異世界召喚されました……断る!

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潜入!ポークレア王国!!

ep.1 南へ…③

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 ポークレア王国
 ロインの町


 翌朝…

 リディアを華麗に追い出した俺は歓楽街に行くこともなく就寝、賢者モードに突入することなく、気持ちの良い朝を迎えていた。

「ふわぁ………ん~~~………………一服するか…」

 いや………全然眠かった。

 俺はまだ開ききらない目で『マップ』を確認し、人のいない場所に『転移』、朝用缶コーヒーを『タブレット』で購入し、タバコを吹かす。

 ほげっ………としながら何も考えずに紫煙を吐き、朝用缶コーヒーを啜る。

「すぅ………ふぅ………」

 タバコを携帯灰皿で消し、缶コーヒーを飲みきり…

『パンッ、パンッ』
「………うしっ!」

 両頬を叩き目を覚ます。
『転移』で部屋に戻り、着替えてから宿の食堂へ行くと、リュウジとリディアが既に朝食を摂っていた。

「………おはよう」
「おはようございます」

「おはようさん」

 俺は挨拶を返し、二人のいるテーブル席へ。リディアは低血圧なのか、まだ眠そうである。

「声掛けたんですけど、何処か行ってたんですか?」

「朝の一服…」

「ああ…」

 軽く会話をしつつ、俺も宿のモーニングに手を伸ばす。

「ん~………今日は東に行くんだっけぇ?」

「その前に物資の補給な」

「ん~………分かったぁ」

 おっ!?このウインナー美味いな…。
 やはりポークレア王国の豚肉料理は侮れん。………そう思いながら食べ進め、完食。

「ごちそうさま」

 コーヒーをお代わりして一息。
 そろそろリディアも本調子になってきたっぽい。かな?

「ん~………ようやく目が覚めてきた…」
「ホント朝弱いですねリディアさん…」

「だな…」

「いや、酷い時はトーイチさんの方が酷いですからね…」
「そうね…」

 ………あれ?そうだっけ?


~~~~~~~~~~~~~~~~


 ポークレア王国
 ロインの町→領主貴族の街への街道


 宿をチェックアウトしてから補給………と言っても食料が主にだが………を済ませて、町を出る。

「この街道真っ直ぐで着くんだっけ?」

「途中、別れ道を南に行くと噂の『セイト』、そのまま進むと領主貴族街ですね」

 街道を商人や冒険者たちに交じり進んで行く。
 なるべく目立たないよう、休憩などのタイミングを周りとずらすことで、一緒にならないようにしながら…。

 野営中、俺達の食事の匂いに惹かれたのか、ガサガサと草むらから魔物が現れた。
 あっ、匂い対策の結界忘れてたわ…。

 現れたのはブラックオークならぬブラックポーク。

 それを目にした瞬間、リュウジが『縮地』で接近、腰のミスリルソードを引き抜き一閃した。
 おおぅ………すげぇ速かったなリュウジ。

 首から上とお別れして、ダラダラと血を流しているブラックポークの後ろ脚を持ち、リュウジが戻ってくる。

 いや………今、食事中なんですが…。

「ブラックポークじゃない!やったわねリュウジ!」
「ええ、まさか出会えるとは思っていませんでした」

 どうやらレアな魔物らしい。
 前に倒したゴールデンホーンラビット的な魔物なのかな?
 
 聞いてみると、やはりレアな魔物で同系統の魔物の中では格別に美味いらしい。
 ………ほう?

 じゃあ明日の野営の食事は決まりかな………と思っていると…

「じゃあトーイチさんコレ…」

 ズイッとリュウジが俺に突き出してくる。

「明日はコイツでお願いします」

 うん、それは俺も歓迎だけど…。
 今、渡さないでくれない?まだ血ぃダラダラ流してんじゃんっ、なんかまだピクッとかしてんじゃん!?



 だから、今、絶賛食事中だっつってんだろぉっ!



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


トーイチの酷い時=賢者モード中。
そして移動中、レア食材ゲット。
さすがに食事中に血ダラダラは無理ですよね。
次回もよろしくお願いします。
 
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