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2.まずは自分で試してみろ!
2.まずは自分で試してみろ!①
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「とりあえず煩いから黙ってろ。一言でも話したらペナルティな」
師匠のそんな楽しそうな声。
魔法で黙らせる事だってできるくせに、やらないのは俺が必死に堪えているのを見て甚振りたいんだろう。
なんて性格が悪いんだか。
「とりあえず、ここに溜まっているのが邪魔だからな、いったん出しておくか」
大きな手が下腹の方へ添えられて、上からグイグイと押し込まれる。
それまでは全く感じなかったはずなのに、途端に襲う尿意が辛い。
俺は手から逃れるように必死に身体をくねらせながら、「うぅぅ!!」何て唸り声だけで止めてくれと訴えてみた。
「うーん、もっとって事だよな?」
そんな訳があるか!!
分かっているくせにニヤニヤとのたまうコイツが憎い。
そう心底憎いが、この尿意を堪えるのも辛かった。
「ううん、ううん」
俺は涙目で必死に師匠を見上げながら、もう1度大きく頭を振った。
「ふーん、お前全然余裕そうだな」
だけど早々に演技がバレたようで、ニヤリと師匠が笑って見せた。
「とりあえずこれを飲め」
アンプルの先端をパキッと折って、口の中に突っ込まれる。
トロリとして甘過ぎる液体。
経験した事のない薬が俺の口の中を広がっていく。
何を飲まされた?
どうせろくなものじゃないだろうから、怖すぎる。
そんな俺の身体が突然ドクッてなって、相変わらず押し込まれたままの掌の下で、膀胱が急に痛みを増した。
何で何で何で??
「あぁ、効いてきたか?すごいだろ?俺が開発した速攻性の利尿剤」
どれどれ?
なんて軽く言いながら軽く押し込まれるだけでも漏れそうになる。
何て物を開発してるんだ、すっげえ才能のムダ使いだ、なんて事を思いながらも、俺はその手をガシッと掴んだ。
「おいおい、動かしにくいだろ。手はお前の足首でも握ってろ」
そんな事を言われても、俺の膀胱はかなり限界だって訴えている。
良い歳をして、こんな所で漏らしたくない。
今度は演技なんかじゃない、本当に動かして欲しくないんだ。
だから、頼むから、たまには俺のお願いも聞いてくれよ。
「ふふふ、ふふふ」
相変わらず話す事も許されてないから、俺は師匠の手を掴んだまま精一杯の音で訴えた。
師匠のそんな楽しそうな声。
魔法で黙らせる事だってできるくせに、やらないのは俺が必死に堪えているのを見て甚振りたいんだろう。
なんて性格が悪いんだか。
「とりあえず、ここに溜まっているのが邪魔だからな、いったん出しておくか」
大きな手が下腹の方へ添えられて、上からグイグイと押し込まれる。
それまでは全く感じなかったはずなのに、途端に襲う尿意が辛い。
俺は手から逃れるように必死に身体をくねらせながら、「うぅぅ!!」何て唸り声だけで止めてくれと訴えてみた。
「うーん、もっとって事だよな?」
そんな訳があるか!!
分かっているくせにニヤニヤとのたまうコイツが憎い。
そう心底憎いが、この尿意を堪えるのも辛かった。
「ううん、ううん」
俺は涙目で必死に師匠を見上げながら、もう1度大きく頭を振った。
「ふーん、お前全然余裕そうだな」
だけど早々に演技がバレたようで、ニヤリと師匠が笑って見せた。
「とりあえずこれを飲め」
アンプルの先端をパキッと折って、口の中に突っ込まれる。
トロリとして甘過ぎる液体。
経験した事のない薬が俺の口の中を広がっていく。
何を飲まされた?
どうせろくなものじゃないだろうから、怖すぎる。
そんな俺の身体が突然ドクッてなって、相変わらず押し込まれたままの掌の下で、膀胱が急に痛みを増した。
何で何で何で??
「あぁ、効いてきたか?すごいだろ?俺が開発した速攻性の利尿剤」
どれどれ?
なんて軽く言いながら軽く押し込まれるだけでも漏れそうになる。
何て物を開発してるんだ、すっげえ才能のムダ使いだ、なんて事を思いながらも、俺はその手をガシッと掴んだ。
「おいおい、動かしにくいだろ。手はお前の足首でも握ってろ」
そんな事を言われても、俺の膀胱はかなり限界だって訴えている。
良い歳をして、こんな所で漏らしたくない。
今度は演技なんかじゃない、本当に動かして欲しくないんだ。
だから、頼むから、たまには俺のお願いも聞いてくれよ。
「ふふふ、ふふふ」
相変わらず話す事も許されてないから、俺は師匠の手を掴んだまま精一杯の音で訴えた。
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