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気持ち新たに
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「お待たせ」
里中さんが僕が頼んだハンバーグオムライス、お義母さんが頼んだ
オムライス、透さんのカレーハンバーグが届いた。
卵がトロトロでハンバーグも美味しかった。前回、食べられなかった透さんのカレーハンバーグも少しもらって食べた。美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまったが、デザートは別腹でしょ?とお義母さんのお勧めのクレームブリュレまで堪能して本当に満足した。本当、前回食べれなくて申し訳なかった。と里中さんに謝ったら、気にするな。と頭を撫でられた。
お義母さんに自分の過去を話せたことで僕はスッキリした気分だった。お義母さんを送って透さんと家に帰った。
いつもなら両親のことを思い出すと熱が出たり、うなされたりすることが多かったけど、そんなことは全然なかった。透さんにたくさん愛されているからだろう。
いつも一緒にいてくれて、いつも愛してると言ってくれる。僕はもう1人じゃないって身をもって感じる日々を過ごすことができて本当に幸せだ。
そして…ついに就任披露パーティーの実行委員会が行われることになった。各部署から2名ずつ集まり、今後についての取り組みや説明があった。
社内の出席者と招待客の決定は総務部と秘書課で分担を分けることになった。
招待状は2ヶ月前には発送して返送して頂かないといけないので早急に取り組み印刷業者に手配。
社内の人の記念品と招待客の記念品決めと発注。
立食パーティーの1人辺りの予算を出して、総額の上限も決めておく。これには経理担当者と話し合いが別で組まれることになった。
あとは祝辞の手配。これは社長秘書の角谷さんがしてくれることになった。
当日の司会進行や接待係などなど、パーティーでの分担も決めないといけないことが盛りだくさんだ。それぞれ担当を決めて動くのだが、各自の仕事の合間にしなければならないので時間が足りない。
僕は料理の内容を決めるためにホテルに出向くことになった。当日誘導係となるデルと平井も一緒に行ってくれるので安心だ。
当初2時間の会議の予定が大幅にずれて結局、3時間になった。
今日ある程度、役割分担をしたので連携を取り合って今後パーティーが滞りなく行くように進むのみだ。
「あー疲れた」
「ずいぶん長かったな」
「だって副社長のパーティーだからって。みんな張り切ってたんだもん」
「そうか…でもサプライズもあるんだぞ。海斗わかってる?」
「そうだね…」
僕は透さんとお風呂に浸かっている。後ろから抱きしめてくれる透さんの胸に頭を預けた。
「サプライズ成功するかな?」
「みんなびっくりだろうな」
「楽しみだね」
「そうだな。林さんの作ってくれたタキシード。きっと着心地もいいからな。パーティーが終わったら海斗の誕生日パーティーもするからな。楽しみに待ってて」
「いいのに…僕は透さんと一緒にいられるだけで…幸せだから」
「初めての誕生日、俺にお祝いさせて。海斗に喜んでもらえたら嬉しいから」
「でも来月は透さん誕生日でしょ?何か欲しいものある?俺も透さんの誕生日お祝いしたい。なんでも買えるだろうけど…」
「俺は…海斗がいれば他には何もいらない。ずっと海斗がいてくれれば…」
思わず振り返って「透さん、大好き」と正面から抱きついた。
「あぁ…俺は愛してる」
チュッと触れるだけのキスが温かかった。
「そろそろのぼせるな。上がるか」
その日は平日なのにお互い気持ちが高まってつい抱き合ってしまった。
「はぁー」
「小沢どうした?」
今日も時間があってデルと平井と社食の隅に行って食べている。
「もう少しで透さんの誕生日なんだけど、なんかいいサプライズないかなーって」
「美味しい店予約して、欲しそうなものプレゼントすればいいんじゃね?」
「平井ー透は海斗がいればいいんだよ」
「デルそりゃそうだけど、他にも何かあるのか?」
「透さん、美味しいお店いっぱい知ってるし、僕よりお金持ってて僕にも色々買ってくれて、何欲しい?って聞いても何もいらないって言うんだもん」
「海斗ー透の誕生日はいつなの?」
「再来週の土曜日」
「へ?あと半月しかないじゃん」
「だってパーティーの準備とか、他の仕事とかバタバタして気づいたら…時間もないんだもん」
「時間ないって…もっと早くから準備しとけよ。なぁデル?」
「そうそう。でも海斗…いいサプライズあるじゃん」
「デルどんな?」
「それはさぁ…」
デルのサプライズ…そんなサプライズとは思えないし、そもそも予定が合うのかな?と思いつつ、時間もないのでデルの案に乗っかることにした。
…となると色々、準備をしないといけないことを頭の中で整理してできる所まで連絡したりした。
プレゼントは…デルが言ってた僕自身にリボンを付けて、僕がプレゼントって…やっぱり恥ずかしくて、そんなことは絶対にできない。でも…副社長に就任するし、何か記念のもので自分じゃ買わないようなものなんて…近々、色んなお店に行って物色してみようかな?と考えた。
里中さんが僕が頼んだハンバーグオムライス、お義母さんが頼んだ
オムライス、透さんのカレーハンバーグが届いた。
卵がトロトロでハンバーグも美味しかった。前回、食べられなかった透さんのカレーハンバーグも少しもらって食べた。美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまったが、デザートは別腹でしょ?とお義母さんのお勧めのクレームブリュレまで堪能して本当に満足した。本当、前回食べれなくて申し訳なかった。と里中さんに謝ったら、気にするな。と頭を撫でられた。
お義母さんに自分の過去を話せたことで僕はスッキリした気分だった。お義母さんを送って透さんと家に帰った。
いつもなら両親のことを思い出すと熱が出たり、うなされたりすることが多かったけど、そんなことは全然なかった。透さんにたくさん愛されているからだろう。
いつも一緒にいてくれて、いつも愛してると言ってくれる。僕はもう1人じゃないって身をもって感じる日々を過ごすことができて本当に幸せだ。
そして…ついに就任披露パーティーの実行委員会が行われることになった。各部署から2名ずつ集まり、今後についての取り組みや説明があった。
社内の出席者と招待客の決定は総務部と秘書課で分担を分けることになった。
招待状は2ヶ月前には発送して返送して頂かないといけないので早急に取り組み印刷業者に手配。
社内の人の記念品と招待客の記念品決めと発注。
立食パーティーの1人辺りの予算を出して、総額の上限も決めておく。これには経理担当者と話し合いが別で組まれることになった。
あとは祝辞の手配。これは社長秘書の角谷さんがしてくれることになった。
当日の司会進行や接待係などなど、パーティーでの分担も決めないといけないことが盛りだくさんだ。それぞれ担当を決めて動くのだが、各自の仕事の合間にしなければならないので時間が足りない。
僕は料理の内容を決めるためにホテルに出向くことになった。当日誘導係となるデルと平井も一緒に行ってくれるので安心だ。
当初2時間の会議の予定が大幅にずれて結局、3時間になった。
今日ある程度、役割分担をしたので連携を取り合って今後パーティーが滞りなく行くように進むのみだ。
「あー疲れた」
「ずいぶん長かったな」
「だって副社長のパーティーだからって。みんな張り切ってたんだもん」
「そうか…でもサプライズもあるんだぞ。海斗わかってる?」
「そうだね…」
僕は透さんとお風呂に浸かっている。後ろから抱きしめてくれる透さんの胸に頭を預けた。
「サプライズ成功するかな?」
「みんなびっくりだろうな」
「楽しみだね」
「そうだな。林さんの作ってくれたタキシード。きっと着心地もいいからな。パーティーが終わったら海斗の誕生日パーティーもするからな。楽しみに待ってて」
「いいのに…僕は透さんと一緒にいられるだけで…幸せだから」
「初めての誕生日、俺にお祝いさせて。海斗に喜んでもらえたら嬉しいから」
「でも来月は透さん誕生日でしょ?何か欲しいものある?俺も透さんの誕生日お祝いしたい。なんでも買えるだろうけど…」
「俺は…海斗がいれば他には何もいらない。ずっと海斗がいてくれれば…」
思わず振り返って「透さん、大好き」と正面から抱きついた。
「あぁ…俺は愛してる」
チュッと触れるだけのキスが温かかった。
「そろそろのぼせるな。上がるか」
その日は平日なのにお互い気持ちが高まってつい抱き合ってしまった。
「はぁー」
「小沢どうした?」
今日も時間があってデルと平井と社食の隅に行って食べている。
「もう少しで透さんの誕生日なんだけど、なんかいいサプライズないかなーって」
「美味しい店予約して、欲しそうなものプレゼントすればいいんじゃね?」
「平井ー透は海斗がいればいいんだよ」
「デルそりゃそうだけど、他にも何かあるのか?」
「透さん、美味しいお店いっぱい知ってるし、僕よりお金持ってて僕にも色々買ってくれて、何欲しい?って聞いても何もいらないって言うんだもん」
「海斗ー透の誕生日はいつなの?」
「再来週の土曜日」
「へ?あと半月しかないじゃん」
「だってパーティーの準備とか、他の仕事とかバタバタして気づいたら…時間もないんだもん」
「時間ないって…もっと早くから準備しとけよ。なぁデル?」
「そうそう。でも海斗…いいサプライズあるじゃん」
「デルどんな?」
「それはさぁ…」
デルのサプライズ…そんなサプライズとは思えないし、そもそも予定が合うのかな?と思いつつ、時間もないのでデルの案に乗っかることにした。
…となると色々、準備をしないといけないことを頭の中で整理してできる所まで連絡したりした。
プレゼントは…デルが言ってた僕自身にリボンを付けて、僕がプレゼントって…やっぱり恥ずかしくて、そんなことは絶対にできない。でも…副社長に就任するし、何か記念のもので自分じゃ買わないようなものなんて…近々、色んなお店に行って物色してみようかな?と考えた。
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