くしゃみの獣は夜明けを運ぶ

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54. 偏屈貴族の意外な一面

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(ひどい、ひどい!俺頑張ったのに、俺を置いて出かけるなんてっ!)

 不満の鳴き声を激しく上げながら、ローディルは窓の縁に腰を落ち着けてガラスにギャリギャリと爪を立てた。外に出せと言わんばかりにガラスを引っ掻く獣を、アサドは優しく抱き上げた。

「こらこら、客人のお宅で粗相はいけませんよ。オルヴァル様たちが出かけてしまって不満でしょうが、まだ作戦は続いていますから我慢してください」
(それは分かってるけどさあ~…俺だって街見て回りたかったのに~…)

 目を細めてグルルと低い鳴き声を発するローディルを宥めるように、首の後ろを優しく掻いてやる。途端にうっとりとした顔で目を閉じる獣にアサドは小さく笑みをこぼした。獣の姿では言語による意思疎通は叶わないが、感情豊かな表情や仕草に何を訴えかけんとしているのかは丸わかりだ。

(そんなんでごまかされないんだからな!…ぅ、でも撫で方きもちぃ…)

 我に返ってぎゃうぎゃう鳴くも、絶妙な指使いで撫でられると気持ち良さで頭の中が蕩けてしまう。ローディルは抵抗を試みたのだが、獣の性ゆえかロティの姿は快楽には滅法弱いらしい。すぐに全身から力が抜け、鼻からはフスフスと息がもれる。

「それに私は嬉しいですよ。ロティと二人きりでいられて」
(…それは、俺だって嬉しいよ!アサド、撫でるの上手だし)

 柔らかく甘い声音に、ムカムカしていた感情が治まっていく。頬擦りをし返すように、頭を押しつけ、ペロペロとアサドの顔を舐めた。

「二人で留守番をすることは分かっていたので、実は新しい玩具を持ってきたのです」

 アサドは床に膝をつきローディルを下ろすと、懐から小さな玩具を取り出した。

(…?木のネズミ?)

 木でつくられたそれは形が半円状で、ネズミのように見えた。黒い点で目や鼻が表現されていて、鼻の両側からはヒゲのような長いものが伸び、体の上部にはツマミらしきものが取りつけられている。
 眼前に出されたそれでどのように遊ぶのかわからず、獣は首を傾げた。

「木工師のエルトワに作成を依頼したものです」
(エルトワ、おもちゃまで作れるのか?すごい!何でも作れちゃうんだな~)

 アサドは木のネズミを手に取ると、上部のツマミをぐるぐると回した。それを床に置いた途端走り出したそれに、ローディルは驚きのあまり飛び上がった。

(ぎゃあ、動いたっ!何だこれ、何だこれ!)

 慌ててアサドにしがみつき、彼の体によじ登る。床の上を縦横無尽にちょろちょろと走り回る玩具を混乱した様子で目で追うローディル。アサドは、初めてのものに怯える獣を落ち着かせようと優しく背中を撫でた。

「ふふ、驚かせてしまいましたか。怖がらなくとも、ただの玩具ですよ。噛みついたりしません」

 安全だと示すために、長い髪の男は指先で木のネズミを触って見せた。触れると止まり、指を離すとまた走り出す。

(あれ、動かなくなったぞ?)

 やがてネズミは触れてもいないのに完全に停止して動かなくなった。アサドの腕から下りたローディルは玩具に近づくと、おそるおそる前脚を伸ばした。触れた途端に動き出したらどうしよう、と少し怯えながら。
 こわごわ触ってみるも、ネズミは沈黙を守ったままだ。ツマミを強めに叩いてみるが、動かない。押すと少しだけ動いた、だが先程のような活発な走りは見られない。

(アサド、これ壊れちゃったぞ!)
「もう怖くありませんか?もう一度やってみましょうか」

 前脚で指し示してぎゃうぎゃう鳴く獣に、柔らかな微笑みを浮かべるアサドはもう一度ツマミを回してやった。再び元気よく走り始めたネズミに、ローディルはまた体をびくつかせたものの、アサドの元に逃げこむことはなかった。ビビリながらも、じっと視線を注いでいる。
 それ程経つことなく、獣は今度は体を低くした。狩りの体勢に入ったのだ。息を殺し注意深く獲物の行動を見計らう。

(そこだっ!)

 ローディルは勢いよく木の玩具に飛びかかった。本人は仕留めた!と自信満々だったが、ネズミは何事もなかったかのようにすいっと逃げていく。

(あれっ、わ、待て!……くそ~捕まえたと思ったのに~)

 肩を落としてネズミに向かってぎゃうぎゃう吠えるローディルの背後で、アサドはくつくつと声を出さずに笑った。獣の本能に火が点いたのか、何度も木の玩具に挑む幼獣の姿が見られた。ネズミの動き魔まるで本物さながらにすばしっこく、捕獲に何度も失敗していた。

(獲れた!アサド、獲れた~!)
「ローディル、見事な狩りでしたね。とてもお上手でしたよ」

 男は、捕らえた玩具を口に咥えて意気揚々と戻って来た獣の頭を優しく撫でた。アサドが笑っているのが嬉しかったローディルは、仰向けになって腹部を露にした。もっと褒めそやして欲しかったのだ。
 ご機嫌な獣の愛らしさに我慢できず、アサドは床の上に突っ伏すとローディルの腹部に顔面を埋めた。スーハースーハーと大きく呼吸し、愛玩獣の匂いを体内に取りとりこむ。

(やはは、くすっぐたい~)

 激しい鼻息が腹部の毛を揺らす。温かな息がくすぐったくて、ローディルはたまらず身をよじった。存分にアサドに吸われて解放されると、止まってしまった玩具を前脚でつついて催促する。最初は恐怖を覚えていたのだが、自動で動くネズミにすっかり魅了されてしまっていた。
 アサドは、脚のついた箪笥や寝台の下へスライディングをかまして捕まえようとするローディルのダイナミックな狩りを眺めていた。すると来客を告げるノックが鳴った。ぎゃうぎゃう鳴きながらベッドの下でネズミと格闘するローディルに笑みをこぼしながら、男はドアを開いた。

「失敬、アサド殿。殿下からの提案について、吾輩の補佐役が詳細を欲しいと申しています。お時間をいただけますかな?」

 訪ねてきたのは、ベネディクタスだった。彼の一歩後ろでは、初老の柔和そうな婦人が控えており、アサドの視線を受けて軽く頭を下げた。

「ええ、ええ。勿論ですとも!室内でも構いませんでしょうか?殿下たちが街へ下りているため、ロティを私の部屋で預かっているのですが…」

 アサドはドアをより大きく開いて室内を見せた。来客に気づいていない獣はネズミを追いかけて、室内を騒がしく走り回っている。補佐役の婦人は驚いた様子でつぶらな瞳を見開いたが、すぐに上品な笑みを浮かべた。

「あらまあ、元気な音ですねえ。…でもそうですね、邪魔をしてはいけませんから、場所を移しても良くって?」
「それは構わないのですが…。このやんちゃさですから、一人にしておくのが少々心配なところがございまして…」

 困ったように苦笑いを浮かべるアサドに、補佐役も同意を示すかのように頷く。困り顔で元気なローディルを見つめる二人の注意をひくかのように、ベネディクタスはわざとらしく咳ばらいをした。

「であれば吾輩が残りましょう」
「ベネディクタス様、構わないのですか?お忙しい身と聞いておりますが…」
「ええ、幸い急ぎの要件はありませんし、何より調度品を壊されてはたまりませんからな」
「では、お言葉に甘えさせてください」

 ツンとそっけない態度の卿にアサドは気分を害する様子もなく、にこやかに答えた。ほっと胸を撫で下ろし安堵している。
 幼獣をベネディクタスに任せたアサドは彼に頭を下げ、補佐役の婦人と共に部屋を後にした。ドアが閉まるのと、玩具を咥えたローディルが寝台の下から顔を出すのは同時だった。

(へっへ~俺ちょっと慣れてきた!楽しい~)

 喜び勇んで出てきたローディルはそこでようやくアサドがいないことに気がついた。片眼鏡の位置を指で調整しながら見下ろしてくるベネディクタスに驚き、玩具をその場に残し、ベッドの下へと舞い戻る。

(え、いつの間に入ってきたんだ!?全然気づかなかった……というか、オルヴァルの言う通り本当に来た!すごいけど、なんで分かったんだ!?魔法みてえ…)

 驚きのあまり心臓が大きく拍動していたが、主人の言葉を思い出し、自身を落ち着かせる。頭だけを外に出すと、男が木の玩具を拾い上げているところだった。

「ほう、ぜんまい仕掛けの玩具ですか。これは見事な代物ですね」
(それ、すごいだろ?エルトワが作ってくれたんだ。本物みたいな動き方するんだぞ!)

 角度を変えてまじまじと観察するベネディクタスは、感心しているようだった。友人である木工師の腕を褒められたのが嬉しくて、上機嫌な鳴き声をあげながらローディルは男の足元へと駆け寄った。長い尻尾が床の上で左右に大きく揺れている。
 せがまれていると思ったのか、ベネディクタスはツマミを回してネズミを動かしてやった。獣の字狩猟本能に抗えず、ローディルは一目散に玩具の後を追う。

(どう?俺、捕まえるの上手だろ!)

 男の足元に玩具を落とす。獣は彼の周りを行ったり来たりしながら、得意そうに胸を張って褒められるのを待った。

「ン゛っ…ロティ、とても狩りがお上手ですね。それにとてもお利口さんだ」
(へへ~もっと褒めてくれていいんだぞ!おっちゃん顔怖いけど、撫でるの上手だな~)

 膝を折るベネディクタスに頭や顎の下を撫でられる。褒められるのが嬉しくて、ローディルはご機嫌にゴロゴロと咽喉を鳴らして老人の手に自分から顔を擦りつけた。

「ハアァァァ……ロティたん、そんなにうっとりと目を閉じて…」
(………ん?…?)

 長い溜め息と共に聞いたことのない甘い響きを持った声が聞こえて、ローディルは耳を疑った。聞き間違いかと思い、男の手をペロペロと舐めてみる。

「ろ、ろ、ロティたん…!おじさんに毛づくろいをしてくれているのかい…っ!?ンアアアァァ、嬉しいいぃぃィィ…っっ!」
(うわっ!)

 奇妙な甲高い声を発しながら、ベネディクタスは床の上に崩れ落ちた。神経質で冷たく厳正な印象を抱いていたのに、今の姿は想像もつかない程にぐにゃんぐにゃんだ。
 男の変わりように、ローディルは呆然をした。

「すまない、驚かせちゃったかな?ンでも、びっくりした顔も可愛いでちゅねええェェ!!…おじさん、ロティたんみたいな無防備で人懐っこいかわいこちゃん初めてで興奮してたまらなくなっちゃってね…怖がらせてしまってごめんよ…!」

 片眼鏡の奥の男の目は血走り、鼻息は竜巻が起きてしまうのではないかと思う程に荒い。あまりの変貌ぶりに何か悪い物でも食べたのではないかと疑ったが、主人の言葉を思い出した。

(これもオルヴァルの言った通りだった…!この変な眼鏡のおっちゃん、めちゃくちゃ動物好きじゃん!)
「ハアー…顔も可愛くて毛並みも美しい…こんなにも素晴らしい動物がこの世に存在するとは…オルヴァル殿下が羨ましい…。ロティたん、吾輩の子になる気はないでちゅか?おじちゃんがなーんでも買ってあげまちゅよ?」

 床に寝そべるベネディクタスの表情筋は完全に緩みきっている。厳粛さや威厳はどこへやらだ。人差し指で前脚をちょんちょんと控えめに触ってくる。

(だめだ!俺のご主人様はオルヴァルだけ!)
「ンンンンン!ロティたんの肉球…ッ!」

 ぎゃうとひと鳴きし、ローディルはその人差し指を前脚で押さえつけた。途端にベネディクタスは頭を床に押しつけ、悶絶し始める。男の態度に最初は戸惑いを覚えた獣だったが、自分が何をしても喜ぶ彼に慣れ始めていた。

(なんか面白くなってきちゃったな~。顔の上に乗っても喜ぶかな)

 顔の上に乗ってみると、途端に男が歓喜の悲鳴を発した。

「アアアア、温かい…。至福の重み…尊い…尊い命の重みを感じるうゥゥッッ」
(わははっ、やっぱり喜んだ!じゃあ今度は肉球攻撃してやろ~)
「はわ、はわわわわ…っ。ロティたんにそんなことまでしてもらえるだなんて、おじさん感激だよおォォォ…!!」
(うわ、泣いてる!すげ~!おっちゃんめちゃくちゃ面白いじゃん~)

 獣の肉球マッサージを受けるベネディクタスの目からは涙がこぼれる。何をやっても感激して大げさな反応をする男を、獣は内心珍しい玩具のように思っていた。こういう行動をしたらベネディクタスがどんな反応を示すのか、知的好奇心がくすぐられてたまらない。
 アサドと補佐役が戻って来るまで、奇妙な遊びは続いたのだった。
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