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第三章:運命の出会い
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雨は、三日三晩降り続いた。
エリアスは、ただひたすらに歩き続けた。
泥濘に足を取られ、何度転んだか分からない。かつて楽譜をめくるためにあった繊細な指先は土に汚れ、爪は割れ、誇りだった上質なシャツの生地は雨に濡れて重くなり、歩くたびに足にまとわりつく。
空腹が限界に達すれば道端の野草を口にし、夜の凍える寒さは廃屋の片隅で身をさすって凌いだ。
湿った石の床は骨まで冷えを通し、震えが止まらない夜もあった。しかし、身体の苦痛よりも、心を蝕むのは絶え間なく蘇る裏切りの記憶だった。
婚約者ジークフリートの嘲笑。親友オリヴァーの勝ち誇った顔。
――そして、実の父が自分に向けた氷のような侮蔑の眼差し。
踏みにじられた勿忘草の刺繍が、何度も脳裏に浮かんでは消える。
信じていたすべての人に裏切られ、捨てられた。
僕は、独りだ。
その事実が、鉛のように重く彼の心にのしかかる。
涙はとうに枯れ果てていた。目の奥がひりひりと痛み、もう何も感じなくなってしまったかのようだった。
このまま故郷アルビオン王国を彷徨っていれば、いつか誰かに見つかってしまうだろう。
元公爵子息の成れの果てだと、指をさされて笑われるに違いない。それだけは、嫌だった。最後のプライドが、それを許さなかった。
「……隣の国へ、行こう」
地図も持たず、方角も定かではない。それでも、この国から一刻も早く離れたかった。エリアスは震える足で再び立ち上がり、東へと向かって歩き始めた。
薄い革靴の底はとうにすり減り、一歩ごとに鋭い痛みが走る。
どれくらい歩いただろうか。山を一つ越え、深い森を抜けた先、不意に視界が開けた。
そこに広がっていたのは、故郷とは少し違う様式の、活気あふれる街並みだった。赤い屋根瓦と白い壁の家々が立ち並び、街角には色とりどりの旗がはためいている。
隣国ルミナスの国境の街、リーゼンブルク。どうやら、無我夢中で国境を越えていたらしい。
街の喧騒が、ひどく遠い世界のものに感じられた。商人たちの威勢の良い声、子供たちの笑い声、馬車の車輪が石畳を叩く音……自分だけが、この世界の彩度から切り離されてしまったかのようだ。
エリアスは人目を避けながら裏路地に入り、唯一の財産を確かめる。それは、勘当される直前まで身に着けていた、小さなサファイアのカフスボタン。
父から成人祝いに贈られたものだったが、今は感傷に浸っている場合ではなかった。
質屋に行き、カフスボタンをお金に換えた。店主は汚れた彼の姿を怪訝そうに見たが、宝石の価値を認めると、それなりの金額を支払ってくれた。
彼はそのお金で数日分の硬いパンと、屋根裏部屋の安宿を手に入れた。
身分を尋ねられた際は、震える声で「エリアです」とだけ答えた。エリアス・フォン・ラティスという名前は、あの雨の夜に捨ててきたのだ。
新しい名前、新しい街。
しかし、心が晴れることはない。窓の外を人々が笑いながら行き交うのを、エリアスはただ無気力に眺めて過ごしていた。
時折、街の向こうに見える山々を見つめては、故郷の方角を想った。でも、もう帰る場所はない。
そんなある日の昼下がり。パンを買いに広場へ出たエリアスの耳に、甲高い悲鳴と人々の怒声が飛び込んできた。
見ると、暴走した馬車が果物屋の屋台に突っ込み、あたりにリンゴやオレンジが散乱している。馬は興奮して嘶き、御者が必死に手綱を引いている。
そして、その傍らで――小さな男の子が足を抑えて泣き叫んでいた。
「きゃあ!血が……!」
「誰か、早く治癒師を呼んでこい!」
「治癒師なんて、この街にはいないじゃないか!」
人だかりができるが、誰もが遠巻きにするばかり。
少年の足からは、痛々しく赤い血が流れ続けている。母親らしき女性が泣きながら少年を抱きしめ、周囲の人々は困惑の表情を浮かべている。その光景に、エリアスは息を呑んだ。心の奥底で、何かが疼く。
――魔法を使っては駄目。目立ってはいけない。
そう理性が警告する。
しかし、彼の足は意思に反して、人混みをかき分け、少年の元へと向かっていた。苦しんでいる人を見過ごすことなどできない。
それは、彼が生まれ持った性分であり、彼の力の根源でもあった。
「大丈夫だよ。ちょっと見せてくれる?」
エリアスは優しく声をかけながら、しゃがみこんだ。
少年の青ざめた顔に、涙の跡がくっきりと残っている。そして、人々の目から隠すように、自分の上着の裾で傷口を覆う。その下で、彼はそっと右手に意識を集中させた。
ふわり、と柔らかな光が手のひらに灯る。
久しぶりに感じる魔力の流れが、彼の心に微かな温もりをもたらした。
温かな恵みの魔法が、少年の傷へと注ぎ込まれていく。
派手な治癒ではない。傷口を塞ぎ、出血を止めるだけの、ごくささやかな治癒魔法。
痛みが和らいだのか、少年の嗚咽が少しずつ小さくなっていく。
「痛くなくなった……」
少年の小さな声に、エリアスは安堵の息を漏らした。
人を救うことができた。その事実が、彼の枯れかけた心に、小さな光を灯した。
その様子を、広場を見下ろす宿屋の二階の窓から、一人の男が静かに見つめていた。
男の名は、アレクシス・ヴァン・レイヴン。
他国にまで「氷血公爵」の異名で知られる、ルミナス王国屈指のαである。
彼は、ざわめきの中でふと感じた微かだが、どこまでも純粋な魔力の波動に気づいた。それは、凍てついた大地に差し込む陽光のような、慈愛に満ちた温かい魔力。
お伽話に謳われる「恵みの魔法」の残滓。
彼が生涯で感じたことのない、清らかな力だった。
アレクシスの銀灰色の瞳が、すっと細められる。
彼の視線の先には、みすぼらしい身なりの青年が傷ついた子供に寄り添っていた。青年が立ち去ると同時に、奇跡的に少年の出血が止まっている。
間違いない。
青年は、人々の感謝の声が自分に向く前に素早くその場を離れ、路地裏へと姿を消した。
その後ろ姿には、何かから逃げるような切羽詰まった雰囲気があった。
面白い。
あれほどの稀有な力を持ちながら、なぜあのような姿で、正体を隠すように生きているのか。
アレクシスの凍てついた心に、数年ぶりに「興味」という名の小さな波紋が広がった。彼は音もなく席を立ち、青年が消えた路地裏へと向かう。
一方、エリアスは壁に寄りかかり、荒い息を繰り返していた。久しぶりに魔法を使ったせいか、どっと疲労感が押し寄せる。
それ以上に、人前で力を使ってしまった恐怖で心臓が早鐘を打っていた。
冷たい汗が背中を流れ、手が震えて止まらない。
見られていたらどうしよう。もし正体がばれたら……。
「見事なものだったな。
ただの旅人にしては」
不意に、頭上から低く、よく通る声が降ってきた。
はっとして顔を上げると、いつの間に現れたのか、一人の長身の男がエリアスを見下ろしていた。
陽光を弾く美しい銀髪に、すべてを見透かすような銀灰色の瞳。上質な、しかし華美ではない仕立ての良い服は、彼がただ者ではないことを示している。
そして何より、そのαとしての存在感は圧倒的だった。まるで、空気そのものが彼を中心に凍りついているかのようだ。
「……何のことでしょう。人違いでは?」
エリアスは警戒心を最大限に引き上げ、後ずさった。
男の視線が、まるで獲物を品定めするかのように、自分に向けられているのが分かる。
その瞳の奥に宿る知性と冷徹さに、本能的な恐怖を感じた。
男は答えず、ゆっくりとエリアに歩み寄る。
一歩、また一歩。
逃げ場のない路地裏で、エリアは壁に背中を押し付けた。冷たい石の感触が、彼の恐怖を現実のものとして突きつける。
「その身に宿る力、俺の前で隠し通せると思うなよ」
男――アレクシスは、氷のような美貌に、かすかな笑みを浮かべて言った。
それは捕食者が獲物を見つけた時の、危険な微笑みだった。
エリアスの心臓が、激しく跳ね上がる。すべてが終わった。そう思った瞬間だった。
エリアスは、ただひたすらに歩き続けた。
泥濘に足を取られ、何度転んだか分からない。かつて楽譜をめくるためにあった繊細な指先は土に汚れ、爪は割れ、誇りだった上質なシャツの生地は雨に濡れて重くなり、歩くたびに足にまとわりつく。
空腹が限界に達すれば道端の野草を口にし、夜の凍える寒さは廃屋の片隅で身をさすって凌いだ。
湿った石の床は骨まで冷えを通し、震えが止まらない夜もあった。しかし、身体の苦痛よりも、心を蝕むのは絶え間なく蘇る裏切りの記憶だった。
婚約者ジークフリートの嘲笑。親友オリヴァーの勝ち誇った顔。
――そして、実の父が自分に向けた氷のような侮蔑の眼差し。
踏みにじられた勿忘草の刺繍が、何度も脳裏に浮かんでは消える。
信じていたすべての人に裏切られ、捨てられた。
僕は、独りだ。
その事実が、鉛のように重く彼の心にのしかかる。
涙はとうに枯れ果てていた。目の奥がひりひりと痛み、もう何も感じなくなってしまったかのようだった。
このまま故郷アルビオン王国を彷徨っていれば、いつか誰かに見つかってしまうだろう。
元公爵子息の成れの果てだと、指をさされて笑われるに違いない。それだけは、嫌だった。最後のプライドが、それを許さなかった。
「……隣の国へ、行こう」
地図も持たず、方角も定かではない。それでも、この国から一刻も早く離れたかった。エリアスは震える足で再び立ち上がり、東へと向かって歩き始めた。
薄い革靴の底はとうにすり減り、一歩ごとに鋭い痛みが走る。
どれくらい歩いただろうか。山を一つ越え、深い森を抜けた先、不意に視界が開けた。
そこに広がっていたのは、故郷とは少し違う様式の、活気あふれる街並みだった。赤い屋根瓦と白い壁の家々が立ち並び、街角には色とりどりの旗がはためいている。
隣国ルミナスの国境の街、リーゼンブルク。どうやら、無我夢中で国境を越えていたらしい。
街の喧騒が、ひどく遠い世界のものに感じられた。商人たちの威勢の良い声、子供たちの笑い声、馬車の車輪が石畳を叩く音……自分だけが、この世界の彩度から切り離されてしまったかのようだ。
エリアスは人目を避けながら裏路地に入り、唯一の財産を確かめる。それは、勘当される直前まで身に着けていた、小さなサファイアのカフスボタン。
父から成人祝いに贈られたものだったが、今は感傷に浸っている場合ではなかった。
質屋に行き、カフスボタンをお金に換えた。店主は汚れた彼の姿を怪訝そうに見たが、宝石の価値を認めると、それなりの金額を支払ってくれた。
彼はそのお金で数日分の硬いパンと、屋根裏部屋の安宿を手に入れた。
身分を尋ねられた際は、震える声で「エリアです」とだけ答えた。エリアス・フォン・ラティスという名前は、あの雨の夜に捨ててきたのだ。
新しい名前、新しい街。
しかし、心が晴れることはない。窓の外を人々が笑いながら行き交うのを、エリアスはただ無気力に眺めて過ごしていた。
時折、街の向こうに見える山々を見つめては、故郷の方角を想った。でも、もう帰る場所はない。
そんなある日の昼下がり。パンを買いに広場へ出たエリアスの耳に、甲高い悲鳴と人々の怒声が飛び込んできた。
見ると、暴走した馬車が果物屋の屋台に突っ込み、あたりにリンゴやオレンジが散乱している。馬は興奮して嘶き、御者が必死に手綱を引いている。
そして、その傍らで――小さな男の子が足を抑えて泣き叫んでいた。
「きゃあ!血が……!」
「誰か、早く治癒師を呼んでこい!」
「治癒師なんて、この街にはいないじゃないか!」
人だかりができるが、誰もが遠巻きにするばかり。
少年の足からは、痛々しく赤い血が流れ続けている。母親らしき女性が泣きながら少年を抱きしめ、周囲の人々は困惑の表情を浮かべている。その光景に、エリアスは息を呑んだ。心の奥底で、何かが疼く。
――魔法を使っては駄目。目立ってはいけない。
そう理性が警告する。
しかし、彼の足は意思に反して、人混みをかき分け、少年の元へと向かっていた。苦しんでいる人を見過ごすことなどできない。
それは、彼が生まれ持った性分であり、彼の力の根源でもあった。
「大丈夫だよ。ちょっと見せてくれる?」
エリアスは優しく声をかけながら、しゃがみこんだ。
少年の青ざめた顔に、涙の跡がくっきりと残っている。そして、人々の目から隠すように、自分の上着の裾で傷口を覆う。その下で、彼はそっと右手に意識を集中させた。
ふわり、と柔らかな光が手のひらに灯る。
久しぶりに感じる魔力の流れが、彼の心に微かな温もりをもたらした。
温かな恵みの魔法が、少年の傷へと注ぎ込まれていく。
派手な治癒ではない。傷口を塞ぎ、出血を止めるだけの、ごくささやかな治癒魔法。
痛みが和らいだのか、少年の嗚咽が少しずつ小さくなっていく。
「痛くなくなった……」
少年の小さな声に、エリアスは安堵の息を漏らした。
人を救うことができた。その事実が、彼の枯れかけた心に、小さな光を灯した。
その様子を、広場を見下ろす宿屋の二階の窓から、一人の男が静かに見つめていた。
男の名は、アレクシス・ヴァン・レイヴン。
他国にまで「氷血公爵」の異名で知られる、ルミナス王国屈指のαである。
彼は、ざわめきの中でふと感じた微かだが、どこまでも純粋な魔力の波動に気づいた。それは、凍てついた大地に差し込む陽光のような、慈愛に満ちた温かい魔力。
お伽話に謳われる「恵みの魔法」の残滓。
彼が生涯で感じたことのない、清らかな力だった。
アレクシスの銀灰色の瞳が、すっと細められる。
彼の視線の先には、みすぼらしい身なりの青年が傷ついた子供に寄り添っていた。青年が立ち去ると同時に、奇跡的に少年の出血が止まっている。
間違いない。
青年は、人々の感謝の声が自分に向く前に素早くその場を離れ、路地裏へと姿を消した。
その後ろ姿には、何かから逃げるような切羽詰まった雰囲気があった。
面白い。
あれほどの稀有な力を持ちながら、なぜあのような姿で、正体を隠すように生きているのか。
アレクシスの凍てついた心に、数年ぶりに「興味」という名の小さな波紋が広がった。彼は音もなく席を立ち、青年が消えた路地裏へと向かう。
一方、エリアスは壁に寄りかかり、荒い息を繰り返していた。久しぶりに魔法を使ったせいか、どっと疲労感が押し寄せる。
それ以上に、人前で力を使ってしまった恐怖で心臓が早鐘を打っていた。
冷たい汗が背中を流れ、手が震えて止まらない。
見られていたらどうしよう。もし正体がばれたら……。
「見事なものだったな。
ただの旅人にしては」
不意に、頭上から低く、よく通る声が降ってきた。
はっとして顔を上げると、いつの間に現れたのか、一人の長身の男がエリアスを見下ろしていた。
陽光を弾く美しい銀髪に、すべてを見透かすような銀灰色の瞳。上質な、しかし華美ではない仕立ての良い服は、彼がただ者ではないことを示している。
そして何より、そのαとしての存在感は圧倒的だった。まるで、空気そのものが彼を中心に凍りついているかのようだ。
「……何のことでしょう。人違いでは?」
エリアスは警戒心を最大限に引き上げ、後ずさった。
男の視線が、まるで獲物を品定めするかのように、自分に向けられているのが分かる。
その瞳の奥に宿る知性と冷徹さに、本能的な恐怖を感じた。
男は答えず、ゆっくりとエリアに歩み寄る。
一歩、また一歩。
逃げ場のない路地裏で、エリアは壁に背中を押し付けた。冷たい石の感触が、彼の恐怖を現実のものとして突きつける。
「その身に宿る力、俺の前で隠し通せると思うなよ」
男――アレクシスは、氷のような美貌に、かすかな笑みを浮かべて言った。
それは捕食者が獲物を見つけた時の、危険な微笑みだった。
エリアスの心臓が、激しく跳ね上がる。すべてが終わった。そう思った瞬間だった。
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