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第九章
第三十四話
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帆はすっかり畳まれ、港までの最後の数百メートルは、大きなオールと水流を操る魔法によって進み始めた。
お風呂に浮かべたアヒルのおもちゃのように、不自然な挙動でプルプルと飛沫をあげながら、船は船着場へと滑り込む。
──なるほど、帆に風を受けたままでは急停船はできないのだろう。
おそらく貿易船専用に造られたこの船着場は、大きな岩を積み上げ、甲板から段差少なく下船できるよう、まるで電車のホームのように整えられている。
そのデッキに足を下ろした瞬間──
眼下には、ずらりと鎧姿の騎士たちが待ち受けていた。
おっさんは一応「公爵」という立場なので、真っ先に頭をペコペコさせながら階段を降りていくわけにはいかないらしい。
セーブルとシェリーが先頭に立ち、娘たちとリリがその後に続く。
おっさんは、パステルの手のひらをエスコートしながら、ゆっくりと一歩ずつ階段を降りていった。
──これは船の上で何度もリハーサルさせられた、苦行の成果である。
「お待ち申し上げておりました! セリオン国公爵閣下!」
一人だけ色の違う金色の鎧をまとった青年が、おっさんの前に跪き、声を張り上げた。
「あぁ、どーもね! 暑い中ご苦労さん!」
──台本を忘れ、早速“地”を出すおっさん。
あまりにフランクすぎる貴族の態度に、騎士たちは思わずギョッと目を見開いた。
セーブルとシェリーは同時に頭を押さえ、首を振っている。
隣国との打ち合わせを経て理解しているのはセーブル夫婦だけであり、
豪華な馬車に乗せられて、何故か街中で住人達がパレードを見るように押しかけている状況が全く理解できていないおっさん。
元第一王子の暴走を止めて、行方不明の貴族達を発見して、国交を平和的に解決させたという偉業を──
ゲーセンのゾンビゲームをして、
海底ダイビングを楽しんだ。
くらいにしか思っていないのだから、理解など出来るわけもなかった。
ゆっくりと一時間ほどかけて近づいた先に見えたのは──やはりアラブの宮殿を思わせる城であった。
街行く人々もターバンを巻いたり、踊り子のような服装をしていたりと、どうやら猫たちのファッションも的外れではなかったらしい。
テティスも、最近すっかり毒されつつあるパステルも、ベリーダンサーのような艶やかな衣装に目を奪われている。
一方トゥエラは「頭に壺を載せたい!」と騒ぎ立てていた。
──おっさんが同じような格好をしたとすれば……間違いなく盗賊として通報されるに違いない。
金ピカに輝く玉ねぎのような屋根がいくつも重なり合い、砂と荒地の景観に映える白亜の外壁。
さらに、宝石産出国らしく、随所に散りばめられたカラフルな石が陽光を反射し、真昼間だというのにショーアップされたかのような眩い輝きを放っていた。
おっさんはただ、大工の弟子であるセーブルの結婚式という門出を祝福しに渡航しただけだというのに、
いつのまにか、最上位貴族としての公式な表敬訪問にすり替わってしまった事が腑に落ちずにいた。
その辺の安宿に泊まって酒を呑んで、土地を買って家を建てるという軽い気持ちで来たのに、
何故かズラリと並んだ貴族っぽい人達の間を通って、赤絨毯を歩かされ謁見の間に連行された。
本物の石油王みたいな立派な髭の国王に握手を求められて、回収した貴族の遺体の家族達に泣いて感謝された。
大晩餐会とダンスパーティーとか言われたら辺りで、おっさんはついに言った。
「ちょっといいっけ?
メシも風呂も自んちで済ませっからよ、
そごらの空き地売っか貸すっかしてくっちゃらんしょ?
んで今度は王様つれて来っから、こったごどはそっちで頼むわい」
【──説明しよう。これは方言である。おっさんは決してキレているわけでは無い。だが、初対面の人間が聞けば、「なんだか凄い怒られている」と感じてしまうのは仕方がない。】
しかし、ここは異世界である。
日本のJ-Popの歌詞も、方言も、心さえこもっていれば、正確な意味が相手に伝わるのである。
なので──
「そうであったか!長旅で疲れている所を引き止めてしまって申し訳なかった!
土地ならば直ぐに案内をさせよう、其方の自宅を国交大使館としてくれても構わないのだぞ!?」
【──お解り頂けただろうか?──】
ニコニコとフレンドリーな王様はおっさんをギュッとハグして、横に並んだ貴族達も歓声をあげて拍手を贈るのであった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「やはり──さすがで御座いますね、旦那様」
ピトッと脇に寄り添ったリリが、熱い吐息で囁いてくる。
国土も人口も少ないこの国だが、経済面に於いては王国に引けを取らない。
──まぁ、おっさんが関わった港町などは除外してだが。
そんな超大富豪の国王に、初見で友達認定されてしまったのだ。
本来であれば、お互いに腹の底など見せ合うことなく、貿易額の利率を1%でも有利にしようとうわべの言葉で探り合い、大抵の貴族ならば賄賂と美女をあてがわれ、懐柔されて帰国する。
それが一般的な表敬訪問というものだ。
しかしおっさんは一杯の水すら求めることなく、堂々と土地を買い家を建てる。
場所や金額は、もしかすると優遇されるのかもしれないが、本人がそれを求めていない。
つまり、国王側も輸入食材の便宜を求めることはない。
馬車では日が暮れてしまうとおっさんが言い、
小型バスを腰袋から取り出して、案内役の騎士も同乗させてハンドルを握り、あっという間に立派なホテルに辿り着いた。
土地の案内は明日以降ということになり、ついでに積んできた馬を降ろして、それに跨り騎士は帰っていった。
豪華な客間に通されて、ようやく家族達と落ち着くことができた。
食事は聞いていた通り、パッサパサの塩辛いステーキなどだったのだが、食べずに返すのも悪いと思い、冷蔵庫に保管しておっさんメシを簡単に用意した。
明日からの段取りをセーブル達と相談すると、
とりあえずは、二人でシェリーの実家へ挨拶に行くと言った。
そこも老舗の宝石店だそうで、
「はいそうですか」と嫁に貰えるとは限らない、
とシェリーが言う。
なので話がまとまるまでの数日間は、観光をしたり拠点を建てたりして過ごそうと言う事になった。
この国でしか買えないというスパイスを、いくつか譲ってもらうと──
確かに使い方に工夫が必要だが、日本でも味わったことのないような、
独特な香りや辛味のある不思議な味だった。
わざと薄味に作った肉野菜炒めに、ごく少量使ってみても──非常に変わっていた。
マズいわけではないのだが、すごく難しいのだ。
咽せそうな酸味だったり、舌ではなく身体が辛くなる粉だったり、ミントっぽい清涼感があるのに、ドンパッチみたいに口の中で弾けたり──
恐らく組み合わせなのだろうと、おっさんは思った。
胡椒のように一振りしてしまえば、とても食えないオカズになってしまう。
だが、数種類を一粒ずつ組み合わせるなどしてゆけば──
もしかすると、驚くような料理が生まれるかもしれない。
そして──その原材料は海にある。おっさんはワクワクが止まらない。
一方で娘たちは、宝石の存在に目を輝かせていた。
驚いたことに、ダイヤモンドのような石も、ルビーもエメラルドもサファイアも──すべてが貝の中から採れるという。
海底に無数にあるアコヤのような貝を、殺さないようにそっと中身だけ採取する高度な技術が必要になる。だが、漁業権のような制約はなく、採れさえすれば誰でも持ち帰ってよい決まりになっていた。
このため「海女」という職業が成り立っている。
しかしこちらには、すでにテティス先生がいる。
彼女が以前見せてくれた、海中で息もできて濡れることもない魔法さえあれば──
一日中でも宝石の採掘が可能になるのだ。
お風呂に浮かべたアヒルのおもちゃのように、不自然な挙動でプルプルと飛沫をあげながら、船は船着場へと滑り込む。
──なるほど、帆に風を受けたままでは急停船はできないのだろう。
おそらく貿易船専用に造られたこの船着場は、大きな岩を積み上げ、甲板から段差少なく下船できるよう、まるで電車のホームのように整えられている。
そのデッキに足を下ろした瞬間──
眼下には、ずらりと鎧姿の騎士たちが待ち受けていた。
おっさんは一応「公爵」という立場なので、真っ先に頭をペコペコさせながら階段を降りていくわけにはいかないらしい。
セーブルとシェリーが先頭に立ち、娘たちとリリがその後に続く。
おっさんは、パステルの手のひらをエスコートしながら、ゆっくりと一歩ずつ階段を降りていった。
──これは船の上で何度もリハーサルさせられた、苦行の成果である。
「お待ち申し上げておりました! セリオン国公爵閣下!」
一人だけ色の違う金色の鎧をまとった青年が、おっさんの前に跪き、声を張り上げた。
「あぁ、どーもね! 暑い中ご苦労さん!」
──台本を忘れ、早速“地”を出すおっさん。
あまりにフランクすぎる貴族の態度に、騎士たちは思わずギョッと目を見開いた。
セーブルとシェリーは同時に頭を押さえ、首を振っている。
隣国との打ち合わせを経て理解しているのはセーブル夫婦だけであり、
豪華な馬車に乗せられて、何故か街中で住人達がパレードを見るように押しかけている状況が全く理解できていないおっさん。
元第一王子の暴走を止めて、行方不明の貴族達を発見して、国交を平和的に解決させたという偉業を──
ゲーセンのゾンビゲームをして、
海底ダイビングを楽しんだ。
くらいにしか思っていないのだから、理解など出来るわけもなかった。
ゆっくりと一時間ほどかけて近づいた先に見えたのは──やはりアラブの宮殿を思わせる城であった。
街行く人々もターバンを巻いたり、踊り子のような服装をしていたりと、どうやら猫たちのファッションも的外れではなかったらしい。
テティスも、最近すっかり毒されつつあるパステルも、ベリーダンサーのような艶やかな衣装に目を奪われている。
一方トゥエラは「頭に壺を載せたい!」と騒ぎ立てていた。
──おっさんが同じような格好をしたとすれば……間違いなく盗賊として通報されるに違いない。
金ピカに輝く玉ねぎのような屋根がいくつも重なり合い、砂と荒地の景観に映える白亜の外壁。
さらに、宝石産出国らしく、随所に散りばめられたカラフルな石が陽光を反射し、真昼間だというのにショーアップされたかのような眩い輝きを放っていた。
おっさんはただ、大工の弟子であるセーブルの結婚式という門出を祝福しに渡航しただけだというのに、
いつのまにか、最上位貴族としての公式な表敬訪問にすり替わってしまった事が腑に落ちずにいた。
その辺の安宿に泊まって酒を呑んで、土地を買って家を建てるという軽い気持ちで来たのに、
何故かズラリと並んだ貴族っぽい人達の間を通って、赤絨毯を歩かされ謁見の間に連行された。
本物の石油王みたいな立派な髭の国王に握手を求められて、回収した貴族の遺体の家族達に泣いて感謝された。
大晩餐会とダンスパーティーとか言われたら辺りで、おっさんはついに言った。
「ちょっといいっけ?
メシも風呂も自んちで済ませっからよ、
そごらの空き地売っか貸すっかしてくっちゃらんしょ?
んで今度は王様つれて来っから、こったごどはそっちで頼むわい」
【──説明しよう。これは方言である。おっさんは決してキレているわけでは無い。だが、初対面の人間が聞けば、「なんだか凄い怒られている」と感じてしまうのは仕方がない。】
しかし、ここは異世界である。
日本のJ-Popの歌詞も、方言も、心さえこもっていれば、正確な意味が相手に伝わるのである。
なので──
「そうであったか!長旅で疲れている所を引き止めてしまって申し訳なかった!
土地ならば直ぐに案内をさせよう、其方の自宅を国交大使館としてくれても構わないのだぞ!?」
【──お解り頂けただろうか?──】
ニコニコとフレンドリーな王様はおっさんをギュッとハグして、横に並んだ貴族達も歓声をあげて拍手を贈るのであった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「やはり──さすがで御座いますね、旦那様」
ピトッと脇に寄り添ったリリが、熱い吐息で囁いてくる。
国土も人口も少ないこの国だが、経済面に於いては王国に引けを取らない。
──まぁ、おっさんが関わった港町などは除外してだが。
そんな超大富豪の国王に、初見で友達認定されてしまったのだ。
本来であれば、お互いに腹の底など見せ合うことなく、貿易額の利率を1%でも有利にしようとうわべの言葉で探り合い、大抵の貴族ならば賄賂と美女をあてがわれ、懐柔されて帰国する。
それが一般的な表敬訪問というものだ。
しかしおっさんは一杯の水すら求めることなく、堂々と土地を買い家を建てる。
場所や金額は、もしかすると優遇されるのかもしれないが、本人がそれを求めていない。
つまり、国王側も輸入食材の便宜を求めることはない。
馬車では日が暮れてしまうとおっさんが言い、
小型バスを腰袋から取り出して、案内役の騎士も同乗させてハンドルを握り、あっという間に立派なホテルに辿り着いた。
土地の案内は明日以降ということになり、ついでに積んできた馬を降ろして、それに跨り騎士は帰っていった。
豪華な客間に通されて、ようやく家族達と落ち着くことができた。
食事は聞いていた通り、パッサパサの塩辛いステーキなどだったのだが、食べずに返すのも悪いと思い、冷蔵庫に保管しておっさんメシを簡単に用意した。
明日からの段取りをセーブル達と相談すると、
とりあえずは、二人でシェリーの実家へ挨拶に行くと言った。
そこも老舗の宝石店だそうで、
「はいそうですか」と嫁に貰えるとは限らない、
とシェリーが言う。
なので話がまとまるまでの数日間は、観光をしたり拠点を建てたりして過ごそうと言う事になった。
この国でしか買えないというスパイスを、いくつか譲ってもらうと──
確かに使い方に工夫が必要だが、日本でも味わったことのないような、
独特な香りや辛味のある不思議な味だった。
わざと薄味に作った肉野菜炒めに、ごく少量使ってみても──非常に変わっていた。
マズいわけではないのだが、すごく難しいのだ。
咽せそうな酸味だったり、舌ではなく身体が辛くなる粉だったり、ミントっぽい清涼感があるのに、ドンパッチみたいに口の中で弾けたり──
恐らく組み合わせなのだろうと、おっさんは思った。
胡椒のように一振りしてしまえば、とても食えないオカズになってしまう。
だが、数種類を一粒ずつ組み合わせるなどしてゆけば──
もしかすると、驚くような料理が生まれるかもしれない。
そして──その原材料は海にある。おっさんはワクワクが止まらない。
一方で娘たちは、宝石の存在に目を輝かせていた。
驚いたことに、ダイヤモンドのような石も、ルビーもエメラルドもサファイアも──すべてが貝の中から採れるという。
海底に無数にあるアコヤのような貝を、殺さないようにそっと中身だけ採取する高度な技術が必要になる。だが、漁業権のような制約はなく、採れさえすれば誰でも持ち帰ってよい決まりになっていた。
このため「海女」という職業が成り立っている。
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