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第六回
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「アラン、これから負傷者のいるテントにそれぞれで向かう。あっちのテントは任せたぞ」
「分かりました」
今僕はモンスターパレードで負傷した人のいるテントに向かっている。今回のモンスターパレードは例年より激しい為負傷者が多い。すぐに治療しなければ。
僕はテントに着くと一声かけて中に入る。
「アランです、怪我人の治療に来ました。失礼します」
「やぁ、アラン先生久しぶりだな」
「あんまり喋らないでください、先生お久しぶりです」
アランを出迎えたのは体中に包帯の巻かれ横になっているメルさんと両手を包帯で巻かれたルーマさんだった。
「どうしたんですかその怪我!?」
「私たちの担当していたエリアでゴーレムが出現して、そいつの討伐に参加してこの有様です」
「心配するなアラン先生!ゴーレムは死闘の末ちゃんと討伐したぞ」
「心配しますよ!そのせいでメルさんは大怪我じゃないですか!!生きていたからよかったものをなんで相性の悪いゴーレムとそこまで必死になって戦うんですか?命を大事にしてください!!」
この人の性格は知っていたがそれでもつい怒鳴ってしまった。
「すみません、つい感情的になってしまって」
「いや今回は私に非がある、アラン先生が謝ることはない。本当にすまなかった。これからはもう少し考えてから動くことにするよ」
メルさんはちゃんと反省をしてくれた。
「先生、そろそろ治療の方をお願いします」
「分かりました、ではメルさんの方から治療していきます」
「いいぞ、いつでも来い」
「『ハイヒール』」
「あっあああああああ!!っいたたたたたたた」
「メルさん、動かないでください」
「そんな…こと言われても…あっ…いたっ!…気持ちいいのと痛いのが同時に…癖になりそう」
「思ったより体へのダメージが大きい、このままだとメルさんがもたないかもしれない。もう少し魔力を使いますね」
「え?私は大丈夫だっぞ!!あっああああああ!!気持ちいいいいいいいっ!!」
「すぐに終わります、もう少しの辛抱です」
「あっあああああ!!もう…だめ…イク!!」
メルさんは大きく体をのけぞらせ数秒間痙攣した後呼吸を荒くしながら幸せそうな顔をしていた。
「次はルーマさんです」
「は、はいお願いします」
「ルーマさんは骨折でしょう。回復魔法を使えば明日には治っていると思うので安心して下さい」
「そんなに早く!すごい」
「その分魔力多めに使うので我慢して下さい、『ハイヒール』」
「あっちょっとまってえええええ!!ああああああ!!」
ルーマさんは両手が使えない為前に倒れこみ僕の胸に支えられる姿勢になる。僕の手さえルーマさんの手に触れていればいいので問題はない
「あっ…あっ…んっ…んっ…」
ルーラさんは僕の服をかんで声を我慢する。しかし遂に耐え切れなくなり
「んっ…んっんんんんんんんん!!」
僕の服とルーマさんのズボンが汚れてしまった。
今日の治療を終えたので自分のテントに帰ろうとするとメルさんが僕の肩をつかむ
「アラン先生、実は今日の治療で新しい扉を開いてしまったらしく責任を取っていただきたい」
「いや、今日はもう帰ろうと…」
するとルーマさんがテントの出入り口をふさぐ。
「私たちをこんなにしたんですからただでは帰しませんよ」
その日は帰してもらえなかった
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「メルさん、引きましょう!ゴーレムは相性が悪すぎます!!」
「ルーマ、それは出来ない」
「何でですか!?」
「もしここでこいつと戦えば確実に大怪我をする。そしたらアラン先生が治療してくれる。これ以上は言わなくもわかるだろう」
「ゴクン…絶対に勝ちましょう!!」
「当たり前だ!!」
この二人実は仲がいい
「分かりました」
今僕はモンスターパレードで負傷した人のいるテントに向かっている。今回のモンスターパレードは例年より激しい為負傷者が多い。すぐに治療しなければ。
僕はテントに着くと一声かけて中に入る。
「アランです、怪我人の治療に来ました。失礼します」
「やぁ、アラン先生久しぶりだな」
「あんまり喋らないでください、先生お久しぶりです」
アランを出迎えたのは体中に包帯の巻かれ横になっているメルさんと両手を包帯で巻かれたルーマさんだった。
「どうしたんですかその怪我!?」
「私たちの担当していたエリアでゴーレムが出現して、そいつの討伐に参加してこの有様です」
「心配するなアラン先生!ゴーレムは死闘の末ちゃんと討伐したぞ」
「心配しますよ!そのせいでメルさんは大怪我じゃないですか!!生きていたからよかったものをなんで相性の悪いゴーレムとそこまで必死になって戦うんですか?命を大事にしてください!!」
この人の性格は知っていたがそれでもつい怒鳴ってしまった。
「すみません、つい感情的になってしまって」
「いや今回は私に非がある、アラン先生が謝ることはない。本当にすまなかった。これからはもう少し考えてから動くことにするよ」
メルさんはちゃんと反省をしてくれた。
「先生、そろそろ治療の方をお願いします」
「分かりました、ではメルさんの方から治療していきます」
「いいぞ、いつでも来い」
「『ハイヒール』」
「あっあああああああ!!っいたたたたたたた」
「メルさん、動かないでください」
「そんな…こと言われても…あっ…いたっ!…気持ちいいのと痛いのが同時に…癖になりそう」
「思ったより体へのダメージが大きい、このままだとメルさんがもたないかもしれない。もう少し魔力を使いますね」
「え?私は大丈夫だっぞ!!あっああああああ!!気持ちいいいいいいいっ!!」
「すぐに終わります、もう少しの辛抱です」
「あっあああああ!!もう…だめ…イク!!」
メルさんは大きく体をのけぞらせ数秒間痙攣した後呼吸を荒くしながら幸せそうな顔をしていた。
「次はルーマさんです」
「は、はいお願いします」
「ルーマさんは骨折でしょう。回復魔法を使えば明日には治っていると思うので安心して下さい」
「そんなに早く!すごい」
「その分魔力多めに使うので我慢して下さい、『ハイヒール』」
「あっちょっとまってえええええ!!ああああああ!!」
ルーマさんは両手が使えない為前に倒れこみ僕の胸に支えられる姿勢になる。僕の手さえルーマさんの手に触れていればいいので問題はない
「あっ…あっ…んっ…んっ…」
ルーラさんは僕の服をかんで声を我慢する。しかし遂に耐え切れなくなり
「んっ…んっんんんんんんんん!!」
僕の服とルーマさんのズボンが汚れてしまった。
今日の治療を終えたので自分のテントに帰ろうとするとメルさんが僕の肩をつかむ
「アラン先生、実は今日の治療で新しい扉を開いてしまったらしく責任を取っていただきたい」
「いや、今日はもう帰ろうと…」
するとルーマさんがテントの出入り口をふさぐ。
「私たちをこんなにしたんですからただでは帰しませんよ」
その日は帰してもらえなかった
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「メルさん、引きましょう!ゴーレムは相性が悪すぎます!!」
「ルーマ、それは出来ない」
「何でですか!?」
「もしここでこいつと戦えば確実に大怪我をする。そしたらアラン先生が治療してくれる。これ以上は言わなくもわかるだろう」
「ゴクン…絶対に勝ちましょう!!」
「当たり前だ!!」
この二人実は仲がいい
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