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3章 希う大学生編
いつもの八千代がいい
しおりを挟む「··っ! クソッ!! ······腹に違和感は?」
「んぇ? ······にゃい」
「ふぅぅぅぅぅ······分かった」
凄く大きな息を吐いてから、八千代はそう言った。もしかして、挿れてくれるのかな。そんな、僕の淡い期待は見事に空振りする。
僕は四つ這いのまま、八千代の指を2本くぷっと飲み込んだ。僕のナカを探るように、そして確かめるように、優しい刺激を置くように、八千代は慎重に指を奥へと進める。
何度も『痛くねぇか?』と確認しながら、いつも以上の丁寧さで解してくれた八千代。指で前立腺を揉むようにゆっくりと刺激して、置いてあった紙コップへ射精させた。
八千代の量に比べれば、まるで大人と子供みたい。同じ男として、これは未だに少し恥ずかしい。
どうやら、潮までは噴かさないつもりらしい。紙コップじゃ絶対に溢れちゃうもんね。なんて、まだ考える余裕がある。
僕の小さな喘ぎ声と、八千代がワザとらしく立てるえっちな水音が、静かな病室に響く。廊下も凄く静かだったけど、響いてないかな。そう思った途端、枕を抱き締める腕に力がこもった。
だけど、バカな僕はバカ丸出しで聞いてしまう。だって、挿れてもらえるかもって思っちゃったんだもん。
「八千代、挿れてくれないの?」
緩い刺激が焦れったくて、もっともっと八千代が欲しくて、僕はどんどん欲張りになって我儘が止められなくなる。やっぱり僕は、バカで最低だ。
「挿れねぇつっただろ。今日は····今日だけは優しくシてやっから、明日まで我慢しろ」
僕は知っている。八千代のおちんちんが、また硬くなっている事を。それでも、僕の為に我慢してくれているんだ。
なのに、僕ときたら····。
「やらぁ····できないよぉ····」
両手でお尻を拡げ、僕は八千代に『寂しいのはここだよ』って示す。はしたないし、八千代の気持ちを無視してしまうのは分かっている。
けれど、全身に残るあの人達の感覚を、どうにか早く消してほしい。というのは、口実に過ぎない。けど、それはそれで事実だ。
「八千代のズンズンがいい····。違う感覚がお腹の中でぐちゃぐちゃになってて、すっごく気持ち悪いの。····お願い。早く··、今すぐ、八千代が消して?」
何も言わないまますくっと腰を上げ、おちんちんの先をアナルにあてがう八千代。迷っているのか焦らしているのか、先端を執拗くアナルに滑らせる。
「これ、お前が持っとけ」
そう言って渡された紙コップ。検尿をするみたいに、自分で持っておちんちんの下へ置く。
大人しく待つ僕のアナルを、まだまだ焦らす八千代。もう、僕はとっくに限界だ。
「ンンッ、ふぁぁ··んっ··ふぅ····や、八千代、ね··、挿ぇて?」
いつもなら、このままどちゅっと入ってくる流れなのだが、今日はハジメテの時みたいに、ゆっくりゆっくり僕のナカを1ミリずつ確認するかの様に進む。
これはダメなやつだ。八千代の太さや硬さが凄く分かって、奥に到達するだけでイッちゃうやつ。
「やちっ、八千代、それダメ! 前立腺ん"ん"··ゆっくり潰すの、出ちゃうぅ····」
びしゃっと紙コップへ潮を噴く。その後も、八千代が前立腺をコリコリするものだから、たらたらと垂れた潮が紙コップの半分を超えた。
「痛くねぇか?」
「ない··けど、お腹、奥、変····」
「気持ちわりぃ?」
「違····僕から、八千代のおちんち、食べに行ってるみたいなの····」
何を言ってるか、分かってもらえるだろうか。自分でもよく分からないのだが、兎に角そういう感じなのだ。
皆に抱かれると、毎回の様になるんだけど、上手く言葉で伝えられなかった感覚。他の人に抱かれても、一度だってならなかった感覚なんだ。
「ハッ····子宮が降りてきてるってか」
子宮··なんて、僕にはないんだけどな。まぁ、それでいいや。
「ん··それぇ····」
「ふはっ、テキトーかよ」
八千代が笑うと、おちんちんがクッと跳ねて緩くイッた。とぷっと精液が垂れ落ちる。
零さないようにと、意識を紙コップへ向けた途端、八千代が僕に覆いかぶさって耳を支配した。
「んじゃ、俺の為に降りてきた子宮口にキスして、ここ····」
奥の扉に当てた先っちょで、ググッと押し開けようとしている。
「俺でいっぱいにしてやるよ」
「ひあぁぁっ♡♡」
甘々の朔みたいな言い方をする八千代。くぽっと奥を抜けると、また『痛くねぇ?』と確認する。
僕が『大丈夫だよ』と言うと、凄くゆっくりクポクポし始めた。
強く打たないように、早く振らないように、八千代は歯を食いしばって加減をしてくれているらしい。けど時々、後ろからギリッと歯を鳴らす音が聞こえるのはちょっと怖い。
本当は、いつもみたいに僕を求めてほしい。加減なんてしないでほしい。アイツらが本能のまま僕を弄んだんだ。八千代に我慢なんてさせたくない。
でも、八千代が僕を大切にしてくれるのは愛情で、それがあるから乱暴にされたって気持ちイイ。そんな皆だから、僕は全てを任せて快楽に溺れられるんだ。
矛盾していく思考と身体が、次第に心を苛む。僕だって、八千代や皆の気持ちを無下にしたいわけじゃない。
それなのに··、それなのに!
黙りになった僕のナカを、八千代は焦らすかのようにゆっくり大きくピストンする。まるで、僕に我儘を言わせるように。
ようやく得た心から幸せな快感に、抗えなくして言わせるつもりなのだろうか。それとも、僕を壊す口実が欲しいのだろうか。
どちらにせよ、これ以上八千代の焦らしに耐えられるほど、僕は強靭な精神を持ち合わせていない。だから、頭や心とは別に、身体が求めるまま言葉を零してしまう。
「や、八千代····、もっと、んんっ♡ あっ♡ そこぉ、もっと、強くシてぇ」
「····チッ、煽んな」
どっちも違った。八千代は、僕を滅茶苦茶にシたい本能へ抗っているだけだったんだ。
「ごめ、ね··」
「あ?」
「僕、我儘ばっかりで····。でも、もう、優しいだけの、八千代が我慢してるえっちじゃ、満足できないの····」
僕は、ぎゅぅっと下腹に力を入れ、八千代のおちんちんを離さないようにお尻を締めた。八千代の硬さと太さを一層感じる。
「ンッ··おいバカ、締めんな」
「ふ、ぅ··んっ、やらぁっ····八千代が、奥ズンズンシてくれるまで、離さないからぁ」
デッカイ舌打ちの後、八千代はものすっごく大きな溜め息を吐き、僕から紙コップを取り上げた。そして、備品であろう掛け布団を丸めて、僕のおちんちんの下に捩じ込んだ。お尻が持ち上げられ、その拍子に前立腺を刺激された。
「んぁっ、やっ、出ちゃっ····」
お布団を汚してしまわないように、我慢しなければとは思ったんだ。けれど、そんな事できるわけもなく、僕は潮をお布団に染み込ませてしまった。
「や、八千代ぉ····」
「気にすんな。布団はどうにかしてやっから好きなだけ出せ」
「い、いいにょ··?」
僕は、少しだけ振り向き八千代に尋ねた。
「ハッ、我慢できるもんならしてみろ」
髪を掻き上げながら言う八千代。僕は、それを見ただけで──
「あ? お前、今なんでイッた?」
「んぇ··、八千代、かっこいいなぁって····」
「そんだけでイッたんか。あー··もうムリだな。こっからのコト、アイツらに内緒にできっか?」
「はぇ? れ、できるよ」
「よし、ンじゃもう加減しねぇからな。声、できるだけ我慢しろよ」
「へぁ──ひぎゅっ♡」
僕の返事を待たず、八千代は奥までどちゅっと突き挿した。かひゅっと息ができなくなり、僕は顔を枕に落とす。
体重をかけて奥をぐりぐり潰し、背中や項を舐めたり噛んだりと、やっといつもの八千代だ。愛おしさが込み上げるだけでイッてしまう。
しこたま奥を抉って、満足したのか僕を半回転させる八千代。正常位になると、声を出させない為なのかキスで口を塞いだ。掛け布団を僕のおちんちんと腹部に乗せ、全てを吸収させる。
このお布団、どう処理するつもりなんだろう。なんて、考えていたはずなんだけど、気がついたら僕は眠っていた。
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