55 / 101
第2章
第55話
しおりを挟む
「じゃあノアのことも落ち着いたし解決したからご飯にしましょう」
そういえば何も食べてなかったな。でもノアはあんまりお腹空いてないって言い出した。抱きしめている身体がいつもよりも温かい感じがしていた。熱があって学校を休んでたと聞いてたので念のため熱を測ると少し高かった。今日は泊まってくれると言ってた先生を呼んで診てもらった。
「ノアまだ下がらないか?」
先生はいつものように診察をしながら声をかけた。先生からはいろんなことが起こりすぎて少し頭がパンクしそうになっただけだから明日には下がるだろうと、ただ少しお腹に入れてから薬を飲んだほうがいいと言われてゼリーを少しだけ食べてくれた。
「ノア、これからは王子に辛いこと、悲しいことをちゃんと言うんだよ。もし言えないことがあったら先生が聞くからな。王子もノアの変化に気がついてくれないと困りますよ。まぁ私もただの反抗期だと思っていましたが」
「いえ、ノアはちゃんとSOSの信号を出してくれていたのに俺や周りが気が付かなくて辛い思いをさせましたが、今後はそんなことはさせません」
そう言うと、それは安心しました。と安心した顔で帰っていった。
「じゃあノア今日からは俺と一緒に寝ような」
そう提案したのだが……
「このベットで2人で寝たら狭いから1人で寝るよ」
と寂しいことを言い出した。誰もノアとこのベットなんて言ってないが……
「ノア寝るのは俺のベットだ。あそこなら広いだろ?」
そう言うとわかった。と言ってくれたがなんとなく顔が曇っていたのが気になった。いつもならそのまま放置してしまうのだが先生にもさっき言われたばかりだ俺はノアに俺と寝るのは嫌なのか聞いてみると
「カイルと小さい頃は寝たけど今は1人で寝てるでしょ?僕、寝相悪くてたまにベットから落ちてることあるし、カイルに迷惑かけたくないから1人で寝るよ。もうカイルのことで悩まないからぐっすり眠れると思うから」
無理して笑うノアの頭を撫でながら俺のベットなら広いから落ちないし、せっかくノアと心が繋がったのに1人で寝るのは俺が寂しいからと言い切ってノアを自室のベットに連れていった。
「カイルのベットってこんなに大きかった?」
俺の部屋に入った途端にノアに言われて思わず笑ってしまった。いつかノアとの1夜のためにいろんなベットをを試していたなんて……
「大きいのに変えたんだよ。でも1人で寝るには広すぎるだろ?だからノアと一緒に寝ても平気なんだ。まだ熱があるから暖かくして寝ような」
まだ何か言い足りないノアをなだめるように抱きかかえながら俺は目をつぶった。ノアと心が離れてしまいどうしようかと思ったが、これからは俺の全身全霊をかけてノアを愛し幸せにする。初めはぶつぶつと1人で寝るとか言っていたノアも薬が効いてきたのか寝息が聞こえてきた。俺は少し起き上がってノアの顔を見たら穏やかな顔で寝ていた。ノアにどれだけの辛い思いをさせてしまったのだろう。何度謝っても許されることではないだろう。ノアに大っ嫌いと言われたときは絶望しかなかったが、ノアを腕に抱いて一緒のベットに寝ている今は幸福感でいっぱいだ。
そういえば何も食べてなかったな。でもノアはあんまりお腹空いてないって言い出した。抱きしめている身体がいつもよりも温かい感じがしていた。熱があって学校を休んでたと聞いてたので念のため熱を測ると少し高かった。今日は泊まってくれると言ってた先生を呼んで診てもらった。
「ノアまだ下がらないか?」
先生はいつものように診察をしながら声をかけた。先生からはいろんなことが起こりすぎて少し頭がパンクしそうになっただけだから明日には下がるだろうと、ただ少しお腹に入れてから薬を飲んだほうがいいと言われてゼリーを少しだけ食べてくれた。
「ノア、これからは王子に辛いこと、悲しいことをちゃんと言うんだよ。もし言えないことがあったら先生が聞くからな。王子もノアの変化に気がついてくれないと困りますよ。まぁ私もただの反抗期だと思っていましたが」
「いえ、ノアはちゃんとSOSの信号を出してくれていたのに俺や周りが気が付かなくて辛い思いをさせましたが、今後はそんなことはさせません」
そう言うと、それは安心しました。と安心した顔で帰っていった。
「じゃあノア今日からは俺と一緒に寝ような」
そう提案したのだが……
「このベットで2人で寝たら狭いから1人で寝るよ」
と寂しいことを言い出した。誰もノアとこのベットなんて言ってないが……
「ノア寝るのは俺のベットだ。あそこなら広いだろ?」
そう言うとわかった。と言ってくれたがなんとなく顔が曇っていたのが気になった。いつもならそのまま放置してしまうのだが先生にもさっき言われたばかりだ俺はノアに俺と寝るのは嫌なのか聞いてみると
「カイルと小さい頃は寝たけど今は1人で寝てるでしょ?僕、寝相悪くてたまにベットから落ちてることあるし、カイルに迷惑かけたくないから1人で寝るよ。もうカイルのことで悩まないからぐっすり眠れると思うから」
無理して笑うノアの頭を撫でながら俺のベットなら広いから落ちないし、せっかくノアと心が繋がったのに1人で寝るのは俺が寂しいからと言い切ってノアを自室のベットに連れていった。
「カイルのベットってこんなに大きかった?」
俺の部屋に入った途端にノアに言われて思わず笑ってしまった。いつかノアとの1夜のためにいろんなベットをを試していたなんて……
「大きいのに変えたんだよ。でも1人で寝るには広すぎるだろ?だからノアと一緒に寝ても平気なんだ。まだ熱があるから暖かくして寝ような」
まだ何か言い足りないノアをなだめるように抱きかかえながら俺は目をつぶった。ノアと心が離れてしまいどうしようかと思ったが、これからは俺の全身全霊をかけてノアを愛し幸せにする。初めはぶつぶつと1人で寝るとか言っていたノアも薬が効いてきたのか寝息が聞こえてきた。俺は少し起き上がってノアの顔を見たら穏やかな顔で寝ていた。ノアにどれだけの辛い思いをさせてしまったのだろう。何度謝っても許されることではないだろう。ノアに大っ嫌いと言われたときは絶望しかなかったが、ノアを腕に抱いて一緒のベットに寝ている今は幸福感でいっぱいだ。
334
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
植物チートを持つ俺は王子に捨てられたけど、実は食いしん坊な氷の公爵様に拾われ、胃袋を掴んでとことん溺愛されています
水凪しおん
BL
日本の社畜だった俺、ミナトは過労死した末に異世界の貧乏男爵家の三男に転生した。しかも、なぜか傲慢な第二王子エリアスの婚約者にされてしまう。
「地味で男のくせに可愛らしいだけの役立たず」
王子からそう蔑まれ、冷遇される日々にうんざりした俺は、前世の知識とチート能力【植物育成】を使い、実家の領地を豊かにすることだけを生きがいにしていた。
そんなある日、王宮の夜会で王子から公衆の面前で婚約破棄を叩きつけられる。
絶望する俺の前に現れたのは、この国で最も恐れられる『氷の公爵』アレクシス・フォン・ヴァインベルク。
「王子がご不要というのなら、その方を私が貰い受けよう」
冷たく、しかし力強い声。気づけば俺は、彼の腕の中にいた。
連れてこられた公爵邸での生活は、噂とは大違いの甘すぎる日々の始まりだった。
俺の作る料理を「世界一美味い」と幸せそうに食べ、俺の能力を「素晴らしい」と褒めてくれ、「可愛い、愛らしい」と頭を撫でてくれる公爵様。
彼の不器用だけど真っ直ぐな愛情に、俺の心は次第に絆されていく。
これは、婚約破棄から始まった、不遇な俺が世界一の幸せを手に入れるまでの物語。
異世界転移して出会っためちゃくちゃ好きな男が全く手を出してこない
春野ひより
BL
前触れもなく異世界転移したトップアイドル、アオイ。
路頭に迷いかけたアオイを拾ったのは娼館のガメツイ女主人で、アオイは半ば強制的に男娼としてデビューすることに。しかし、絶対に抱かれたくないアオイは初めての客である美しい男に交渉する。
「――僕を見てほしいんです」
奇跡的に男に気に入られたアオイ。足繁く通う男。男はアオイに惜しみなく金を注ぎ、アオイは美しい男に恋をするが、男は「私は貴方のファンです」と言うばかりで頑としてアオイを抱かなくて――。
愛されるには理由が必要だと思っているし、理由が無くなれば捨てられて当然だと思っている受けが「それでも愛して欲しい」と手を伸ばせるようになるまでの話です。
金を使うことでしか愛を伝えられない不器用な人外×自分に付けられた値段でしか愛を実感できない不器用な青年
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる