異世界召喚されました……断る!

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魔王国アディス 首都サタニア

無理

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 ポークレア王国
 王城客間

 勇者シュウヤの『従者召喚』により二つの魔方陣が起動し、明滅する。
 一際激しく光り、その光が収まると魔方陣は消え二人の人影が見える。

「………………」
「召喚に応え参上しましたよ、シュウヤ」

「やあ、来たね『博士(ドクター)』。…あと君が来るとは思わなかったよ『ヒイロ』。………君、『騎士』じゃなくて『戦士(ファイター)』か『暗殺者(アサシン)』じゃなかったっけ?」

「………………『零』が教えてくれた。お前が行った方が良いと…」

『ヒイロ・ライト・グリーンリバー』
職業(クラス):戦士

 シュウヤの世界の神代のアーティファクト、未来予測に近い演算能力を誇るインテリジェンスウェポン『大型魔導銃:双極』を持つ少年が静かにそう応える。

「君は予定通りかな、『博士』」

「…そうですね、私の楽しめる事があると良いんですがね、ふふ…」

「『博士』はほどほどにね…」

「自重はしますよ………なるべくね…」

『シュウ・"博士"・ホワイトリバー』
職業(クラス):魔術師

 白衣を纏った紫髪の青年は不適に笑い、応える。

「でも『博士』が来たって事は君の兄貴が騒いだんじゃない?」

「………………ああ」
「マサキ・ライト・グリーンリバーですか…随分と騒いでましたね…」

「………………お陰で抑えつけられていた兄貴に俺が押されて魔方陣に入ってしまった」
「ふふ…、しようがない人ですねマサキは…」

「君…さっき『零が』って言ってなかった?」

「………………」プイ
「………ふ…」

 ヒイロは無視、シュウは肩を竦め鼻で軽く笑う。

「………やれやれ」

 シュウヤは首を振りながら、「さて、どうするかなぁ」と薄く笑いながら、次の動きを考え始めた…。





~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王国アディス
 首都への街道



「………………」

「「………………」」

「………………先輩」

「『シュボッ』………すぅ………ふぅ………」プカァ
「………………」ヤレヤレ 

「………………アレ、何ですか?」

「すぅ………ふぅ………………知らん」
「………………」アタマイター

「………………ヴィーネさん」

「すぅ………ポッポッポッ…」ドーナツドーナツ
「………………知らないわ」プイ 

「………………」

「「………………」」 

「いや、絶対知ってるでしょっ!?お揃いの法被着てるし、あの旗『ヴィーネLOVE』って書いてあるじゃんっ!?『ヴィーネFC本部』って書いてあるじゃんっ!?」

「………………知らん」プイ
「………………知らないわ」プイ

「一秒で分かる嘘、止めてっ!?」

 そう………俺たち………いや、俺だけだな。はもう少しで首都かな?というところで『ヴィーネFC本部』という組織に足止めされた。

 俺が「二人でなんとかしてくださいね」と言うと…

「火つけたばっかだから無理」
「ソウシにお茶入れるから無理」

 とか抜かしたので…

「………………レイクラクスエンペラーの肉、もうあげませ「「よしっ、任せとけっ!行くぞヴィーネ(ソウシ)っ!!」」

 と言って、『ヴィーネFC本部』の大軍に突撃していった。

 この後、『ヴィーネFC本部』の大軍が宙に舞ったのは言うまでもない。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王国アディス
 首都への街道
 ??????

 ヴィーネ様とベルウッド、あと誰だ?………三人を確認。
 速やかに本隊へ連絡する。

 あとはベルウッドが本隊へ突撃した後に我々遊撃部隊がヴィーネ様を確保する。
 完璧な作戦だ。

 そうほくそ笑んでいると…

「隊長っ!ヴィーネ様も一緒に本隊の方にっ!」

「っ!?」

 ソレは予定外………いや、まだだ。まだ終わらんよ。

「問題無い。我々も出て挟撃、対ベルウッドを援護、ヴィーネ様を確保する」

「「「了解っ!!」」」

 そう、挟撃出来るのだ。
 こちらがより有利になるだけだ。
 
 そして我々遊撃部隊もベルウッドの後方から出て、挟撃のために距離を詰める………が…。

「隊長、知らない奴が残ってる。どうする?」

「無視して良い、邪魔をするなら潰せっ」

 そう命令するが、どうやら我々の邪魔をするようだ。
 ………それならっ!

「退けぇっ、小僧ぉっ!!『縮地』」
 
『縮地』で距離を詰めた次の瞬間、俺の意識は途切れた…。

 





 病院のベッドの上で意識を取り戻す。
 どうやら全身打撲なのに重症との診断で入院中らしい。
 全身包帯でぐるぐる巻きにされていた。

 こうなった状況を現地で少し離れていた会員に聞くと、俺が『縮地』で突っ込んだあと「誰が小僧だっ、こらぁっ!!」とボコボコにされ、頭から地面に刺されたらしい。





「………………」
 地面に刺されたって何?

 どうやら頭から首まで地面に刺さって、何故かピンっと直立不動だったとか………何それ怖い。
 
 遊撃部隊は全員、地面に刺されたとの事。
 ちなみにボコボコにされたのは俺だけらしい…。
 どうも『小僧』って言葉に怒ったみたい、との事だったが…。

 今後、あの小僧に手を出すのは止めておこう…俺はそう誓った。




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


ヒイロ・ライト・グリーンリバー
モデルはもちろんあの人。

大型魔導銃:双極
モデルはもちろんアレ。
ついでに『零システム』搭載。

シュウ・"博士"・ホワイトリバー
モデルはもちろんあの人。

マサキ・ライト・グリーンリバー
モデルはもちろんあの人。
マサシ(ギルマス)と名前が被り気味なので出番をヒイロに取られた。


頭が地面に=多分パイルドライバー
部隊全員に=多分楽しくなって一人ずつやった

次回もよろしくお願いします。
 
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