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3.逃走防止の鎖なの!?
⑬
「……へぇ、じゃあ、分かった。辞めさせてやろうか。でも今も言ったけど、それは俺でも取れねぇからな」
師匠の声のトーンが冷たくなって、ただでさえ圧迫されていた膀胱の膨らみが変わる。
「なん、で、やだっ、取って、ひっぁ、ぁぁ…もう、辞める、だからぁ、と、って…」
「何言ってんだ、お前。ちゃんとお前自身が契約したんだろ?『毎日、見せないようにする』ってな」
「…っふぁ、そんな、事、おれ…っぁ、あ」
「言ったんだよ、お前の口で」
そう言われればなんとなく覚えがあって、俺は動揺しながら師匠を見つめた。
「毎日、って言ってたからな、だからその言葉通りにもうそれは取れねぇよ。ちなみに、1日に最低2回は動くけど、制御できるのは俺だけだから頑張れよ」
頭の上からバサバサと俺の服が降ってくる。
「ほらさっさと着替えて出て行け」
服の間から見上げた師匠の顔には、いつもの意地悪や不機嫌そうな表情はなかった。
たまの来訪者へ向ける目がこっちへ向いていた。
弟子辞めて、おもちゃにならなくなったら、途端にこっちには興味無しってどうなんだ。
まるで石ころでも見てるみたいに、元弟子を見るってあり得ないよね。
なぜかその目に、心臓の辺りがズキッとした。
「っふ…くぅっ…あっ、あぁ…」
服を握りしめながら身体を起こす。
姿勢が変わった事で下腹部に力が入って苦しさが増した。
俺が一番苦手としている、形状を変えた硬いジェルで尿道や膀胱の入口を抉るような刺激じゃない。
ただどんどん溜まっていくジェルが、ゆっくりと膀胱を限界まで押し広げるだけの動きだった。
それでも出したくても出せないその感覚が辛くて、俺は立ち上がる事さえできなかった。
こんなのが一日に最低二回ってバカじゃない?
それに、人前で動いたらいったいどうする気だよ。
そんな事になったら、変質者認定で社会的に抹殺されるって知っててわざとやっているよね。
これで一人でまともに生活なんて出来るかよ。
……独りでこんなん耐えられないよ。
俺は蹲ったままで服をギュッと抱え直す。
当たり前だけど、昨日抱えた師匠の腕みたいな熱や固さがどこにもなくて、その頼りない感触に俺はなんだか泣きたくなった。
ちっとも暖かくなんないよ。
あんな師匠の体温でも、一人でこんな風に耐えているよりは何だかマシに思えてくる。
「っは…ぅっ…あぁ…」
「さっさと着替えて出て行っとけよ」
そうやって俺を独り見捨てて出て行こうとする師匠に、俺はいろいろ限界だった。
「このクソ、師匠!!っ、要らなくなった、からって、簡、単に人を、捨ててん、なよーーっ!!」
手に持った衣類を師匠の方へと投げつける。
でもそれは、届くはずがないままパサリと床にむなしく落ちた。
しかもその動きのせいで余計に下半身に力が入って、俺は呻いて床へと転がった。
バカなの、俺もこの人も。
散々人を振り回しといて、なんで呆気なく捨ててんの?
それを何で喜べなくて、俺もこんなにへこんでんの?
きっとこの魔具のせいだよな。
うん、そうだよ。
絶対にそのせいなのは確実だし、そうでもなければ、絶対にこんな人の所から逃げ出しているはずなんだけど。
でも外せないっていうなら仕方ないだろ。
だからさ。
「たすけ、て…師匠……っ!」
俺の口からはそんな言葉がこぼれ落ちた。
師匠の声のトーンが冷たくなって、ただでさえ圧迫されていた膀胱の膨らみが変わる。
「なん、で、やだっ、取って、ひっぁ、ぁぁ…もう、辞める、だからぁ、と、って…」
「何言ってんだ、お前。ちゃんとお前自身が契約したんだろ?『毎日、見せないようにする』ってな」
「…っふぁ、そんな、事、おれ…っぁ、あ」
「言ったんだよ、お前の口で」
そう言われればなんとなく覚えがあって、俺は動揺しながら師匠を見つめた。
「毎日、って言ってたからな、だからその言葉通りにもうそれは取れねぇよ。ちなみに、1日に最低2回は動くけど、制御できるのは俺だけだから頑張れよ」
頭の上からバサバサと俺の服が降ってくる。
「ほらさっさと着替えて出て行け」
服の間から見上げた師匠の顔には、いつもの意地悪や不機嫌そうな表情はなかった。
たまの来訪者へ向ける目がこっちへ向いていた。
弟子辞めて、おもちゃにならなくなったら、途端にこっちには興味無しってどうなんだ。
まるで石ころでも見てるみたいに、元弟子を見るってあり得ないよね。
なぜかその目に、心臓の辺りがズキッとした。
「っふ…くぅっ…あっ、あぁ…」
服を握りしめながら身体を起こす。
姿勢が変わった事で下腹部に力が入って苦しさが増した。
俺が一番苦手としている、形状を変えた硬いジェルで尿道や膀胱の入口を抉るような刺激じゃない。
ただどんどん溜まっていくジェルが、ゆっくりと膀胱を限界まで押し広げるだけの動きだった。
それでも出したくても出せないその感覚が辛くて、俺は立ち上がる事さえできなかった。
こんなのが一日に最低二回ってバカじゃない?
それに、人前で動いたらいったいどうする気だよ。
そんな事になったら、変質者認定で社会的に抹殺されるって知っててわざとやっているよね。
これで一人でまともに生活なんて出来るかよ。
……独りでこんなん耐えられないよ。
俺は蹲ったままで服をギュッと抱え直す。
当たり前だけど、昨日抱えた師匠の腕みたいな熱や固さがどこにもなくて、その頼りない感触に俺はなんだか泣きたくなった。
ちっとも暖かくなんないよ。
あんな師匠の体温でも、一人でこんな風に耐えているよりは何だかマシに思えてくる。
「っは…ぅっ…あぁ…」
「さっさと着替えて出て行っとけよ」
そうやって俺を独り見捨てて出て行こうとする師匠に、俺はいろいろ限界だった。
「このクソ、師匠!!っ、要らなくなった、からって、簡、単に人を、捨ててん、なよーーっ!!」
手に持った衣類を師匠の方へと投げつける。
でもそれは、届くはずがないままパサリと床にむなしく落ちた。
しかもその動きのせいで余計に下半身に力が入って、俺は呻いて床へと転がった。
バカなの、俺もこの人も。
散々人を振り回しといて、なんで呆気なく捨ててんの?
それを何で喜べなくて、俺もこんなにへこんでんの?
きっとこの魔具のせいだよな。
うん、そうだよ。
絶対にそのせいなのは確実だし、そうでもなければ、絶対にこんな人の所から逃げ出しているはずなんだけど。
でも外せないっていうなら仕方ないだろ。
だからさ。
「たすけ、て…師匠……っ!」
俺の口からはそんな言葉がこぼれ落ちた。
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