ちっこい僕は不良の場野くんのどストライクらしい

よつば 綴

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3章 希う大学生編

愛されてこれから

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「ゆいぴ、お腹空いてたんだねぇ。あは♡ 口の周り、ケチャップついてるよ」

 水を持ってきてくれたりっくんが、背後から僕の顔を覗き込んでケチャップを舐め取ってくれた。

「うわぁ··。拭いてやりゃいーじゃん。なんで鬼頭はンないちいち気持ちわりぃの?」

「は? 普通じゃん。ゆいぴごと美味しいんだから一石二鳥だろ。てか奥さんのほっぺについたやつ拭くとか意味わかんないんだけど。勿体なすぎでしょ」

「え、ごめん。マジでわかんない。俺がおかしいの?」

 冬真が、猪瀬くんに訊ねる。呆れた顔で、顔をふるふると横に振る猪瀬くん。啓吾が『おかしいのは莉久だから』と言うと、りっくんは『啓吾も舐めるじゃん!』と反論した。
 小っ恥ずかしくてしょうもない言い合いを始めた2人は置いておいて、凜人さんと杉村さんに話を聞く。

 まずは、彼らをどう処分したのか。僕が気になって仕方ない事を、代わりに八千代が聞いてくれた。
 僕がショックを受けないような、やんわりとした言い回しで、全員を然るべき所へ届け再起不能にしたメス墜ちさせた旨を伝えてくれた凜人さん。引き攣った顔で凜人さんの話を聞き終えた僕に、杉村さんは八千代に似た笑顔を向けて、僕が頑張った事をとても褒めてくれた。
 メス堕ちさせたと言うくらいだから、死ぬよりもツラい目に遭っている事は想像できる。杉村さんが、二度と出会う事はないとだけ断言した。
 生き地獄を味わうくらいだったら、逮捕された方がマシだったかもしれないな。と、ポソッと呟いた朔の言葉を、僕は聞き逃さなかった。一体、どんな話を聞いたら、朔があんな青ざめた顔をするのだろう。僕は、とてもじゃないけど怖くて聞けないや。

 杉村さんと凜人さんは僕に気を遣って、事件が起きるまでの楽しかった思い出について聞いてくれた。僕は、肝試しでの不思議な体験や綺麗だった星空、美味しかったバーベキューの話をした。沢山えっちシた事は伏せていたのに、思い出に浸って皆があれもこれも言っちゃうから凄く恥ずかしかった。
 ちょっとやらしい顔で『若いねぇ』と言って僕をジロッと見る杉村さんの目を、八千代が容赦なく目潰ししちゃったから、杉村さんは床に転がって悶えていた。『目が、目がぁぁ』と言って転げ回る杉村さんを見て、皆でお腹を抱えて笑った。
 
 最後に僕が、ペットのお世話の為にお留守番をしてくれていた凜人さんへ、お土産を買う事が叶わなくて残念だと言った。すると、凜人さんは、僕や朔の楽しそうな土産話だけで充分だと言ってくれた。
 それでもしょぼくれる僕の頭を、杉村さんが『とことんイイ子だねぇ』と薄目を開けて微笑みながら撫でてくれた。目はまだ痛そうだ。
 そんな優しい杉村さんの手を払い退け、八千代が悪態をつく。

「んじゃ、テメェらそろそろ帰れ」

「へいへい、俺らは邪魔だってか。ぼん、傷口開くのだけは勘弁な? アンタに何かあると、オヤジからどやされんの俺なんだからよぅ」

 杉村さんは、八千代のオデコを指でツンツンつつきながら言った。鬱陶しそうに、その手を払う八千代。

「わーったからさっさと帰れ。あー··っと、執事と杉村ァ」

「ん?」

「はい、何でしょう」

 八千代の言葉を待つ、杉村さんと凜人さん。八千代は少し言葉を溜めてから、思い切ったような顔で言う。

「今回も色々助かったわ。ざっす」

 視線を少し落として言う八千代を見て、杉村さんは天井を仰ぎ眉間を押さえてグッと涙ぐむ。

「っかぁぁぁっ!! 坊、イイ奥さん持って良かったなぁ。結人くん、本当にあんがとねぇ。坊が素直に礼いうなんて結人くんのおかぐぇっ──」

 照れ隠しなのだろう、八千代が杉村さんの後頭部を力いっぱいはたいた。朔と凜人さん以外はその威力に、痛そうだなって顔をして少し引いている。
 だけど、感涙の極みって感じの杉村さんは、それでも嬉しそうな顔で『いってぇな』と言って笑う。少しずつ良い方向に変わっていく八千代を見て、喜んでくれているのなら何よりだ。
 けれどなんだろう、既視感がある。そうか、余計なことを言ってコツかれる啓吾と同じなんだ。おかしくなって、僕はケタケタと笑ってしまった。

 凜人さんと杉村さんが帰り、少ししたら冬真と猪瀬くんも帰ると言い出した。僕と八千代の怪我の具合や、僕のメンタルが心配で来ただけだと言う冬真。

「流石に今日は邪魔する気ねぇから帰るけど、マジでお前ら結人にムリさせんなよ」

「明日の朝、武居に連絡して確かめるからね? 鬼頭、医者センセーが無理はしないようにって言ってたの、忘れるなよ。アレ、場野だけじゃないかんね?」

 と、こんな調子で何度も何度も念を押して帰っていった。余程、信用されていないのだろう。


 2人を見送り、いよいよ始まるお清めの時間。手始めに、誰が僕をお風呂でキレイにするかってジャンケン大会が始まる。安静を言い渡されている八千代は、強制的に待機させられて不満そう。だから、ジャンケン大会が終わるまで、八千代は僕の唇を貪る。
 激闘の末、勝者は啓吾に決まった。高らかに掲げた拳を、肘打ちでもするかのような勢いで落としてガッツポーズを決める。その可愛さに、僕の心臓は早くもギュンと鷲掴まれてしまった。

 僕を浴室までお姫様抱っこで運ぶと、啓吾は優しく身包みを剥いでゆく。昨日は夢中で気にならなかったけど、体中痣だらけだし頬はまだ少し腫れている。
 いつも僕の身体を綺麗だと言ってくれる皆に、こんな身体を見せるのは心苦しい。そんな風に思っていたら、膝をついた啓吾が脇腹にある痣へキスをしてくれた。僕は、咄嗟に啓吾の頭を押さえて止める。

「や、ダメだよ··。汚いから」

「何が汚ねぇの? 結人の身体に汚ねぇトコなんかないつってんじゃん」

 そう言って、身体中の痣にキスをしていく啓吾。唇を這わせながら『痛くねぇ?』と聞いてくれる。こんなにも優しいキスで痛みを感じるのは、身体ではなく心のほうだ。
 僕の目からは、ポロポロと涙が零れ落ちていった。

「ごめん、痛かった?」

 不安そうに聞く啓吾。僕は、啓吾の頭を思いきり抱き締めた。

「わ··っぷ···。あぁ、いてぇのこっちじゃなかったかぁ」

 啓吾が、僕の痣を指で撫でながら言う。僕はコクッと頷いて応えた。
 啓吾はそれ以上何も聞かず、全部の痣にキスをしてから浴室へ連れて入る。なんだか緊張してしまうのは、今日に限ったことじゃない。でも、今日はいつも以上。

 昨日の今日で、身体は八千代がタオルで拭いて綺麗にしてくれただけ。急に、汚れや臭いが気になり始める。僕がもじもじしていると、啓吾は手早く洗浄を済ませ、いつもと変わらず鼻歌交じりに僕を洗い上げてくれた。
 洗い終えた僕を見て、啓吾は満足そうに『よし』と言って湯船に浸ける。当然、僕は啓吾の膝の上だし、当たり前に勃っているおちんちんがナカに収まろうとしている。
 それに反応して、僕のアナルはキュンキュンするのを止められない。プラグで栓をしているから、このままじゃ入らないんだけどね。

 気のせいだろうか、啓吾の腰が少し振れているように思える。それに合わせて、僕の腰も揺れてしまう。それなのに、啓吾は普通に話し始めるんだもん。
 変に声が上擦ってしまう僕のほうが、我慢できないみたいで恥ずかしい。

「あんま長風呂しないようにしような。怪我の後って、長風呂すんの良くないんだって」

「そ、そうなんだ。気をつけなくちゃね」

「結人····」

「んぅ?」

「さっきから腰振れてっけど、欲しいの?」

 僕は答えられず、肩を竦めて丸くなった。

「肩赤いけど、もう逆上せちゃった? 出る?」

 ふるふると頭を横に振る僕の項へ、吸い付くようなキスをしてくる啓吾。ビクッと跳ねる僕の身体は、啓吾のおちんちんを欲しがっているのが隠し切れないほど熱くなっている。

「で、出ない。まだ····」

「大丈夫? 身体、すげぇ熱いけど」

 あぁ、これは絶対に意地悪だ。そう確信するけれど、僕から求めていいのか分からず戸惑ってしまう。
 そんな僕に、啓吾は耳元で甘い囁きをくれた。

「逆上せてねぇんならさ、ちょっとだけつまみ食いしてい?」

「ひぁ··♡ た、食べてくれるの?」

 不安でゆっくり振り向くと、啓吾は極甘なキスをして『食いたい♡』と言い、舌なめずりをして雄の顔を見せた。

 僕は、おずおずと浴槽の縁に手を置き、片手でお尻を開いて『食べて』とお願いした。ゴクッと、啓吾が生唾を飲む音が聞こえた気がする。
 啓吾はプラグをぬぽっと引っこ抜き、僕のお尻におちんちんを滑らせて焦らす。僕のお尻がヒクヒクと涎を垂らし始めると、たっぷり仕込んだローションが溢れるくらいの勢いでナカをいっぱいにした。


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