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VS王国+勇者
魔剣と聖剣
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 正門前
『魔剣:イエロルタール』
元は聖剣だったがシュウヤの変化に伴い、刀身の色の変化に合わせてその性質も変化した魔剣。
闇の属性と自己修復機能を持つ。
「………勇者が持つ剣にしては禍々しいな。相応しい剣とは思えないが?」
「フフ………元は由緒正しい聖剣だよ。元は…ね」
妖しい眼で魔剣の刀身を見るシュウヤ。
「(『元』は………という事は変化・変質したってことか。それは…)」
持ち主も変化・変質している、と言っているようなモノだ…。
マサシはそう思うも口にはださない。
そして『聖』が『魔』になったという事はただの変化・変質ではなく『反転』。
つまりシュウヤも『反転』している事を指すワケだが…。
「(『勇者』の『反転』………そんな事があるのか?………いや、目の前にいるのだから現実としてあるのだろうが…)」
今考えても答えは出ないな、と思考を切り替える。
どちらにしても厄介な相手には変わりない………それならばと、魔剣に対抗すべくマサシは右手に魔力を集め始めた…。
「その『元聖剣』が相手なら、素手では分が悪いな…。俺も武器を出させてもらおう…」
右手に集めた魔力は光に変化し、その光の中から柄が静かに出てくる。
マサシはその柄を右手で握り、光からゆっくりと引き抜いた…。
『聖剣:クラルシュヴェルト』
黄金色にも見える白銀の刃の長剣。
聖の属性と自己修復機能を持つ。
「………へぇ、良い剣だ」
「………そいつはどうも」
クラルシュヴェルトを見たシュウヤの目が妖しく光る…。
ソレはまるで狙いを定めた様な…。
「………フフ。ソレもボクのモノになればイエロルタールの様に変わるかなぁ?」
シュウヤのその言葉に、煽られていると分かっていながらもピクリと反応するマサシ。
ならばと…
「変わるワケがないだろう?何故なら君にこの剣を握る機会なんて訪れないのだから…」
ヤレヤレと首を振り、マサシが煽り返す。
そして…
「フフ………言ってくれる…」
「そりゃ言うさ…」
お互いの目を見て…
お互いが口の端を釣り上げた…。
再び魔王城正門前の空気が変わっていくなか…
「いいぞっ、もっとやれっ!」
缶ビールを持ったソウシ・ベルウッドがその空気を一人、ぶち壊していた…。
~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 裏門前
『魔王姫』と『博士』が相対し、戦闘が始まろうとした時…。
この強者二人を前に割り込む存在が現れる…。
「悪いけど………そいつは譲ってもらうよ従姉さん」
『魔王:ルシファス・ヴィ・サタニア』
今回の勇者一向の標的が玉座を離れ、そこに現れた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 冒険者ギルド
魔物のスタンピードと王国の同時襲撃を犠牲者0という、奇跡の様な結果で終息したのも束の間。
国境に王国軍、それも第二・第三騎士団が進行中との情報が入る。
冒険者ギルド・ベルセ支部長ステルクは各方面に戦力の要請を行い、国境の守備隊を結成すべく奔走する。
「(リュウジ・ベルウッドの協力は得れた。あとはアイツらにも連絡しておくか…)」
「こんなこともあろうかとっ!」とどこかで誰かが騒ぎそうだが、念のためにと『アイツら』にステルクは通信魔道具を渡していた事に内心、自画自賛する。
そしてニヤニヤしていると…
「………支部長」
「ん?ティリア…」
「………書類、早く回してください」
「………はい」
助けてくれた事に感謝はしているが、そのままベルセに戻らなかったトーイチに怒るもそのぶつけ先が無く、機嫌が非常に悪いギルドの美人受付嬢ティリアに冷たい目で怒られた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
魔剣と聖剣=名前考えるのが大変
先輩=野次馬化
魔王=横取り
支部長=八つ当たりされる
トーイチ=出番が無いのに怒られるのが確定
先輩がシリアス展開に耐えられなかった、先輩が。
魔王様、横取りとか………後が恐くないのか?
ティリアさん、オコで支部長に八つ当たり?
次回もよろしくお願いします。
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