異世界召喚されました……断る!

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潜入!ポークレア王国!!

ep.3出会いと出会いsideリュウジ③

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 ポークレア王国
『テンダーロ』
 領主館二階


 俺が愛刀である黒の大剣グラディマーグを自身の右手に出現させ、身体強化魔法を発動させる。

 控え室にいる兵士たちは相手が『俺=リュウジ・ベルウッド』だと分かると慌てふためきだしていた…。

「おいおいおい…聞いてないぞ…」
「リリリリュウジ・ベルウッドが相手だなんて…」
「何で執事服着てるんだよ…?」

 うん、最後の奴…ツッコミは入れなくていいから…。

「と、とにかく逃げねぇと…」
「いや、相手は一人だ。囲んで…」
「無茶言うなっ!?」
「大体あいつを殺れたとしても、後ろにはソウシ・ベルウッドがいるんだぞっ!?」

 囲めば俺を殺れると思っている奴がいるとは思わなかった…。
 ただ…

「………後ろに親父がいるから…と思われているのは………心外だな…」

『ギロリ』と威圧を込めて睨み付ける。

「「「うおっ!?」」」
「「「ひいっ!?」」」

 その威圧に仰け反る兵士たち…。
 しかし…

「こ…このまま………やら…れるかっ!!」

 一人、威圧をものともせず、俺に飛び掛かってくる奴が…

 俺は…
 身体強化は十分。
 グラディマーグを両手で握り、半身でバックスイング。

「うおおおっ!!」

 なかなか高価そうなロングソードを抜き、上段から振り下ろそうと飛び掛かってきた相手に…

 親父から教えてもらった技を繰り出す。
 刀身の刃を使うのではなく、大剣であるグラディマーグの面の部分を使う吹き飛ばし技。

『撃滅本塁打っ!!』

『ドカアァッ!!』
「ぐはぁっ!?」

「「「っ!?」」」
『バカアァッ!!』

「「「うわあぁっ!!?」」」

 吹き飛んだ一人は、残りの奴らを巻き込みながら控え室の端まで…。
 
「う…うぅ…」
「ぐうぅ…」

 ふん、これでココは制圧完了ってところかな…。

 俺は部屋の端で倒れている奴らを拘束しながら安い下級回復薬ポーションを掛けてまわり、考える。

 しかし…
 親父の奴…『撃滅本塁打』って技名の意味を教えてくれなかったな…。
 まあ、使えない…ってことはないのだけれど…。
 
 あと俺の本能なのか…
 あの技は『カキーン』が正しいような気がするのは何故だろうか…?

 そんなことを考えつつ兵士たちの拘束を終え、室内を見回すと…

「………あの棚…」

 控え室でそれぞれの棚に兵士たちの荷物が置いてあるなか、一つだけ何も置かれていない棚が…。
 その棚に近付き、調べていると…

「………くっくっくっ…」

 気を失っていた一人の兵士が気が付いたのか、口を開く。

「残念だったな…」

「………何?」

「………は三交代制の休みの奴らの棚だ…」

「休みなだけかよっ!?」

 ちくしょうっ!
 真面目に探しちゃったよ…。

 俺は笑っている兵士を殴って再び気絶させたあと、トーイチさんから購入した粘着テープをそいつの脛と眉毛と揉み上げに、空気が入らないように確りと貼り付け、兵士控え室を後にした…。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


戦闘?終了。
『撃滅本塁打』=バスターを無理矢理『撃滅』に。
トーイチ、リュウジにガムテープを売ってた。
三交代制とか、意外にホワイトなのか?
次回もよろしくお願いします。
 
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