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34. 安堵と涙
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翌朝目を覚ましたオルヴァルは、大層驚いた。元々寝覚めは良い方ではあったが、生涯でも最速と言っていい程に文字通り一瞬で覚醒した。
腕の中で、ローディルが胸に顔を埋めた状態で眠っている。夜の間に人型に戻っていることにも驚いたが、それ以上に衝撃的だったのは、青年が何も身に纏っていなかったことだ。上半身だけかと思い、その体にそっと手を這わせた。だが下半身も何も身に着けていないようで、滑らかな温もりに触れるだけだ。
何故裸なのか混乱していた男だが、獣から人型に変身する時はいつも裸だったことを思い出し、冷静さを取り戻す。この現場を誰かに見られでもしたら、ローディルが自分の所有物兼愛人だと言う噂を流石に否定できそうにないなと苦笑いをこぼした。
「んん~…」
起こさないようにベッドを抜け出そうとすると、ローディルは不満を露にした唸り声を小さく発する。構わず腰に回された腕をそっと持ち上げるも、拘束は緩むどころかますますきつくなった。
「ローディル、服を取って来るだけだから離してくれ」
仕方なく、オルヴァルは青年の肩を軽く揺さぶる。閉じられていた目蓋が薄っすらと持ち上がり、様々な色が混じった瞳が見え隠れする。
「ふく、…いらない…」
「このままでは風邪をひいてしまうぞ」
「ひか、ねー…もん。オルヴァルがすげー、あったかぃ、…から」
そう言って胸元にぐりぐりと顔を押しつけてくるローディルがまるで聞き分けのない子供のように思えて、オルヴァルは笑いを禁じえなかった。離してもらえなくて困ってしまうが、こうした他愛のない会話をまた交わせる嬉しさが勝る。
額から後頭部にかけて撫でると、気持ちよさそうに顔を擦り寄せてくる。いつもならとっくに起きている時間だが、オルヴァルはベッドの中へと戻った。再び寝入ってしまった青年を抱きしめ返す。まだ起床してないことを不審に思ったアサドが様子を見に来そうだが、それでもいいかと目を閉じた。
案の定、二人はアサドによって起こされた。何なら、彼の絶叫によって。
「ローディル、服を着なさいっ!」
「…んー…」
顔を真っ赤にして憤慨するアサドは、主人のクローゼットから取り出した適当な服を青年に着せた。朝に滅法弱いローディルはのんきにあくびをし、アサドにされるがままだ。目は開いているが、意識はまだぼんやりしている。
「殿下、まさか手を出したりはしていないでしょうね…?」
「俺を一体何だと思っている。朝気がついたらこの状態だっただけだ」
心外だと肩を竦めて見せる。質の悪い冗談かと思いきや、そうではなく本気でそう思っているらしい。その証拠にアサドの目は瞳孔が開き、ギラギラしている。
「自分の主君が信じられないのか?」
「……すみません、取り乱してしまいました。今のは冗談です」
アサドははっと正気に戻ったようで気まずそうに咳払いをした。冗談だったと取り繕う、らしくない姿に口角を吊り上げる。疑われたのは不本意ではあるが、ローディルに対する過保護な保護者っぷりは微笑ましく思う。
「失礼しまーっす…。叫び声が聞こえたんすけど、大丈夫っすか…?あ…!」
騒ぎを駆けつけたらしいエミルがおそるおそる顔をのぞかせる。だが、人型のローディルの姿を目にした途端、突進するように彼に抱きついた。勢いを受け止めきれなかったローディル共々、ベッドに倒れこむ。
「うう…久々のローディルっす…嬉しい~…」
くぐもったエミルの声はどこか涙まじりに聞こえた。突然押し倒されたローディルは驚きに目を白黒させていたものの、熱い抱擁に応えた。
「俺も、嬉しい。久しぶりのエミルだ」
ふにゃりと柔らかいローディルの声に、エミルの涙腺は決壊したようだ。体は小さく震え、鼻をすする音が聞こえてくる。
「体調はどうです?どこか具合が悪かったり…」
エミルとの和やかな抱擁の後、アサドは床に両膝をつき、ベッドに腰かけるローディルの手を優しく撫でた。彼の問いに、青年は間髪入れずに頭を振って否定した。
「えっと、…心配かけてごめんなさい」
「謝らなくていい。俺達はちっとも気にしていない」
「でも…せっかく仕事もまかせてもらえたのに、何も言わずにさぼったし…」
オルヴァルは小さく縮こまったローディルの肩を抱き寄せた。緊張を和らげてやろうとさすってやる。罪悪感のせいか、表情が暗い。
「あんなことがあったんすから、仕方ないすよ」
「ええ。さぼった分、頑張ってもらえれば問題ありませんよ。明日から、仕事に戻れそうですか?」
方々から優しい言葉をかけられ、ローディルの瞳に薄く涙の膜が張る。泣くまいと唇を噛んでこらえていたが、アサドの問いに頷いた拍子に涙の粒がこぼれてしまう。
「ローディル、意外と泣き虫っすよねえ」
「…だって…っ!みんなが優しいから…っ!」
懐からハンカチを出したエミルに涙を拭われると、もう限界のようだった。まるで母親にしがみつく子猿のように、ターバンの青年に抱きついている。仲の良い兄弟に見える二人を穏やかな気持ちで見つめた。
しばらく経ち、落ち着きを取り戻したローディルは赤くなった鼻を鳴らしながら、オルヴァルの服を引っ張った。
「じいちゃんが、シュイの樹の根っこに埋めたやつ、どうしたらいいと思う…?」
「ローディルはどうしたい?」
「…わかんない」
「わからない?」
「だって…、じいちゃんが残してくれたお金、手元にあっても一生使えないと思う。それなら、そのまま埋めておいたほうがいいのかなって…」
人型を取れるまでに悲しみを受け入れはできたようだが、尚も困惑しているのは明らかだった。落ち着きなく視線を彷徨わせる様はとても頼りなく、実年齢よりも幼く見えた。
「使えないと思うのなら、それでもいいんじゃないか?」
「え?」
「ヨーム老がローディルのためを思って隠した遺産だ。それをどうするかはローディルにしか権利がない。俺達には決められない」
「そ、だよな…」
突き放されたと感じたのか、ローディルは俯いた。声も暗く沈み、落胆の色を隠せていない。オルヴァルは彼の顎に指をかけると、顔を上げさせた。
「だが、使わなくても手元に置いておくべきだと思う。埋めたままにしておくのは、個人的には賛成しない」
男の言葉に、青年は目をぱちくりと瞬かせる。そしてアサドもまた、頷いて主君に同意を示した。
「そうですね。どのくらいの深さに埋めたかも不明ですが、動物によって掘り起こされることや雨風にさらされて剝き出しになることも考えられます。誰かに見つかり奪われる可能性も。それは嫌でしょう?」
「うん、絶対嫌だ」
「でしたら、やはり掘り出してローディルが保管しておくべきです」
「確かにそうっすね。使う使わないは、その後決めればいいっす!」
皆に背中を押され、ローディルの表情に色が戻る。老父への悲しみに囚われ、視野が狭くなってしまうのも仕方のないことだ。
「じゃあ、やっぱり持って来て欲しい。オルヴァル達には余計な手間かけるけど…」
「なんてことはない。もっと我が儘を言ってくれてもいいくらいだ」
青年が妙な罪悪感を感じたりしないよう、オルヴァルは努めて明るく笑いかけた。頬をつまむように撫でると、彼は照れくさそうにしながらも嬉し気に笑った。
腕の中で、ローディルが胸に顔を埋めた状態で眠っている。夜の間に人型に戻っていることにも驚いたが、それ以上に衝撃的だったのは、青年が何も身に纏っていなかったことだ。上半身だけかと思い、その体にそっと手を這わせた。だが下半身も何も身に着けていないようで、滑らかな温もりに触れるだけだ。
何故裸なのか混乱していた男だが、獣から人型に変身する時はいつも裸だったことを思い出し、冷静さを取り戻す。この現場を誰かに見られでもしたら、ローディルが自分の所有物兼愛人だと言う噂を流石に否定できそうにないなと苦笑いをこぼした。
「んん~…」
起こさないようにベッドを抜け出そうとすると、ローディルは不満を露にした唸り声を小さく発する。構わず腰に回された腕をそっと持ち上げるも、拘束は緩むどころかますますきつくなった。
「ローディル、服を取って来るだけだから離してくれ」
仕方なく、オルヴァルは青年の肩を軽く揺さぶる。閉じられていた目蓋が薄っすらと持ち上がり、様々な色が混じった瞳が見え隠れする。
「ふく、…いらない…」
「このままでは風邪をひいてしまうぞ」
「ひか、ねー…もん。オルヴァルがすげー、あったかぃ、…から」
そう言って胸元にぐりぐりと顔を押しつけてくるローディルがまるで聞き分けのない子供のように思えて、オルヴァルは笑いを禁じえなかった。離してもらえなくて困ってしまうが、こうした他愛のない会話をまた交わせる嬉しさが勝る。
額から後頭部にかけて撫でると、気持ちよさそうに顔を擦り寄せてくる。いつもならとっくに起きている時間だが、オルヴァルはベッドの中へと戻った。再び寝入ってしまった青年を抱きしめ返す。まだ起床してないことを不審に思ったアサドが様子を見に来そうだが、それでもいいかと目を閉じた。
案の定、二人はアサドによって起こされた。何なら、彼の絶叫によって。
「ローディル、服を着なさいっ!」
「…んー…」
顔を真っ赤にして憤慨するアサドは、主人のクローゼットから取り出した適当な服を青年に着せた。朝に滅法弱いローディルはのんきにあくびをし、アサドにされるがままだ。目は開いているが、意識はまだぼんやりしている。
「殿下、まさか手を出したりはしていないでしょうね…?」
「俺を一体何だと思っている。朝気がついたらこの状態だっただけだ」
心外だと肩を竦めて見せる。質の悪い冗談かと思いきや、そうではなく本気でそう思っているらしい。その証拠にアサドの目は瞳孔が開き、ギラギラしている。
「自分の主君が信じられないのか?」
「……すみません、取り乱してしまいました。今のは冗談です」
アサドははっと正気に戻ったようで気まずそうに咳払いをした。冗談だったと取り繕う、らしくない姿に口角を吊り上げる。疑われたのは不本意ではあるが、ローディルに対する過保護な保護者っぷりは微笑ましく思う。
「失礼しまーっす…。叫び声が聞こえたんすけど、大丈夫っすか…?あ…!」
騒ぎを駆けつけたらしいエミルがおそるおそる顔をのぞかせる。だが、人型のローディルの姿を目にした途端、突進するように彼に抱きついた。勢いを受け止めきれなかったローディル共々、ベッドに倒れこむ。
「うう…久々のローディルっす…嬉しい~…」
くぐもったエミルの声はどこか涙まじりに聞こえた。突然押し倒されたローディルは驚きに目を白黒させていたものの、熱い抱擁に応えた。
「俺も、嬉しい。久しぶりのエミルだ」
ふにゃりと柔らかいローディルの声に、エミルの涙腺は決壊したようだ。体は小さく震え、鼻をすする音が聞こえてくる。
「体調はどうです?どこか具合が悪かったり…」
エミルとの和やかな抱擁の後、アサドは床に両膝をつき、ベッドに腰かけるローディルの手を優しく撫でた。彼の問いに、青年は間髪入れずに頭を振って否定した。
「えっと、…心配かけてごめんなさい」
「謝らなくていい。俺達はちっとも気にしていない」
「でも…せっかく仕事もまかせてもらえたのに、何も言わずにさぼったし…」
オルヴァルは小さく縮こまったローディルの肩を抱き寄せた。緊張を和らげてやろうとさすってやる。罪悪感のせいか、表情が暗い。
「あんなことがあったんすから、仕方ないすよ」
「ええ。さぼった分、頑張ってもらえれば問題ありませんよ。明日から、仕事に戻れそうですか?」
方々から優しい言葉をかけられ、ローディルの瞳に薄く涙の膜が張る。泣くまいと唇を噛んでこらえていたが、アサドの問いに頷いた拍子に涙の粒がこぼれてしまう。
「ローディル、意外と泣き虫っすよねえ」
「…だって…っ!みんなが優しいから…っ!」
懐からハンカチを出したエミルに涙を拭われると、もう限界のようだった。まるで母親にしがみつく子猿のように、ターバンの青年に抱きついている。仲の良い兄弟に見える二人を穏やかな気持ちで見つめた。
しばらく経ち、落ち着きを取り戻したローディルは赤くなった鼻を鳴らしながら、オルヴァルの服を引っ張った。
「じいちゃんが、シュイの樹の根っこに埋めたやつ、どうしたらいいと思う…?」
「ローディルはどうしたい?」
「…わかんない」
「わからない?」
「だって…、じいちゃんが残してくれたお金、手元にあっても一生使えないと思う。それなら、そのまま埋めておいたほうがいいのかなって…」
人型を取れるまでに悲しみを受け入れはできたようだが、尚も困惑しているのは明らかだった。落ち着きなく視線を彷徨わせる様はとても頼りなく、実年齢よりも幼く見えた。
「使えないと思うのなら、それでもいいんじゃないか?」
「え?」
「ヨーム老がローディルのためを思って隠した遺産だ。それをどうするかはローディルにしか権利がない。俺達には決められない」
「そ、だよな…」
突き放されたと感じたのか、ローディルは俯いた。声も暗く沈み、落胆の色を隠せていない。オルヴァルは彼の顎に指をかけると、顔を上げさせた。
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「そうですね。どのくらいの深さに埋めたかも不明ですが、動物によって掘り起こされることや雨風にさらされて剝き出しになることも考えられます。誰かに見つかり奪われる可能性も。それは嫌でしょう?」
「うん、絶対嫌だ」
「でしたら、やはり掘り出してローディルが保管しておくべきです」
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皆に背中を押され、ローディルの表情に色が戻る。老父への悲しみに囚われ、視野が狭くなってしまうのも仕方のないことだ。
「じゃあ、やっぱり持って来て欲しい。オルヴァル達には余計な手間かけるけど…」
「なんてことはない。もっと我が儘を言ってくれてもいいくらいだ」
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