異世界召喚されました……断る!

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魔王国アディス~アライズ連合国

調査隊『ティターニア』弱点

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 死の山岳地帯
 中立都市ヘリオ


 商業ギルドを出た俺は散策開始。
 明後日の朝までは各自自由時間としてあるので、とりあえずヘリオの街をぶらついてみる。

 途中途中の屋台やテイクアウトしているお店で道中で消費した程度の食べ物や八百屋・肉屋で食材を補充。食材は経費で落ちるだろう、と一応領収書を貰っておく。

 野菜・肉を補充したらしたで魚が食べたくなるな………明日は朝一でアライズの港町プエルトの朝市に行こうかな…。
 いや、どうせならサルトゥスに前乗りするのもありか?
 とサルトゥスの何がとは言わないがNo.1のダークエルフさんに思いを馳せていると…

『キュピーン』

 と俺の『能力:新しい型』が反応する。………いや、そんなスキルは無いが…。
 
「(殺気っ!?)」

『バッ』と振り返るもこちらに殺気を送ってきているような奴は見当たらない。
『マップEX』でも反応は無い。

 ………気のせいか…?

 ………ん~~~?まぁ、いいか。『マップEX』で反応が無いのなら、やはり気のせいなのだろう…。散策を再開する。

 以前来たときに気になった物を見るも今見るとあまり気にならない。
 上級や特級ダンジョンをクリアしちゃってるからなぁ…。
 結局、武器・防具店や道具屋さんなどは冷やかすだけになってしまった。ごめんなさいね。

 日も落ちてきて、街並みがオレンジ色に染まってくると行き交う人々の種類が変わる。
 依頼を終えた冒険者や仕事を終えた商人達が多くなり、稼ぎ時っ!と言わんばかりにオープンする酒場や飲食店が賑わいを増していく。

 俺は賑わっている酒場に入り一人客を探し情報収集を開始。なかなか良い情報をゲットする。アンタ、なかなかやるな…『グッ』とサムズアップし、エールを一杯奢り店を出た…。

 一旦宿に戻り夕食をいただいて部屋へ。
 酒場で得た情報を元に思考する…。

「………………」

 ん~………やっぱり魚、欲しいな。ということはプエルトに行かなければいけないワケで、ということはサルトゥスに前乗りしなければイけないワケで…。

 俺は『カァッ』と瞑っていた両目を開き…

「………決まりだな」

 念のため侵入防止用に部屋に結界を張り、俺は『マップEX』でサルトゥスを確認。人のいない所を見つけ『転移』した…。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 アライズ連合国
 森林都市サルトゥス



 さて…と…、と目の前の景色がオレンジ色をかろうじて残す程度に暗くなった森林都市の一角に変わり、俺は目的のお店に向けて一歩踏み出『ガシィッ』………ガシィッ?

 一歩踏み出せなかった俺の肩には細くて綺麗な白い指。コレだけだとただのホラーなのだがその先には…

 満面の笑みのハイエルフさんがいた…。

「っ!?リディア、おま、どうやってっ!?」

「うふふ。君の探知能力は確かに凄いけれど、私の魔法『インビジブル』と気配・魔力遮断の魔導具との併せ技には通用しないみたいね」

 ………なん…だとっ!?いや…

「へ、部屋の結界は?」

「君と一緒に部屋に入った後に結界を展開しても意味無いでしょ?」

 ………なん…だとっ!?(二回目)

 聞いてみると実に単純な回答である。
 それに気配・魔力遮断の魔導具なんてそんな便利魔導具があるなんて…。『マップEX』先生の目を欺くとは…え?あぁ、やっぱりアーティファクト級の物なんだ、そうですか…。
 しかも魔法『インビジブル』………名前からして透明化の魔法だろう。便利な魔法ですね…。
 さらに『結界』先生の弱点………というか、そりゃそうだ。という理由に納得である。

 そして…

 ここ、森林都市サルトゥスは大公リディアのホームグラウンド…

 呆然とした俺は…

 いや…

 この後、どうなったかなど…

 改めて言うまでもないだろう…。








 リベンジ?

 なにソレ美味いの?

 そんな思考に陥りそうになった俺に…

 某有名な先生からの言葉が響く…

 諦めたら試合終了だよ………と。

 俺は再びリベンジを誓った…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


ダークエルフさん=何がとは言わないがNo.1
『新しい型』=直訳
某有名な先生=バスケット部の監督

フラグ回収回。
そして色々弱点が…。
万全の準備からの強襲に折れかけるも先生の言葉に復活(リベンジ出来るとは言ってない)

次回もよろしくお願いします。
 
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