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61. 残酷な真実
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「失礼いたします」
凛とした声に、全員の注目が入り口に集まる。ムクゲ色の着物を目にした瞬間、リュカは父親の膝の上から飛び出し、現れた人物に駆け寄った。飛びかかるように勢いよく抱きつく。腕を巻き付けた途端に鼻腔をくすぐる、嗅ぎ慣れた匂いに涙があふれてくる。
「セキシ…!」
「リュカ様、ああ、良かったご無事で…!顔をよく見せてください」
まだくっついていたかったのに、強い力で引き剥がされる。両手で頬を包みこまれ、顔を覗きこまれた。こんなにやせ細って、とセキシは言うが、そういう彼こそやつれているように見えた。目の下の隈が酷く、顔色も悪い。こんなにも神経が衰弱するまで心配してくれたのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。と同時に、彼への愛おしさがどんどん大きくなっていく。
「セキシ…セキシ…、会いたかった…っ!」
「私もですよ。攫われたと知って、生きた心地がしませんでした…っ!もう、リュカ様のいない生活なんて、耐えられません…!」
セキシの目にも薄い水の膜が張っている。彼に再び会えた安堵と嬉しさで胸がいっぱいで、嗚咽としゃっくりしか出てこない。妙な唸り声をあげながら、少年は従者の青年に抱きついた。隙間など出来ないくらいに、巻き付けた腕に強く力をこめる。
「誰だい?あの子」
「俺の従者だ」
「名前は?」
「セキシ」
「リュカってば、彼のことが大好きみたいだね」
「下手すりゃ俺よか相思相愛だぞ」
「妬けちゃうな~~」
二人の再会の様子に表情を緩めた蘇芳だったが、黒鳶に視線を移し、顔を引き締めた。
「親父、今回の號斑族との戦で伝えなきゃなんねえことがある。…信じられねえと思うが、琥珀が内通者だ」
赤鬼の密告に、鬼族の者達は衝撃に息を呑む。
「大概にせんか、蘇芳!そこまで分別がつかぬとは思わなんだわ!親父の実子である琥珀が敵と通じておるだと!そんなことがあるはずなかろう!」
「…気持ちはわかるけどな。リュカを助け出すために侵入した先で、號斑のバトーと一緒にいたんだよ。一族を裏切ってることも認めた」
「潜入じゃと!?なんちゅう危険なことを…!お前の向こう見ずな行動が一族に多大な損害を与えていたらどうする!」
「鄭爺、蘇芳は無事に戻って来たんだ。過ぎたことを咎めても仕方がないだろう」
「何じゃ、青藍。お主まで蘇芳の肩を持つつもりか!」
やけに蘇芳に突っかかる一部の鬼を、青藍はたしなめようとしたが、二人の仲が良くないことを知っている彼らには逆効果となった。額に青筋を浮き上がらせ、完全に激昂している。
入り口で抱き合っていたリュカとセキシも不穏な空気を感じ取り、蘇芳とレヴォルークの間に腰を落ち着けた。見知らぬ男からの強烈な視線に、従者の青年はリュカにこっそりと耳打ちした。
「リュカ様、この御方はどなたです?」
「俺の父ちゃん。後でちゃんと紹介するな」
予想だにしない発言に、セキシの目が大きく見開かれる。少年の父親だと言う男を横目で一瞥すればにっこりと笑いかけられ、青年は微笑んで軽く会釈をした。
黒鳶は片手を挙げて、興奮のあまり周りが見えなくなっている爺達を制した。
「叱責するのは後でいくらでも出来る。…蘇芳、まずは何があったのか一部始終を教えてくれ」
蘇芳は頷き、それから全てを話した。號斑族の背後にクルクドゥア族がいること、號斑族の目的、蘇芳を牽制するためにリュカを人質としたことと、琥珀の裏切りの理由。リュカも自分が見聞きしたことを話した。
琥珀に気を取られた隙にバトーに背後から刺されたことを話す流れで、リュカの正体とレヴォルークが世界を壊した理由にまで話は及んだ。
全てを話し終えると、黒鳶を始め全員が言葉を失っていた。一度に大量の情報をもたらされ、理解が追いつかないのだろう。当事者である自分もそうだったから気持ちはわかる、とリュカは思った。それに、黒鳶からすれば実の息子が内通者だったなど、とても受け入れられないだろう。一族の長としての面子を潰されただけでなく、実子に裏切られたのだ。彼の心情を考えると、こっちまで胸が痛くなる。
「信じられん…よもや琥珀が裏で手を引いていたとは」
「ああ。だが、振り返ってみれば確かに納得がいく。バトーの奴隷をリュカに引き合わせると提案したのは琥珀だ。黄の一族の長や親父の実子という身分が上手く隠れ蓑となり、疑われにくい。元より奔放な性格も相まって、単独行動をしようが里を少し留守にしようが不審に思うものも少ないだろう」
一人の爺の呟きに、青藍が反応する。皆と同様に驚きはしているものの、努めて冷静に事態を分析しているようだった。
「この有事の状況でいつまで経っても姿が見えないのが何よりもの証拠だろう。誰も、琥珀がいつからいないか把握してないのではないか。しかし僥倖だったな、蘇芳。生き残っていたのがリュカだけであれば、事態は違っていた」
「…ああ。誰もリュカの言うことなんざ信用するわけねえ。口の上手い琥珀に丸めこまれて、逆にリュカが俺殺しの犯人だと仕立てられたろうな。んで、今頃は琥珀が密かに侵入させた號斑族の奇襲にあって、全員お釈迦だろ」
別の可能性があった未来を想像して、ぞっとする。もし蘇芳が死んでいたら、自分はきっとイズルのように拷問を受けていただろう。琥珀とバトーの思い通りに事が進んでいたら、セキシだって死んでたはずだ。ミーミルが助けに来てくれて本当に良かった。
蘇芳は身を乗り出し、床に視線を落としたまま未だに無言で硬直したままの黒鳶の肩に触れた。
「…親父、すまねえ。俺が琥珀を選んでいれば、一族を裏切らなかったかもしれねえ。アイツの好意には気がついてた。…けど、俺がアイツをそういう目で見れなかった。自分の気持ちに嘘はつけねえ。リュカ以外、目が行かねえんだ」
蘇芳の紅い眼に一瞥され、どきりとする。皆の前で言われて少し気恥ずかしいのと同時に、体がかあっと熱くなった。頬を染めて俯き、落ち着かない様子で手遊びするリュカを、セキシは微笑ましく眺めた。
「…いや、お前のせいではない。自分が選ばれなかったからという理由で、蘇芳や一族全体を恨むなど、筋違いにも程がある。元よりろくでもない息子ではあったが、ここまで愚かとは思いもせなんだ。リュカ…と言ったか。そなたにも、申し訳ないことをした。さぞ怖い思いをしたであろう。琥珀の親として、謝罪する」
まさか鬼一族の頭領から直々に謝罪を受けるとは思わなくて、うまく反応が取れない。セキシか蘇芳の後ろに隠れたい衝動に無性に駆られてしまう。
「だい、じょぶ、です…」
もごもごと不明瞭に言葉を呟くに留まる。確かに蘇芳がバトーに刺された時は絶望のどん底に叩き落されたが、こうして元気に目の前にいるし、実の父親にも会えて、自分の正体も分かって、最終的にはセキシの元に帰って来れた。不思議な気分で、ふわふわとしている。さっきまで囚われの身だったのが、まるで夢の出来事のように感じる。
自分よりも今一番辛いのは黒鳶の方なのに、気遣ってもらって申し訳ない気持ちになる。
「蘇芳にも、嫌な思いをさせたな」
「…いいって。親父のせいじゃねえ。リュカを無事に連れ帰れただけで十分だ」
「そうか…」
黒鬼は申し訳ないとばかりに目を伏せる。蘇芳はそんな彼の肩に乗せた手にぐっと力をこめた。まるで慰めているかのようだった。
「青藍、すまないが皆を招集してくれないか。皆にも琥珀の裏切りを伝えて、協議せねばならん」
青藍は了承し、広間を出た。黒鳶はレヴォルークに向き直り、頭を下げた。
「レヴォルーク殿、琥珀のそなたの息子への蛮行、誠に申し訳ない。償いには程遠いが、好きなだけ里にいてもらって構わない」
「嫌だなあ。顔を上げてよ、頭領殿。リュカがいいなら、僕がとやかく口出しする権利はないよ。息子に拒否されるんじゃないかって怖気づいて、迎えに行くのが今になった、情けない父親だからねえ」
レヴォルークは自虐的に笑っている。
「けど、確かに君の息子のリュカへの所業には怒りを覚えてる。力が必要なら、號斑族との戦争に僕も加勢するよ」
「協力の申し出、かたじけない。だが、これは儂ら一族の問題だ。内紛の片は一族でつける」
強固な決意を宿した黒鳶の瞳に、レヴォルークはにっこりと微笑んで頷いた。
凛とした声に、全員の注目が入り口に集まる。ムクゲ色の着物を目にした瞬間、リュカは父親の膝の上から飛び出し、現れた人物に駆け寄った。飛びかかるように勢いよく抱きつく。腕を巻き付けた途端に鼻腔をくすぐる、嗅ぎ慣れた匂いに涙があふれてくる。
「セキシ…!」
「リュカ様、ああ、良かったご無事で…!顔をよく見せてください」
まだくっついていたかったのに、強い力で引き剥がされる。両手で頬を包みこまれ、顔を覗きこまれた。こんなにやせ細って、とセキシは言うが、そういう彼こそやつれているように見えた。目の下の隈が酷く、顔色も悪い。こんなにも神経が衰弱するまで心配してくれたのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。と同時に、彼への愛おしさがどんどん大きくなっていく。
「セキシ…セキシ…、会いたかった…っ!」
「私もですよ。攫われたと知って、生きた心地がしませんでした…っ!もう、リュカ様のいない生活なんて、耐えられません…!」
セキシの目にも薄い水の膜が張っている。彼に再び会えた安堵と嬉しさで胸がいっぱいで、嗚咽としゃっくりしか出てこない。妙な唸り声をあげながら、少年は従者の青年に抱きついた。隙間など出来ないくらいに、巻き付けた腕に強く力をこめる。
「誰だい?あの子」
「俺の従者だ」
「名前は?」
「セキシ」
「リュカってば、彼のことが大好きみたいだね」
「下手すりゃ俺よか相思相愛だぞ」
「妬けちゃうな~~」
二人の再会の様子に表情を緩めた蘇芳だったが、黒鳶に視線を移し、顔を引き締めた。
「親父、今回の號斑族との戦で伝えなきゃなんねえことがある。…信じられねえと思うが、琥珀が内通者だ」
赤鬼の密告に、鬼族の者達は衝撃に息を呑む。
「大概にせんか、蘇芳!そこまで分別がつかぬとは思わなんだわ!親父の実子である琥珀が敵と通じておるだと!そんなことがあるはずなかろう!」
「…気持ちはわかるけどな。リュカを助け出すために侵入した先で、號斑のバトーと一緒にいたんだよ。一族を裏切ってることも認めた」
「潜入じゃと!?なんちゅう危険なことを…!お前の向こう見ずな行動が一族に多大な損害を与えていたらどうする!」
「鄭爺、蘇芳は無事に戻って来たんだ。過ぎたことを咎めても仕方がないだろう」
「何じゃ、青藍。お主まで蘇芳の肩を持つつもりか!」
やけに蘇芳に突っかかる一部の鬼を、青藍はたしなめようとしたが、二人の仲が良くないことを知っている彼らには逆効果となった。額に青筋を浮き上がらせ、完全に激昂している。
入り口で抱き合っていたリュカとセキシも不穏な空気を感じ取り、蘇芳とレヴォルークの間に腰を落ち着けた。見知らぬ男からの強烈な視線に、従者の青年はリュカにこっそりと耳打ちした。
「リュカ様、この御方はどなたです?」
「俺の父ちゃん。後でちゃんと紹介するな」
予想だにしない発言に、セキシの目が大きく見開かれる。少年の父親だと言う男を横目で一瞥すればにっこりと笑いかけられ、青年は微笑んで軽く会釈をした。
黒鳶は片手を挙げて、興奮のあまり周りが見えなくなっている爺達を制した。
「叱責するのは後でいくらでも出来る。…蘇芳、まずは何があったのか一部始終を教えてくれ」
蘇芳は頷き、それから全てを話した。號斑族の背後にクルクドゥア族がいること、號斑族の目的、蘇芳を牽制するためにリュカを人質としたことと、琥珀の裏切りの理由。リュカも自分が見聞きしたことを話した。
琥珀に気を取られた隙にバトーに背後から刺されたことを話す流れで、リュカの正体とレヴォルークが世界を壊した理由にまで話は及んだ。
全てを話し終えると、黒鳶を始め全員が言葉を失っていた。一度に大量の情報をもたらされ、理解が追いつかないのだろう。当事者である自分もそうだったから気持ちはわかる、とリュカは思った。それに、黒鳶からすれば実の息子が内通者だったなど、とても受け入れられないだろう。一族の長としての面子を潰されただけでなく、実子に裏切られたのだ。彼の心情を考えると、こっちまで胸が痛くなる。
「信じられん…よもや琥珀が裏で手を引いていたとは」
「ああ。だが、振り返ってみれば確かに納得がいく。バトーの奴隷をリュカに引き合わせると提案したのは琥珀だ。黄の一族の長や親父の実子という身分が上手く隠れ蓑となり、疑われにくい。元より奔放な性格も相まって、単独行動をしようが里を少し留守にしようが不審に思うものも少ないだろう」
一人の爺の呟きに、青藍が反応する。皆と同様に驚きはしているものの、努めて冷静に事態を分析しているようだった。
「この有事の状況でいつまで経っても姿が見えないのが何よりもの証拠だろう。誰も、琥珀がいつからいないか把握してないのではないか。しかし僥倖だったな、蘇芳。生き残っていたのがリュカだけであれば、事態は違っていた」
「…ああ。誰もリュカの言うことなんざ信用するわけねえ。口の上手い琥珀に丸めこまれて、逆にリュカが俺殺しの犯人だと仕立てられたろうな。んで、今頃は琥珀が密かに侵入させた號斑族の奇襲にあって、全員お釈迦だろ」
別の可能性があった未来を想像して、ぞっとする。もし蘇芳が死んでいたら、自分はきっとイズルのように拷問を受けていただろう。琥珀とバトーの思い通りに事が進んでいたら、セキシだって死んでたはずだ。ミーミルが助けに来てくれて本当に良かった。
蘇芳は身を乗り出し、床に視線を落としたまま未だに無言で硬直したままの黒鳶の肩に触れた。
「…親父、すまねえ。俺が琥珀を選んでいれば、一族を裏切らなかったかもしれねえ。アイツの好意には気がついてた。…けど、俺がアイツをそういう目で見れなかった。自分の気持ちに嘘はつけねえ。リュカ以外、目が行かねえんだ」
蘇芳の紅い眼に一瞥され、どきりとする。皆の前で言われて少し気恥ずかしいのと同時に、体がかあっと熱くなった。頬を染めて俯き、落ち着かない様子で手遊びするリュカを、セキシは微笑ましく眺めた。
「…いや、お前のせいではない。自分が選ばれなかったからという理由で、蘇芳や一族全体を恨むなど、筋違いにも程がある。元よりろくでもない息子ではあったが、ここまで愚かとは思いもせなんだ。リュカ…と言ったか。そなたにも、申し訳ないことをした。さぞ怖い思いをしたであろう。琥珀の親として、謝罪する」
まさか鬼一族の頭領から直々に謝罪を受けるとは思わなくて、うまく反応が取れない。セキシか蘇芳の後ろに隠れたい衝動に無性に駆られてしまう。
「だい、じょぶ、です…」
もごもごと不明瞭に言葉を呟くに留まる。確かに蘇芳がバトーに刺された時は絶望のどん底に叩き落されたが、こうして元気に目の前にいるし、実の父親にも会えて、自分の正体も分かって、最終的にはセキシの元に帰って来れた。不思議な気分で、ふわふわとしている。さっきまで囚われの身だったのが、まるで夢の出来事のように感じる。
自分よりも今一番辛いのは黒鳶の方なのに、気遣ってもらって申し訳ない気持ちになる。
「蘇芳にも、嫌な思いをさせたな」
「…いいって。親父のせいじゃねえ。リュカを無事に連れ帰れただけで十分だ」
「そうか…」
黒鬼は申し訳ないとばかりに目を伏せる。蘇芳はそんな彼の肩に乗せた手にぐっと力をこめた。まるで慰めているかのようだった。
「青藍、すまないが皆を招集してくれないか。皆にも琥珀の裏切りを伝えて、協議せねばならん」
青藍は了承し、広間を出た。黒鳶はレヴォルークに向き直り、頭を下げた。
「レヴォルーク殿、琥珀のそなたの息子への蛮行、誠に申し訳ない。償いには程遠いが、好きなだけ里にいてもらって構わない」
「嫌だなあ。顔を上げてよ、頭領殿。リュカがいいなら、僕がとやかく口出しする権利はないよ。息子に拒否されるんじゃないかって怖気づいて、迎えに行くのが今になった、情けない父親だからねえ」
レヴォルークは自虐的に笑っている。
「けど、確かに君の息子のリュカへの所業には怒りを覚えてる。力が必要なら、號斑族との戦争に僕も加勢するよ」
「協力の申し出、かたじけない。だが、これは儂ら一族の問題だ。内紛の片は一族でつける」
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