DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん

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第四章

【閑話】 |空軍大佐《ギルドマスター》

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俺の名はスティーブ。

冒険者ギルドのマスターだ。
今日もギルドは忙しい…あの日からずっとだ。

あの男がこの街にしてくれたこと、
銅像を建て永遠に語り継いでも、返しきれない恩。

俺も昔は荒くれた冒険者でしかなかった。
力さえあれば誰よりも偉いと思っていた。

間違ってはいなかった。
この辺りのモンスターなら、一人ででも倒せるほど…俺は強かった。

だが、なにも守れなかった。
仲間も恋人も親兄弟も…モンスターに喰われて死んだ。
俺は…誰よりも……

「ギルドマスター!船がもう帰ってきますよー!」

下階が慌ただしくなる。漁師達の帰還だ。
続々と運び込まれる魚介類。
それを目当てに買付に来た商人達…
罵声と歓喜と悲鳴と怒号が混じり合い建物が揺れる。
ここにはもう、冒険者は居ない。

あの馬鹿でかい竜が港に棲むようになってから、
この港町周辺からモンスターは消えた。
相当な遠征をすれば居るのかもしれないが、
そんな奴はいない。
腕が自慢だったやつらは全員、漁師になった。

噂を聞いた遠方の街々からも人はやってきた。
この、最も安全で、気を失うほど美味い魚介類を求めて。
毎日人口は増加してゆく。

俺が昔守れなかった、大切だった人達を…
この喧騒は、忘れさせてくれるだろうか?
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