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魔王国アディス~アライズ連合国
準備期間九日目②
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 大食堂
リュウジを拉………連れてくることに成功した俺達は…
「………と言うワケでリュウジに頼みたいんだが…」
「………………」モグモグ
魔王城の食堂でカレーを食べさせて、マサシから参加のお願いをだめ押ししているのだが…
「リュウジ、行ってこい」
「リュウジ、行ってきなさい」
「………………」モグモグ
先輩とヴィーネさんからの追加のお願い?ミス!リュウジは無視した。
「リュウジ、頼めないかな?」
「リュウジ、参加しなさい」
「………………」モグモグ
血縁でもある魔王ルシファスとアライズの重鎮であり魔術師ギルドのグランドマスターでもあるリディアからのお願い?ミス!リュウジは無視した。
「リュウジ………何が不満だ?」
「………………」モグモグ
先輩が切り込む。
いや、まあ、不満しかないだろう。突然、実家から国を越えて拉致られているのだから…。
そう思うのは転移を嬉々として実行した俺である。もちろん口には出さないが…。
『カラン』
そしてカレーを完食したリュウジがスプーンを置き重い口を開く…。
口のまわり、カレー付いてんぞ…。
「調査隊?に参加するのには文句はない…」
そっとおしぼりを出すヴィーネさん。おおっ、やっぱり母親なんだな、と感心したのは内緒である。
「いきなり「確保ぉっ!!」とか言われて両脇を抱えられて家から他国に転移されたら怒るだろ普通っ!?」
「「「「………………」」」」
俺以外の全員がサッと目を逸らす。
「………おい、目ぇ逸らすな」
俺?俺は転移での手伝いを強要されただけだからセーフ。買収工作していただろうって?もちろんアドリブですけど何か?
「………………あれ?」
この後…。
全員正座して二時間説教されたのは言うまでもない。
もちろん『スキル:正座耐性』の獲得は無かったワケだが、正座による足の痺れが状態異常に含まれないのは納得いかない。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 客間(トーイチ)
正座から解放され自室に戻る。
あの後、リュウジも調査隊への参加は渋々納得していたが、明後日出発だと聞くと…
「………馬鹿なの?」
再び怒った。
その時の犠牲者はルシファス、マサシ、リディアの三人。
俺と先輩&ヴィーネさんは無罪放免となったので、俺はその隙に部屋へ戻ったワケだ。
そして…
俺はダメージを受けた足を擦りながら…
これはアレだな。癒やされるしかないな!とニヤニヤしながら『ガチャリ』と部屋のドアを開け一歩踏み出『ドスンッ』グホゥッ!?
何者かのタックルにより俺は部屋に押し戻される。
「クッ………誰だこの…や……ろ………う…」
何者かを確認する俺の声は徐々に小さくなっていく…。
言うまでもない………ハイエ□フ:リディアである。
「かくほぉっ」
バカなっ!?
まだ説教中だと思っていた俺は完全に油断していた。敵意があるワケではないのでもちろん『マップ』の索敵に引っ掛かることもなく、俺はあっさりと捕獲されてしまった。
「かくほぉっ」とか平仮名で可愛く言っても駄目だコンチクショォッ!
もちろん俺の黒星が増えたのは言うまでもない。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ルシファス、マサシ、リディア=作戦立案者
トーイチ、マサシ、先輩=実行犯
リュウジ=被害者
タックル=ラグビーの試合視聴中
黒星=何がとは言わないが負けたらしい
九日目終了。
正座による痺れは状態異常に含みません。実際はどうなんですかね?(笑)
次回もよろしくお願いします。
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