異世界召喚されました……断る!

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VS王国+勇者

光線殺し

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 魔王国アディス
 魔王城 正門までの道



「ここから先に進むのは諦めてもらおう…」

 冒険者ギルドのマスターになり、グランドマスターと呼ばれるようになってから、久しぶりに聞く俺への敵意の籠った言葉…。
 
 俺の事を知っている奴らは、どこかで恐れを持ちながら敵意を放つからな。
 純粋な敵意っていうものは本当に久しぶりだ…。

 それに…ソコソコ強そうだし…。

「………何故、諦める必要がある?。………意味が分からんのだが?」

「決まっている………俺が貴様よりも強いからだっ!」

 立ち塞がった男~~~フルプレートメイルに大盾、大剣を装備した~~~は勢いよく飛び出す。
 その重装備からは通常なら有り得ない速度で、俺との距離を縮めた。

『ブォンッ!』

 風を切り裂き大剣が振り下ろされる…。
 俺は冷静にかわし一歩距離を取る………が…。

「ぬんっ!」
『ぶんっ!』

 男はさらに一歩踏み込み、大剣を力いっぱい振り下ろしたとは思えない様な切り返しを見せ、横薙ぎする。
 風切音を出し、鼻先を大剣が通るが俺はそれをスウェーでなんなくかわす。

 少し仰け反った状態の俺と、大剣を振り切った状態の男が目を合わせる。
 
「………………」

「………………」

 ほんの一瞬だけだがフルプレートメイルの鉄仮面の隙間から見えた眼は力強く光を放っていた…。
 
 一歩踏み込めばお互い剣が届く位置で、俺は自然体に戻し、男は大盾を前に大剣を引き半身で構える。
 
「予想よりも大分強い様だ………貴様………名は?」

「冒険者ギルド・ギルドマスター………マサシ・コバヤシだ。…あんたは?」

「アルマトゥーラ・スクートゥム………勇者シュウヤの盾だ」

「勇者の盾………ね。なら俺の方じゃなく、あっちにいた方が良かったんじゃないか?」

 ソウシさんがいるしね。

「あちらにはシュウヤがいる。何も問題無い…」

「………そうか。まあどちらにしても…」

「………………」

「ここを通る事に変わりはない…」

『キンッ…』
 俺は腰のミスリルソードを抜き、アルマトゥーラ・スクートゥムに向ける。
 ………が、正直このミスリルソードじゃ、あの盾には通用しなさそうだな…と思っていたりする。

「通しは………しないっ!」

 さて、どうするかな?と考える間もなく、アルマトゥーラ・スクートゥムは盾を前に突進してきた。




~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王城 正門前


「フンッ!」

 右ボディで前のめりになったところを腰を持ち、一気に持ち上げる。
 そして背中から勢いよく落とす。
 
『ズドンッ!』
「ぐはぁっ!」

 所轄パワーボムである。
 そしてヴィーネ………小声で「フォール、フォール」とか言うんじゃない…。
 アレ?プロレス視せたっけか?

 さて………と、残りを見渡そうとすると…

「………………発射」
『ズドオォオォッ!!』

 極大ビームが向かってくる。
 このまま弾くとまたヴィーネに怒られる…ならば打ち消すまでだっ!

「その幻想《ビーム》を殴り殺すっ!おらあぁっ!!」
『ドパアァンッ!!』

 大きな音を響かせ、俺はその極大ビームを右拳で打ち消した。
 ふっ、今度から『光線殺し《ビームブレイカー》』と名付けても良いんじゃないだろうか…。

 そして『どやぁっ』としている俺は気付いていなかった…。
 



 白衣の男がいなくなっている事に…。




 さらにヴィーネにジト目で見られている事に…。

 


~~~~~~~~~~~~~~~~


 
 魔王国アディス
 ?????
 
 
 その頃…。
 首都サタニアから一先ず北の衛生都市を目指し、街道を歩くトーイチは…。

「………はっ?マサシに出番がある気がするっ!?」

 そして…








「………ま、いっか」

 と、まったく気にせずまた移動を開始していた…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


アルマトゥーラ・スクートゥム=ラテン語
光線殺し=気合いパンチ
嫁のジト目=白衣の男より大事
主人公=ほぼコピペ

ギルマスの戦闘になったらネタに困った。
次回もよろしくお願いします。
 
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