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潜入!ポークレア王国!!
ep.0 side:仮面の…⑤
しおりを挟むポークレア王国
南方の農村
あの『悲劇』と『覚醒』の日から数ヵ月…。
「………どうしてこうなった…」
村を見渡せる小さな丘から村を見下ろし、あたしは呟いた…。
あの日…。
魔力を限界以上に持っていかれて気絶したあたしは目を覚ましたあとも、その後遺症なのか、体調が優れず、『コウ=メイ』をそのままに看病してもらっていたのである。
「(クックック………イケメンに『主…』とか優しい声を掛けられながら看病されるとか………堪らんっ!)」
………とか思っていたのが間違いだった………そのことに気付いたのは、目を覚ましてから一ヶ月が経過した頃である。
~~~~~~~~~~~~~~~~
体調も回復し、意気揚々と家を出て村を歩く。
もちろん隣にはイケメン軍師『コウ=メイ』を連れて。
フッフッフッ………転生した甲斐があるってものよ。前世のお父さん、お母さんにはごめんなさい………と心の中で謝っておく。
………それにしても…
「日に日に豊かになっていくねぇ…」
村………というか町みたいになってない?そう思いながら『コウ=メイ』に話し掛ける。
『ニコ…』と優しい笑みで返される。
「えへへぇ~…」
一瞬でさっきまでの思考は時の彼方へ…。
そんな状態だったから気付くのが遅れたんだ…。
すれ違う村のみんなが『コウ=メイ』に丁寧に挨拶していることに…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
あたしの回復には「ただただ安静が必要」との『コウ=メイ』の見立てで、あたしは寝て起きてを繰り返していた。
『コウ=メイ』はあたしが寝ている時は当然手持ち無沙汰になるワケだ。
そして…
「フム………これは酷いですね…。では…」
オーク達による破壊の跡を見てそう呟き、村の復興のために動き出す。
流石と言うべきか、当然と言うべきか。
あたし的三國志ランキング知将の部No.1の『コウ=メイ』はその才を遺憾なく発揮。
瞬く間に復興を果たし、さらに発展させていた。
「(一ヶ月程度でここまで出来るのか………さすが『コウ=メイ』………パないな…)」
~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、なんやかんやと数ヵ月が経過し、そこには立派な町が出来ていましたとさ………って、なんでやねんっ!?
思わず関西弁でツッコミを入れてしまう状況にあたしは頭を抱える。
『コウ=メイ』………恐ろしい子。『伏龍』の二つ名は伊達じゃない。
こんなことなら『シー=リュウ』にしておくべきだったか…。いや、ソレはソレで別の問題が出そうだ。
『カン=ショウ』ならおじいちゃん枠で問題なかったかも…?
何をどう考えても後の祭りなのだが…。
あたしは再び、その出来上がった『町』に視線を移す。
「まあ、みんな幸せそうだし良いかな…」
あのバッドエンド一直線の運命をハッピーエンドに変えてくれた『コウ=メイ』やオーク達と戦ってくれた『カン=ウー』『カン=ショウ』『シー=リュウ』には感謝しかない。
そして…
この『能力』………いや、『異能』をくれた神様にも感謝を…。
あたしは…
あたしの名前は『霧城 漣』。
前世はちょっとだけゲームが好きな、ただの女子高生だった日本人だ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
『コウ=メイ』やらかす…。
そして『あたし』の一部情報解禁。
おかしい………三話くらいで纏めるつもりだったのに…何故?
次回もよろしくお願いします。
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