6 / 18
第五章:溶けていく心
しおりを挟む
季節は、ゆっくりと冬から春へと移ろいでいた。
エリアスがレイヴン公爵邸に来てから、数ヶ月が経っていた。
彼が手入れを続ける庭園は、もはや以前の荒れた姿が嘘のように、生命力に満ち溢れていた。
クロッカスやスイセンが寒さの中で健気に顔を出し、チューリップの芽が力強く土を持ち上げている。
朝露に濡れた花びらは宝石のように輝き、鳥たちのさえずりが庭園に響いていた。
エリアスの生活も、少しずつ安定していた。屋敷の使用人たちは、最初こそ彼を怪しんでいたが、庭の劇的な変化と、エリアスのひたむきな仕事ぶりを見るうちに、次第に態度を軟化させていった。
特に、古参の執事であるセバスチャンや、メイド頭のマーサは、何かとエリアスのことを気にかけてくれるようになっていた。
「エリア、少しは休みをお取りなさい。また昼食も抜きで土いじりをしていたでしょう」
マーサが心配そうに声をかけると、エリアスは土のついた手で頬を撫で、はにかんだ。
「ありがとうございますマーサさん。
でも、この子たちが春を待ちきれないみたいで」
そんな彼の姿に、マーサは優しい眼差しを向ける。
この物静かで心根の優しい青年が、一体どんな過去を背負っているのか。時折見せる、深い悲しみを湛えた瞳。誰もが疑問に思いながらも、アレクシスの客である彼に深く立ち入る者はいなかった。
一方、アレクシスは相変わらず書斎の窓からエリアスの姿を眺めるのが日課となっていた。
彼は公務で多忙な日々を送っていたが、その合間に見るエリアスの姿は、彼の凍てついた心に差し込む一筋の陽光のようだった。
彼は、ただ植物を育てるだけではなかった。
庭に迷い込んできた小鳥の怪我をこっそり癒し、時には花の蜜を吸いにきた蝶と戯れるように指先を差し伸べる。
彼の周りだけ時間が穏やかに、そして優しく流れているように見えた。
このΩは、なぜこれほどまでに俺の心を惹きつけるのだろうか――。
アレクシスはαとしての本能とは違う、理解できない感情に戸惑いながら、それでもエリアスから目を離すことができなかった。
ある風の強い日の午後。
エリアスが高い木の枝に引っかかった蔓を払おうと、古い脚立に登っていた時のことだった。春風が突然強く吹き、脚立を激しく揺らす。ぐらり、と脚立が大きく揺れ、彼の体がバランスを崩した。
「わっ!」
落ちる――そう思った瞬間、エリアスの体は衝撃ではなく、逞しい腕にふわりと受け止められていた。
驚いて目を開けると、そこには信じられないほど近くに、アレクシスの整った顔があった。彼の銀灰色の瞳が、間近で自分を見つめている。
「……公爵様」
エリアスの頬に、薄っすらと赤みが差した。彼の腕の中は温かく、白檀の落ち着いた香りに包まれている。
「無茶をするな。怪我でもしたらどうする」
彼の声は低く、叱責するような響きがあったが、エリアスを抱きとめる腕は驚くほど優しい。
彼の腕の中から見上げる銀灰色の瞳に、エリアスは初めて「心配」という感情がはっきりと浮かんでいるのを見た。心臓が、とくん、と大きく跳ねる。
アレクシス自身も、彼を抱きとめた瞬間、胸に奇妙な感情が湧き上がるのを感じていた。このしなやかな体を守りたいという、αとしてこれまで感じたことのない強い衝動。それは、彼自身を困惑させるものだった。
「も、申し訳ありません!すぐに降ります!」
エリアスが慌てて身じろぎすると、アレクシスは名残惜しむかのように、ゆっくりと彼を地面に降ろした。彼の体温が腕から離れていくのを、なぜか寂しく感じる自分に驚いた。
「……ありがとう、ございました」
「危険な作業は、他の者に任せろ。お前の仕事は、この庭に花を咲かせることだ。それ以外で、お前自身を危険に晒す必要はない」
それは、主としての命令でありながら、エリアスの身を案じる言葉でもあった。彼の不器用な優しさに触れるたび、エリアスの心の中の氷が、少しずつ溶けていくのを感じていた。
ジークフリートは、僕が怪我をしても、きっと気にも留めなかっただろう。
でも、この方は……
その夜、エリアスは珍しく夕食に呼ばれた。二人きりの、静かな食卓。
燭台の炎が揺らめき、銀の食器が美しく輝いている。上質なワインの香りと、丁寧に調理された料理の湯気が立ち上る中、アレクシスが何を考えているのか分からず、エリアスは緊張で喉が渇いた。
「昼間は、すまなかったな。驚かせたか」
「い、いえ。助けていただいて……」
気まずい沈黙が流れる。それを破ったのは、アレクシスの方だった。
「お前の力は、治癒だけではないらしいな」
「……ええ。植物の成長を促したり、土を清めたり。恵みの魔法、と呼ばれていました」
故郷での呼び名を口にした途端、エリアスの表情が曇ったのを、アレクシスは見逃さなかった。
彼の瞳に、深い悲しみと恐怖の色が浮かぶ。
「その力を持つΩは、極めて稀だと聞く。隣のアルビオン王国では、丁重に扱われるはずだが」
彼の言葉は、核心に迫る鋭い刃のようだった。
エリアスはカトラリーを握る手に力を込める。これ以上、話したくない。あの忌まわしい過去を、思い出したくなかった。
エリアスの葛藤を察したのか、アレクシスはそれ以上は追求せず、話題を変えた。
この傷ついたΩを、これ以上追い詰めたくはなかった。
「春になったら、見たい花がある」
「……どんな花でしょう?」
エリアスの声に、わずかな安堵が混じった。
「月下美人だ。一晩しか咲かない、幻の花だと聞く」
それは、育てるのが非常に難しいとされる、神秘的な花だった。
満月の夜にだけ咲き、夜明けと共に散ってしまう、儚い美しさで知られている。
「僕でよければ……挑戦してみます」
エリアスがそう答えると、アレクシスは初めて、はっきりと分かるほどの優しい笑みを浮かべた。
その笑顔は、彼の「氷血公爵」という異名が嘘のように、エリアスの心を温かく照らした。燭台の光に照らされた彼の横顔は、驚くほど穏やかで美しかった。
この人は、冷たいだけじゃない。きっと、とても寂しい人なんだ。
エリアスは、アレクシスのために、どうしてもその花を咲かせたいと強く思った。それは、雇い主への義務感からではなかった。彼に喜んでほしい。彼の笑顔が、もっと見たい。彼の孤独を、少しでも癒すことができたら……。
その感情が「恋」の始まりだと、エリアス自身が気づくのは、もう少し先のことになる。しかし、二人の間に流れる空気が、確実に変わり始めていることだけは、確かだった。
月下美人という、一夜限りの奇跡の花が、やがて二人の運命を大きく変えることになるとは、この時はまだ知る由もなかった。
エリアスがレイヴン公爵邸に来てから、数ヶ月が経っていた。
彼が手入れを続ける庭園は、もはや以前の荒れた姿が嘘のように、生命力に満ち溢れていた。
クロッカスやスイセンが寒さの中で健気に顔を出し、チューリップの芽が力強く土を持ち上げている。
朝露に濡れた花びらは宝石のように輝き、鳥たちのさえずりが庭園に響いていた。
エリアスの生活も、少しずつ安定していた。屋敷の使用人たちは、最初こそ彼を怪しんでいたが、庭の劇的な変化と、エリアスのひたむきな仕事ぶりを見るうちに、次第に態度を軟化させていった。
特に、古参の執事であるセバスチャンや、メイド頭のマーサは、何かとエリアスのことを気にかけてくれるようになっていた。
「エリア、少しは休みをお取りなさい。また昼食も抜きで土いじりをしていたでしょう」
マーサが心配そうに声をかけると、エリアスは土のついた手で頬を撫で、はにかんだ。
「ありがとうございますマーサさん。
でも、この子たちが春を待ちきれないみたいで」
そんな彼の姿に、マーサは優しい眼差しを向ける。
この物静かで心根の優しい青年が、一体どんな過去を背負っているのか。時折見せる、深い悲しみを湛えた瞳。誰もが疑問に思いながらも、アレクシスの客である彼に深く立ち入る者はいなかった。
一方、アレクシスは相変わらず書斎の窓からエリアスの姿を眺めるのが日課となっていた。
彼は公務で多忙な日々を送っていたが、その合間に見るエリアスの姿は、彼の凍てついた心に差し込む一筋の陽光のようだった。
彼は、ただ植物を育てるだけではなかった。
庭に迷い込んできた小鳥の怪我をこっそり癒し、時には花の蜜を吸いにきた蝶と戯れるように指先を差し伸べる。
彼の周りだけ時間が穏やかに、そして優しく流れているように見えた。
このΩは、なぜこれほどまでに俺の心を惹きつけるのだろうか――。
アレクシスはαとしての本能とは違う、理解できない感情に戸惑いながら、それでもエリアスから目を離すことができなかった。
ある風の強い日の午後。
エリアスが高い木の枝に引っかかった蔓を払おうと、古い脚立に登っていた時のことだった。春風が突然強く吹き、脚立を激しく揺らす。ぐらり、と脚立が大きく揺れ、彼の体がバランスを崩した。
「わっ!」
落ちる――そう思った瞬間、エリアスの体は衝撃ではなく、逞しい腕にふわりと受け止められていた。
驚いて目を開けると、そこには信じられないほど近くに、アレクシスの整った顔があった。彼の銀灰色の瞳が、間近で自分を見つめている。
「……公爵様」
エリアスの頬に、薄っすらと赤みが差した。彼の腕の中は温かく、白檀の落ち着いた香りに包まれている。
「無茶をするな。怪我でもしたらどうする」
彼の声は低く、叱責するような響きがあったが、エリアスを抱きとめる腕は驚くほど優しい。
彼の腕の中から見上げる銀灰色の瞳に、エリアスは初めて「心配」という感情がはっきりと浮かんでいるのを見た。心臓が、とくん、と大きく跳ねる。
アレクシス自身も、彼を抱きとめた瞬間、胸に奇妙な感情が湧き上がるのを感じていた。このしなやかな体を守りたいという、αとしてこれまで感じたことのない強い衝動。それは、彼自身を困惑させるものだった。
「も、申し訳ありません!すぐに降ります!」
エリアスが慌てて身じろぎすると、アレクシスは名残惜しむかのように、ゆっくりと彼を地面に降ろした。彼の体温が腕から離れていくのを、なぜか寂しく感じる自分に驚いた。
「……ありがとう、ございました」
「危険な作業は、他の者に任せろ。お前の仕事は、この庭に花を咲かせることだ。それ以外で、お前自身を危険に晒す必要はない」
それは、主としての命令でありながら、エリアスの身を案じる言葉でもあった。彼の不器用な優しさに触れるたび、エリアスの心の中の氷が、少しずつ溶けていくのを感じていた。
ジークフリートは、僕が怪我をしても、きっと気にも留めなかっただろう。
でも、この方は……
その夜、エリアスは珍しく夕食に呼ばれた。二人きりの、静かな食卓。
燭台の炎が揺らめき、銀の食器が美しく輝いている。上質なワインの香りと、丁寧に調理された料理の湯気が立ち上る中、アレクシスが何を考えているのか分からず、エリアスは緊張で喉が渇いた。
「昼間は、すまなかったな。驚かせたか」
「い、いえ。助けていただいて……」
気まずい沈黙が流れる。それを破ったのは、アレクシスの方だった。
「お前の力は、治癒だけではないらしいな」
「……ええ。植物の成長を促したり、土を清めたり。恵みの魔法、と呼ばれていました」
故郷での呼び名を口にした途端、エリアスの表情が曇ったのを、アレクシスは見逃さなかった。
彼の瞳に、深い悲しみと恐怖の色が浮かぶ。
「その力を持つΩは、極めて稀だと聞く。隣のアルビオン王国では、丁重に扱われるはずだが」
彼の言葉は、核心に迫る鋭い刃のようだった。
エリアスはカトラリーを握る手に力を込める。これ以上、話したくない。あの忌まわしい過去を、思い出したくなかった。
エリアスの葛藤を察したのか、アレクシスはそれ以上は追求せず、話題を変えた。
この傷ついたΩを、これ以上追い詰めたくはなかった。
「春になったら、見たい花がある」
「……どんな花でしょう?」
エリアスの声に、わずかな安堵が混じった。
「月下美人だ。一晩しか咲かない、幻の花だと聞く」
それは、育てるのが非常に難しいとされる、神秘的な花だった。
満月の夜にだけ咲き、夜明けと共に散ってしまう、儚い美しさで知られている。
「僕でよければ……挑戦してみます」
エリアスがそう答えると、アレクシスは初めて、はっきりと分かるほどの優しい笑みを浮かべた。
その笑顔は、彼の「氷血公爵」という異名が嘘のように、エリアスの心を温かく照らした。燭台の光に照らされた彼の横顔は、驚くほど穏やかで美しかった。
この人は、冷たいだけじゃない。きっと、とても寂しい人なんだ。
エリアスは、アレクシスのために、どうしてもその花を咲かせたいと強く思った。それは、雇い主への義務感からではなかった。彼に喜んでほしい。彼の笑顔が、もっと見たい。彼の孤独を、少しでも癒すことができたら……。
その感情が「恋」の始まりだと、エリアス自身が気づくのは、もう少し先のことになる。しかし、二人の間に流れる空気が、確実に変わり始めていることだけは、確かだった。
月下美人という、一夜限りの奇跡の花が、やがて二人の運命を大きく変えることになるとは、この時はまだ知る由もなかった。
342
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
オメガはオメガらしく生きろなんて耐えられない
子犬一 はぁて
BL
「オメガはオメガらしく生きろ」
家を追われオメガ寮で育ったΩは、見合いの席で名家の年上αに身請けされる。
無骨だが優しく、Ωとしてではなく一人の人間として扱ってくれる彼に初めて恋をした。
しかし幸せな日々は突然終わり、二人は別れることになる。
5年後、雪の夜。彼と再会する。
「もう離さない」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。
身分差×年上アルファ×溺愛再会BL短編。
過労死転生した悪役令息Ωは、冷徹な隣国皇帝陛下の運命の番でした~婚約破棄と断罪からのざまぁ、そして始まる激甘な溺愛生活~
水凪しおん
BL
過労死した平凡な会社員が目を覚ますと、そこは愛読していたBL小説の世界。よりにもよって、義理の家族に虐げられ、最後は婚約者に断罪される「悪役令息」リオンに転生してしまった!
「出来損ないのΩ」と罵られ、食事もろくに与えられない絶望的な日々。破滅フラグしかない運命に抗うため、前世の知識を頼りに生き延びる決意をするリオン。
そんな彼の前に現れたのは、隣国から訪れた「冷徹皇帝」カイゼル。誰もが恐れる圧倒的カリスマを持つ彼に、なぜかリオンは助けられてしまう。カイゼルに触れられた瞬間、走る甘い痺れ。それは、αとΩを引き合わせる「運命の番」の兆しだった。
「お前がいいんだ、リオン」――まっすぐな求婚、惜しみない溺愛。
孤独だった悪役令息が、運命の番である皇帝に見出され、破滅の運命を覆していく。巧妙な罠、仕組まれた断罪劇、そして華麗なるざまぁ。絶望の淵から始まる、極上の逆転シンデレラストーリー!
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる