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教国残党狩り特殊精鋭部隊
SATANS-◯◯
しおりを挟む魔王国アディス
魔王軍 訓練場
「………なるほど、それでああなっちゃってるワケですか…」
「ああ………ある意味、予想通りなような…、そうじゃないような…。そんな感じだな…」ヤレヤレ
数日が経過し、シュウ・"博士"・ホワイトリバーに軍の訓練場に呼び出されたので足を運ぶと先輩とヴィーネさんがいた。
訓練しているのは分かるが、何故かヴィーネさんは金色の軽兜?を着け、服も黒を基調とした金の刺繍が入った物に金の肩当て、裏地が赤の黒いマント………と明らかに某ハマ◯ン様(ZZ)の格好をしていた…。
「………まあ、なんとなくキャラに合ってる感はありますけど…」
「………けど?」
「アレだと新しいファン層が出てくるんじゃないですかね?」
「………………」
「………………」
「………怖いこと言うな…」ハァ
「………今、確実に出てくるな、と思ったでしょ?」
げんなりする先輩に「俺も思いました…」と付け足しておく。
二人で視線をヴィーネさんに向けると…
「これで終わりにするか、続けるか」
と、訓練で叩きのめした兵達にどこかで聞いたような台詞を吐いていた。
「まだだ…まだ終わらんよ」
………何故お前が知っている?
「朽ち果てる己の身を呪うがいい」
ヴィーネさんもノらないように…。
そして魔王は…
「遊びでやってんじゃないんだよぉっ!!」
と言ってビーム………いや、魔法を撃っていた。
いや、まあ、訓練だから遊びじゃないんだろうけれど…。
アンタが遊んじゃっているんじゃないかな?
「………で、先輩。今日は?」
「昨日まででZ×2を視たからな。今日はカウンターアタックだな」
うーん………明日は明日でどう変化するかちょっと楽しみだな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
俺を呼び出した張本人、シュウ・"博士"・ホワイトリバーがやってきた。
「お待たせしました」
言うなり魔導ゴーレム『グランゼクサード・リツヴァイ』を召喚する。
「新型動力炉『サタニックエンジン』の調整が終わりましたので御披露目しようかと…」
あ、『サタニック』にしたのね…。
あんまり捻りがないけど良いの?
良いのか…。
「………ほう」
「………これは」
「………なかなか」
先輩、ヴィーネさん、ルシファスが唸る。
そういえば、アンタらは見てなかったね。
特にヴィーネさんとルシファスはGを視たあとだからか、興味津々のようだ。
「御披露目って………武器も出来たのか?」
と俺の質問に…
「いえ、武器はまだ考えが纏まっていないのでまた考えます。とりあえず調整に全力を注ぎました」
ああ、『Td』にしたから難しいって言っていたもんな…。
………ん?
「調整が終わったって事は…」
「はい………可能になりました」
動力炉を同期・同調させる事で得た高濃度の魔力を一時的に全解放する『SATANS-AM』。
「まだ三分ほどですが一時的に出力を三倍近くにする事が可能です。この『サタンザム』中の『ノワールサタニックキャノン』の威力………数値上は…」
「某『黒球砲』に迫るモノになりました…」とシュウはご満悦そうに言った。
うん、ソレ結構危ないんじゃないかな?
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
新しいファン層=ヴィーネファンクラブ:クイーン派が結成されたとかされなかったとか…
カウンターアタック=逆襲
ノワールサタニックキャノン=黒魔王砲
黒球砲=球をホール
SATANS-AM=字面は良い
次回もよろしくお願いします。
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