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VS王国+勇者
ベルセ襲撃⑧
しおりを挟むルセリア帝国
ベルセの街 東門
「で、お前はどうする?『リッチ』さん?」
取って置きの『召喚魔法:黒竜』をアッサリとヤっておきながら、そんな質問を投げ掛けられる…。
しかし、今の私は身体に纏わりつく靄(今は黒炎に変わっているが)に意識と身体を奪われ、あの人間を殺せという思考に呑まれている。
いや、私としてはさっさと負けを認めて家に帰って魔法や魔道具の研究をしたいんだけれど…。
だってあんな強力な召喚獣を喚び出したあとでも余裕な顔でドヤる人間だよ?
絶対まだ本気じゃないってっ!?
私はそう思っているのだが、私を乗っ取っているモノは『切り札を使い、やせ我慢で余裕を見せているだけだ』、と思っているみたいだ…。
いやホント止めてくれないっ?
あのドヤ顔は本気で余裕だって分からないかなあ?
ほら、内包してる魔力だってやべえってっ!
当然、私のそんな思考は届くワケが無いワケで…。
やべえ………私、死んだわ………もう死んでるんですけどねっ!
と、開き直るしかなかったワケで…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 西門
「………っ!?」
アレは………『オークカイザー』に『オークエンペラー』だとっ!?
冒険者ギルド・ベルセ支部長ステルクが、オーガの群れを殲滅し、冒険者達に足止めを頼んだオークの群れ側に行くと、レア上位種『カイザー』と『エンペラー』が出現していた。
チッ………『ジェネラル』も数体いやがる。
マズイな………今は辛うじて持ちこたえてはいるが、直ぐに崩れる。
俺一人では『カイザー』と『エンペラー』を同時には相手出来ん…。
ステルクは接近しながらも頭を働かせ戦闘予測をするが、非常に勝ち目が薄かった…。
あと一人………あと一人S級並の実力者がいれば…。
そう思った時、『ジェネラル』の一体がカーク達四人に遅い目を向け襲いかかる。
カーク達では万が一にも勝ち目が無い。
『ジェネラル』に狙われたカーク達と『カイザー』『エンペラー』を相手にしている冒険者達。
ステルクは支部長としての選択を迫られる。
まだ若く低ランクの冒険者か経験に長けた高ランクの冒険者か…。
そして選択をする…
………瞬間
「ところがぎっちょんっ!!」
『闘気斬っ!!』
「うるさいですよ隊長」
『コークスクリューランサーッ!!』
「もう隊長じゃねえっ、つってんだろっ!」
王国最強の兵士………いや元兵士『聖戦士:ショウ・ザ・マイン』とその元部下達が戦闘に介入してきた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 南門
『ギィンッ………ギィンッギィンッ!!』
『………ビキッ』
「………あっ………チッ」
「………ぬっ…」
俺はゼーガンと距離を取り、ミスリルソードを見る。
刃こぼれはともかく、刀身に亀裂が入っちまった…。
…これはもう駄目だな。
結構お気に入りでまあまあ高いヤツだったんだけどなぁ…。
クラウのヤツ、新しく剣買うの許してくれるかなあ?
嫁に「駄目に決まってんでしょ…」と冷たく言われるかもしれない未来に絶望しつつ…
「来い『グラディマーグ』」
俺は黒の大剣『グラディマーグ』を手元に顕現させ肩に担ぐ。
ソレを見たゼーガンは…
「………おおっ」
とか言って目を輝かせているが…
何?大剣仲間だとか思われたか?
確かに被ってる感はあるな…。
「………俺を相手にまだ本気ではなかったか…それでこそだっ!」
何がだよっ!?
まあいい、さっさと…
「………続きを…始めようかっ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街
「………っ!?」
あれ?
西門に反応が増えた…。
魔物を押し返しているから、味方………なんだろうけど…。
「………誰だ?」
複数で『ジェネラル』戦う反応、一人で『ジェネラル』と戦う反応。
そして一人で『エンペラー』と戦う反応…。
ステルク支部長は『カイザー』と交戦しているから…この反応は別人なのは間違いない。
けど………今近くにS級並の冒険者はいなかったはずだ…。
………一体何者が?
いや、それなら俺は…と進路を南門に変えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
魔王城 客間
その頃、魔王城では…
「………………勝負だ、従姉さん」
「………………望むところ」
「よし、ス・ピ・ー………ドッ!」
『ズババババッ!!』
トランプ『スピード』で遊んで………勝負していた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
リッチさん=早く帰りたい
西門=聖戦士参戦
南門=ゼーガン「………同士」龍司「おい止めろ」
ギルマス=西門へ→南門へ「もっと早く来てっ!」
魔王城=仲良し
終わらないと言っているのに参戦キャラが増えるスタイル。
次回もよろしくお願いします。
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