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潜入!ポークレア王国!!
ep.1 南へ…④
しおりを挟むポークレア王国
街道野営地
絶賛食事中の俺に、両断して血をダラダラ流しているブラックポークの後ろ脚を持って近付いてくるリュウジ。
俺は間近に来られる前に『アイテムボックスEX』にブラックポークを収納。
そしてリュウジにツカツカと近付き…
「フンッ」
『ゴスッ』
「痛っ!?何すんですか…」
「食事中に血ぃダラダラさせながら近付くな…」
リュウジに拳骨を落とし、食事に戻るも…
「………ごちそうさま」
これ以上は食べる気にならなかった。リュウジめ………絶許っ!
「そう言えば親父とマサシさんも…」とか言ってたが、食肉関連の仕事に従事していない日本人なら普通は無理じゃあなかろうか…。
こちらの世界の人たちには普通なのだろうが…。
『アイテムボックスEX』に収納したブラックオークは解体機能を使い、見事に部位ごとに分けられている。
今さらだが何て便利なスキルなんだ…と感心。
これで明日の食事の準備もほぼバッチリである。
ちなみに夜中に空腹で目覚め、カップ麺を食べたのは内緒である。
カレー味のビッグなカップ麺………美味しかったです。
翌朝…
適当にパン食で済ませようと思ったのだが…
『アイテムボックスEX』内で加工出来ないだろうか?
そう思い、確認。
『ブラックポークウインナー』
出来た…。
出来てしまった…。
そんな機能、あったっけ?と思ったのだが…。
えっ?錬金術の副産物?嘘つくな、錬金術、全然関係ないだろっ。
………と誰にか分からないツッコミを入れておく。
しかし…
出来てしまったものは仕方ない。
俺は『ブラックポークウインナー』を三本と魔導コンロと網を取り出し、焼き始める。
軽く塩胡椒をふり、満遍なく火を通す。
表面が小さく『パリッ』と割れたところでコンロからあげる。
町で買った焼き立てのパンを『アイテムボックスEX』から取り出し、切れ込みを入れて、ウインナーを挟む。
シンプルホットドッグの完成である。
お好みでケチャップとマスタードをどうぞ………とタブレットで購入して出して置く。
リュウジとリディアは既に目がキラキラしていた。
まあ、焼いてる時から大分良い匂いしてたもんなぁ…。
俺も早く食べたい。
そして三人同時にかぶりつく。
『『『パキッ』』』と良い音を響かせ…
「「「美っ味っ!!!」」」
音がなるほどの食感…
噛んだ瞬間に溢れる肉汁…
そして口内に広がる旨味…
「「「………………はっ!!?」」」
気が付くと三人共、秒で完食していた…。
リュウジが見た瞬間に目の色を変えて狩ったのも頷けるほどの美味しさだった。
『ブラックポーク』………何て恐ろしい…。なるほど………レア食材認定されるワケだ。
そして二人を見る。
『『コクリ』』
お代わりしたいところだが、我慢しよう。俺達三人の気持ちが同調した瞬間である。
うん、今日の昼食と夕食も楽しみである。
そして俺達は食後のコーヒーを飲み、野営地を後にした…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
あれ?
朝食だけで終わってしまった。
『ブラックポークウインナー』はブランド豚の加工品だと思ってください。
次回もよろしくお願いします。
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