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本編
第20 移り香に揺れて 7 ※
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「ふっ、うぅ、っひっく……」
3回目を受けたお尻から、ジンジンと熱を持った痛みがする。ギガイの足の上に伏せたまま、レフラはボロボロと涙を零していた。
「これに懲りたらもう下手な誤魔化しや、お前を損ないかねないことは止めろ」
「……っは、い…っひ、く……」
嗚咽に震える喉のせいで、返事はひどく聞き取りにくい。それでもギガイにはちゃんと届いたようだった。必死にレフラがしがみついていたギガイの大きな掌が、涙に濡れた頬を優しく拭っていく。
「真っ赤だな、ちょっと待っていろ」
レフラを足の上から降ろしたギガイが脇机から小さな壺を取り出した。過去に何度か目にしたことのあるその壺は、後孔の縁が腫れて熱や痛みを持った時に塗り込まれた覚えのある薬だった。
その薬を指で掬ったギガイの掌が、レフラの尻臀を包むように優しく塗り広げていく。腫れと痛みを考慮してくれていることは分かっている。でも敏感になった肌の上を労りながら滑っていく指の刺激に、もどかしくて段々と落ち着かない気持ちになっていた。
(ピリピリとして痛いのになんで……)
そんな戸惑いにまたジワリと涙が浮かんでくる。
痛みの中に違う疼きが少しずつ湧き上がっていく感覚から逃れたくて、レフラは思わず身じろいだ。
そんな状況もギガイには全て筒抜けになっているのか、薬を塗っているギガイの方から小さく笑ったような気配がした。
「どうした、もう痛みは引いてきたか?」
言葉と同時に尻臀を掴んだギガイの指先が、後孔を掠めていく。まるで誤って触れたとでもいうような接触は、疼き始めていたレフラの熱を煽るには十分すぎる刺激だったのだ。
「っ、あぁっ」
途端に甘い痺れが駆け抜ける。
シーツの上に転がる身体を思わず蠢かせたレフラの背中に、ククッと笑いながらギガイの唇が触れてきた。レフラとは違い情事に慣れた様子のあるギガイにとっては、レフラの状態や反応などは手に取るように分かるのだろう。そんな中で悪戯めいて与えられる刺激から逃げるように、レフラはコロッとギガイの方へ向き直る。
「やっ、イヤ。もう今日は、意地悪はイヤです」
仕置きに怯えた心は、いつも以上に温もりや優しさに飢えていて、ギガイを見上げる目にも新しい涙が浮かんでくる。ばつが悪そうに小さく笑ったギガイが、その涙を指先で拭い去った。
「意地悪をするつもりではなかったんだが、悪かった」
おずおずと手を伸ばしたレフラの腕を、ギガイが首に巻き付かせた。そのままグイッと抱き寄せられれば、身体を包むギガイの熱と感触がレフラの心を溶かしていく。
「まだ尻は痛いか?」
レフラの髪を梳いていくギガイの指の感触が心地良くて、レフラがギガイへ身体を擦り寄せた。
「少しだけ…でも、怖かったです……」
フッと小さく笑った音がして、ギガイの掌がレフラの頭をポンポンと撫でる。
「そうか、頑張った」
さっきまであんなに怖かったはずの掌なのに、いまではこんなに心地良いのだ。レフラはその手の感触にコテッと身体から力を抜いた。
3回目を受けたお尻から、ジンジンと熱を持った痛みがする。ギガイの足の上に伏せたまま、レフラはボロボロと涙を零していた。
「これに懲りたらもう下手な誤魔化しや、お前を損ないかねないことは止めろ」
「……っは、い…っひ、く……」
嗚咽に震える喉のせいで、返事はひどく聞き取りにくい。それでもギガイにはちゃんと届いたようだった。必死にレフラがしがみついていたギガイの大きな掌が、涙に濡れた頬を優しく拭っていく。
「真っ赤だな、ちょっと待っていろ」
レフラを足の上から降ろしたギガイが脇机から小さな壺を取り出した。過去に何度か目にしたことのあるその壺は、後孔の縁が腫れて熱や痛みを持った時に塗り込まれた覚えのある薬だった。
その薬を指で掬ったギガイの掌が、レフラの尻臀を包むように優しく塗り広げていく。腫れと痛みを考慮してくれていることは分かっている。でも敏感になった肌の上を労りながら滑っていく指の刺激に、もどかしくて段々と落ち着かない気持ちになっていた。
(ピリピリとして痛いのになんで……)
そんな戸惑いにまたジワリと涙が浮かんでくる。
痛みの中に違う疼きが少しずつ湧き上がっていく感覚から逃れたくて、レフラは思わず身じろいだ。
そんな状況もギガイには全て筒抜けになっているのか、薬を塗っているギガイの方から小さく笑ったような気配がした。
「どうした、もう痛みは引いてきたか?」
言葉と同時に尻臀を掴んだギガイの指先が、後孔を掠めていく。まるで誤って触れたとでもいうような接触は、疼き始めていたレフラの熱を煽るには十分すぎる刺激だったのだ。
「っ、あぁっ」
途端に甘い痺れが駆け抜ける。
シーツの上に転がる身体を思わず蠢かせたレフラの背中に、ククッと笑いながらギガイの唇が触れてきた。レフラとは違い情事に慣れた様子のあるギガイにとっては、レフラの状態や反応などは手に取るように分かるのだろう。そんな中で悪戯めいて与えられる刺激から逃げるように、レフラはコロッとギガイの方へ向き直る。
「やっ、イヤ。もう今日は、意地悪はイヤです」
仕置きに怯えた心は、いつも以上に温もりや優しさに飢えていて、ギガイを見上げる目にも新しい涙が浮かんでくる。ばつが悪そうに小さく笑ったギガイが、その涙を指先で拭い去った。
「意地悪をするつもりではなかったんだが、悪かった」
おずおずと手を伸ばしたレフラの腕を、ギガイが首に巻き付かせた。そのままグイッと抱き寄せられれば、身体を包むギガイの熱と感触がレフラの心を溶かしていく。
「まだ尻は痛いか?」
レフラの髪を梳いていくギガイの指の感触が心地良くて、レフラがギガイへ身体を擦り寄せた。
「少しだけ…でも、怖かったです……」
フッと小さく笑った音がして、ギガイの掌がレフラの頭をポンポンと撫でる。
「そうか、頑張った」
さっきまであんなに怖かったはずの掌なのに、いまではこんなに心地良いのだ。レフラはその手の感触にコテッと身体から力を抜いた。
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