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.専断偏頗やめろ!【オメガバ わからせ】
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「ぁへ、へッは、んんぅ、ッ~!!きもちぃッぁ、あぁあっ!~ーーっ、!!」
陰茎を擦る手は止まらなくて、夢中で片方は乳首を抓りながら快楽を甘受する。発情した身体はどれだけ注いでも快楽を求めてグジュグジュになって理性を投げ出す。
「ぁっは、はぁんんッぅ!はずきっぉッ!!しゅき、すきっ!~ーッきてッ、!ぁ、いたぃいッ!!ぁあッー~、!」
番に触れられなければ身体の発情は止まらない。けれど、俺には縋れる番は存在しなくて、紙切れだけで繋がった番を想いながら発散するしかない。
番になったといえど蓮希にとって俺はただの幼馴染でしかない。家が傾いたから隣にいた都合のいい俺を貰ってくれただけなんだ。見てしまった番証明書と引き換えた多額の現金の山は脳裏に焼き付いて蓮希への罪悪感は日々ますばかりだ。言ってくれれば俺がどうにかして何としてでも現金だけ渡したのに、蓮希と蓮希の両親と俺の両親は俺がいない間に話を進めていて気づいたら幼馴染という肩書は番に代わっていた。嬉しかったのは一週間くらいでそっけない蓮希とその代償に気づいてしまった。形式上、行った結婚式を思い出して柔らかかった唇だけが俺を慰めてくれる。
「ッ~ーぉっ、あ!ぁあ、ひゃひっ、~ーーッ!はずきっ、すきッしゅきしゅきっ、!ッ~ー、あいひゃいっ!いっぱいッえっちしてっ、!!」
届かない言葉に秘めていた欲求が悪化して空虚に手を伸ばしては触れられない掌に涙が溢れる。
今日は蓮希とデートだったのに、二人きりで出かけられることがうれしすぎて、身体が昂ってしまったんだろう。起きたらべたべただった身体はすぐに熱を訴えて思考する間も無く手を身体に這わせた。
ただの買い出しだったけど、俺にとってはデートだったのに。待ち合わせ時間に鳴り響いていた電話はもう鳴っていない。きっと愛想を尽かされてしまった。
「あっ、ぁああッ!はひ、ッ~ー!!ぉんっぅんんッ!!イく、いッ~ー、っ!!!」
治まるどころか激しく発情を続ける身体は何度も絶頂を繰り返しては色の薄い体液を零し続ける。汗と体液に纏わりつく衣服を放り投げてぐちゃぐちゃの身体で仰け反り、悶える。
心許なさげにシーツを握っては探してしまう手に虚しさが募って、脳を快楽で塗り替える。いつしか来てくれなくなった俺の部屋に蓮希の存在は感じられない。一緒に遊んで寝転んでたのにいくら誘えど来なくなった蓮希に浮かべていた苛立ちは時間が経つごとに寂しさに変わっていった。お節介な両親は蓮希を呼んではご飯を食べさせるから余計に俺を遠ざける姿が惨めさで心を焼く。
蓮希の痕跡がない部屋には巣作りする材料すらない。
「は、ぁッ~ー、!!にゃか、なかじゅくじゅくすりゅッぉっ、~~っ!はずきっ、はずきぃ、んぅうひッ、!?」
誰もいない家に緩んだ喉は好きなだけ名前を呼んでは声を響かせる。あの長い指が身体に触れて中に入る妄想が鮮明に浮かんでしまう度にそんな瞬間は訪れないことに落胆を繰り返した。
既に濡れた後孔を精液塗れの指先で掻き回して、欲を発散しても枯渇感に身体は熱を溜め込んでしまう。
「ぁへ、はッはっ、~ーっ!?ぉっ、はずきッぃ、~~ぁああっ!ぁんっ、ッ、っ~ー!!」
来ない、来てくれない。俺の番が来ない、捨てられた、つがいなのに、おれの、おれ、来てくれない。
混濁した脳内は番への渇求にパニックを起こし、段々と慰める掌はそのままに瞳は虚ろに涙を流し始める。疼く頸の噛み跡に頭を振っては抑えて蓮希の姿が脳裏に浮かぶ。
番になる前だったら想像の蓮希の姿で言葉で、何もかも嬉しくて発情期をやり過ごしていたのに、熱を知ってしまったからか身体が許してくれない。
「おッ、ぁんぅうッ!!っ~~ひ、ぃぅ!は、じゅき、はずきッ!ぃ、しゅきすきす、」
ドンドンドンドンッ!!ドンッ!ドンドンッ!!
「きッ!、っんぁー、!?ぁ、え?ぁあ?ぁ、でなきゃ、ぁ?」
宅急便なんて頼んでないから、両親に用事がある人だろうか。でも、こんなに急いでいるんだから早く出てあげなくちゃ。
下着なんて着ずにそのままTシャツを被って大きめのパンツを履いて下に降りていく。未だ扉を叩く音は続いていて、何も考えられない頭に身体は早く開けることだけを意識していた。
ドンッ、コンコンコンッ!
「あ、はぁい、いまでます」
扉の前まで来ると恐喝のような音は止んで、大人しいノック音に変わった。少し怖かったけど、俺の返答に叩くことを辞めたのを感じて、開けることにした。
カチャ、
「、ぁの、なんの、ぅぐッ」
「乙羽!!!どうしたの!?大丈夫??なんかあった!?無事!?」
「ぁへ、へッひ、っ?え、なに、な、ぁはずき、ぃ?ぁひ、っ!?」
少しだけ開けた扉は勢いよく開かれて、長い腕に捕らわれた。ふわふわしていた意識が明瞭に浮かびあがる。襲いくる発情よりも驚愕に支配された意識に大きく目を見開いて二人は見つめ合った。
「え、なんで、はずきが、ぁはずき?」
突然のことに未だ状況が理解できない。ただ整理できない脳内のまま言葉が飛び出る。蓮希は買い出しだからここになんていないのに、蓮希の匂いがする。腰に巻き付いた腕からは愛しい体温が伝わって、呑まれていく本能が番の気配に身体を熱く発情させていく。
「っ、乙羽発情してる!?発情してるのに誰かもわからないで開けたの!?こんな、こんな無防備な格好で開けちゃダメでしょ?」
「ぅ、ぅう……ッ、は、はずき、ぁぅ、っ」
「ちゃんと確認してからドアは開けてっていつも言ってるでしょ?」
蓮希がなんか、怒ってる、全然発情してくれない。番なのに、おれの発情なんてなんでもないみたい。なんで、おれ、蓮希だっこしてくれない。
おずおずと広げた腕は気付かれずに自分の身体を抱きしめた。ぎゅと腕を掴む手に外そうとするのに指ぎゅて絡められた。声出そうになるからやめてほしい。
「っ、はずきぃ」
「ん?乙羽なぁに?」
「おれ、発情してるから、ぁの、えっと」
大丈夫だから、って言わなくちゃ。蓮希に心配かけないようにしないと、早く早く言わなくちゃ。
「だ、だいじょうぶだから、はずきしんぱいしないで、」
「ぇ、は?」
「かえっていいよ、」
やった、言えた。やっと言えた、これで蓮希も番の責任とか気にしないで家に帰れるから、これでいい。
言えた達成感で高揚したこのまま離れて欲しくて、固まっちゃった蓮希の身体を精一杯押して、視線を伏せる。案外、押せばよたよたと進んでしまう蓮希に寂しいけど、蓮希の優しさに甘えるのは良くない。
「っは!!はぁ!?!?発情した番残して帰るわけないでしょ!?」
「ぅぐ、~っ」
突然声を上げた蓮希に驚いていると、身体が拘束された。勢いを付けて巻きついた腕は痛いほどに力が込められて、浴びせられる大好きな匂いと体温にまた身体が勘違いを始めてしまう。
「だ、だからっ、だいじょうぶなんだって、ッはなれて、~っぅあ!」
「何が大丈夫なの?こんなふらふらな身体で」
ふらふらなのは蓮希に当てられたからで時間が経てばなんとかなるのに、腰を抱かれて扉が閉められた。充満した諄いほどのフェロモンを浴びて目眩に蹈鞴を踏めば、引き寄せられて胸板に顔がぶつかる。俺は甘ったるいほどの蓮希のフェロモンにめろめろなのに、蓮希は全然なんでもないようで、悔しさに身体を押し除けた。
「ほら、お部屋行こうね」
「ぁ、やッいかない、っはなしてぇ、~っは、はずき、はつじょうしてないぃッ、やだっやだやだぁ!」
平均体重の筈なのに軽々と持ち上げられ、把握された内装の所為であっさりと部屋まで辿り着いてしまった。発情に引き摺られないぐらい俺のこと好きじゃないくせになんで、そんなことするの。
「ぁ~、俺に言うことは?」
「ぁぅえ、?ぅ、ん?ぇ、だかなくてもぉいぃよ……」
押し付けられた匂いに蕩けた頭で必死に答えを探ったけれど、蓮希から反応が帰ってこない。蓮希の表情が怖くて、転がされたベッドの上で俯いて去ることを望む。そこに染まる表情が喜びや怒りのどちらかであっても怖くて仕方がない。
「はあ、わかった」
呆れが伝わるため息にビク、と身体を揺らした。
どうしよう、番も解除されるかもしれない。でも、好きでもないのに抱かせることなんてさせたくなかった。
痛む胸に目を逸らして、早い鼓動を落ち着かせようとするとベッドが軋み、視界が暗く覆われた。
-------------
グチュチュパッパチュッグチュグチュグチュッ!
「ほら?俺に言うことは?」
「ぁああッんぃ、~~ッ!?ひぅぁっんぁあぉ!?ッ~ー!ぁひ、ひぐッぅっ~ー!」
グリュッパチュパチュッ!グリュグリュッ!!
「喘いでないではやく」
「おれ、おりぇはぁっぁんぅッ!はじゅきのぉっ、!つがいぃッ、!!、~~~ッぁひ、ぅう~っぉ、!!」
常時身体の奥を突き抜ける快楽で瞑った瞼に光が点滅する。暴力的な快楽が支配して何も考えられない。
蓮希の指先がナカで蠢いてぷっくりと主張した前立腺を押し上げるたびに身体が逃げを打つ。表面を触れられるだけで快楽を生むそこを容赦なく抉り、凹凸に指が滑る感触にビクンッと腰を揺らした。部屋中に反響する卑猥な水音は激しさを表して、引き攣る嬌声と混じり合う。
「そう、乙羽は一生俺の番なんだよ」
「ッ~ぉああっ!!んひ、ひぅうっ!ぅあひゃひッ~~っ、んぐぅっ!ー~~ーーッぁあぅああっ!!」
「番の発情期に帰るとか、発情しないとかありえないから。思い込む癖直せって何百回も言ってるよね」
声色の苛立ちと比例して、ナカで勝手に蹂躙する指が激しく前立腺を擽り、敏感な表面を犯す。脳まで突き抜ける快楽に堪らず張った足先は翻弄されるままに快楽に踠き、分泌された愛液が掌に滴ってシーツに溜りをつくる。執拗に荒っぽい手淫に加えて、発情期の身体にぶつけられるフェロモンに脳内は蕩かされて快感を甘受することしかできない。
どうやら、俺はとんでもない勘違いをしていたお仕置きをされているらしい。俺は蓮希の番で、蓮希は俺の番で、噛み跡だけだと思っていたそれは本当にそうだったらしい。注がれる快楽に唇を噛み締めるたびに解かれて、復唱を繰り返した。
「ぁああッ、~~ッぉ!んッぃあンぅッ!!~~イック、イくっ、~~ーっ!?ッイってりゅのにぃッぅ!?ひぅぐ」
「ほら感じて。乙羽だけのフェロモンなんだから」
「っーぁんッ!?やぁ、はじゅっきぃいぅッ、~~ぁあッ!なんれ、ぇえっッぉぐ、イっくぅ~ー、ーー~ッ、っ!!」
「なんでって、大好きだからに決まってるでしょ。この跡も一生消さないからね」
「、ひぁあッんぅ!!ッー~~ぁあぉ、!?はじゅ、はずき、ぃンッ~ー、いれひぇ、ぇッぉ!いえていいかりゃぁ、ッもぉッ~、むりぃっーぁああっ!!」
ジュパジュパと卑猥な音を発するナカは奥への刺激を求めて収縮を繰り返した。絶えない愛液がマーキングするように蓮希を汚して、嫌なのに虐める指先がナカで開かれて、溢れてしまう。堪らず強請れば、指で犯すばかりでだった蓮希がその躰を晒して、視線は釘付けになった。溺れるようにフェロモンで犯した意識は番への渇望に疼きを増幅させる。カリ、と引っ掻かれた噛み跡に本能が爆発して、どうしようもなくなる。
「~、ッいれてぇ!ぉっはずき、ぃっ!!っ~~ー!、おかしれぇ、ッぁえッ~!!ッはひ、~っぃい!?」
「自分が誰のもんかわかった?」
「ん!ぅんんっ、わかった!ッ、おれ、おれはぁ、はずきのものだから、っあ、はやく、いれてぇッ?」
「やっとわかってくれた」
ーー、バチュンッ!!
「~~、っ~~ー、!!!ぁッ!?へ、ひぅ、~~~ッッぉ、!?ッ、~ー!!」
ぬかるんだ後孔に突き立てられた熱が媚肉を掻き分けて最奥を抉られる。パチュッパチュッと卑猥な音を立てて犯される奥が甘い痺れに包まれて、脚先が痙攣した。
夢見心地で見上げればそこには蓮希がいて、目を緩ませたその姿が嬉しくて、ナカが心拍に合わせて収縮を繰り返す。屈んだ蓮希がくれる舌先に吸いつけば褒めるようにされた甘噛みに恍惚と舌を差し出した。
「ゔ、ぅう~っ、しゅき、ッすきなぉ、ぃいっ~ー、!!はずきぃひぅッ、ぅう~、ッ!ばかぁっすきすきすきぃ、ッー」
「っ、ぁは、好き。乙羽ぁ、大好きだよ」
与えられる甘言は脳内から犯し尽くして、蕩けた響きに快感が内で爆発する。痙攣する身体が快楽を孕んで、背を仰け反らせ、脚をピンと張って駆け上った快楽に悶えた。
昔から蓮希に名前を呼ばれると砂糖を舐めたように甘く、噛み締めていたのに好きだと乞う声に返されて、真正面から当てられたそれに脳はショート寸前で視界に火花が舞う。
「おとはぁ乙羽、大好き。離れないで、愛してるから」
「そぇ、だめっぇ、お、~ー~~、ぉあッ!!!イッん、ぅ~~~ッ、!!イって、ぅッ!、~ーーッ!!」
「やだ。乙羽が一生俺から離れないようにずっと好きっていってあげる」
好きの言葉が聞こえるたびに素直すぎる身体はキュウキュウとナカを締め付けて、甘い絶頂に沈められる。止め処なく終わりがない絶頂は沈められるほどに深い快楽から逃げられず、過ぎた快楽に涙が滲む。
弛緩した身体を起こして精一杯伸ばした腕先で意地悪で甘すぎる言葉を吐く唇を塞ぐ。けれど、あっさりと外された掌は恋人結びに縫い付けられた。
「、は、はずきぃ、いッ!ひ、ぁああッ~ー、んぃ!イきゅ、ぅ~~ーッ!!!」
「は、おとは、可愛い。ずぅっと一緒にいようね?」
ナカに出された白濁液が奥に塗るように卑猥に泡立てられる。快楽と悦びに浸る意識は腰に脚を巻きつければ、歓迎するように撫でた舌先が快感を撹拌させる。
確かめるように食まれた頸が痺れて痙攣した身体に幸福感で包まれた。
陰茎を擦る手は止まらなくて、夢中で片方は乳首を抓りながら快楽を甘受する。発情した身体はどれだけ注いでも快楽を求めてグジュグジュになって理性を投げ出す。
「ぁっは、はぁんんッぅ!はずきっぉッ!!しゅき、すきっ!~ーッきてッ、!ぁ、いたぃいッ!!ぁあッー~、!」
番に触れられなければ身体の発情は止まらない。けれど、俺には縋れる番は存在しなくて、紙切れだけで繋がった番を想いながら発散するしかない。
番になったといえど蓮希にとって俺はただの幼馴染でしかない。家が傾いたから隣にいた都合のいい俺を貰ってくれただけなんだ。見てしまった番証明書と引き換えた多額の現金の山は脳裏に焼き付いて蓮希への罪悪感は日々ますばかりだ。言ってくれれば俺がどうにかして何としてでも現金だけ渡したのに、蓮希と蓮希の両親と俺の両親は俺がいない間に話を進めていて気づいたら幼馴染という肩書は番に代わっていた。嬉しかったのは一週間くらいでそっけない蓮希とその代償に気づいてしまった。形式上、行った結婚式を思い出して柔らかかった唇だけが俺を慰めてくれる。
「ッ~ーぉっ、あ!ぁあ、ひゃひっ、~ーーッ!はずきっ、すきッしゅきしゅきっ、!ッ~ー、あいひゃいっ!いっぱいッえっちしてっ、!!」
届かない言葉に秘めていた欲求が悪化して空虚に手を伸ばしては触れられない掌に涙が溢れる。
今日は蓮希とデートだったのに、二人きりで出かけられることがうれしすぎて、身体が昂ってしまったんだろう。起きたらべたべただった身体はすぐに熱を訴えて思考する間も無く手を身体に這わせた。
ただの買い出しだったけど、俺にとってはデートだったのに。待ち合わせ時間に鳴り響いていた電話はもう鳴っていない。きっと愛想を尽かされてしまった。
「あっ、ぁああッ!はひ、ッ~ー!!ぉんっぅんんッ!!イく、いッ~ー、っ!!!」
治まるどころか激しく発情を続ける身体は何度も絶頂を繰り返しては色の薄い体液を零し続ける。汗と体液に纏わりつく衣服を放り投げてぐちゃぐちゃの身体で仰け反り、悶える。
心許なさげにシーツを握っては探してしまう手に虚しさが募って、脳を快楽で塗り替える。いつしか来てくれなくなった俺の部屋に蓮希の存在は感じられない。一緒に遊んで寝転んでたのにいくら誘えど来なくなった蓮希に浮かべていた苛立ちは時間が経つごとに寂しさに変わっていった。お節介な両親は蓮希を呼んではご飯を食べさせるから余計に俺を遠ざける姿が惨めさで心を焼く。
蓮希の痕跡がない部屋には巣作りする材料すらない。
「は、ぁッ~ー、!!にゃか、なかじゅくじゅくすりゅッぉっ、~~っ!はずきっ、はずきぃ、んぅうひッ、!?」
誰もいない家に緩んだ喉は好きなだけ名前を呼んでは声を響かせる。あの長い指が身体に触れて中に入る妄想が鮮明に浮かんでしまう度にそんな瞬間は訪れないことに落胆を繰り返した。
既に濡れた後孔を精液塗れの指先で掻き回して、欲を発散しても枯渇感に身体は熱を溜め込んでしまう。
「ぁへ、はッはっ、~ーっ!?ぉっ、はずきッぃ、~~ぁああっ!ぁんっ、ッ、っ~ー!!」
来ない、来てくれない。俺の番が来ない、捨てられた、つがいなのに、おれの、おれ、来てくれない。
混濁した脳内は番への渇求にパニックを起こし、段々と慰める掌はそのままに瞳は虚ろに涙を流し始める。疼く頸の噛み跡に頭を振っては抑えて蓮希の姿が脳裏に浮かぶ。
番になる前だったら想像の蓮希の姿で言葉で、何もかも嬉しくて発情期をやり過ごしていたのに、熱を知ってしまったからか身体が許してくれない。
「おッ、ぁんぅうッ!!っ~~ひ、ぃぅ!は、じゅき、はずきッ!ぃ、しゅきすきす、」
ドンドンドンドンッ!!ドンッ!ドンドンッ!!
「きッ!、っんぁー、!?ぁ、え?ぁあ?ぁ、でなきゃ、ぁ?」
宅急便なんて頼んでないから、両親に用事がある人だろうか。でも、こんなに急いでいるんだから早く出てあげなくちゃ。
下着なんて着ずにそのままTシャツを被って大きめのパンツを履いて下に降りていく。未だ扉を叩く音は続いていて、何も考えられない頭に身体は早く開けることだけを意識していた。
ドンッ、コンコンコンッ!
「あ、はぁい、いまでます」
扉の前まで来ると恐喝のような音は止んで、大人しいノック音に変わった。少し怖かったけど、俺の返答に叩くことを辞めたのを感じて、開けることにした。
カチャ、
「、ぁの、なんの、ぅぐッ」
「乙羽!!!どうしたの!?大丈夫??なんかあった!?無事!?」
「ぁへ、へッひ、っ?え、なに、な、ぁはずき、ぃ?ぁひ、っ!?」
少しだけ開けた扉は勢いよく開かれて、長い腕に捕らわれた。ふわふわしていた意識が明瞭に浮かびあがる。襲いくる発情よりも驚愕に支配された意識に大きく目を見開いて二人は見つめ合った。
「え、なんで、はずきが、ぁはずき?」
突然のことに未だ状況が理解できない。ただ整理できない脳内のまま言葉が飛び出る。蓮希は買い出しだからここになんていないのに、蓮希の匂いがする。腰に巻き付いた腕からは愛しい体温が伝わって、呑まれていく本能が番の気配に身体を熱く発情させていく。
「っ、乙羽発情してる!?発情してるのに誰かもわからないで開けたの!?こんな、こんな無防備な格好で開けちゃダメでしょ?」
「ぅ、ぅう……ッ、は、はずき、ぁぅ、っ」
「ちゃんと確認してからドアは開けてっていつも言ってるでしょ?」
蓮希がなんか、怒ってる、全然発情してくれない。番なのに、おれの発情なんてなんでもないみたい。なんで、おれ、蓮希だっこしてくれない。
おずおずと広げた腕は気付かれずに自分の身体を抱きしめた。ぎゅと腕を掴む手に外そうとするのに指ぎゅて絡められた。声出そうになるからやめてほしい。
「っ、はずきぃ」
「ん?乙羽なぁに?」
「おれ、発情してるから、ぁの、えっと」
大丈夫だから、って言わなくちゃ。蓮希に心配かけないようにしないと、早く早く言わなくちゃ。
「だ、だいじょうぶだから、はずきしんぱいしないで、」
「ぇ、は?」
「かえっていいよ、」
やった、言えた。やっと言えた、これで蓮希も番の責任とか気にしないで家に帰れるから、これでいい。
言えた達成感で高揚したこのまま離れて欲しくて、固まっちゃった蓮希の身体を精一杯押して、視線を伏せる。案外、押せばよたよたと進んでしまう蓮希に寂しいけど、蓮希の優しさに甘えるのは良くない。
「っは!!はぁ!?!?発情した番残して帰るわけないでしょ!?」
「ぅぐ、~っ」
突然声を上げた蓮希に驚いていると、身体が拘束された。勢いを付けて巻きついた腕は痛いほどに力が込められて、浴びせられる大好きな匂いと体温にまた身体が勘違いを始めてしまう。
「だ、だからっ、だいじょうぶなんだって、ッはなれて、~っぅあ!」
「何が大丈夫なの?こんなふらふらな身体で」
ふらふらなのは蓮希に当てられたからで時間が経てばなんとかなるのに、腰を抱かれて扉が閉められた。充満した諄いほどのフェロモンを浴びて目眩に蹈鞴を踏めば、引き寄せられて胸板に顔がぶつかる。俺は甘ったるいほどの蓮希のフェロモンにめろめろなのに、蓮希は全然なんでもないようで、悔しさに身体を押し除けた。
「ほら、お部屋行こうね」
「ぁ、やッいかない、っはなしてぇ、~っは、はずき、はつじょうしてないぃッ、やだっやだやだぁ!」
平均体重の筈なのに軽々と持ち上げられ、把握された内装の所為であっさりと部屋まで辿り着いてしまった。発情に引き摺られないぐらい俺のこと好きじゃないくせになんで、そんなことするの。
「ぁ~、俺に言うことは?」
「ぁぅえ、?ぅ、ん?ぇ、だかなくてもぉいぃよ……」
押し付けられた匂いに蕩けた頭で必死に答えを探ったけれど、蓮希から反応が帰ってこない。蓮希の表情が怖くて、転がされたベッドの上で俯いて去ることを望む。そこに染まる表情が喜びや怒りのどちらかであっても怖くて仕方がない。
「はあ、わかった」
呆れが伝わるため息にビク、と身体を揺らした。
どうしよう、番も解除されるかもしれない。でも、好きでもないのに抱かせることなんてさせたくなかった。
痛む胸に目を逸らして、早い鼓動を落ち着かせようとするとベッドが軋み、視界が暗く覆われた。
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グチュチュパッパチュッグチュグチュグチュッ!
「ほら?俺に言うことは?」
「ぁああッんぃ、~~ッ!?ひぅぁっんぁあぉ!?ッ~ー!ぁひ、ひぐッぅっ~ー!」
グリュッパチュパチュッ!グリュグリュッ!!
「喘いでないではやく」
「おれ、おりぇはぁっぁんぅッ!はじゅきのぉっ、!つがいぃッ、!!、~~~ッぁひ、ぅう~っぉ、!!」
常時身体の奥を突き抜ける快楽で瞑った瞼に光が点滅する。暴力的な快楽が支配して何も考えられない。
蓮希の指先がナカで蠢いてぷっくりと主張した前立腺を押し上げるたびに身体が逃げを打つ。表面を触れられるだけで快楽を生むそこを容赦なく抉り、凹凸に指が滑る感触にビクンッと腰を揺らした。部屋中に反響する卑猥な水音は激しさを表して、引き攣る嬌声と混じり合う。
「そう、乙羽は一生俺の番なんだよ」
「ッ~ぉああっ!!んひ、ひぅうっ!ぅあひゃひッ~~っ、んぐぅっ!ー~~ーーッぁあぅああっ!!」
「番の発情期に帰るとか、発情しないとかありえないから。思い込む癖直せって何百回も言ってるよね」
声色の苛立ちと比例して、ナカで勝手に蹂躙する指が激しく前立腺を擽り、敏感な表面を犯す。脳まで突き抜ける快楽に堪らず張った足先は翻弄されるままに快楽に踠き、分泌された愛液が掌に滴ってシーツに溜りをつくる。執拗に荒っぽい手淫に加えて、発情期の身体にぶつけられるフェロモンに脳内は蕩かされて快感を甘受することしかできない。
どうやら、俺はとんでもない勘違いをしていたお仕置きをされているらしい。俺は蓮希の番で、蓮希は俺の番で、噛み跡だけだと思っていたそれは本当にそうだったらしい。注がれる快楽に唇を噛み締めるたびに解かれて、復唱を繰り返した。
「ぁああッ、~~ッぉ!んッぃあンぅッ!!~~イック、イくっ、~~ーっ!?ッイってりゅのにぃッぅ!?ひぅぐ」
「ほら感じて。乙羽だけのフェロモンなんだから」
「っーぁんッ!?やぁ、はじゅっきぃいぅッ、~~ぁあッ!なんれ、ぇえっッぉぐ、イっくぅ~ー、ーー~ッ、っ!!」
「なんでって、大好きだからに決まってるでしょ。この跡も一生消さないからね」
「、ひぁあッんぅ!!ッー~~ぁあぉ、!?はじゅ、はずき、ぃンッ~ー、いれひぇ、ぇッぉ!いえていいかりゃぁ、ッもぉッ~、むりぃっーぁああっ!!」
ジュパジュパと卑猥な音を発するナカは奥への刺激を求めて収縮を繰り返した。絶えない愛液がマーキングするように蓮希を汚して、嫌なのに虐める指先がナカで開かれて、溢れてしまう。堪らず強請れば、指で犯すばかりでだった蓮希がその躰を晒して、視線は釘付けになった。溺れるようにフェロモンで犯した意識は番への渇望に疼きを増幅させる。カリ、と引っ掻かれた噛み跡に本能が爆発して、どうしようもなくなる。
「~、ッいれてぇ!ぉっはずき、ぃっ!!っ~~ー!、おかしれぇ、ッぁえッ~!!ッはひ、~っぃい!?」
「自分が誰のもんかわかった?」
「ん!ぅんんっ、わかった!ッ、おれ、おれはぁ、はずきのものだから、っあ、はやく、いれてぇッ?」
「やっとわかってくれた」
ーー、バチュンッ!!
「~~、っ~~ー、!!!ぁッ!?へ、ひぅ、~~~ッッぉ、!?ッ、~ー!!」
ぬかるんだ後孔に突き立てられた熱が媚肉を掻き分けて最奥を抉られる。パチュッパチュッと卑猥な音を立てて犯される奥が甘い痺れに包まれて、脚先が痙攣した。
夢見心地で見上げればそこには蓮希がいて、目を緩ませたその姿が嬉しくて、ナカが心拍に合わせて収縮を繰り返す。屈んだ蓮希がくれる舌先に吸いつけば褒めるようにされた甘噛みに恍惚と舌を差し出した。
「ゔ、ぅう~っ、しゅき、ッすきなぉ、ぃいっ~ー、!!はずきぃひぅッ、ぅう~、ッ!ばかぁっすきすきすきぃ、ッー」
「っ、ぁは、好き。乙羽ぁ、大好きだよ」
与えられる甘言は脳内から犯し尽くして、蕩けた響きに快感が内で爆発する。痙攣する身体が快楽を孕んで、背を仰け反らせ、脚をピンと張って駆け上った快楽に悶えた。
昔から蓮希に名前を呼ばれると砂糖を舐めたように甘く、噛み締めていたのに好きだと乞う声に返されて、真正面から当てられたそれに脳はショート寸前で視界に火花が舞う。
「おとはぁ乙羽、大好き。離れないで、愛してるから」
「そぇ、だめっぇ、お、~ー~~、ぉあッ!!!イッん、ぅ~~~ッ、!!イって、ぅッ!、~ーーッ!!」
「やだ。乙羽が一生俺から離れないようにずっと好きっていってあげる」
好きの言葉が聞こえるたびに素直すぎる身体はキュウキュウとナカを締め付けて、甘い絶頂に沈められる。止め処なく終わりがない絶頂は沈められるほどに深い快楽から逃げられず、過ぎた快楽に涙が滲む。
弛緩した身体を起こして精一杯伸ばした腕先で意地悪で甘すぎる言葉を吐く唇を塞ぐ。けれど、あっさりと外された掌は恋人結びに縫い付けられた。
「、は、はずきぃ、いッ!ひ、ぁああッ~ー、んぃ!イきゅ、ぅ~~ーッ!!!」
「は、おとは、可愛い。ずぅっと一緒にいようね?」
ナカに出された白濁液が奥に塗るように卑猥に泡立てられる。快楽と悦びに浸る意識は腰に脚を巻きつければ、歓迎するように撫でた舌先が快感を撹拌させる。
確かめるように食まれた頸が痺れて痙攣した身体に幸福感で包まれた。
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