も代わることなく電話を切った。
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