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本編
第175 続いていく日々 4 ※
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「ほら、離れるな」
慌てて距離を取ろうとすることは、予想していた。素早くレフラの腰に添えていた手で、膝から降りようとする身体を制止する。
「で、でも……」
「もうお前の身体も慣れている。それに、少しぐらい意地悪に抱かれるのは、お前も嫌いじゃないだろう?」
「ギガイ様!!」
図星を指されて恥ずかしいのだろう。
快感を楽しむには、これまでの貞操観念や羞恥心がまだまだ邪魔をしている様子だった。
だが、ギガイに抱かれて啼きながら、快感を甘受していく姿は、花が綻ぶようなのだ。
「健気に耐えるお前も、快楽に溶けて啼く姿も、全て私の為にお前が受け入れた姿だからな」
自分だけが見ることが出来るそんなレフラは、飢餓感に近いギガイの感情を満たしていく。
加えて、そんな行為の後。目を覚ましたレフラが、そばに居るギガイの姿を見つけた時。
幸せそうに目を細めて微笑むのだ。
自分だけの御饌なはずなのに、全てから隔離して閉じ込めてしまうことが出来なくて。募っていく焦燥感。
それを堪えることができるのは、この特別な姿を想えばのことだった。
「お前はどうしてもイヤか?」
答えを分かりきりながら、質問するズルさはお互い様だろう。
「で、でも……せっかく、ギガイ様とゆっくり出来ると思ったんです…………だから、あの……道具は、イヤです……」
赤い顔で見上げるレフラの目が、扇情的に揺れていた。
「だから……ギガイ様が、して下さい……」
意識して煽っている訳ではないと知っている。落ち込んだマネや、拗ねたマネをする時のような、辿々しい様子はない。
むしろ羞恥に弱いレフラが、そうやって煽れるはずもないのだから。
(無自覚でこれとはな……)
半場感心しながら、ギガイは「分かった」と、レフラへ優しく口付けた。
そのまま角度を変えながら、触れては離れるキスをする。徐々に物足りなさを感じ始めたのか、レフラの唇が開いていく。おずおずと、躊躇うように顔を出した舌先は、まだ迎え入れる準備だけで、求めて差し入れることは出来ないのだろう。
慎ましやかなその様子が、またギガイの欲を刺激する。
「っ……ふぅ……ぁっ……」
舌先だけを触れ合わせれば、ピチャピチャと濡れた音が聞こえていた。その中に、鼻にかかった甘い声が混ざっていく。
その声を楽しみながら、ギガイはレフラの寝衣を剥ぎ取った。
何も纏わない白磁の肌は、しっとりと掌に吸い付いて、触れているだけでも心地良い。感触を楽しみながら、脚の付け根や太股の内側などに掌を滑らせ、敏感な所を押していく。
急速に快感に煽られるような、性感帯ではない場所だった。だけど、炭に火が点るように、ゆっくりと燻っていく熱は、快感を募らせていくのだろう。レフラの身体がもじもじと、もどかしそうに揺れていた。
「っ……ぁぅ……ふっ、ぁっ……」
わずかに差し込んで絡めていた舌を求めるように、レフラの唇がまた少し開かれる。このまま奥に差し込んで、歯列や口蓋を、いつものように触れて欲しいのだと伝わってくる。
そんな気持ちに気が付きつつ、ギガイは舌を引き抜いた。
「……あっ……」
途端に惜しむような声が、レフラの唇から上がってしまう。
「どうした?」
求めるような声が恥ずかしかったのか。俯いてしまったレフラは、耳まで真っ赤になっていた。ギガイはわずかに上半身を屈めて、内緒話しでもするように、その耳元へ唇を寄せた。
「どこか痛かったか?」
ギガイの腕の中でレフラの身体が、ピクッピクッと反応する。その反応さえも、レフラには恥ずかしかったのかもしれない。ますます身体を縮こまらせて、レフラが「痛くないです……」と首を振った。
「そうか。なら良い。今日は痛みなどなく、ゆっくりとお前を気持ち良くしてやろう」
言葉と一緒に、ツイッと胸に手を伸ばす。白い肌に赤く色づく粒は、触れる前から芯を持って、今か今かと刺激を待っている。
「っあ……あぁっ……」
摘まんだり、爪先で弄って、痛みと快楽に啼かせることも多い場所だった。軽く触れたギガイの指に、次の刺激を身構えたのだろう。
漏れたレフラの声に、怯えと期待が入り交じる。
「だからお前も、ゆっくり感じてろ」
クスッと笑ったギガイは、その粒を刺激することなく、色付く縁へクルクルと指を這わした。
「あっ、ぁぁ、やぁぁ……」
ようやくギガイの意図に気が付いたレフラが、もどかしい刺激の中で、切なそうに声を上げた。
慌てて距離を取ろうとすることは、予想していた。素早くレフラの腰に添えていた手で、膝から降りようとする身体を制止する。
「で、でも……」
「もうお前の身体も慣れている。それに、少しぐらい意地悪に抱かれるのは、お前も嫌いじゃないだろう?」
「ギガイ様!!」
図星を指されて恥ずかしいのだろう。
快感を楽しむには、これまでの貞操観念や羞恥心がまだまだ邪魔をしている様子だった。
だが、ギガイに抱かれて啼きながら、快感を甘受していく姿は、花が綻ぶようなのだ。
「健気に耐えるお前も、快楽に溶けて啼く姿も、全て私の為にお前が受け入れた姿だからな」
自分だけが見ることが出来るそんなレフラは、飢餓感に近いギガイの感情を満たしていく。
加えて、そんな行為の後。目を覚ましたレフラが、そばに居るギガイの姿を見つけた時。
幸せそうに目を細めて微笑むのだ。
自分だけの御饌なはずなのに、全てから隔離して閉じ込めてしまうことが出来なくて。募っていく焦燥感。
それを堪えることができるのは、この特別な姿を想えばのことだった。
「お前はどうしてもイヤか?」
答えを分かりきりながら、質問するズルさはお互い様だろう。
「で、でも……せっかく、ギガイ様とゆっくり出来ると思ったんです…………だから、あの……道具は、イヤです……」
赤い顔で見上げるレフラの目が、扇情的に揺れていた。
「だから……ギガイ様が、して下さい……」
意識して煽っている訳ではないと知っている。落ち込んだマネや、拗ねたマネをする時のような、辿々しい様子はない。
むしろ羞恥に弱いレフラが、そうやって煽れるはずもないのだから。
(無自覚でこれとはな……)
半場感心しながら、ギガイは「分かった」と、レフラへ優しく口付けた。
そのまま角度を変えながら、触れては離れるキスをする。徐々に物足りなさを感じ始めたのか、レフラの唇が開いていく。おずおずと、躊躇うように顔を出した舌先は、まだ迎え入れる準備だけで、求めて差し入れることは出来ないのだろう。
慎ましやかなその様子が、またギガイの欲を刺激する。
「っ……ふぅ……ぁっ……」
舌先だけを触れ合わせれば、ピチャピチャと濡れた音が聞こえていた。その中に、鼻にかかった甘い声が混ざっていく。
その声を楽しみながら、ギガイはレフラの寝衣を剥ぎ取った。
何も纏わない白磁の肌は、しっとりと掌に吸い付いて、触れているだけでも心地良い。感触を楽しみながら、脚の付け根や太股の内側などに掌を滑らせ、敏感な所を押していく。
急速に快感に煽られるような、性感帯ではない場所だった。だけど、炭に火が点るように、ゆっくりと燻っていく熱は、快感を募らせていくのだろう。レフラの身体がもじもじと、もどかしそうに揺れていた。
「っ……ぁぅ……ふっ、ぁっ……」
わずかに差し込んで絡めていた舌を求めるように、レフラの唇がまた少し開かれる。このまま奥に差し込んで、歯列や口蓋を、いつものように触れて欲しいのだと伝わってくる。
そんな気持ちに気が付きつつ、ギガイは舌を引き抜いた。
「……あっ……」
途端に惜しむような声が、レフラの唇から上がってしまう。
「どうした?」
求めるような声が恥ずかしかったのか。俯いてしまったレフラは、耳まで真っ赤になっていた。ギガイはわずかに上半身を屈めて、内緒話しでもするように、その耳元へ唇を寄せた。
「どこか痛かったか?」
ギガイの腕の中でレフラの身体が、ピクッピクッと反応する。その反応さえも、レフラには恥ずかしかったのかもしれない。ますます身体を縮こまらせて、レフラが「痛くないです……」と首を振った。
「そうか。なら良い。今日は痛みなどなく、ゆっくりとお前を気持ち良くしてやろう」
言葉と一緒に、ツイッと胸に手を伸ばす。白い肌に赤く色づく粒は、触れる前から芯を持って、今か今かと刺激を待っている。
「っあ……あぁっ……」
摘まんだり、爪先で弄って、痛みと快楽に啼かせることも多い場所だった。軽く触れたギガイの指に、次の刺激を身構えたのだろう。
漏れたレフラの声に、怯えと期待が入り交じる。
「だからお前も、ゆっくり感じてろ」
クスッと笑ったギガイは、その粒を刺激することなく、色付く縁へクルクルと指を這わした。
「あっ、ぁぁ、やぁぁ……」
ようやくギガイの意図に気が付いたレフラが、もどかしい刺激の中で、切なそうに声を上げた。
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