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VS王国+勇者
アオルモノタチ
しおりを挟む本日、無事『異世界召喚されました………断る!』が発売されました。
イラストレーターはふらすこ様です。
今後もよろしくお願いします。
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ルセリア帝国 ベルセの街
冒険者ギルド訓練場
「もちろん俺は………聖槍も聖剣も使わない」
それはもう、余裕たっぷりに………見下すかのように身体を反らせて、言う。
王国騎士団のほぼ全員から「ぬぐぐっ」やら「平民が…」やら聞こえるが、誰もショウの提案した一対一を受けようとはしない。
それも当然といえば当然の話である。
ショウは聖戦士として王国最強の兵士である………いや、今はあった………事は周知の事実。
武器を持たない………程度のハンデでは勝ち目が無い事は分かっていた。
ショウが少し待つも、騎士団員は動かない…。
そこへ救いの言葉………いや、悪魔の誘いが投げられる。
「駄目ですよ隊長」
「もう隊長じゃねえっ………てお前も治ってないじゃないか」
「彼らへのハンデが武器無しで一対一なんて危ないじゃないですか」
「無視っ!?」
ショウを無視して話を進める元副隊長に王国騎士団は「いいぞ」やら「もっといってやれ」等と思っているが…
「その程度のハンデじゃ彼らがボロ負けするのは目に見えているでしょう?どうせなら武器無しで、私達二人対全員………このくらいにしないと」
「「「………………」」」
「………ぷっ。………言うねぇ、お前も」
王国騎士団は沈黙しつつも怒りの感情が溢れだす。しかし…
「あっ、そうだ。刃を潰した武器も渡してあげたほうが彼らには安全ですね」
元副隊長はさらに煽る………口元を歪め、薄い笑みを浮かべながら…。
「はっはっはっ………それは良い。そうだな、武器は渡してやった方が良いなっ」
そしてソレに乗り、こちらもさらに煽るショウ。
そして王国騎士団には平民にこれほど馬鹿にされキレない人間はいなかった…。
貴族だ平民だと気にせずによく考えれば、こんな事にはなっていないと気付くこともなく、これから起こることも分からず…。
一応………武器が渡されるまでは大人しくする。
キレつつも怒りをコントロールし、有利な状況にしようとする。
「「「………………」」」
眉は吊り上がり、顔は怒りで若干赤い。
だがそれでも………まだだ。武器を受け取り、状況を良くし、全員でこの二人を………その思いで抑える。
王国騎士団員の思いはほぼシンクロしていた。
しかしショウと元副隊長の二人は…
「はっはっは………見ろよ、武器を渡されるまで我慢するつもりだぜ?アレ…」
「その程度の冷静さは持ち合わせているのですね。もっとアホな奴しかいないと思っていました………ぷっ」
「ぷふっ………そもそも全員でやれば俺達に勝てると思ってる時点で相当アホだろ」
「ですね………ぷっ」
さらにさらに煽る。
そしてこの場にいる騎士団員は…
「「「(絶対にコロスっ!!)」」」
言葉にはしていないが完全にシンクロしていた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ギルド員から刃を潰した武器が届けられ、王国騎士団員に手渡る。
全員が武器を持ったのを確認して第二・第三騎士団団長が声を発する。
「聖戦士ショウとその副隊長………国を裏切っておきながら我らをここまで愚弄したこと………後悔するがいいっ!!」
「我ら王国騎士団の誇りに掛けて………貴様らを討つ!覚悟するがいいっ!!」
キレながらも溜めた怒りを発散するかのように、そして二人に思い知らせる為に、口上を述べる団長達…。
対して二人は…
「………ブハッ………聞いた?あの口上?」
「笑っちゃ駄目ですよ隊長。全員に武器が渡ってちょっと調子に乗っちゃっただけなんですから………ぷっ」
「だよなぁ。言うんなら最初に言えってんだよな………ぷっ………あっ、武器持って無かったからビビってたのか」
「ぷふっ………隊長、そんな………ぷっ………分かりきったこと言ったら………ぶふっ」
「後悔するがいいっ!!キリッ」
「ぷっ………」
「覚悟するがいいっ!!キリッ」
「ブハッ………キリッて口で言わないで………ぷっ………ください」
盛大に…
それはもう盛大に煽っていた…。
いや、もはやふざけていた。
………王国騎士団は全員が怒りで身体を震わせていた。
そして…
「「………………殺せっ!!」」
二人の団長の言葉に………叫びに反応し、震えが止まると同時に…
「「「………ウオオオオッ!!!」」」
一斉に………
攻撃に動き出した…
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
シリアスさん再襲来と見せかけてシリアスさんに似た何かだった?
次回もよろしくお願いします。
※でえた編の下に番外編として書籍化記念SS同時投稿しました。よければご覧下さい。
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