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VS王国+勇者
ノタマウモノタチ
しおりを挟むポークレア王国
王城 謁見の間
「第二・第三騎士団全滅。両騎士団長と貴族当主及び次期当主達が捕らえられたとの事」
「………………」
「戻ってきた者達によると攻撃してきたのは聖戦士ショウ・ザ・マインとその部下達」
「………………」
「捕らえられた団長と貴族達はベルセの冒険者ギルドにいるようです。引き渡しに大量の金を要求してきています」
「………………」
「勇者シュウヤとその部下達は魔王城前にて交戦。敗れたあと転移した模様」
「………………」
「勇者の相手はソウシ・ベルウッドと冒険者ギルド・グランドマスター:マサシ・コバヤシとの事」
「………………」
「………………陛下」
ポークレア王国 王城の謁見の間に敗北の報告が届く。
国王ラード・フォン・ポークレアは大人しく報告を聞いているのかと思いきや…
『ブンッ………………バキィッ!』
玉座から立ち上がり、持っていた短い杖を床に叩きつける。
「ふぅ………ふぅ………」
顔を真っ赤に紅潮させ息を荒げる国王。
大臣も宰相も近衛兵も………周りにいる人間は沈黙する。
「………………っておる」
国王のその一言は小さく聞こえなかった…。しかし次の瞬間っ!
「なにをやっておるのだっ!!」
目を剥き、怒りの表情で怒号を放つ。
『ビクッ』とする周りの家臣を気にせず、言葉を吐き出す。
「どうなったら我が軍の聖戦士が騎士団を攻撃するのだっ!?」
「陛下………聖戦士ショウ・ザ・マインは軍を辞めております。陛下にも話ましたし書類でも提出しておりますが…」
「そんな事っ!聞いてはおらんわっ!!」
「………………っ!?」
「騎士団長と貴族達が捕らえられて引き渡しの金だとぉっ!!知るかっ、そんな者共っ!王家からも国からも金はださんぞっ!」
「し、しかし陛」「黙れっ!」
「勇者が敗走だとっ!?いけすかないガキだと思っていたが無様に負けおったか!いい気味だ!調子にのりおるからだっ!」
「………………」
「聖戦士は指名手配して捕らえろっ!我の前で処刑する。部下も全員だっ!」
「………………」
「騎士団長と貴族達は各家に金を出させろっ!出さぬなら放っておく。捕まるような能無しなどに用は無いっ!」
「………………」
「どうしたっ!さっさと動かんかぁっ!!」
「「「………………はっ!!」」」
国王の声に一斉に動き出す家臣達…。
動き出したのは果たして王国の繁栄か…
それとも…
~~~~~~~~~~~~~~~~
王国に報が届く前
ルセリア帝国
ベルセの街 冒険者ギルド訓練場
今、ギルドの訓練場にはポークレア王国第二・第三騎士団の団長に十数人の貴族家当主及び次期当主が捕らえられていた。
特に拘束はしていないが武装は解除させられ丸腰である。
そして訓練場の入口………王国側の人員から見れば出口には…
「くっ………聖戦士ショウ・ザ・マイン…」
ショウと元副隊長が鎮座していた…。
「貴様………よくも我らの前に顔を出せたモノだな。この裏切り者めっ」
「我らを人質にしてどうするつもりだ?王国が黙っておらんぞっ!」
「平民なんぞに捕まるとは一生の不覚」
「早く我らを帰すがよい………報復される前にな…」
等と宣う者多数…。
しかしショウは…
「………どうしよう副隊長。コイツらが何言っても全然響かないんですけどっ?………ぷっ」
「だから、もう副隊長ではないと………まあ、今さらこの捕らえられてる状況では何を言っても負け犬のなんとやら…ですからね………ぷふっ」
元副隊長も笑いを漏らしていた。
「おのれっ、貴様らっ!」
「我らを愚弄するかっ!」
その言葉にショウは目を細め、声を発する…。
「………はっ!今まで貴族ではない………たかが平民だと俺達を愚弄し続けていたのは誰だったかなあ…知っってる?副隊長…」
「………さぁ?王国にはそういう輩が多くて覚えていませんね」
「………だよなぁ。俺達の手柄を奪っておいても平気で馬鹿にされたもんなぁ」
「ですね。多々ありすぎて、ソレも覚えていませんね」
訓練場のそこかしこで「うぐっ」とか「ぬぅっ」とか聞こえてくる。
どうやら心当たりがある輩が多いようだ。
そしてショウは…
「まあ?今回は不意打ちの形で俺達が攻撃したのは確かだ。だから納得しない奴が多いんだろ?そこでだ………」
口の端を上げ…
「お前らにチャンスをやろう…」
「「「………チャンス?」」」
「俺と一対一で勝った奴は無条件で訓練場を出してやる」
もちろん俺は聖槍も聖剣も使わない………と告げた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
シリアスさん再襲来?
やはり主人公がいないとシリアスさんが…。
次回もよろしくお願いします。
※緊急事態宣言の解除により仕事が通常にっ!投稿ペースが二・三日に一回になります。
二ヶ月弱ほぼ毎日更新………私にしては頑張った。
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