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いと
出会い
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私はますますダイエットにはまっていった。心配していた飢餓感も、20日を過ぎた頃から急激に治まっていった。体が新しい食生活に慣れたのだ。
ダイエットを始めてから、私は毎日朝食を食べるようになった。それまで夜遅くに量の多い食事をするので、朝は食べられないことが多かった。回数を多くして1回量を減らすのがいいと聞いて5回とか6回の食事をこなす人もいるらしいが、さすがにそこまではマメにはなれない。それでも2食から3食にしたことで体調はさらに良くなったように思えた。
それを毎晩ブログに記載して、日々の所感を記事にする。3ヶ月位訪問者はなく、パソコンに関係なく1人で日記をつけているのと変わらない日々が続いていた。
体重の方は週に1kg位ずつ減り、86日目に3桁の大台を割り、そして……ついに初コメントが着た。
それが…かりんとの出会いであった。
今から考えると、ダイエットの方法はそれこそ人の数ほどあるけれども、ダイエットにかける意気込みとか信条は案外似たようなものなのかも知れない。しかし、減量体重は同じ50kgで初めてのコメント、しかも自分と本当に同じような考えを持つかりんからのそれは私の心を大きく揺さぶった。
そして、何回もコメントをやり取りする中で、彼女が私に対して気のあるそぶりをしているように思えることが時々あった。もちろん、彼女が家庭を持っていることは彼女のブログを見れば一目瞭然なのだが、彼女は夫のことはほとんど記事にすることがなかったので、私にはいまいち実感に欠けた。
それでもかなり長いこと、私たちはそれこそ普通にコメントをやり取りするだけのブロ友だった。
だが、-30kgを境にぴたっと彼女の体重減少が止まったとき、彼女はダイエットはもとより、心理学や哲学の本まで読み漁っていた。その頃、私は昔手に入れて当時読み返した本のことを記事にした。彼女はその本を是非読みたいとコメントしてきた。既に絶版になっていたため、ネットの中古市場をあたってみたもののヒットしなかったと書かれてあった。
ならばと、わたしは彼女に本を貸すことを持ちかけて、メールアドレスを交換して送られてきたメールに書かれた住所に本を送った。
しばらくして…かりんから読み終えた本とお礼のマグカップが届いて……それが自分の好みそのままなのに驚いた。そのことを正直にメールしたことがきっかけになり、コメント以外に直接彼女とのメールの送受信が始まった。
この頃になると、私はかりんが私に好意を持っていると確信していた。
彼女に逢いたい……私は狂おしいほどにそう思うようになっていった。
ダイエットを始めてから、私は毎日朝食を食べるようになった。それまで夜遅くに量の多い食事をするので、朝は食べられないことが多かった。回数を多くして1回量を減らすのがいいと聞いて5回とか6回の食事をこなす人もいるらしいが、さすがにそこまではマメにはなれない。それでも2食から3食にしたことで体調はさらに良くなったように思えた。
それを毎晩ブログに記載して、日々の所感を記事にする。3ヶ月位訪問者はなく、パソコンに関係なく1人で日記をつけているのと変わらない日々が続いていた。
体重の方は週に1kg位ずつ減り、86日目に3桁の大台を割り、そして……ついに初コメントが着た。
それが…かりんとの出会いであった。
今から考えると、ダイエットの方法はそれこそ人の数ほどあるけれども、ダイエットにかける意気込みとか信条は案外似たようなものなのかも知れない。しかし、減量体重は同じ50kgで初めてのコメント、しかも自分と本当に同じような考えを持つかりんからのそれは私の心を大きく揺さぶった。
そして、何回もコメントをやり取りする中で、彼女が私に対して気のあるそぶりをしているように思えることが時々あった。もちろん、彼女が家庭を持っていることは彼女のブログを見れば一目瞭然なのだが、彼女は夫のことはほとんど記事にすることがなかったので、私にはいまいち実感に欠けた。
それでもかなり長いこと、私たちはそれこそ普通にコメントをやり取りするだけのブロ友だった。
だが、-30kgを境にぴたっと彼女の体重減少が止まったとき、彼女はダイエットはもとより、心理学や哲学の本まで読み漁っていた。その頃、私は昔手に入れて当時読み返した本のことを記事にした。彼女はその本を是非読みたいとコメントしてきた。既に絶版になっていたため、ネットの中古市場をあたってみたもののヒットしなかったと書かれてあった。
ならばと、わたしは彼女に本を貸すことを持ちかけて、メールアドレスを交換して送られてきたメールに書かれた住所に本を送った。
しばらくして…かりんから読み終えた本とお礼のマグカップが届いて……それが自分の好みそのままなのに驚いた。そのことを正直にメールしたことがきっかけになり、コメント以外に直接彼女とのメールの送受信が始まった。
この頃になると、私はかりんが私に好意を持っていると確信していた。
彼女に逢いたい……私は狂おしいほどにそう思うようになっていった。
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