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第九章
第二十七話
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人波がひしめく、王都のメインストリートを、ゆっくりと徐行して通り抜け、大きな門から街道へと出た一台の旧型ミニクーパー。
その中に乗っているのは、ハンドルを握る運転手のリリ。
出発前に、トランクの隅に仕舞ってあったカセットテープを発見し、カーステレオにガチャリと挿入してみると……
柔らかく爪弾かれた弦の音が、そっと車内に流れ出す。
透明感のあるギターのアルペジオが、秋めいてきた空気を撫でるように広がった。
『きっと~わっすれな~~い~♪』
異世界人の四人にとっては耳馴染みのない歌。
だが、それは若かりし頃のおっさんが、テープが擦り切れるほど聴き込んだ懐かしいJ-POPだった。
日本語の歌詞にも関わらず、なぜか四人の耳にはすんなりと意味が届き──
やがて、口ずさめるようになっていくのだった。
「ところでさー? パーちん、アレ使ってみないワケ?」
後部座席の窓を開け、おっさんの真似をしてタバコの煙を口から吹き出すテティス。
普段から魔素がみなぎる食材でおっさんのメシを食べている彼女たちにとっては、ニコチンやタールなど害になるはずもない。
「あれ……とは、なんでしょうか? ──あぁ、もしかして『種族隠しの指輪』のことですの?」
それは先日、王家の迷宮と呼ばれた──セリオン一族の過ちを封じたダンジョンを踏破した際、妖精女王から授かった装飾品のことであった。
影の近衛騎士・セーブルと、この国では処刑され、すでに亡き人となっている体のシェリーが──
海の向こう、友好貿易国として交流のある島国で結婚式を挙げることになった。
だが、ドワーフ族のトゥエラ、ダークエルフのテティス、そして最近になってハーフフェアリーと判明した王女パステリアーナは、その旅に同行することができない。
理由は明白だった。
その国の国土と近海は、特殊な魔素の空気に覆われており、純粋な人族以外の種族にとっては呼吸すら困難──生活はおろか、一時の滞在すら不可能な土地だったのだ。
だがそれは、知能を持つ人型の生物に限られた話で、虫や動物、魚や魔物などは普通に生息している。
当初、おっさんとリリの出航を見送ったときには、渡航できない無念さを怒りに変え、ダンジョンで大暴れしていた三人だったが──
それが結果的に功を奏した。
王家にまつわる謎も解き明かし、妖精からの赦しを得たパステリアーナ=セリオンは、女王から妖力の込められた特別なリングを授かったのである。
それも気を利かせてくれたのか、トゥエラとテティスの分も合わせて三つ。
パステルは可愛らしいピンク色のポーチから、それを大事そうに取り出してみせた。
窓の外を見れば、王都の街並みはもう豆粒のように遠ざかり、車は街道を外れて緩やかな丘陵地へ。
舗装も切れ、車窓には背丈ほどのススキや、風にたわむ赤い実の低木が流れていく。
リリが「ちょっと休憩しよっか」と言い、旧型ミニはカーブ脇の草地に静かに停まった。
ドアが開くたびに、ひんやりとした秋の風が車内に滑り込み、四人は外へと降り立った。
「では、私は巻き込まれないように、少し離れていますね」
と、リリは車の方へ遠ざかる。
「トゥエラ達、変身するのー!? たっのしみだねー!」
パステルは二人に指輪を渡し、それぞれの指に嵌めてみる。
なんの飾り気もない、ガラスのように透き通ったリングは、スゥッと透明になり──装着したことすらもわからなくなる。
次の瞬間──
足元の大地がざわめいた。
草が波打ち、土の下から何かがせり上がってくる。
ワサワサワサワサ……
ぶわりと甘い花の香りが漂い、三人の足元に巨大な桃色の花弁が開きかけ──
バクン!!!
蓮っぽい花に丸ごと飲み込まれた。
「「「ちょ!?なんなワケこれ!真っ暗なんですケド!?──きゃーなんか…くすぐったいーー!!
あぁ…お、おやめになってくささいませ!ああぁぁ~~だれか!おたすけを~~!」」」
一体、閉じた花弁の中で何が行われているのか……
外で唖然とした表情で見つめるリリには、全く想像もつかないのだが────
痛みも、苦しみもない、むしろ、全身を内側からくすぐられるような、妙な快楽感……
蕾の中の触手と蜜によって、三人の躰は溶け始めていた。
「「「あぁぁマ……マジでやめてって……あああ~~へっ変な…変な気分にな……んんんーー!!
キャハハハハハハ!!くっすぐったい~~~~引っ張られてる~~おっもしろい~~!!
あふぁああ♡お…おゆるしを!おゆるしを~~!!そ、そんな所を…撫でないでくださいませ~~んんあぁぁぁぁん♡」」」
三人の喚き散らす声は聞こえども、リリにはどうすることも出来ない。
戦闘能力も皆無で、運転くらいしか得意なことがない。
一瞬、車で突っ込んで救出を──などとも考えたが、足がすくんで動けないでいた。
どのくらいの時間が経っただろうか?
数十秒くらいだったようでもあり、
何十分も過ぎた気もしなくもない。
いつの間にか、三人の声は静かになり、
「トゥエラ!テティス!パステル!大丈夫なのですか!?」
と大きな声で呼びかけるリリに反応したかのように──
花弁はゆっくりと開き始めた。
まるで演出のような、ドライアイスのスモークみたいな霧が立ちこめ、その向こうに立つ三人をモヤモヤと覆い隠す。
やがてそれも晴れてきた草原には、巨大なハスの花など無かったかのように、陽の光が差し、トゥティパのみんなを照らし出した。
「────ど……どちら様でしょうか……?」
リリが尋ねてしまったのも無理はない。
そこに立っていたのは──
以前の面影が全くない、とまでは言わないが、
明らかに違う人物だった。
120センチ程しかなかったトゥエラは、まるで女子高生のように成長して、子供っぽかった顔も、整った美人に変わっていた。
──そして服装である。
異世界にあるはずも無い、真っ赤なリボンをつけたセーラー服に、
ダルっと弛んだルーズソックスである。
これは、妖精女王のセンスなのか、
それともこの星の理が作用したのか──それを知る術は、書類魔法を使いこなすリリにもなかった。
隣に立つ、王女パステリアーナ……と、思わしき人物は──
誰もが羨むような美麗な金色の髪が…赤茶けた色に変わり、頬にはソバカスが浮かび、磁器のような透明感のあった肌は、日焼けを気にしない田舎娘のようになり、
麦わら帽子に──母が縫ったような簡素なワンピース姿であった。
そしてテティスである。
いつもの、明らかに人間とは違う、深い深海のような青肌が──
日サロに通った昔のギャルみたいな小麦色となり、尖っていた耳も、人間のそれとなった。
元は学生服なのであろうが、
弛んだネクタイに着崩して、ヘソが見えるように縛られたワイシャツ。
というか、これは男子用なのではないだろうか?
手首にはカラフルなミサンガ。
「Jリーグ初期かよ」
というおっさんのツッコミが聞こえてきそうであった。
「パーちん!?なにソレ!マジウケるんですけどー!?狙い過ぎて的の向こう側行ってね!?」
ギャハギャハと腹を押さえてわらうテティス。
「ト……トゥエラ…さん?ですわよね……」
自分の変化を認識していないパステルは、急成長した幼女に、おもわず敬語が出てしまう。
「あっれ~~??ティー姉ちっちゃくなっちゃったのー?お顔も焦げちゃってるよー??おっもしろーい!」
自分の視点が高くなった為、テティスが縮んで見えたトゥエラは、見た目は変わっても、あどけない幼女のままであった。
「これはもう…トゥティパとは名乗れませんね──
何でしょうか……『愉快な三人娘』…でしょうか?」
ボソリと呟いたリリのため息は、秋の澄んだ風に溶けて行くのであった。
その中に乗っているのは、ハンドルを握る運転手のリリ。
出発前に、トランクの隅に仕舞ってあったカセットテープを発見し、カーステレオにガチャリと挿入してみると……
柔らかく爪弾かれた弦の音が、そっと車内に流れ出す。
透明感のあるギターのアルペジオが、秋めいてきた空気を撫でるように広がった。
『きっと~わっすれな~~い~♪』
異世界人の四人にとっては耳馴染みのない歌。
だが、それは若かりし頃のおっさんが、テープが擦り切れるほど聴き込んだ懐かしいJ-POPだった。
日本語の歌詞にも関わらず、なぜか四人の耳にはすんなりと意味が届き──
やがて、口ずさめるようになっていくのだった。
「ところでさー? パーちん、アレ使ってみないワケ?」
後部座席の窓を開け、おっさんの真似をしてタバコの煙を口から吹き出すテティス。
普段から魔素がみなぎる食材でおっさんのメシを食べている彼女たちにとっては、ニコチンやタールなど害になるはずもない。
「あれ……とは、なんでしょうか? ──あぁ、もしかして『種族隠しの指輪』のことですの?」
それは先日、王家の迷宮と呼ばれた──セリオン一族の過ちを封じたダンジョンを踏破した際、妖精女王から授かった装飾品のことであった。
影の近衛騎士・セーブルと、この国では処刑され、すでに亡き人となっている体のシェリーが──
海の向こう、友好貿易国として交流のある島国で結婚式を挙げることになった。
だが、ドワーフ族のトゥエラ、ダークエルフのテティス、そして最近になってハーフフェアリーと判明した王女パステリアーナは、その旅に同行することができない。
理由は明白だった。
その国の国土と近海は、特殊な魔素の空気に覆われており、純粋な人族以外の種族にとっては呼吸すら困難──生活はおろか、一時の滞在すら不可能な土地だったのだ。
だがそれは、知能を持つ人型の生物に限られた話で、虫や動物、魚や魔物などは普通に生息している。
当初、おっさんとリリの出航を見送ったときには、渡航できない無念さを怒りに変え、ダンジョンで大暴れしていた三人だったが──
それが結果的に功を奏した。
王家にまつわる謎も解き明かし、妖精からの赦しを得たパステリアーナ=セリオンは、女王から妖力の込められた特別なリングを授かったのである。
それも気を利かせてくれたのか、トゥエラとテティスの分も合わせて三つ。
パステルは可愛らしいピンク色のポーチから、それを大事そうに取り出してみせた。
窓の外を見れば、王都の街並みはもう豆粒のように遠ざかり、車は街道を外れて緩やかな丘陵地へ。
舗装も切れ、車窓には背丈ほどのススキや、風にたわむ赤い実の低木が流れていく。
リリが「ちょっと休憩しよっか」と言い、旧型ミニはカーブ脇の草地に静かに停まった。
ドアが開くたびに、ひんやりとした秋の風が車内に滑り込み、四人は外へと降り立った。
「では、私は巻き込まれないように、少し離れていますね」
と、リリは車の方へ遠ざかる。
「トゥエラ達、変身するのー!? たっのしみだねー!」
パステルは二人に指輪を渡し、それぞれの指に嵌めてみる。
なんの飾り気もない、ガラスのように透き通ったリングは、スゥッと透明になり──装着したことすらもわからなくなる。
次の瞬間──
足元の大地がざわめいた。
草が波打ち、土の下から何かがせり上がってくる。
ワサワサワサワサ……
ぶわりと甘い花の香りが漂い、三人の足元に巨大な桃色の花弁が開きかけ──
バクン!!!
蓮っぽい花に丸ごと飲み込まれた。
「「「ちょ!?なんなワケこれ!真っ暗なんですケド!?──きゃーなんか…くすぐったいーー!!
あぁ…お、おやめになってくささいませ!ああぁぁ~~だれか!おたすけを~~!」」」
一体、閉じた花弁の中で何が行われているのか……
外で唖然とした表情で見つめるリリには、全く想像もつかないのだが────
痛みも、苦しみもない、むしろ、全身を内側からくすぐられるような、妙な快楽感……
蕾の中の触手と蜜によって、三人の躰は溶け始めていた。
「「「あぁぁマ……マジでやめてって……あああ~~へっ変な…変な気分にな……んんんーー!!
キャハハハハハハ!!くっすぐったい~~~~引っ張られてる~~おっもしろい~~!!
あふぁああ♡お…おゆるしを!おゆるしを~~!!そ、そんな所を…撫でないでくださいませ~~んんあぁぁぁぁん♡」」」
三人の喚き散らす声は聞こえども、リリにはどうすることも出来ない。
戦闘能力も皆無で、運転くらいしか得意なことがない。
一瞬、車で突っ込んで救出を──などとも考えたが、足がすくんで動けないでいた。
どのくらいの時間が経っただろうか?
数十秒くらいだったようでもあり、
何十分も過ぎた気もしなくもない。
いつの間にか、三人の声は静かになり、
「トゥエラ!テティス!パステル!大丈夫なのですか!?」
と大きな声で呼びかけるリリに反応したかのように──
花弁はゆっくりと開き始めた。
まるで演出のような、ドライアイスのスモークみたいな霧が立ちこめ、その向こうに立つ三人をモヤモヤと覆い隠す。
やがてそれも晴れてきた草原には、巨大なハスの花など無かったかのように、陽の光が差し、トゥティパのみんなを照らし出した。
「────ど……どちら様でしょうか……?」
リリが尋ねてしまったのも無理はない。
そこに立っていたのは──
以前の面影が全くない、とまでは言わないが、
明らかに違う人物だった。
120センチ程しかなかったトゥエラは、まるで女子高生のように成長して、子供っぽかった顔も、整った美人に変わっていた。
──そして服装である。
異世界にあるはずも無い、真っ赤なリボンをつけたセーラー服に、
ダルっと弛んだルーズソックスである。
これは、妖精女王のセンスなのか、
それともこの星の理が作用したのか──それを知る術は、書類魔法を使いこなすリリにもなかった。
隣に立つ、王女パステリアーナ……と、思わしき人物は──
誰もが羨むような美麗な金色の髪が…赤茶けた色に変わり、頬にはソバカスが浮かび、磁器のような透明感のあった肌は、日焼けを気にしない田舎娘のようになり、
麦わら帽子に──母が縫ったような簡素なワンピース姿であった。
そしてテティスである。
いつもの、明らかに人間とは違う、深い深海のような青肌が──
日サロに通った昔のギャルみたいな小麦色となり、尖っていた耳も、人間のそれとなった。
元は学生服なのであろうが、
弛んだネクタイに着崩して、ヘソが見えるように縛られたワイシャツ。
というか、これは男子用なのではないだろうか?
手首にはカラフルなミサンガ。
「Jリーグ初期かよ」
というおっさんのツッコミが聞こえてきそうであった。
「パーちん!?なにソレ!マジウケるんですけどー!?狙い過ぎて的の向こう側行ってね!?」
ギャハギャハと腹を押さえてわらうテティス。
「ト……トゥエラ…さん?ですわよね……」
自分の変化を認識していないパステルは、急成長した幼女に、おもわず敬語が出てしまう。
「あっれ~~??ティー姉ちっちゃくなっちゃったのー?お顔も焦げちゃってるよー??おっもしろーい!」
自分の視点が高くなった為、テティスが縮んで見えたトゥエラは、見た目は変わっても、あどけない幼女のままであった。
「これはもう…トゥティパとは名乗れませんね──
何でしょうか……『愉快な三人娘』…でしょうか?」
ボソリと呟いたリリのため息は、秋の澄んだ風に溶けて行くのであった。
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