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9.西の哨戒
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花祭りの翌日は休日の予定だったのだが、わたしは西の森へとやって来ていた。
ダークロフトの森と呼んでいるここは、ロードリーエの森と同じく森の大半を埋め尽くしている木の名前を冠していた。花祭りでも売っていた枝と葉はここで採集したものである。
ゆっくりと祭りの興奮と疲れを癒やすつもりだったのにこの森へやってきたのは、あの黒いローブがワームの大量発生聞いてすぐに現れたせいだ。真っ先に何かあったと疑うべきは西の地である。
今回はイチノセ素材店の店主アサヒとしてではない。トリューシカの聖獣としてしなければならないことがある。
ダークロフトの森に到着してから森の奥へと入り、周りに誰もいないことを念入りに確認して。――わたしは自分の魔力を開放させた。
体内を巡る血が熱を持つのが分かる。腕を伸ばして魔力の流れに身を任せると、体毛が真紅となり、徐々に羽の形になっていく。やがて腕だけではなく、脚や顔も同じように変化していった。同時に、骨格が人間のそれから、鳥類のものに変わっていく。羽はますます伸び始め、やがて翼となった。
口元もぐんぐんとのびて、金色に近い嘴の先が目に入る。一度ゆっくり目を閉じてから、全身の血の巡りを確認する。問題なさそうだ。再び目を開けて腕だった箇所を広げると、ばさりと数枚の羽が散った。
ここにいるのは本来の姿――不死鳥としてのわたしだった。
自室でも毎晩この姿に戻り羽を伸ばしていたのだが、あの場所ではここほど一気に魔力を開放できないのでどうしても時間がかかったし、あまり戻ったという気にはなれなかった。なので、この姿はものすごく久しぶりのように思える。
ぐんと翼を伸ばしてみる。異常はない。よし、と意気込んだわたしはその場で羽ばたいた。
ダークロフトの葉はやや小ぶりのため、木々の間をすり抜けるようにして舞い上がればすぐに森の上空へと出ることができた。人間では見られない高さから大地を見下ろす。久しぶりに空から見るトリューシカは、緑の多い美しい国だった。
西は脈々と巨大な山脈が連なっており、隣国であるダマスクの様子は一切分からなかった。山脈沿いには鬱蒼とした森がずっと途切れることなく続いている。西から南にかけてずっと連なっている山脈の麓が開拓されることなく残っているのは、自然を大事にするトリューシカの国民性でもあり、侵略者から少しでも国民を守るための自然の防壁だった。
その森から少し離れたところに、ポツポツと町や村がある。西方騎士団が駐屯する西の最大の街ラースは上空からだよよく目立った。ラースから中央へ続く街道は草原や森の中を時折蛇行しながら続いている。その街道から枝分かれした道が西の各町や村へと繋がっていた。
草原の多い西の土地柄か、羊らしき群れも見える。そのほかにも多くの牧場が町の郊外に位置していた。
わたしはそれらを眺めながら、ラースを中心に西の空をとにかく飛ぶ。人々が目視できる、しかし万が一わたしを狙うようなものが弓矢を射ても届かないくらいの高さで。
目を凝らしてみると、表情は分からないが多くの人間が外へ出ているのが分かった。恐らくわたしを見上げているのだろう。久しぶりの不死鳥の目撃証言だ。すぐに国内全土に広まるに違いない。
この地に生きる者たちを見守るためのこれは、逆に言えばよそ者への牽制でもあった。
不死鳥は今でもこの国を見守っている。トリューシカに害をなす存在がないか、目を光らせている。そう印象づけるためのものだ。
これは人間相手というより、幻想生物に対しての牽制の意味合いが強い。幻想生物は案外縦社会なのである。聖獣であるわたしが直々に姿を見せてまで牽制しているのだ。こちらへ大量にやって来ていたワームたちも下手なことはできないだろう。
問題は人間の方だ。昔からわたし……不死鳥だけではなく、どの国でも聖獣というだけで力を求め狙ってくる愚か者はいる。こればかりはどうしようもない。
こちらに関しては対処するにも、迂闊に近寄ってうっかり羽を落としたり傷でもつけられ流血沙汰になったら、それこそとんでもないことになるので基本的に人間に解決してもらうほかない。
せめてその解決がしやすいように、わたしはあえて多くの人に目撃してもらっている。西のラースから、中央のラッセルへ進路を変えて飛び立てば、不死鳥は中央付近にいると思わせられる……はず。
流石に不死鳥の翼を持ってしても、西の果てから中央までは相当な時間がかかる。その間無防備に飛び続ける気もない。なので一度適当な魔力の森に降り立ってから、ひっそり持ち込んでいる魔術具を使って中央近くの森へと転移し、今度は中央の上空を飛ぶことにした。
不死鳥の姿でもできないことの一つがこの転移だ。わたしは転移の仕組みを知らないので、魔力はあるのに魔術具なしでは使えない。
鳥の骨格では魔術具をうまく扱えないので一度アサヒの姿に戻ってから転移し、再び不死鳥の姿へ。……結構手間だ。
それから再び羽ばたいて、ラッセルの上空へとやってきた。
上から見たラッセルは扇形をしている。小高い丘の上に王城があり、王城の後ろにはこじんまりとした山がある。この山は王族や貴族たちの狩場として使われているはずだ。そこから丘を下るようにして、貴族街、平民街と広がっている。
わたしが目指したのは貴族街の上空だった。
できるだけ優雅に羽ばたきを最低限におさえて貴族街の上空にたどり着くと、少しだけ高度を下げた。これ見よがしに飛んでみせると、貴族らしからぬ慌て方をして飛び出してくる人が見える。こういうところは身分関係ないのだと思わず笑うと「ギャフっ」という残念な鳴き声になった。
西の哨戒と、わたしが今ラッセル付近にいるということの周知。この二つができたのだから、もういいだろう。
ラッセル付近であれば何かあっても騎士団や魔術師団が動いてくれる。ドルガーやゼーレの実力を見たことはないが、老獪たちを差し置いて組織のトップに立っているのだから相当な実力者なのだろう。
イチノセ素材店のアサヒと不死鳥をイコールで結び付けられないようにさえすれば、あとは彼らがどうにかしてくれるはずだ。最悪アサヒには本当に不死鳥の加護があることにしてしまえばいい。
久しぶりの空を存分に堪能したわたしは、近場の森に降り立つためにくるりと旋回した。
旋回した先には王城があった。バルコニーから大勢の人がわたしを見ている。豪奢な服装の人々は遠目からでもよく目立った。視線を下に向けると、王城の敷地に大きな建物があった。少し豪華な木造校舎のようだ。おそらくあれが王術院だろう。広い中庭には赤いローブが溢れており、何やら騒いでいるのが聞こえる。アーノルドとディールもあの中にいるかもしれない。
視線を更に移動させたその先には騎士団の兵舎がある。重そうな鎧に混ざって、目立つ真紅があった。
遠目でも分かるくらい、真紅のローブに金色が散りばめられている。そんなローブの持ち主をわたしは一人しか知らない。ゼーレだ。
一人だけぽつんといる赤のローブは目立つので、自然と目が行く。もしかしたらゼーレに近い立場の別人かもしれない。なのに、わたしはあれがゼーレであるという確証があった。わたしにゼーレの魔力が投げつけられているからだ。
目が、合った気がした。
きっと錯覚に違いない。この距離で目が合うと分かるはずがないのだ。だというのに、投げつけられる魔力がそれを否定するかのように主張してくる。だがその魔力は非常に不安定で、恐らく無自覚のものだ。
魔力には、驚愕と――隠しきれないほどの、純粋な歓喜の気がこれでもかというくらい込められていた。
(なんで、こんなに喜んでるんだろ?)
わたしの知っているゼーレは表情が乏しく、そのわりには喜怒哀楽の感情がはっきりしている人だった。感情が分かりやすいと言っても、表情はほんの少ししか変わらないので、気付かなければそのまま見逃してしまいそうなくらいだ。そんな彼の隠しきれない感情をぶつけられて、動揺する。
他の人間の追随を許さないくらい、わたしへの――いいや、不死鳥へ向けられるゼーレの感情は、わたしが森に帰ってもなお後ろを着いてきている、そんな気がした。
ダークロフトの森と呼んでいるここは、ロードリーエの森と同じく森の大半を埋め尽くしている木の名前を冠していた。花祭りでも売っていた枝と葉はここで採集したものである。
ゆっくりと祭りの興奮と疲れを癒やすつもりだったのにこの森へやってきたのは、あの黒いローブがワームの大量発生聞いてすぐに現れたせいだ。真っ先に何かあったと疑うべきは西の地である。
今回はイチノセ素材店の店主アサヒとしてではない。トリューシカの聖獣としてしなければならないことがある。
ダークロフトの森に到着してから森の奥へと入り、周りに誰もいないことを念入りに確認して。――わたしは自分の魔力を開放させた。
体内を巡る血が熱を持つのが分かる。腕を伸ばして魔力の流れに身を任せると、体毛が真紅となり、徐々に羽の形になっていく。やがて腕だけではなく、脚や顔も同じように変化していった。同時に、骨格が人間のそれから、鳥類のものに変わっていく。羽はますます伸び始め、やがて翼となった。
口元もぐんぐんとのびて、金色に近い嘴の先が目に入る。一度ゆっくり目を閉じてから、全身の血の巡りを確認する。問題なさそうだ。再び目を開けて腕だった箇所を広げると、ばさりと数枚の羽が散った。
ここにいるのは本来の姿――不死鳥としてのわたしだった。
自室でも毎晩この姿に戻り羽を伸ばしていたのだが、あの場所ではここほど一気に魔力を開放できないのでどうしても時間がかかったし、あまり戻ったという気にはなれなかった。なので、この姿はものすごく久しぶりのように思える。
ぐんと翼を伸ばしてみる。異常はない。よし、と意気込んだわたしはその場で羽ばたいた。
ダークロフトの葉はやや小ぶりのため、木々の間をすり抜けるようにして舞い上がればすぐに森の上空へと出ることができた。人間では見られない高さから大地を見下ろす。久しぶりに空から見るトリューシカは、緑の多い美しい国だった。
西は脈々と巨大な山脈が連なっており、隣国であるダマスクの様子は一切分からなかった。山脈沿いには鬱蒼とした森がずっと途切れることなく続いている。西から南にかけてずっと連なっている山脈の麓が開拓されることなく残っているのは、自然を大事にするトリューシカの国民性でもあり、侵略者から少しでも国民を守るための自然の防壁だった。
その森から少し離れたところに、ポツポツと町や村がある。西方騎士団が駐屯する西の最大の街ラースは上空からだよよく目立った。ラースから中央へ続く街道は草原や森の中を時折蛇行しながら続いている。その街道から枝分かれした道が西の各町や村へと繋がっていた。
草原の多い西の土地柄か、羊らしき群れも見える。そのほかにも多くの牧場が町の郊外に位置していた。
わたしはそれらを眺めながら、ラースを中心に西の空をとにかく飛ぶ。人々が目視できる、しかし万が一わたしを狙うようなものが弓矢を射ても届かないくらいの高さで。
目を凝らしてみると、表情は分からないが多くの人間が外へ出ているのが分かった。恐らくわたしを見上げているのだろう。久しぶりの不死鳥の目撃証言だ。すぐに国内全土に広まるに違いない。
この地に生きる者たちを見守るためのこれは、逆に言えばよそ者への牽制でもあった。
不死鳥は今でもこの国を見守っている。トリューシカに害をなす存在がないか、目を光らせている。そう印象づけるためのものだ。
これは人間相手というより、幻想生物に対しての牽制の意味合いが強い。幻想生物は案外縦社会なのである。聖獣であるわたしが直々に姿を見せてまで牽制しているのだ。こちらへ大量にやって来ていたワームたちも下手なことはできないだろう。
問題は人間の方だ。昔からわたし……不死鳥だけではなく、どの国でも聖獣というだけで力を求め狙ってくる愚か者はいる。こればかりはどうしようもない。
こちらに関しては対処するにも、迂闊に近寄ってうっかり羽を落としたり傷でもつけられ流血沙汰になったら、それこそとんでもないことになるので基本的に人間に解決してもらうほかない。
せめてその解決がしやすいように、わたしはあえて多くの人に目撃してもらっている。西のラースから、中央のラッセルへ進路を変えて飛び立てば、不死鳥は中央付近にいると思わせられる……はず。
流石に不死鳥の翼を持ってしても、西の果てから中央までは相当な時間がかかる。その間無防備に飛び続ける気もない。なので一度適当な魔力の森に降り立ってから、ひっそり持ち込んでいる魔術具を使って中央近くの森へと転移し、今度は中央の上空を飛ぶことにした。
不死鳥の姿でもできないことの一つがこの転移だ。わたしは転移の仕組みを知らないので、魔力はあるのに魔術具なしでは使えない。
鳥の骨格では魔術具をうまく扱えないので一度アサヒの姿に戻ってから転移し、再び不死鳥の姿へ。……結構手間だ。
それから再び羽ばたいて、ラッセルの上空へとやってきた。
上から見たラッセルは扇形をしている。小高い丘の上に王城があり、王城の後ろにはこじんまりとした山がある。この山は王族や貴族たちの狩場として使われているはずだ。そこから丘を下るようにして、貴族街、平民街と広がっている。
わたしが目指したのは貴族街の上空だった。
できるだけ優雅に羽ばたきを最低限におさえて貴族街の上空にたどり着くと、少しだけ高度を下げた。これ見よがしに飛んでみせると、貴族らしからぬ慌て方をして飛び出してくる人が見える。こういうところは身分関係ないのだと思わず笑うと「ギャフっ」という残念な鳴き声になった。
西の哨戒と、わたしが今ラッセル付近にいるということの周知。この二つができたのだから、もういいだろう。
ラッセル付近であれば何かあっても騎士団や魔術師団が動いてくれる。ドルガーやゼーレの実力を見たことはないが、老獪たちを差し置いて組織のトップに立っているのだから相当な実力者なのだろう。
イチノセ素材店のアサヒと不死鳥をイコールで結び付けられないようにさえすれば、あとは彼らがどうにかしてくれるはずだ。最悪アサヒには本当に不死鳥の加護があることにしてしまえばいい。
久しぶりの空を存分に堪能したわたしは、近場の森に降り立つためにくるりと旋回した。
旋回した先には王城があった。バルコニーから大勢の人がわたしを見ている。豪奢な服装の人々は遠目からでもよく目立った。視線を下に向けると、王城の敷地に大きな建物があった。少し豪華な木造校舎のようだ。おそらくあれが王術院だろう。広い中庭には赤いローブが溢れており、何やら騒いでいるのが聞こえる。アーノルドとディールもあの中にいるかもしれない。
視線を更に移動させたその先には騎士団の兵舎がある。重そうな鎧に混ざって、目立つ真紅があった。
遠目でも分かるくらい、真紅のローブに金色が散りばめられている。そんなローブの持ち主をわたしは一人しか知らない。ゼーレだ。
一人だけぽつんといる赤のローブは目立つので、自然と目が行く。もしかしたらゼーレに近い立場の別人かもしれない。なのに、わたしはあれがゼーレであるという確証があった。わたしにゼーレの魔力が投げつけられているからだ。
目が、合った気がした。
きっと錯覚に違いない。この距離で目が合うと分かるはずがないのだ。だというのに、投げつけられる魔力がそれを否定するかのように主張してくる。だがその魔力は非常に不安定で、恐らく無自覚のものだ。
魔力には、驚愕と――隠しきれないほどの、純粋な歓喜の気がこれでもかというくらい込められていた。
(なんで、こんなに喜んでるんだろ?)
わたしの知っているゼーレは表情が乏しく、そのわりには喜怒哀楽の感情がはっきりしている人だった。感情が分かりやすいと言っても、表情はほんの少ししか変わらないので、気付かなければそのまま見逃してしまいそうなくらいだ。そんな彼の隠しきれない感情をぶつけられて、動揺する。
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