14 / 17
14.不死鳥の加護持ち
しおりを挟む
「さぁ、すべて吐き出してもらおうか」
どこか楽しそうなゼーレの言葉に明らかに引きつったわたしを見たドルガーが大笑いする。高らかな笑い声が、応接室に響き渡った。
夜明けを迎えた後にようやく再び眠りについたわたしが目覚めたのは、午後を過ぎてからのことだった。これは一重に、部屋のベッドの寝心地が良かったせいである。「ここをわたしの巣にしたい」と思ったくらいだ。
目覚めてからは大人しく部屋で待機し、ゼーレとドルガーが迎えに来るのを待っていた。それほど待たずに彼らはやってきて、連れて行かれるがまま別室に移動した。連れて行かれたのは回廊の奥にある廊下の先にある一室だ。両脇に三つずつ並んでいる部屋はどれも客人をもてなすための応接室となっているらしい。
そこでわざわざ用意してくれた軽い昼食を食べて、ゼーレ自ら用意した食後のお茶を飲みながらまったり……というわけにいかないのが、現状だ。
「すべて、と言われましても……何から話せばいいのか」
「そうだな、まずは不死鳥の加護をいつから受けているかについて教えてもらおう」
「ああ、それなら……」
その設定についてはもしものときのためにすでに考えてある。幼い頃わたしは魔力の森が近い村に住んでいた。昔から好奇心旺盛なわたしは魔力の森の入り口付近へ行っては珍しいものを探すのが好きで、素材屋という仕事もそれが影響してのことだ。
だが好奇心がたたり、わたしは森の奥へと進んでしまった。加護を持たなかった当時は魔力が足りず、森で迷い帰れなくなってしまった。途方に暮れ、命すら危険にさらされていたわたしを助けてくれたのが、不死鳥だった。
不死鳥は何を思ったのかわたしに加護を与えた。すると、これまで見えなかった出口への道がわかるようになり、わたしは無事森から生きて出ることができたのである。
……白々しいとは思うが、実際不死鳥が加護を与えるときはこれくらい気まぐれなのだ。
ドルガーに「そんな理由なのか?」と呆れられたが、わたしはしれっと「わたしだって信じられないんですけど、実際そうなんですもの」と答えておいた。
「君が珍しい素材を集めることができていたのは、加護が関係あるのか?」
「はい。加護を受けていると、魔力の性質が少し不死鳥に似るみたいで。幻想生物たちもあまり警戒しないで近寄ってくるので、譲ってもらっていたんです」
「おい待てゼーレ、素材のことは個人的な話だろ? あの黒いローブについてとか、心当たりについてとか、先に聞くことはあるじゃねぇか」
まったくもってドルガーの言うとおりである。不死鳥が絡むと少し我を忘れるのはどうなんだ。一応魔術師団長なのに。
「すまない。我ながら悪い癖だとは思っているんだが……」
ゼーレは珍しく苦い顔を露わにしていた。さすがに今聞く事ではないと我に返ったらしい。
(よほど不死鳥が特別なのね……)
歓喜の感情をぶつけられたときといい、今といい。普段の態度からは想像しにくいが、感情がはっきりしているだけでなく、意外と情熱家のようだ。少しわたしが照れくさくなったのは仕方ないことだろう。今のわたしは不死鳥ではないので、にっこり笑ってその照れを隠す。
「いえ、大丈夫です。黒いローブの人については、詳しいことは分からないんですよ。花祭りの時に魔力でこちらを探られたので、わたしが加護持ちというのはその時に知られたんでしょうけど」
「アサヒ、お前、俺に報告した時は魔力のこと言わなかったよな」
「加護を持っていたところで、肝心の魔術についてはさっぱりですもの。そもそも加護を持ってるってこと自体、そこまで実感のあることじゃありませんから」
魔術のことについては嘘はついていなかった。魔術は人間が編み出したものだ。魔力を技術として扱うなんて知識、聖獣や幻想生物には必要ない。だからわたしが本当に人間だったとしても、魔術の教育を受けていない以上国のために何かできるわけではなかっただろうし、自ら加護を受けていると宣言することもなかったことだろう。
「本物の加護持ちはそういうものなのか」
「本物って……その言い方だと、偽物がいるみたいじゃないですか」
「……実際いるのだ、自分が加護持ちだと宣言する愚か者がな。都度話を聞いたが、どいつもこいつも偽物だった」
そりゃあそうだろう。だってわたしの代では一度も誰かに加護を与えたことなんてない。無自覚のうちに加護になることはあるが、その場合本人ですら気付かない程度の微々たる変化しかない。そもそも声高に加護を得ていると国に宣言するような人間相手に、加護を与えたいとも思わないし。
だがそれはわたしが不死鳥だから事実だと知っているだけだ。アサヒは偽物を判断するすべを知らない。
「それってどうやって判断するんです? わたしもですけど、証明する手段ってないじゃないですか。魔力だって加護を受けていなくても多い人はいくらでもいますし」
「加護を受けているか証明する方法はちゃんとある。もっとも、ここ数百年はずっと使われていないらしいが」
「それを使って嘘でしたってなったら、国に対しては愚か、不死鳥をも貶めていたと認めることになるからな。大罪人として地下牢行きなのはもちろん、処刑されるかもとか脅すと、誰も使いたがらねぇんだよ」
「そんなの、わたしも嫌ですよ!」
不死鳥だから大丈夫だろうとか、そういう問題じゃない。得体が知れないものは不死鳥だって怖い。
「脅すな、ドルガー。アサヒなら問題ないだろう。もし偽物だったら、私が責任取るくらいはするつもりだ」
「お、なら安心だな」
「わたしが安心できないんですけど!?」
この二人に信用されるのは大変光栄なことなのだろうが、わたしには疲れる未来しか見えなかった。
少し心臓に悪い取り調べの続きは、ゼーレとドルガーが仮眠を取ってから再びということで落ち着いた。二人とも徹夜で現場を駆けずり回っていたらしく、まともに休めていなかったらしい。ドルガーはともかく、ゼーレはそんな状況でも飄々としてそうだ。
部屋に戻されたわたしはベッドに飛び込んだ。今のうちに堪能しておかなければ。いずれは自分のベッドを奮発していいものを買おうと決意する。
ごろりとそのまま仰向けになって天井を見上げた。
「……こんなつもりじゃなかったんだけどなぁ……」
口から出た言葉は愚痴っぽい響きを持っていた。
「わたしが狙われているのはともかく……ダマスクからやってきたワームも気になるし、虹蛇様に何かあったんじゃないかって疑問もあるし……ゼーレ様の魔力の根源については、しばらく保留するとして」
指折り現時点での疑問を上げていく。黒いローブの男たちとダマスクの件はあまりにも時期が合いすぎているから、関係しているという前提で考えていいだろう。
その場合、黒いローブの男たちは不死鳥だけではなく虹蛇まで狙っていることになる。ならばこれはトリューシカ国内だけでの問題ではない。できればダマスクの幻想生物や虹蛇と接触したいところだが……難しいだろう。ダマスクへ行くとしたら山脈を越えなければならないが、不死鳥の姿でないと山越えは時間がかかりすぎる。それに仮に不死鳥としてダマスクへ赴いたとして、そうするとアサヒという人間の存在が長期間行方不明になるのはまずい。
「ダマスクまで状況確認しにいってくれるような幻想生物がいれば、楽なんだけど……」
人間では手に入れにくい虹蛇の情報を手に入れるには、幻想生物に頼るのが一番だ。だがそんなに都合のいい相手など、いるわけが……あ。
「いるじゃない……ダマスク出身で、変わり者の幻想生物が」
こんな頼みを引き受けてくれるか分からないが、彼なら――アスクウェルなら、話だけでも聞いてくれそうだ。
「家に帰ったら、すぐに会いに行かなきゃ」
家で思い出した。そういえば、わたしの店はどうなるのだろう。このまま閉店……というのはどうにも寂しい。それに、まだ金塊分の素材をゼーレに売り切っていない。
「次ゼーレ様たちに会ったら、それも聞かないとな……」
黒ローブの追跡、ダマスクの情報収集、イチノセ素材店のこれからについて、自分の身の安全の確保。考えなければならないことが山積みだ。
不死鳥の加護を持っているという理由でアサヒが狙われた。確かにこれまでの歴史の中で、何度も不死鳥は狙われている。しかしその都度人間達に解決してもらうよう手を回したり、姿をくらますことによって対処はしてきた。
今回こうなってしまったのは、わたしが人間に混ざって生きてみたいと思ったからだ。その事実はわたしを憂鬱とさせた。大人しく不死鳥として生活していれば、何も起こらなかったかもしれない。
だがことは起きてしまった。今更アサヒも、そして不死鳥の身としても、無関係でなんていられない。
「……わたしが不死鳥だって明かすのは……嫌だな」
色々考えを巡らすのは、このたった一つのわがままを突き通すためだ。わたしはまだイチノセ素材店にいたい。人間として、色んな人と関わりたい。
すべては、アサヒが生きていたという事実を覚えていてもらうために。
わたしはもう四百年も生きた。あと百年もしたら、次の代へ引き継ぐために枝を集め巣を作り、わたしは燃え尽きる準備をしなければならない。その前に少しだけ、若くして死んでしまった朝緋の人生の続きをこの地で過ごしたかっただけなんだけれど。
思わず苦笑を漏らす。記憶を取り戻してから、とんでもなく人間くさくなった。不死鳥は気まぐれなのは先代からの記憶で知っていたことだが、人間の記憶も得てしまったわたしの代からは、きっと好奇心とわがままも覚えてしまっているに違いない。
あまり良くないと思いつつも、まだわたしはこの生活を捨てるための準備なんて、したくはなかった。
どこか楽しそうなゼーレの言葉に明らかに引きつったわたしを見たドルガーが大笑いする。高らかな笑い声が、応接室に響き渡った。
夜明けを迎えた後にようやく再び眠りについたわたしが目覚めたのは、午後を過ぎてからのことだった。これは一重に、部屋のベッドの寝心地が良かったせいである。「ここをわたしの巣にしたい」と思ったくらいだ。
目覚めてからは大人しく部屋で待機し、ゼーレとドルガーが迎えに来るのを待っていた。それほど待たずに彼らはやってきて、連れて行かれるがまま別室に移動した。連れて行かれたのは回廊の奥にある廊下の先にある一室だ。両脇に三つずつ並んでいる部屋はどれも客人をもてなすための応接室となっているらしい。
そこでわざわざ用意してくれた軽い昼食を食べて、ゼーレ自ら用意した食後のお茶を飲みながらまったり……というわけにいかないのが、現状だ。
「すべて、と言われましても……何から話せばいいのか」
「そうだな、まずは不死鳥の加護をいつから受けているかについて教えてもらおう」
「ああ、それなら……」
その設定についてはもしものときのためにすでに考えてある。幼い頃わたしは魔力の森が近い村に住んでいた。昔から好奇心旺盛なわたしは魔力の森の入り口付近へ行っては珍しいものを探すのが好きで、素材屋という仕事もそれが影響してのことだ。
だが好奇心がたたり、わたしは森の奥へと進んでしまった。加護を持たなかった当時は魔力が足りず、森で迷い帰れなくなってしまった。途方に暮れ、命すら危険にさらされていたわたしを助けてくれたのが、不死鳥だった。
不死鳥は何を思ったのかわたしに加護を与えた。すると、これまで見えなかった出口への道がわかるようになり、わたしは無事森から生きて出ることができたのである。
……白々しいとは思うが、実際不死鳥が加護を与えるときはこれくらい気まぐれなのだ。
ドルガーに「そんな理由なのか?」と呆れられたが、わたしはしれっと「わたしだって信じられないんですけど、実際そうなんですもの」と答えておいた。
「君が珍しい素材を集めることができていたのは、加護が関係あるのか?」
「はい。加護を受けていると、魔力の性質が少し不死鳥に似るみたいで。幻想生物たちもあまり警戒しないで近寄ってくるので、譲ってもらっていたんです」
「おい待てゼーレ、素材のことは個人的な話だろ? あの黒いローブについてとか、心当たりについてとか、先に聞くことはあるじゃねぇか」
まったくもってドルガーの言うとおりである。不死鳥が絡むと少し我を忘れるのはどうなんだ。一応魔術師団長なのに。
「すまない。我ながら悪い癖だとは思っているんだが……」
ゼーレは珍しく苦い顔を露わにしていた。さすがに今聞く事ではないと我に返ったらしい。
(よほど不死鳥が特別なのね……)
歓喜の感情をぶつけられたときといい、今といい。普段の態度からは想像しにくいが、感情がはっきりしているだけでなく、意外と情熱家のようだ。少しわたしが照れくさくなったのは仕方ないことだろう。今のわたしは不死鳥ではないので、にっこり笑ってその照れを隠す。
「いえ、大丈夫です。黒いローブの人については、詳しいことは分からないんですよ。花祭りの時に魔力でこちらを探られたので、わたしが加護持ちというのはその時に知られたんでしょうけど」
「アサヒ、お前、俺に報告した時は魔力のこと言わなかったよな」
「加護を持っていたところで、肝心の魔術についてはさっぱりですもの。そもそも加護を持ってるってこと自体、そこまで実感のあることじゃありませんから」
魔術のことについては嘘はついていなかった。魔術は人間が編み出したものだ。魔力を技術として扱うなんて知識、聖獣や幻想生物には必要ない。だからわたしが本当に人間だったとしても、魔術の教育を受けていない以上国のために何かできるわけではなかっただろうし、自ら加護を受けていると宣言することもなかったことだろう。
「本物の加護持ちはそういうものなのか」
「本物って……その言い方だと、偽物がいるみたいじゃないですか」
「……実際いるのだ、自分が加護持ちだと宣言する愚か者がな。都度話を聞いたが、どいつもこいつも偽物だった」
そりゃあそうだろう。だってわたしの代では一度も誰かに加護を与えたことなんてない。無自覚のうちに加護になることはあるが、その場合本人ですら気付かない程度の微々たる変化しかない。そもそも声高に加護を得ていると国に宣言するような人間相手に、加護を与えたいとも思わないし。
だがそれはわたしが不死鳥だから事実だと知っているだけだ。アサヒは偽物を判断するすべを知らない。
「それってどうやって判断するんです? わたしもですけど、証明する手段ってないじゃないですか。魔力だって加護を受けていなくても多い人はいくらでもいますし」
「加護を受けているか証明する方法はちゃんとある。もっとも、ここ数百年はずっと使われていないらしいが」
「それを使って嘘でしたってなったら、国に対しては愚か、不死鳥をも貶めていたと認めることになるからな。大罪人として地下牢行きなのはもちろん、処刑されるかもとか脅すと、誰も使いたがらねぇんだよ」
「そんなの、わたしも嫌ですよ!」
不死鳥だから大丈夫だろうとか、そういう問題じゃない。得体が知れないものは不死鳥だって怖い。
「脅すな、ドルガー。アサヒなら問題ないだろう。もし偽物だったら、私が責任取るくらいはするつもりだ」
「お、なら安心だな」
「わたしが安心できないんですけど!?」
この二人に信用されるのは大変光栄なことなのだろうが、わたしには疲れる未来しか見えなかった。
少し心臓に悪い取り調べの続きは、ゼーレとドルガーが仮眠を取ってから再びということで落ち着いた。二人とも徹夜で現場を駆けずり回っていたらしく、まともに休めていなかったらしい。ドルガーはともかく、ゼーレはそんな状況でも飄々としてそうだ。
部屋に戻されたわたしはベッドに飛び込んだ。今のうちに堪能しておかなければ。いずれは自分のベッドを奮発していいものを買おうと決意する。
ごろりとそのまま仰向けになって天井を見上げた。
「……こんなつもりじゃなかったんだけどなぁ……」
口から出た言葉は愚痴っぽい響きを持っていた。
「わたしが狙われているのはともかく……ダマスクからやってきたワームも気になるし、虹蛇様に何かあったんじゃないかって疑問もあるし……ゼーレ様の魔力の根源については、しばらく保留するとして」
指折り現時点での疑問を上げていく。黒いローブの男たちとダマスクの件はあまりにも時期が合いすぎているから、関係しているという前提で考えていいだろう。
その場合、黒いローブの男たちは不死鳥だけではなく虹蛇まで狙っていることになる。ならばこれはトリューシカ国内だけでの問題ではない。できればダマスクの幻想生物や虹蛇と接触したいところだが……難しいだろう。ダマスクへ行くとしたら山脈を越えなければならないが、不死鳥の姿でないと山越えは時間がかかりすぎる。それに仮に不死鳥としてダマスクへ赴いたとして、そうするとアサヒという人間の存在が長期間行方不明になるのはまずい。
「ダマスクまで状況確認しにいってくれるような幻想生物がいれば、楽なんだけど……」
人間では手に入れにくい虹蛇の情報を手に入れるには、幻想生物に頼るのが一番だ。だがそんなに都合のいい相手など、いるわけが……あ。
「いるじゃない……ダマスク出身で、変わり者の幻想生物が」
こんな頼みを引き受けてくれるか分からないが、彼なら――アスクウェルなら、話だけでも聞いてくれそうだ。
「家に帰ったら、すぐに会いに行かなきゃ」
家で思い出した。そういえば、わたしの店はどうなるのだろう。このまま閉店……というのはどうにも寂しい。それに、まだ金塊分の素材をゼーレに売り切っていない。
「次ゼーレ様たちに会ったら、それも聞かないとな……」
黒ローブの追跡、ダマスクの情報収集、イチノセ素材店のこれからについて、自分の身の安全の確保。考えなければならないことが山積みだ。
不死鳥の加護を持っているという理由でアサヒが狙われた。確かにこれまでの歴史の中で、何度も不死鳥は狙われている。しかしその都度人間達に解決してもらうよう手を回したり、姿をくらますことによって対処はしてきた。
今回こうなってしまったのは、わたしが人間に混ざって生きてみたいと思ったからだ。その事実はわたしを憂鬱とさせた。大人しく不死鳥として生活していれば、何も起こらなかったかもしれない。
だがことは起きてしまった。今更アサヒも、そして不死鳥の身としても、無関係でなんていられない。
「……わたしが不死鳥だって明かすのは……嫌だな」
色々考えを巡らすのは、このたった一つのわがままを突き通すためだ。わたしはまだイチノセ素材店にいたい。人間として、色んな人と関わりたい。
すべては、アサヒが生きていたという事実を覚えていてもらうために。
わたしはもう四百年も生きた。あと百年もしたら、次の代へ引き継ぐために枝を集め巣を作り、わたしは燃え尽きる準備をしなければならない。その前に少しだけ、若くして死んでしまった朝緋の人生の続きをこの地で過ごしたかっただけなんだけれど。
思わず苦笑を漏らす。記憶を取り戻してから、とんでもなく人間くさくなった。不死鳥は気まぐれなのは先代からの記憶で知っていたことだが、人間の記憶も得てしまったわたしの代からは、きっと好奇心とわがままも覚えてしまっているに違いない。
あまり良くないと思いつつも、まだわたしはこの生活を捨てるための準備なんて、したくはなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました
蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。
だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる