異世界召喚されました……断る!

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アライズ連合国~ポークレア王国

喧騒に溢れた店内で

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 アライズ連合国
 死の山岳地帯側 交易都市


 リディアからのタックルを喰らい、某宇宙人の如くドナドナされた俺は、仕事や依頼を終わらせた商人や冒険者達で賑わう大きめな酒場に連行された。

 まさかドナドナされたまま酒場の入口を通るとは思っていなかったよ…。
 俺達が入店した際に俺の姿を見た客達は酔いもあってか、指を差されて笑われたんですけど?

 もちろん『イラッ』ときた俺は…

『スクエアビット』ボソッ

 そっ…と笑った奴らの足下に出現させ、スウッ…と上昇させた。

「「「ぉほぉぅっ!!?」」」

 突然、股間を押さえ蹲る酔っぱらい達…。
 俺は素早くスクエアビットをアイテムボックスに戻し、完全犯罪達成にほくそ笑む…。

「ふっ………ざまぁ」

「なにしてんのよ…」
「アンタ恐ろしいことするな…」

 当然二人には俺の所業だと直ぐにバレたが…

「ふっ………俺を指差して笑ったことを後悔するがいい…」

 反省は………する気は無い。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 混んではいたが問題無く三人でテーブルを囲む。空いててよかった…。

 注文を済ませ、とりあえず………と先にきたエール。三人分のエールを魔法で冷やす。
 リュウジもリディアも「何しちゃってんの?」という顔をするが、「いいから飲んでみろ…」と乾杯。

 怪訝な表情をしつつも口をつけるリュウジとリディアだが…

「「っ!?」」

 一口含むと目を見開き驚く…。

「「………美味しい」」

「だろっ?」

 魔王国ではアイスも売っていたのに、飲み物を冷やして飲む…という概念が無いのは何故なんだろうな?と思いつつ、俺もジョッキを呷り一口…

「………かあぁぁっ!」

 味だけならタブレットで日本のビールを買った方が美味いが、やはり店で飲むのは違うな…。なんて思っていると…

「オッサンくさいな…」
「オジサンっぽい…」

「ごめんねっ!オッサンでっ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~


 注文した料理も揃い、つまみながらエールの二杯目を注文。エールが届き、魔法で冷やしたところで…

「………で、酒場で情報収集ってどうすんの?」

 いつもの俺の情報収集とは違い、欲しい情報の内容だけに気軽に聞くことは出来ない。
 そんなことは二人も承知のはずだが…。

「特に何も…」
「しないわよ」

「………………は?」

「だから特に何も…」
「しないわよ」

「………………そうなの?」

 やはりというか、当たり前というか…。内容が内容だけに簡単に聞いてまわるワケもなく…。この喧騒に溢れた店内で聞き耳をたてるだけ。
 その中で噂話や日常の話を精査していき、引っ掛かればマークする。
 結構難しくね?と思ったのだが…

「慣れればなんとか…」
「慣れね…」

「………そうですか…」

 ソレを普通に飲み食いしながら実行するっていうんだから、大したものである。
 俺には出来ん。
 決してやる気が無いワケじゃないんだからねっ!と心の中で言い訳だけしておこう…。


~~~~~~~~~~~~~~~~


 酒場にて食事がてら情報収集を続けるも、大した情報を得られないまま時間が過ぎる。

 途中、リュウジのことを知る商人やリディアには魔術師ギルドにも所属している冒険者などが挨拶にくるなどあったりもした。

 空になった皿は片付けられ、酒とおつまみだけになったテーブル。そろそろ宿に戻るか………と思い始めた頃…

 リュウジは何処かの大店の商会長がいると、そのテーブルへ挨拶に。俺はトイレに…と席を外す。

 戻ってきた時、俺はこう思う…。


 いや、口に出していたのだろう…。





「どこにでもいるもんだな、こういう奴らは…」



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


スクエアビット=今度は下から
………かあぁぁっ=しょうがない

新章開始は開幕股間スマッシュから。
次回もよろしくお願いします。
 
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