俺をおもちゃにするなって!

丹砂 (あかさ)

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1.ウチの師匠

1.ウチの師匠

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「あの師匠、何で近寄ってくるんですか」

「それはお前が逃げるからだろ」

そんな事を言われても、師匠という名のロクデナシのバカが持っている物を見て、逃げない奴が居るんだったら会ってみたいと俺は思う。

「まあ、とりあえず少しだけ、ほんの先っちょだけだから」

「いやです!それって絶対先っちょだけで終わらないやつじゃないですか!」

そんな言葉には騙されるか、とテーブルを挟んで右に左にと逃げ回る。
そんな俺にイライラがマックスになったんだろう。

「あぁ~、もういい!!」

そんな事を言ったもんだから、正直俺は『勝った!!』なんて思ったね。
だけどそんな考えは甘かった。
よくよく考えたら。
いや、よくよく考えるまでもなく、こいつがそんな簡単に諦めるはずがなかったんだ。

バキッーー!!

目の前の机がきれいに真っ二つ。
その残骸を蹴散らして近づいてくる魔王が1人。

「人が優しく頼んでりゃ、お前覚悟しろよ絶対に泣かす!」

「いやいや、いつアンタが優しく頼んだんです」

そんな事を言いながらも、腰が抜けて動けない俺はヘタレだと分かっている。

でも、やばい。かなりやばい。

何がやばいって、逃げる方法が全く見つからないって事だろう。
こんな時だけは有言実行になる師匠だって分かっている。

俺の股間に明日は来るのか。

クサレ師匠が手に持った歪な道具に俺はもう泣きそうだった。

あぁ、神様。
何でこんなやつを大魔法使いなんかにしたんです。

治療も拷問もお手の物って、おかげで実験台の俺の心はボロボロです。

「ほらほら、さっさと始めるぞ。まあ、何があっても治してやるから安心してな」

「アホですか!そんな事言われて安心できるわけないでしょう!!そんな事ぐらい分かれよバーカ!!」

最後のささやかな(?)抵抗虚しく、師匠が俺の身体を拘束する。

あぁ、神様お願いです。
本当に魔力を授ける時にはしっかりと、モラルも一緒にお願いします。

そんな事を祈りながら、俺の服は今日も今日とて剥ぎ取られてた。
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